■スポンサードリンク
私の男
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
私の男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 41~50 3/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトル・絵から、やらしいものを連想していましたが、意外に読み応えがあった。 花の性根の悪さと腐りきった性格に、最後まで何一つ共感できなかったのが、 逆に新鮮でした。 この作品は、彼女の行動の全てに、大きくWHY???がつきます(笑) 近親相姦がモチーフになっていますが、それにしても、あまりにもムリな描写連発で、 これが直木賞なのかっ!?ってカンジ。 桜庭に直球のエロさはいらないんだよな・・・とか思いながらも、 血縁の因縁という視点で見ると、これもまた、作者の 永遠のテーマに順じた作品なのでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「作者」は桜庭一樹なんて男性名を使っているがまぎれもない女性。女性ライトノベルライター。 この本では女の立場、女性の視点から見てパパに共依存する甘くてねちねちした様子を書いてるんだけど、 「直木賞」という期待の割に、地に足のついた描写が足りない近親モノ。(そこは北海道とか冬の海とかそれっぽいものを出してごまかします。) 過去の直木賞・芥川賞作品と比べてではなく、過去のライトノベルと比べて、巧いと思いましたね。 ただ読んでいて「ちょっと待てよ」と思った。 もしこれが男性の立場から、 男性の視点から、義理の娘に人格的・性的に依存して、殺人・近親相姦を犯し満足しちゃってる男、 「人も殺すし娘ともヤルけど幸せなんだよ。ウルセーな」という男を陰湿にねちねちと書いたとしたら、 男にとってぬるま湯の義娘との近親相姦世界を書いたとしたら、 たとえこれよりも内容が上だったとしても、直木賞はなかったでしょう。 あれだ。どっちも内容ペラッペラだけど、男おたく向けの兄妹モノはダメで、少女マンガの(例「僕は妹に恋をする」)近親相姦モノは大手をふって映画化OK!! っていうの。あれと同じね。 巧いけど キモいことには かわりない はいはいはいw 女向けならw 文学ですw >「不健全な妄想をここまで描ける体力はすごい。」 これでいいんじゃないですか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
俺は男だし、まだ娘もいないので父、娘の関係はイマイチわかりませんが、想像し自分がこの父親(淳悟)だったらと考えると何だか気持ち悪いです。だからそんなことは考えないで読んだ方が良いです。 道徳とかモラル、人間の道に反するとは思うのですが、そもそもその道徳やモラルってのは人間がかってに決めたもので「何で娘と(父親)肉体関係をもってはいけないの?」と聞かれた時に「そんなの当たり前じゃん、モラルや道徳、倫理に反します!!そもそもそんなの人間の道に反しますよ!!」ってきっと言われると思いますが、それは社会がそう言っていて、その社会の中でモラルや道徳のある環境で育てられたからそう思う。のではないかとも思う。 これだけ深く相手を思っているのにもかかわらず、それが娘(父)である、肉親だからこそそこまで深く相手を思える。でもそれゆえに結局は別々の道を歩くことにする。そこが何だか切ない、と言えば切ない。 「こう見えて、悪魔だぞ。俺はすっかりおかしくなった。」もしかしたら父のほうがこれじゃいけない、って思ったのでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
装丁が印象的で購入。なかなか読む時間がとれずにいたら直木賞受賞。 これは早く読まなければと2日で読みあげました。 禁じられた関係、近親相姦が大きなテーマですが、とどのつまり自分勝手な人たちがこれでもかと出てくるのです。陰湿なテーマを演出するために「北の町」、人間らしさをなくした生活の場を「拘置所そば」と設定するのはあまり好きではなかったです。好きになれない親を持っていたら何をしてもいいのかとも思いました。たぶん花はしあわせにはなれないでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
共感しようとして、読む作品とちがう。 感情移入して楽しもうと読み出すと、違和感や、 表現のしつこさだけが鼻について、同じ暗い描写が イライラをつのらせるだけ。 しかし。 近親相姦、殺人、人間の感情や、必然のあり、なし、 独特の仮名表現から伝わってくる空気なんかで、 誰もが持っている熱い情や形こそ違え、想いのおおきさみたいなものが グイグイ押し出されてくる作品。 常識やモラルに凝り固まった頭の人間には 辛いだけかもしれない本が、 どんなことでも、理解できなくても受け入れよう、 触れようとする人には、大きなものに触れることができるのかもしれない 物語。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
祝直木賞受賞ヽ(^o^)丿 ただ芥川賞受賞作家のキャラが強すぎてあまり取材報道されないのも似合っているような!? 作者の筆力は相当なものがあるが、今回の二人の主人公にはあまり共感できない。 そもそも世間の常識に背いて生きているわけであるから、常識的な読者は二人の生き方に嫌悪感を催すのだろう。 また時間を遡っていく構成は斬新ではあるが、読み終わって本を閉じられる読者より第一章を読み返す読者の方が多いのではないだろうか。 それが作者の狙いかどうかは分からぬが、時系列に書いても十分面白いと思う。 花がこれからどうなるのかは読者にゆだねているのだが、殺人犯が捕まらずに幸せになるのは私にはちょっと許せない。 暗い北の冬の海の描写から北原ミレイの歌謡曲が聞こえてくるといえば私の年齢がばれますが、この作品世界には共感できない世代です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の二人がとにかく終始ぼーーっとしている印象で、まるで幽霊のように生気に欠ける。それは二人が越えてはいけない一線を越えてしまったことで 陥ってしまった虚無感を表しているのかもしれないけど…。一番生き生きと書けているのは4章高校生の花の語り、大塩のおじさんを殺す場面などは感情がほとばしっていて胸をうたれたが、あとは延々温い場面が続く。あとやっぱり章立てが下手い!淳吾がいなくなって小町とアパートで罵り合う場面から始めたら少しは話が締まったのに…。私はやっぱり死んだように生きる人間より、罪を犯しながらも社会に生きる人を見たかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中でもう読むのをやめたいくらい怖くなっちゃいましたが、こういうジャンルは斬新だと思う。とにかく主人公の二人が強烈で、こういう愛の形、今までにも小説であるのかなあ。かなり好き嫌いの出る衝撃的な作品だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初の章で、二人の奇妙な関係がとても興味深く、次の章の夫の視線で二人を 客観的に見られて、さらに興味をあおられました。 しかし読み進めていくに従って、微妙に気持ちが盛り下がっていきました。 匂い立つような気配はあっても、主人公にいいも悪いも共感して、心情を追って いけなかったからだと思います。 風景描写や周囲の描写(たまに読むのが疲れるほどしつこいことも…)は多いですが、主人公の気持ちは見えにくい。 主人公が愛情以外の、そのほかの生活へ向ける視線にリアリティが薄いせいかもしれないと思いました。 しかしその肝心の愛情の変化も、過去にさかのぼっていく手法のために分かりづらいです。 小学〜高校まで、そして今と二つにしか別れておらず、高校〜今までの 肝心の「結婚を決める」までの主人公のじわじわと変わっていく 愛情の変化を、微妙な言葉の変化、態度で、 じっくりと読ませてもらいたかった気がしました。 今読み終わった印象では、過去にさかのぼって、 近親相姦、そしてどうやって触れ合うようになったかと過程の謎ときがされただけで、 それによって主人公がどう変化していったのかが書かれてなかった気がしました。 引き取られた頃、二人が触れ合うようになったきっかけも「血」という 運命に決定づけられて、それはそれでいいかと思うのですが、 全てを「血」という運命のせいにしてしまわなかった方がよかったのでは、と思いました。 主人公があまりにも、簡単に言えば「何かこの人は特別」という 感情が繰り返されるので、だんだんとしらけてしまいました。 もっと他の要素を加えれば、お話が深くなっていったのではないかと思います。 そしてこの小説は少々長すぎるような気がしました。 悲しい時には海が暗く見えたり…という記号のような風景描写が多く、 住んでいた地域が寒くて海が暗いのはよく伝わってきたので、 もう少しすっきりさせた方が効果的なのでは?と思いました。 途中で「あ、また…」と思うと同時に、少しおかしくなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気に読んだ。しかし、なんというか、まったく共感できない。特に”おかあさぁん”のくだりには、白けた。不健全な妄想をここまで描ける体力はすごい。しかし、アブノーマルな関係にあって、そうせざるを得ない哀しみとか孤独といったものが伝わってこない。人殺し、近親相姦という禁忌を犯しといて、二人はちっとも苦悩していない。普通の人はどうしようもない地獄に堕ちるんじゃないの?人を殺しましたが,何か?親子で愛しあってますが、何か?そう開き直って言ってしまえば何でもアリみたいだが、世の中には在ってはならないこともある。それを犯すだけの必然が二人にあったのか?玉の輿にのる主人公は、自分の犯した罪に無自覚としか思えないが、彼女に対して,嫌悪感も痛ましいという気持ちも、何の思い入れもいだけなかった。主人公が凡庸で魅力がないと言うか,もっと、邪悪でエゴイストで妖艶な主人公だったら、こんなぶっとんでる設定にぴったりだったかも。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!