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リセット
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リセットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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※削除申請(1件)
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久しぶりに、北村薫氏の作品を読んだ。人によっては、まだるっこしいかもしれないが、戦時下における日常生活の描写などは、さすが。全体としては、それなりには面白い。初期のミステリに比べると、物足らなくも感じるが、好みの問題だ。ただ、気になるのが、漢字。「わたし達」などの“達”は、常用漢字では“たつ”としか読めず、「友達」が例外で認められているだけ。誤用である。また、「皆なで」とあり、“みなで”もしくは“みんなで”と読むのだろうが、“皆”は“みな”と読み、“み”や“みん”という読みは存在しない。一方で別のところでは、「皆」に正式な読みである“みな”というルビがわざわざ振ってある。編集者や校正者の責任もあるが、著者は高校の国語教員をされていたのだから、こういった点には注意してもらいたい。 | ||||
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優しくて、ゆるやかで、心地よい時間が流れている印象を受ける本書。文章もとても丁寧で、本当に男性が書いたのかと疑ってしまうほど繊細で、状況描写も心理描写も細やか。 作品全体に目を細めてしまうような上質な雰囲気があります。 しかし、幾人かレビューされているように、前半がとても長い…思わずページを早めくりさせてしまう冗漫さがあります。そして、かなり真面目に読まないと、語り手が次々と変わるので筋を把握しずらい…。丁寧な描写をひとつひとつ大切に読めば読むほど、きっと最後に受ける感動は大きいのでしょう。素敵だと思います。 しかし…私には無理でした。かなり中盤を大いにとばし読みして、速読してしまいました。中盤から急におもしろくなるターン等とは違うように思います。常に、一定に主人公に寄り添って物語りが進む印象です。 たくさん時間があるときに、もう一度挑戦してみたい、と思う1冊ですが…いつになることやら。 | ||||
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「小説が書かれ読まれるのは、人生がただ一度であることへの抗議からだと思います」と呟いたのは著者自身だった。真理子から始まった情け容赦無き物語は、真希を経て真澄、そして真知子へと、”ただ一度きり”はその度を強める不思議な繰り返しを経て、帳尻を合わせられていく。『スキップ』の提示した、あまりに苛烈な真理に耐えかねる人のために、北村薫は宮部みゆきに「やさしい時」と言わせる世界、悪意の漂白されたが如き約束の運命をついに生み出した。けれど、それでも、人の生は一度きりなのである。その夢のような”繰り返し”の終わりに、『リセット』という皮肉な名を付けた著者は、やはり限りなく残酷で、そして偉大だと思う。なぜなら、目に見える物語に幕が下ろされたその時こそ、物語はその名の通り”つぎ直され”、澄み渡る知は確かな希望を通して、もう一度、本当に信じるに足るものに至り得るのだから。 「仮に歯を食いしばろうと、失われることのない軽やかな足取りに他ならない。動かせない。了とされたい」 | ||||
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いい話でした。しかし、スキップやターンに比べて、リセットというイメージがつかみにくかったような気がします。どこが、リセットなのだろうか?と思ってしまいました。 | ||||
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北村薫さんの「時と人」をモチーフにしたシリーズの第3弾。今までのシリーズを読んでいて、特に『スキップ』の切なくも暖かで透明感のあるストーリーに惹かれていたので、今回も大変期待していたのですが、今回はちょっと・・・・・という気がしました。決して悪い作品ではないと思いますが、ラストが少々強引な上に、そこに至る過程が無駄に長すぎて途中でだれてきてしまう感があるのは否めないところです。ただ物語全体にせつなさや訳も無い懐かしさが漂っていて、読んでいてふわっとした気持ちになるのも事実。読み手によって評価が分かれる作品だと思います。 | ||||
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この作品は、書評などで粗筋を見ない方が楽しめる作品と考え、このレビューには粗筋を記載しない。「スキップ」・「ターン」に続く、「時と人」シリーズの完結編であるが、前2作との関連性はなく、この作品から読み始めても問題ない。とはいえ、多くの読者が、前2作に感動してこの本を手にすることと思う。この場合、前2作と毛色が違う作品なので注意が必要である。この作品は、読者の忍耐力が試される小説で、緩やかに作品中の時が流れ、とにかく山場が来るのが遅い。私のようにテンポの速い小説を好む読者にとっては、睡魔に襲われ、何度も挫折しそうになる。私のような読者も、「本貸しのおばさん」が出てくるまでの作品の2/3を我慢してもらいたい。(第2部第2章5)後は、本を置くことができなくなるだろう。忍耐力を擁する読者のみが、ホッとするような、心を安らかにしてくれるような、充足感を得られる作品である。とにかく、我慢すべし! | ||||
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ターン、スキップに続いてこのリセットも読みました。前作と全く毛色が違う作品です。ネタばれになるので、あまりどういう話かも他では語られていませんし。まぁストーリーは「ありがち」なのですが、でも、個人的にはすごく心に響くものがあり、珍しく読み返しもしてしまいました。題名の「リセット」の意味が全体を読むと、ようやく分かってくるのです。ストーリー展開は少し遅いので、第二部までは頑張って読んでみて下さい。 | ||||
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