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リセットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 21~40 2/3ページ
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一人の人を一生愛し続けるのも難しいのに、この物語では世代を超えた愛が持続します。戦前から現代まで、1世紀に亘って「同じ人」を愛し続ける。現実には無いからこそ、その強い絆に魅かれるのでしょう。 世代を繋ぐ小道具の一つ、「春には五月は一度しかない」というメロディが引き起こす出来事に、思わず鳥肌が立ちました。 「時の三部作」の中でも最も「愛」が語られ、生きていく力が湧いてくる一品です。 | ||||
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前世で愛し合った者どうしは、生まれ変わっても愛し合うと聞いたことがある。修一と真澄。二人は時を超え出会う。修一や真澄は、私の父や母の世代と重なる。そして、村上和彦。彼は作者北村薫と同じ年、私より少し年上だ。ここに描かれている時代背景は、私の心を揺さぶるのだ。忘れかけていた幼い頃の記憶がよみがえってくる。作者と同じ時代を生きてきた私には、胸が痛いほど懐かしい。そんな気持ちで読んだこの本には、心打たれるものがあった。出会いと別れを繰り返し、人は時を超えても愛し合う。思いは深く遥かに・・・。 | ||||
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小説は、戦争時代の少女の静かに流れる時間とともに始まります。読み始めは、あまり好きになれない、私の生まれる前の時代です。繰り返される淡々とした時間だけではなく、ほのぼのとした日常の風景。そして第二次世界大戦の開始から終わりまで、当時の疑似体験が出来るようです。あまり私の趣味に合うような脚本ではないですが、毎日少しずつ読み進めました。生まれる前の時代なのに、私の子供の頃の時間が、まさにそこにあるって言う感じなんですよねぇ☆とても不思議な気分になって・・・でも文章が面白いとか、そういうことでもない。243頁☆ここから、吸い込まれるように物語の時間が、ドキドキ感じられるようになります。“出遭い”が、キーワードになるのですけど..うまく表現できません。そして素敵な文章に出会えます。子供の時、外でいっぱい遊んだのって 大きくなってから宝物になると思う お日様が身体の中に溜まるみたいに・・・318ページ、ドキドキの意味をようやく知ることが出来ます。ここまで読み進むと、面白くない脚本なんて思っていたのが。嘘のように時間が過ぎて行きます。お薦めの一冊です!p.s.♪過ぎてゆく爽やかな時に ふと振り向き幸せになる♪まさにメロディです。自分の作った歌と、こんなにも合う散文があったとは思いませんでした。(苦笑)私の歌を聞きながら、本のラストシーンを味わって戴けたら、どんなに幸せでしょう。(無理ですか^^;) | ||||
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「時と人」の三部作の最後に当たるこの「リセット」。時代は昭和25年、第2次世界対戦から始まります。第2部、第3部となるにつれて時間は流れていきます。「時」は無情にも、全てを奪って行きます。「戦争」という背景のもとに。でも「想いは、時を超える」、「希いはきっと、かなえられる・・・」その名のもとに、美しい物語でした。運命というものが、時間というものが、人を引き裂こうとしても、想い続ける力をくれます。相変わらず読後感は「スキップ」「ターン」同様、爽やかで心に染みてきます。読んで良かった、そう思えました。 | ||||
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前半部分は戦時中の話で、なかなか入り込めず「何これ?」という感じでした。でも後半部分からは全てがつながり出し、一気に読み終えました。「スキップ」や「ターン」と同様に“時”がテーマですが、同時に人の“運命”という大きなテーマも織り込まれているようでした。読み終えた後は爽やかな感動が待っています。途中で読むのを諦めなくて良かったと思います。 | ||||
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「運命の恋」なんて大げさな言葉は好きではない。「リセット」は「時と人」シリーズ第三作。時を越えた「運命の恋」について描いた作品である。戦争、という大きな波の中で、お互いに好意を持ちながらも見詰め合うだけで終わってしまった恋。時を経て、魂はめぐり、再び出会う。しかし、ようやく巡り会えたとき、再び「別れ」がふたりに降りかかる。時を越えて、何度でも巡り会いたいという「想い」の切なさが愛しい。人と人との縁は暖かい、と素直に思える作品。「運命の恋」なんて大げさな言葉は好きではない。だけど、こんなにも暖かくて切ない「運命の恋」ならば、巡り会ってみたい。 | ||||
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作家の三部作の最後がこの「リセット」である。構築からいけば「ターン」には劣るし、「スキップ」のような意外性もない。だが、ミステリーじゃなくノージャンルの小説としてなら十分に読めるはず。 時は昭和20年代。戦争のまっただ中の日本。そこで生きる人びと。温かくもあり厳しくもあり。第一部は真澄の視点で語れらていく。一人称を読んでいると丁度「私シリーズ」を読んでいるようなゆったり感がある。優子さんという頼れる存在。八千代さんも温かい。そして。 第二部は少年の日記を読むところから始まる。そして第三部は。 大体ありふれたものとは言えなかなか心動かす叙情詩ではなかろうか。メッセージ性は少ないが気持ちは伝わってくる。最後の最後まで。 読み終えたら星を眺めたくなった。どこかでまた巡り会える。そんな単調な話なんだ。だけども読者を引き込み感情移入させるキャラクターがいる。北村薫の手腕がここでも十分に発揮されている。十分だ。 第二部を読んだ時点で大体方向性は分かってくるかも知れない。やや読めない部分があった。優しさを忘れたことになるのか。 意見は分かれるだろう。作家はそれもありで三部作を書き上げた。文庫版の宮部みゆきとの対談を見ると終わったものではあるがこのシリーズは別に辞めたわけではないらしい。いつか、またこのシリーズにも会えるかな。 | ||||
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普段、サスペンスものを多く読んでいる自分にとって、このおはなしの序盤はカナリ辛かった。語られる情景は、美しく、ひとつひとつがとても細かく描写されているのですが、「う~ん、このエピソードは本編に関係あるのかなぁ。はやく核心に迫って欲しい」というジレンマを感じつつ、読み進んでいきました。途中で投げ出したくなったりして、第1部を読み終えるのは、本当に大変でした。「リセット」の核心に迫ってくる第2部後半くらいからは、「どうなるの?!?!」って感じで一気に読んでしまいました。文学的な箇所を読むのは大変でしたが、いい経験になったし、ステキな話でした。時三部作の中で、やっぱりこの作品が一番美しく、気に入っています。 | ||||
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物語の肌触りがよかったのです。ぬくもりを感じたり、しみじみと切ない気持ちになったり。第一部、第二部と、ゆっくりと進んでいく話のテンポ。最初のうちは、ちょっとまどろっこしいなあと思っていたんだけれど、いつしかそのゆったりした話のペースに馴染んで行きました。そして、「時」と「時」が結ばれ、寄り添っていく話の展開からこっち、もう目頭が熱くなってしまいました。こういう話には、昔から弱いんだなあ。最後の一頁を閉じて、胸がいっぱいになりました。獅子座流星群というのが、話にうまくからんでくるんですよね。《フライ返し》の場面がよかったなあ。切なくて、心をあたたかなもので満たしてくれる、そんな物語。 | ||||
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時と人の三部作の中では、一番ハッピーエンドな物語だと思います。年齢と共に受ける印象が変わっていくのを読み返すうちに感じます。自分に流れる時に、改めて感謝したくなる本です。 | ||||
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「スキップ」「ターン」に続く、「時と人」シリーズ待望の書き下ろし第3作にして最終作。第二次大戦前から始まって、現代へと続く2人の男女の物語です。ありがちな話、ありがちな展開ではあるのですが、小道具やキーワードの使い方が非常に上手く、伏線やキーワードが、思わずハッとするほどピタピタと小気味のいい音を立ててピースが嵌っていき、予想もしなかった絵が完成されていきます。タイトルの意味が分かった頃には、すっかり北村薫氏の手中にあって、運命ってあるんだなぁなんて、ロマンティックなため息を付いてしまいます。悪意の無い、性愛に走らない、どこまでもロマンティックな恋愛小説。なんとなく恥ずかしい心持にもなりますが、たまには、そんち?甘いのにどっぷり浸りたくなるときもありますよね。「時と人」その不思議さに思いを馳せてしまいます。 | ||||
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人を繋ぐ運命の力というものに想いを馳せてしまった作品だ。この話は三部からなっていて、第一部は戦時中、第二部は比較的戦後すぐ、第三部は第二部のもう少し後で現代に近い。内容はここで知るとつまらないので書かないが、人の想いはどこまで届くのだろうかと思わざるをえない。「死ぬほど好き」という言葉があるが、死をも超えられる愛はあるのか?なさそうでありそう、ありそうでなさそうなロマンチックな物語だ。 | ||||
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いい話でした。しかし、スキップやターンに比べて、リセットというイメージがつかみにくかったような気がします。どこが、リセットなのだろうか?と思ってしまいました。 | ||||
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第1部は戦前の女学生の日常がたんたんとつづられており、これがどういう風に話が転がっていくのかわからなかったが、第2部になってひとりの少年が登場することによって俄然面白くなってきた。美しい物語であった。 | ||||
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やはりこの作品を読むにあたっては『ターン』『スキップ』は欠かせません。殆どの方が前2作を読んでこの『リセット』に入った事と思います。前2作との対比はともかくとしてこの『リセット』については著者の北村薫さんの文学的表現がとても繊細だなとまず感心しました。作品は作中の積み重ねの展開が80%がた過ぎた時点、残り20%のところで物語は急展開を見せます。ここのところの内容はやはり前半部の80%があってからこそ、と通読してみて初めて噛みしめられるのかなと感じます。私的にはそれぞれの出会いと別れの場面 ~かるた取りの場面・修一の家で「また逢えたね」場面・工場での敬礼の場面・和彦と真澄が出逢う場面(帽子が飛ぶところ)・電車事故の最後の場面・そして麦畑での場面~とても好きです。感動します。 | ||||
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時と人シリーズの三冊目の本です。私は三冊全部読みましたが、一番好きになりました。この話は戦時中の時代から始まります。今では想像もつかない時代の話に、始めはとまどいも感じましたが、貧しく辛い生活の中で主人公が歌や詩や本から得たものは、物があふれる今を生きる自分と比べてとても大きいものだったんだと思いました。そしてどんどん時間が流れて、今と近い時間へと進んでいきます。その時間の流れのせいか、読み終わったあとはしばらくぼーっとしてしまいました。(^_^;)内容については書くともったいないのでやめますが、時の流れと途中に出てくる詩はとても素敵なものでした。読み終わったあとに、その詩や出てきた言葉のつながりをもう一度探してみるのも楽しかった!です。あと、最後には解説ではなく著者と宮部みゆきさんとの対談が載っています。宮部さんもこの作品がお好きなようで、とても内容の濃い対談でした。とてもおすすめです! | ||||
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「スキップ」、「ターン」と読んでから、この作品に進まれて下さい。時と人シリーズ三作目です。なだらかな作風ですが、この作品が一番時が流れるのが早いのです。そして悲劇的であるのです。それを乗り越えて得る奇跡。良く、著者は調べていると感心します。舞台や道具を上手く生かす事が出来ています。スキップもターンも映像化してますが、これは難しいような気がします。(でも映像になるのを期待してしまいます)輪廻を貴方は信じますか?私はこの作品を読み終わり、「信じても良いのではないか?」と思いました。時の流れは冷酷ですが、過ぎ行きて、尖っている角を丸め、優しくさえ感じるなるのです。 | ||||
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ターンを手にとってから、北村先生の世界にはまりました。今回の作品、リセットも最高の作品です。ターンやスキップのように、中盤(の終わり頃かな)まで「時」は変わりませんが、第一部・第二部だけ取り出しても話は面白いし、これがどう「時」と関わっていくのだろうと思うとワクワクして読めました。物語が終わりに近づいてくると、今までのバラバラのように思えた話が繋がっていきます。最後は本当に感動してしまいました。(泣いちゃいました)この夏、読んでみるならこの本ですね!!絶対お薦めです!!ぜひ読んでみてください!!! | ||||
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「スキップ」では一人の人生が数十年間跳ぶ。「ターン」では一日が何度もくり返される。「リセット」では…。北村薫は「日常」を大切にする作家である。ところがこの作品に至っては、それは大切にするどころではない。「歴史」に向かって、「運命」に向かって、まさに闘い勝ち取ろうとしている。「目の前に定規で平行線を引いたように、黒い電線が見えます。その向こうに、家々の屋根が広がっています。甍の列は、すでにはっきり形を見せてはいますが、昼間よりはまだ色合いが薄く、白黒映画めいて見えます。その間に、消えるにはまだ少し間のある街灯が、遠く近く色を点じています。」北村薫はこのような早朝の何でもない「日常」をなんとしてでも守ろうとしている。そのためにはどんな「奇跡」でも起して見せる。その意気込みは悲愴ですらある。「琢木カルタ」の「かの時に言ひそびれたる/大切な言葉は今も/胸にのこれど」という歌が重要な言葉として出てくる。私も「大切な言葉」を幾つか胸に反芻してみた。 | ||||
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北村薫さんの「時と人」をモチーフにしたシリーズの第3弾。今までのシリーズを読んでいて、特に『スキップ』の切なくも暖かで透明感のあるストーリーに惹かれていたので、今回も大変期待していたのですが、今回はちょっと・・・・・という気がしました。決して悪い作品ではないと思いますが、ラストが少々強引な上に、そこに至る過程が無駄に長すぎて途中でだれてきてしまう感があるのは否めないところです。ただ物語全体にせつなさや訳も無い懐かしさが漂っていて、読んでいてふわっとした気持ちになるのも事実。読み手によって評価が分かれる作品だと思います。 | ||||
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