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私の男



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【この小説が収録されている参考書籍】
私の男
私の男 (文春文庫)

私の男の評価: 3.33/5点 レビュー 303件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全50件 21~40 2/3ページ
No.30:
(3pt)

万人受けする内容でないのは確か

この小説の主軸となるのは、親子の関係です。それも肉体の関係ですから人によっては見ただけで寒気が走るような内容です。
ただ、そこまで濃密に描かれているわけでもなくほんのあっさりとした感じで、肉体を通した共依存の脱却から依存に至るまでの経緯を逆順で描いています。
リアリティーの面では確かに不都合のでてくる部分もいくつかありますが、あくまで前述の部分をを描くための素材でしかないのでしょうからそこを深く追及してしまう方は大変つまらない小説になってしまうと思います。
大衆小説向けの賞である直木賞にこれが選ばれたとなると、内容からしてうける範囲は他と比べて中々狭いのでしょうが、読んで損をするということは全くないはずです。
桜庭さんの別作品である砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けないと似た雰囲気を持つ作品ですので、それを読んでみていけるのならば、これにもはまるはずです。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
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No.29:
(3pt)

全体的に面白いけど、細かい部分にクエスチョンマークが残る

桜庭先生の本で、今まで読んできたのは、少女または少年少女同士がメインキャラの本を読んできたので、
少しだけタイプが違う本のような印象を受けました。
全体的な構成は現在から過去へと遡って行く事で歪んだ二人の家族の謎や秘密が明らかになって行きます。

この歪みの源である近親相姦を主観的に感じ、客観的に感じていく中で、
父親は倫理的に許されない存在であるという怒りと単純な色欲だけでなく求めずには生きていけないような心に対する哀しみが
私の心でせめぎあい、この物語に引きこまれて、一気に読みきってしまいました。

二人のみの物語としては素晴らしい本でしたが、娘が結婚に至るまでの各々の物語や
娘がどのように生まれてきたのか等の気になる部分の描写がないので、星3にしました。
スピンオフ作品とか短篇集とかで出てきてくれるの期待します。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
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No.28:
(3pt)

う〜ん、中途半端…?

後輩に、すごくいいですよと薦められて購入。
 
う〜ん…なんといっていいのだろうか?
まず、婚約者のパートと小町のパートは必要なのか?
「私の男」のタイトルとおり、主人公の目線だけでもいいのではないか?

時間軸が遡っていくが、最終話で、その後というか、結末は出さないのか?
結局二人はどうなるのか、と消化不良が否めない。
下手すると萌え系の話になりかねない。

ってか、萌え系なんだな!って思えばいいのかな?
設定が所謂萌え要素満載だし…
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
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No.27:
(3pt)

作品の出来は別にして、色々と思うところの多いというか、多過ぎる作品だった

私は、日本推理作家協会賞を受賞した「赤朽葉家の伝説」を読んで、この人は、推理小説よりも、一般小説の方が向いていて面白いのではないかと思い、直木賞受賞作のこの「私の男」を読んでみることにしたのである。その私の予想には間違いはなかったのだが、それ以上に、この作品は、色々と思うところの多いというか、多過ぎる作品だった。 

まず、この作品は、構成の上手さで読ませる作品だと思った。冒頭の第1章で、ぼかされて謎の多いこの物語の終わりが描かれた後、章を追うごとに時代が遡り、「あれは、こういうことだったのか」と、次々に謎が明らかになっていき、最後に、全ての始まりが語られるという手法を取っているのだ。おそらく、正攻法で、始まりから終わりに向けてこの物語が進められていたのだとしたら、これほどのインパクト、衝撃はなかっただろう。そういった意味では、この作品自体は全くミステリではないのだが、ミステリの手法を上手く生かして書かれた作品ではあったと思う。 

この作品の問題点は、何といっても、そのアブノーマルなテーマに尽きる。この種のテーマで男性作家が書いたら、「おまえは、一体、何を考えているのだ!」と、読者の総すかんを食いかねないと思うのだが、この作品は、女性作家が、女性の視点をメインに据えて描いたからこそ、それなりに受け入れられたのだろう。それでも、こうしたテーマは、通常は、女性のPTSDの原因として語られるものであり、この作品は、一般の読者、特に、女性には受け入れ難く、嫌悪されるのではないだろうか。こうした問題作は、いかにも直木賞の選考委員好みだとは思うのだが、作品の出来は別にして、こうした類いの作品に直木賞を与えて、脚光を浴びさせるのも、私はどうかと思う。この作品で描かれているような、極めて限定された特殊な設定と精神状態の中では、一つの愛の形として、それなりに説得力はあったとは思うのだが、こうした愛の形を、一般の女性が受け入れてくれると勘違いする男が現れないことを願いたいものだ。 


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No.26:
(3pt)

ハードルが……

直木賞受賞作ということで読んでみたのですが、
それにしては読後感が薄かったです。

特にロマンス甘い恋というわけでも、狂気に満ちた恋というわけでもなく、
それぞれの関係性が、最後までなんとなく運ばれていく感じでした。
物語の時間軸が逆行する、という展開も、それほど効果的とは思えなかったです。

ただ、他の作品群も踏まえて直木賞の選評に目を通して分かったのですが、
「過去の実績」だったり、「今後の期待」も含めて評価しているらしく、
一概に受賞作が推されているワケではないんですね。

とはいえ、宣伝通り、表現の流麗さは圧巻!
何てことない場面でも、ぐいぐいと引き込まれました。

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No.25:
(3pt)

決して褒められるべき内容ではないが、、

こういった物語をシタリ顔で「描画力がすごい!」とか「文章がうまい!」とか認めてしまうと、ちょっとまずいなー、と考えさせられてしまう作品です。物語中盤で「レオン」とか「ボニー&クライド」を連想させる感じもしましたが、まぁ言ってみれば、父と娘の近親相姦の話であり、それに対してくどくどと父親や娘側それぞれの生い立ち等バックグラウンドを立てて正論化されてもなー、実の親子のくせにお互いを貪り尽くすのって動物以下じゃん?と思ってしまいました。所詮禁忌は禁忌であり、内容的には全く好きになれませんでした。でも、少なくともサクッと読んですぐ忘れてしまうような類いの物語では無いです。恐らく今後、長らく自分の中で記憶にとどまり続けるであろう作品ではあります。
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No.24:
(3pt)

どう評価していいのやら。。

どう評価していいのか本当に困る作品
すーごく悪くもなくすーごく良くもない
好き嫌いのはっきり解る小説かな〜
どんどん過去にさかのぼった物語だけど
もし過去から現在で展開していった物語だったら好き???(うーーん)の部類に入るのかもしれない
ただ物語が全部中途半端
すっきりしないし
あの事はその後どうなんだよ!とか
作者狙いなのかもしれないけど本当中途半端
なのでもうこの作者の本には手を出さないと思います
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No.23:
(3pt)

時系列で読んだら…

内容も読まずにただ買った作品。 全編を通して描かれるのは、父と子の歪んだ一つの形です。 ただ、その歪みが何故いけないのか… 単にインセストタブーを犯しているからいけないのかどうか…… もちろんインセストは一般論、文化社会的には許される行為ではない けれども、この親子の小さな幸せは確かにそこに有る。 内容自体はあまり私は得意では有りませんでしたが、ライトノベル寄りでは無い桜庭一樹の作品を始めて読みました。 ただ、少し個人的に過去へと遡った先に 淳悟と花の最後の描写が欲しかった。 一章の最後が、あの二人の最後の描写としては少し物足りない……
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No.22:
(3pt)

夢中で読了

桜庭一樹さんが女性であることも、この本が直木賞受賞作品であることも知らずに読みました。ただ本の表紙がかっこいいなあ、きっとおしゃれな男女の恋愛小説なのだろう思って選びました。自分の知識の無さで、とんでもないテーマを描く小説を選んでしまったものの、ページをめくるのがもう止められない、どんどん先へ先へと読み進めてしまいました。桜庭さんの筆力が素晴らしいのですね。夢中でページをめくってエンディングまで読ませるパワーに飲み込まれてしまいました。不思議なのは、文中には「ぬめり」「湿気」「臭気」などモイスチャー度の高いワードが大判振る舞いされているにも関わらず、なぜか全体の印象は乾いています。ごく個人的な感想ですが、「さらり」とした読みやすい仕上がりです。この点が桜庭さんの魅力、実力でしょうね。だからこういうテーマも選べるのでしょう。素晴らしいです。他の作品も読んでみたいと思いました。ただこのようなテーマを選ばれる作家さんなら、読後の読者の心に「爪痕」を残してほしいなあ。読み捨てられる作品では決してないですが、再読するほどでもなく、でもこんな素晴らしい文章を書くのにおしいな、と思いました。
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No.21:
(3pt)

アンモラルで強烈な恋愛小説

震災孤児となった9歳の花を、同じく身寄りのない25歳の淳悟が
引き取って、2人きりの歪んだ家族を作っていく、アンモラルで
強烈な恋愛小説。
前に進むことは望めず、底に向かって深く沈んで行くしかない
背徳的な関係は世間の常識からすればおぞましいけれど、
愛情に恵まれず居場所がなかった2人が求め合ってしまうのは
必然で、善悪の線を引くことは難しい。
冬のオホーツク海でひとつの事件が起きるのだが、「殺人」という
人と獣との分かれ道を、海と陸の分かれ目である流氷が
象徴している。
人を殺した花を守るために、故郷を捨てる淳悟。
更に深く絡みあってしまい、もう後戻りは出来ない。
お互いに、相手さえいれば何もいらないという覚悟の
逃避行シーンはとても美しかった。
親子で初恋の人で共犯者、これほどまでに濃密な関係はないだろう。
いくら体を重ねても満たされず、ずっと一緒にいるために相手
そのものになってしまいたいという渇望感が幾度も描かれる。
究極の愛とは相手の幸せを願うことで、そのためには身を引くことも
いとわない献身だと言われるけれど、相手を失うことを恐れるあまり、
いっそ殺してしまいたいという考えに行き付く愛し方も、
わたしは否定できなかった。
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No.20:
(3pt)

ふと、発行所をみると、文藝春秋、、なんだか納得してしまった

男女愛であり親子愛というものを生々しく描きあげた、第138回直木賞受賞作品。読んでいると、「白夜行」だとか、「永遠の仔」だとか思い出すわけだけれども、それらに比べると描写がより官能的で引く感じである。
1993年7月。北海道南西沖地震で、孤児となった花。唯一の親戚である淳悟に引き取られてからはじまる、悲しい愛の物語なのである。物語の構成は現代の別れからはじまり、過去の出会いまでさかのぼる形式となっている。
章ごとに主観が変わるのだが、その意図が読めなかったり、全体的にあふれる憂鬱感、鬱屈感、倦怠感。なんだかなぁ、な作品で、これが直木賞か、、と思った。ふと、発行所をみると、文藝春秋、、なんだか納得してしまった、五月雨の夜。
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No.19:
(3pt)

問題作だからこそ読む価値も??

内容は、過激というか倫理に反している内容。怖いものみたさの人の心理や
やじうま根性をうまく刺激している。
ただ、この小説をよんでよい時間を過ごした。。。と感じる人は
あまりいないのではないか。
現代アートにもいえることだが、問題作だからこそ、読む価値を
かんじる人にはおすすめ。
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4163264302
No.18:
(3pt)

文学に昇華出来ていない

ライトノベル出身、父と娘の近親相姦…、敢えてこの小説を読まなくても、もっと他に読みたいものがあるし…、と「直木賞受賞」のニュースの後も、なかなか手を出さなかった(小説好きなので、かなり珍しいこと)。山崎ナオコーラ「人のセックスを笑うな」のように題名でギョッとさせたり、この作品のように「反社会的」「退廃的」なものを取り上げるというのは、どうも嫌悪感を覚える。その「キワモノっぽさ」で関心を集めようとしてるようにしか思えない。…と思っていたのだが、偶然「情熱大陸」でご本人を見てしまった。「このおとなしそうな人が、いったい何故そんなテーマを?」「どんな文章を書くのだろうか?」好奇心に負けて、手にとってしまった。取り上げるならとことん追求してくれ。「文学」として昇華出来てたら認めてやるよ(←なぜか上から目線(笑)!)そんな意地悪な気分で読み始めたのだが、これが共感もしない代わりに、テーマのわりに強烈な反感というものも催さない。こういうテーマな以上、これは問題なのではないか。「反社会的なのに」なぜか共感を覚えてしまった、あるいは、エゴイズムの行き着く果てを見せつけられるようで気分が悪くなった等…どちらか両極端じゃないと書いた意味がないと思うのだが。娘の方は分かる気がするのだが、父の心情が描けていないせいではないだろうか。キーワードとなる「私の男」はいいのだが、「血の人形」が巧くない。父から娘への形容で、これ以上の巧い言葉が書かれていたら、数段いい出来になったと思う。「インモラル」という訳ではないが、「退廃的」という意味では、数年前に読んだ車谷長吉の「赤目四十八瀧心中未遂」に、文学的に遠く及ばない。これも好きではないが、優れたものは好悪の情を超越して、認めざるを得ないものだ。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
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No.17:
(3pt)

評価しづらい…。

父と娘の近親相姦がテーマとなって、過去に時間を遡りながら物語は進んでいきます。
父も娘もある意味ストレートで、稚拙で純粋な愛を貫いています。
倫理の壁を突き破っていながら、どこか二人とも(娘はそりゃそうなのですが)幼く、無自覚なままです。
特に、父がどうしてこんな人間となってしまったのか、
過去に遡って物語が展開するのならば、もっと種明かしというか、描ききって欲しかった気がします。
ましてや、その後の二人についてももう少し書いて欲しいですし、
もっと読者に親切でもよかったのではないかと思います。
あと、二人も人を殺めてしまう必然性があったかなと…。
逃げ回れてしまっていることへの不自然さも気になりますし、どうにも違和感が拭えませんでした。
ただ、読むのを途中で止めちゃおうという感じでもなく、
いろいろ引っかかりを感じながらも、最後まで一気に読み切れたのは、
そんな矛盾、引っかかりを押しのける筆者の文章力、構成力なのかも知れません。
(かなり表現がしつこいところもあるのですが…)
あとはラスト。
もう少し他の描き方があった、できたのではないかと思い、ちょっと残念でした。。。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
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No.16:
(3pt)

ねっとりと濃密

二人の愛情、執着は怖いほど・・・。
お互いが唯一無二の存在。
でも、二人をつなぐものは単純に「親子愛」だとはいえない。
その限度をはっきり超えているし、だからと言って単純に男女の愛でもない。
「共有する秘密の重さ」?「共犯者の意識」?「孤独感」?
幼いころから欲しくても与えてもらえなかったものを与えあい、補い合いあっているようにも見えて、
二人の深海のようなつながりに引きずり込まれそうでした。
物語は娘・花の結婚式を明日に控えた夕方からはじまり、
章を追うごとに時間をさかのぼり、最後の章でやっと二人が出会う場面が描かれます。
このスタイルだと結末が分かった上で読んでいくわけだから、
二人に穏やかな結末がないことを読者は知ってる。
でも、ラストが希望を感じさせるように明るく描かれていて、
二人の未来が明るいものになるような変な錯覚を覚えてしまう不思議なスタイルの作品です。
インパクトはあるんだけど、私がこの作品を評価できないのは・・・読者に優しくないから。
「描かれていないこと」の多さがもどかしく、そこに何があったのか非常に気になります。
それが二人あやしさを引き立ててるのだろうけど、読者としてはフラストレーションがたまります。
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No.15:
(3pt)

「育ち」が全てを規定する

お互いを貪り合う父と娘。
読むごとに不快感が増してくる。それは「物語がつまらない」とかそういう不快感ではなく、もっとねっとりしたもの。ああ、それが「タブーを描く」ということなんだな、と合点する。
「家族なら、そんなことをしなくてもつながってられるのに」とかいう親父さんの言葉が全てを表しているような気がする。家族のようでいて、家族でないような、「普通」や「常識」の範疇にはない結びつき。「欠損家族」でお育ちになった方(たくさんいるし、もちろんまっとうに育ってる人もいっぱい知っているが)が読んだらどんな感想を持つのだろうか、ということが気になった。
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No.14:
(3pt)

意外とあっさりしている

 何処の本屋でも目立つ場所に置かれ、直木賞で、「一樹と言う名前だが女性」ということなので面白そうで買いました。
 約380ページを6章に区切ってあり、また各章で視点が変わるのでちょっとした時間を使って読める作品だと思う。 また登場人物やストーリーも複雑ではないし、表現もわかりやすい方だと思う。
 「ねちっこくて、暗くて、生温かくて、ジメジメしている」作品だと思うが、家族と恋人の「絆」の根本にある「依存」をテーマにしていると思う。
 また「”それ”は、隠れて暮らしている」という表現と「チェインギャング」という絵がこの作品を象徴している。
 
 全体的に尻つぼみというかボリュームにかける感があるし、複雑ではないので「禁断の愛」系の作品の中では軽い方に入ると思う。なので普段本を読まない人にお勧めだと思う。
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No.13:
(3pt)

信仰

「血の絆」への信仰にも似た憧れと執着の物語。
父と娘がどうしてそこに至ったのかを探る過去への旅を、読み手は体験することになる。
花が育ての父親から「生きろ」と捨てられる場面が、この物語の全てであるようにも思える。
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No.12:
(3pt)

エグ哀しい

ねちっこい性描写には辟易したけど、それは読者の好みと体力の問題。この小説自体には必要なものだったと思う。印象の強い、面白い作品だった。でも、読点が多すぎるし、ライトノベルっぽい小さい字での表記や、あまり効果的でない「お」とか「えっ」の多様で一気に文章が軽くなる。ひらがなを使うには、もっと日本語らしい典雅さがほしいな。とはいえ、内容は濃い。読んで良かったと思えたのは事実。直木賞より、何かの大型新人賞の作品って感じかな。昔読んだ、佐々木丸美の「雪の断章」インモラル版にも思えた。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
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No.11:
(3pt)

一番こわいのは。

登場人物の中で一番怖いと思ったのは、実はなにもかも知っていそうな美朗だった。
彼らの結婚に至るまでの3年間になにがあったのか、それが気になる。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
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