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神のロジック・人間のマジック(次は誰の番ですか?)
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【この小説が収録されている参考書籍】
神のロジック・人間のマジック(次は誰の番ですか?)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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2003年に出た単行本の文庫化。 西澤氏の特徴が良く出た作品。舞台はアメリカ、多国籍の登場人物、虐殺、推理ゲーム、衝撃の結末。 なかなか意外性のある結末で、氏の作品のなかでも良作に位置づけられるものだろう。ただ、ちょっと残念に感じる点もある。まさか、こういう方向のラストになるとは思わなかった。確かに凄い結末だが、なんだか拍子抜け。いや、本当に悪い作品ではないのだが、がっかりというか。 まあ、これも作者に完全にだまされてしまったということなのかな・・。 | ||||
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なかなか厳しい感想が多いようですが、私にとっては近年読んだ中では かなり好印象の作品でした。 なんといっても、自分が思い描いていた世界(観)がぐるっと反転する あの感じ。これがあるからミステリはやめられない、という思いを久々 に味わせてもらった作品です。 決して後味は良いとは言えないし、論理的にどうこうという作品ではない (と言うと語弊がありますが)と思いますので星4つとしましたが、 サプライズを求めている方に、強くお勧めできる作品です。 | ||||
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はっきり言ってダメでしょ。 ミステリーにおいて破綻しています。 どのくらい破綻しているかというと、四次元ポケットと秘密道具をフル装備したドラえもんが普通の人に変装してミステリーに加わってるぐらいに。 ラストの種明かしでは、それまでに物語の中で構築した世界観が完全に蒸発してしまい、読む気にもなれませんでした。 ソレを物語り最大の『謎』にしてはダメだろ、反則だろって感じです。 ソレを物語の主軸にするんだったら、はじめの段階できちんと世界観として読者にすり込ませるべきでしょう。 別の展開をすればSFでは道が開けたのかもしれませんね。 | ||||
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西澤氏はSF的設定の中、ある縛りを設け、その縛りの中で謎を論理的に解くというロジカル・ミステリの大家。その西澤氏が題名に「ロジック」と入れたからにはさぞかし自信作だと思ったのだが、とんだ失敗作だった。 世界中から子供を学校に集め、そこで連続殺人事件が起きるという設定は非現実的だが、それはそれで構わない。上述したように、どんな設定であれ、その世界で一本通用する論理があれば立派な作品になり得る。ところが、本書は「神のロジック」どころか、ある登場人物の「**」で成りなっていると言うお粗末さ。これでは、途中でどんな不可思議な事態が起きても、結末は一言で済んでしまう。この構想に怒らない方がいたら、余程我慢強い方であろう。 西澤氏は、私が日本ミステリ界で最も期待している作家の一人である。それが、こんな低レベルの作品を書かれては失望感を味わうだけである。休養を取るなりして、もっと練りに練った作品を発表して欲しい。 | ||||
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いつもの西澤ワールドとは趣向の違った一冊。 最初から最後まで、どこか不気味で暗い、ホラーテイストが漂います。 どこともしれない荒野にそびえ立つ建物の中に、6人の少年少女が集められ、共同生活させられます。 主人公のマモル11歳もその一人です。 この小さな「学校」にいるのは、妖しげな「校長先生」や「寮長」たち。そして謎の「ワークショップ」と称した、推理ゲームの授業・・・ ここはどこで、「校長」の目的は何なのか、なぜ彼らはここに集められたのか? 少年たちは次第に自分たちで、この奇妙な状況について推理を巡らせるようになり・・・ 序盤は少年少女が推理するということで、ジュブナイルのような雰囲気かなと思って読み始めましたが、全然違いました。 少年が主人公って、宮部みゆきの小説でもあるのですが、個人的にはすごく好きな設定。 大人の理不尽さを感じつつも、そこに依存しないと生きて行くことができないというアンビバレンツ、 そこを割り切って生きるしたたかさなど、大人にはない心理的な制約があったりして、おもしろいです。 大人顔負けの推理を展開しつつ、ジュースやお菓子に釣られる素直さもかわいい。 幻想小説かホラーのような感じで、綾辻行人あたりが書きそうな、終始全体的に暗くて重々しい雰囲気が漂っており、 いつもの西澤作品に見られるような、明るくロジカルな推理ではなく、そういった物語全体の雰囲気を楽しむべき一冊だと思います。 ストーリーを通して「大きな謎」が仕組まれているのですが、しっかり騙されてしまいました。 後味は悪いけれども、きれいに騙されたので爽快感がありました。 | ||||
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基本的に西澤氏の本は読んでおりますが、他の作品に比べると、見劣りの感は否めません。私は、突拍子もない(あり得ない)前提を置き読者に知らしめた上で、推理を進めさせる“七回死んだ男”や“神麻嗣子シリーズ”をこよなく愛するわけですが、最後にそれこそ“ウッソー”とあり得ない設定が明らかになる本作は、最後の謎があまりにも、現実離れしすぎであったことや、殺人の描写が物足りなかったことなどから、少々がっかりしました。 ここのところ、西澤氏は発表のペースが落ちておりますが、じっくりと充電してもらい、また神麻嗣子シリーズや山吹みはる=完全無欠の名探偵のような暖かく、推理も楽しい作品を期待します。 | ||||
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基本的に西澤氏の本は読んでおりますが、他の作品に比べると、見劣りの感は否めません。私は、突拍子もない(あり得ない)前提を置き読者に知らしめた上で、推理を進めさせる“七回死んだ男”や“神麻嗣子シリーズ”をこよなく愛するわけですが、最後にそれこそ“ウッソー”とあり得ない設定が明らかになる本作は、最後の謎があまりにも、現実離れしすぎであったことや、殺人の描写が物足りなかったことなどから、少々がっかりしました。 ここのところ、西澤氏は発表のペースが落ちておりますが、じっくりと充電してもらい、また神麻嗣子シリーズや山吹みはる=完全無欠の名探偵のような暖かく、推理も楽しい作品を期待します。 | ||||
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荒唐無稽な設定を、いかにミステリに編み上げるか、というのがこの作者さんの、ひとつの真骨頂なわけで、今回もそれが発揮されております。元々、マンガとかからのインスパイアを隠さない作者さんですが、今作は「学園物サイコ・スリラー」みたいな、サスペンスな雰囲気のある奇妙なストーリー。ある種ライト・ノベルか、コミック風にも読めると思います。ストーリーテリングはポップです。この作者さんらしい。ミステリとしては、まずはクローズド・サークル物に分類されるのでしょう。が。※ 以下、一切の予備知識を持ちたくない方は、読まない事をお薦めします。ごめんなさい。はい。一番の謎はその「学校」の存在自体についてなわけで、結局ここが骨子になるという事は、いわゆる○○トリックで。やっぱこの真相というかオチが肝であり、この作者さんらしい一発勝負の大技。で。この作品にとってやや不幸だったのは、近い時期に発表された某作品に、メイントリック(プロット)が酷似、というか核は同じになってしまった事でしょう。それと、最後の解明(説明)部分が、いくらなんでも強引過ぎやしないかい?と少し思ってしまいました。この手の話は、元来私は嫌いではないのですが…。っていう辺りの諸々を考慮して、星3つとさせていただきました。ちょっと、運がなかった、とも言えます。ストーリーは結構気に入ってます。 | ||||
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確かに面白く、ハラハラしましたがなんだかラストが衝撃的で読み終わって呆然としてしまいました。私が「こうじゃないかなー」と思っていたのと違っていたというのもあるんですが、何だか色々な意味で痛かったです。 | ||||
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ファシリティと呼ばれる学校へ集められた6人の少年少女たち。全員記憶の一部を失っており、場所さえも分からない。学校で行う授業は、主に犯人当て推理とそのディスカッション。という状況で殺人事件が起こるわけですが、犯人当てというよりむしろその学校の異様さと、場所はどこで目的は何なのか、という推理の応酬に本作の醍醐味がありそうです。独特の雰囲気にいい感じで引き込まれますが、このラストは果たしてトリックと言えるのかどうか、判断に迷います。一応納得しましたが、純然たる本格とは言えないのではないでしょうか。とある作品を思い浮かべましたが、ネタバレするので言えないのが辛いところです。 | ||||
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場所の分からない特殊な施設『学校』に閉じこめられた少年・少女が、転入生が来たことをきっかけにおこる、事件に自らの命をかけて立ち向かっていく…、設定としては古典的なクローズドサークルものといえるのだが、登場人物達が全く知らない隔離された場所で、全く見知らぬ他人との共同生活を強いられているというような設定に、ラストへ向けての作者の巧緻な意図が見え隠れしている。全体的に見て破綻のないプロットといい、登場人物達のキャラクタ造形といい、作者の筆のさえを感じさせるには十分な作品に仕上がっているが…。ラストが驚愕の…とはいかない向きも多いのではないだろうか。そういう意味では実に惜しい作品ではある。 | ||||
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