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七回死んだ男
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七回死んだ男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全140件 121~140 7/7ページ
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1995年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 著者の初期の傑作。 お得意の超能力ものだが、その能力が持ち主の自由にならず、ほとんど役に立たないというところが面白い。また、それであるからこそ、ミステリとして成り立っている。全能の人物が登場してしまったら、謎は存在しなくなるのだ。 考え抜かれた構成で、ついついだまされてしまう。こんな落とし穴があったなんて、と呆然としてしまうこと請け合いだ。細部も凝っているし、ストーリーにも工夫がある。 読んで損のない一冊だろう。 | ||||
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自分が主人公だったらどんなことしよう、なんて思いながら読んだ本。 軽い文調で読みやすいのに、内容はとっても本格的。 面白くてたまらず、夜更かしして読んでしまいました。 終わり方も秀逸で、読後感がすっきりしました。 | ||||
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私は思わず本を見ながら数を数えました(笑) えーっと、ここでこうなってこうなるから…っていう具合に。 この人の本を初めて読んだのですが、読みやすい文体だったと思います。 3時間くらいでさら〜っと読めました。 ストーリーのテンポもよかったのかもしれません。 それにしても難しいテストを複数回やれば、満点って取れるもんなんだろうか?(笑) | ||||
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この世の仕組みはよくわからないのだからとりあえず仮設を設けてしまえ。その前提にのっとってストーリーを展開していこう。 という立場の小説。 前提の立て方がSFで、ストーリーの展開の仕方がミステリーという、なかなか興味深い作品。 | ||||
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同じ日が9回も繰り返されるという特異体質(?)を持った高校生が、反復される日の中で起きてしまった殺人事件を次の周までに回避しようと骨を折るというお話です。本格推理においては起きてしまった殺人事件の真相を後から明らかにすることしかできないのが普通ですが、この変わった設定によって、事件を防ごうと奮闘する動的な作品に仕上げることに成功しています。タイムスリップものが好きな人にも本格推理が好きな人にも勧められる作品です。 最後に無事に事件を防ぐことができてハッピーエンドというなら単なるタイムスリップSFなのですが、いまひとつ釈然としない部分を残しておき、最後の最後でその謎解きが明かされるという構成が見事。こういうオチはSF的設定がなければ絶対に無理なわけで、SFと本格の融合に単なる興味本位ではない必然性を感じさせます。 | ||||
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西澤保彦氏の文才が余すところに出ているこの本書。 てっきり推理サスペンスかと思いきや、なんと時間跳躍ものだとは、 読むまで全然気が付かなかった…。 しかし非常に面白いです。 主人公は名探偵ではなく、ただの高校生と言う設定。 そのため、何度も何度も失敗を重ねて事件を紐解いていく、と言う過程が非常に面白かったですね。 また、主人公は9回ほど同じ1日をやりなおせるのですが、 その9回ごとに話数がちゃんと区切られているのも話を読みやすくしています。 こうした時間跳躍ものを推理小説の舞台でやるとこんなにも面白くなるとは、 リセットできる回数にも限りがあるのも緊迫感が出ており、次のループはどうなるんだろうと先の展開が気になってしょうがなかったですw 最後の展開でもあっと驚く説明がなされ…。 自分は納得できましたけど…。人によっては微妙かもしれませんね(汗 文庫本一冊で非常に読みやすい本書、お暇な方は一度読んでみてはいかがでしょう?オススメの一冊ですよ。 | ||||
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作者はSF的設定の中である「縛り」を設け、その縛りの中で謎を解くというロジカル・ミステリの大家。今回の設定は、主人公がある日突然「時間の環」に陥ってしまうというもの。つまり、朝起きてみたら、昨日と同じ日が始まって抜け出せないという設定。 主人公の祖父が殺され、主人公が次に起きた時「時間の環」が始まっていた。主人公は状況から判断して、祖父の死の要因を除くため、あらゆる努力をする。ところが、祖父は結局死んでしまうのだ。主人公はこれを6回繰り返すのだが、毎回異なる対策を採りながら、結局祖父は死んでしまうのである。この辺は繰り返しギャグを思わせ、大いに笑わせる。だが、作者はこの中で巧みに伏線を張ってある。 最後に明かされる真相は「何故気付かなかったんだろう、ちくしょう」という感じなのだが、そのヒントは上記の通りちゃんと読者の前に晒されているのである。作者のユーモア感覚と本格風味が融合した傑作。 | ||||
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ミステリーが好きな私ですが、西澤さんの本はこの作品が初めてでした。 読み始める前、ハッピーエンドが好きなので楽しみに読んでいきました。だんだん、面白くなって、どんどん読めて、最終的には、ラブリー♪な感じがとっても満足させる1冊になりました。 1回読み終わっても、もう1度読みたくなって、結局何度も読み返してしまいました。うん!何度読んでも面白くSFな感じもまた良い感じで!!違う作品も読みたくなりました!!読んで損はありません!お勧めです♪♪ | ||||
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ビル・マーレイ主演の映画「恋はデジャ・ブ」にインスパイアされたという本書は、反復する世界という設定を十二分に活かした本格ミステリで、主人公が何度もくり返される惨劇をどうしたら食いとめることができるのか?という謎に焦点がしぼられている。 タイムトラベルにつきものの干渉が問題になってくるのだが、あの手この手で惨劇を阻止しようとする 主人公の行動に毎回一緒に躍らされた。いったい何が事件を引きおこしているのか?どう行動すれば食いとめられるのか? このなんでもあり的なSF設定のなかで、しかし本書は本格のロジックに忠実でありつづける。そう、本書のロジックはフェアなのだ。それはタイトル一つとってみてもそうなのである。本書は、大まかに二つのトリックによって構築されている。そのうちの一つは気がついたのだが、もうひとつがどうしてもわからなかった。真相を知ってびっくりした。そうか、そういうことだったのか。それで、すべての辻褄があうことになる。しかし、この真相は主観的な立場から見ればおよそ成立しにくいものだと思うのだが「恋はデジャ・ブ」でも使われていたことだし、気にしないでおこう。ていうか、あの映画みてたのにどうしてこのトリックに気がつかなかったんだろう。 その他、真相を知ってから読み返してみると、これみよがしな伏線がところどころ散りばめられていてそれが、うまく話に溶け込んでいることに気づかされる。上等だ。あまりにも上等な作品だ。 | ||||
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かなり面白いです。昔「このミステリーがすごい!」のベストテンで上位にきただけのことはあります。ただラストが私にはあの結末になったという必然性が見出せませんでした。好きなのですが、飛びすぎのようにも感じました。 別の結末にもできたと思うのですが……もしそれならあそこまで明るい決着にはならなかったという気もあるので、ハッピーエンド好きとしては、高評価するしかありません。 | ||||
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はっきし言って今まで読んだミステリーの中で一番驚かされました SFというジャンルをここまでうまく使いこなす人も、いないのではないでしょうか 読んで損はありません、よくある時間を無駄にしたなという気持ちには 決してなりませんの安心してください | ||||
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西澤さん独特の世界観がサイコーの一作です。とにかく面白い。細部まで気を抜かずに読むと、最後の最後で「あ〜、なるほど」と感心すること請け合いです。超おススメ! | ||||
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何回も生き返ると聞いて、リプレイのSFをメインにしたミステリーかとSF部分に期待したのですが違いました。謎解きを楽しむ小説になっていますので、そちらが好きな人にはお勧めです。主人公の少年が祖父を助けるために活躍するが、いつも失敗してしまう。何故なんだ?殺人の容疑者と思われる人物の邪魔をしても事件は発生する!テンポ良く進む話に引き込まれ、最後の答えに驚きました。普段はミステリーを読まないのですが、とても楽しい時間がすごせました。みなさんもワクワクしながら謎を解きませんか。読みやすいので、読破には時間はかかりません。 | ||||
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久しぶりに「これは面白い」と思える本に出会えました。SFと本格ミステリーは、一見相容れないもののように思えますが、本作を読んで認識を改めました。繰り返しタイムスリップして七回も殺人現場に立ち会う訳ですが、決して単調ではなく、毎回毎回楽しめます。(不謹慎ですが)主人公のキュータロー君が、違った方法で殺人を食い止めようとする度に、登場人物たちの意外な面と、真相が徐々に垣間見えてくる展開は、もう楽しくてしょうがありません。推協長編部門賞を逃した時の受賞作は「魍魎の匣」のようですが、相手が悪かったとは思いません。私は本作の方が好きです。 | ||||
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タイムスリップの中でも、本書は所謂『リプレイもの』にあたる。といっても従来のそれと大きく違っている点は、いついつからいつの時点までを繰り返す・・のではなく、本書の主人公である少年は、あるとき不意に同じ日(きっかり24時間)を9回繰り返す、曰く『反復落とし穴』体質だということなのだ。そんな『リプレイ』自体も目新しく、なるほど!と受け入れられたが、テンポのよい文体や語り口調にも好感が持て、一気に読んでしまった。しかも最後では、思わず唸ってしまうしまうような見事な落ちが・・・。著者作品初読でしたが、お見事!と言いたい一冊。 | ||||
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あまりの面白さにみんなに勧めてしまった。自分が死んだところでパラレルワールドに入り込んでしまう主人公。おかげで7回も死んでしまう。死ぬ回数を重ねるたび誰が犯人なのかわかりかけそうでわからない。最後まで目が離せない展開。推理作家協会賞候補にもノミネートされた西澤ミステリの最高傑作! | ||||
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タイトルでもわかるとおり、男が七回死ぬ。つまりそーいう話を繰り返すわけで、それでは話が単調になってしまうのでは?と危惧したが、全くの杞憂に終わった。祖父の死を今度は防げるのか? とハラハラドキドキしつつ、サクサク読めて面白かった。この設定でここまで読ませる作者の力量はハンパじゃない。恋愛部分にもニヤリと満足。 | ||||
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タイトルを見て、SF?と思われた方、これはれっきとしたロジカルミステリーです。一つずつ丁寧にロジックを積み重ねていって、考えに考えた挙句、結末で受ける衝撃は痛快。非現実的、なんて思わずに読んでみることをおすすめします。西澤保彦らしさが全面にあふれた作品です。 | ||||
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財産争いの中殺されてしまった祖父。しかも次の日には前日にもどっていることを体験した主人公の“久太郎”。どうやら時間のループを経験するのは自分のみ。何とか祖父の死亡を阻止しようと頑張るのですが、どうやってもその日の終わりには祖父は亡くなってしまいます。久太郎の高校生らしくない年よりじみた言動といい、ストーリー内容といいかなり面白かったです。シリアスというよりはコメディ感覚でミステリーを楽しめますよ。おススメです。 | ||||
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西沢保彦作品では、ベストに挙げる人がもっとも多い作品。西沢は、ごちゃごちゃした設定をきれいにまとめあげる手腕に定評があるが、本作品はまさにその成功例。 | ||||
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