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七回死んだ男



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七回死んだ男の評価: 3.87/5点 レビュー 140件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.87pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全140件 21~40 2/7ページ
No.120:
(2pt)

登場人物の心情に納得感なし

超常現象とミステリーを組み合わせた試み自体は面白いが、それを実現させるために用意されたギミックや登場人物の不自然な心情変化に納得感がない。特にラストの後日談は今まで何に執心していたのか? と聞きたくなる不自然さ。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.119:
(1pt)

トンデモ本をつかまされた!

文章がくどいです。このレベルの内容で7回もいらない。また、そんなレベルなのに認識あわせ的な解説のような説明文が延々と回数分続きます。もうわかった、読者はそんなにバカじゃない。この内容ならせいぜい3回でいいでしょう。おそらく1回ごとにA/Bテストがしたかったんでしょうね。
amazonの評価は見てなかったんですが、好きな「時間SF」をキーワードにいくつかの紹介記事で何冊か探した中の一冊でした。日本の時間SFってこのレベルで金字塔(文庫本の解説にありました…)と呼ばれるの?
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.118:
(5pt)

読むのが楽しいSFミステリー

奇抜な設定にまずは度肝を抜かれる。主人公で語り手の大場久太郎は、同じ1日を何度も繰り返すという特異体質を持つ。正確には午前0時から翌午前0時までの24時間が計9回繰り返される。しかし彼はその日を選ぶことはできない。ループに陥るタイミングは彼自身にも分からない。
 そんな設定において久太郎は、資産家の祖父の家に親族一同が集まった1月1日にループに陥ってしまう。ところがそこで大問題が発生する。1周目すなわちオリジナル周には何事もなかった祖父が、2周目で何者かによって殺害されてしまうのである。どうしてこのようなことになったのか。祖父の遺産相続の問題と関係があるのか。犯人はだれなのか。久太郎は最終周で事件が発生しないよう、さまざまな工夫を試みるのだが……。
 ミステリーといえばとかく暗いイメージが伴いがちだが、本作はとにかく面白い。同じ日の繰り返しであるにもかかわらず先が読めないストーリー展開と、会話や語り口の軽妙さが相まって、ページをめくる指先が止まらない。筒井康隆の影響と作者自身が言っている読点のほとんどない文章が読者をテンポよく前進させ、コミカルな作風もこの設定によくマッチしている。伏線も細部にわたって緻密に張り巡らされており、しかも分かりやすい。祖父は死なないで済むのか。さらにループから抜け出た後に待ち受けるどんでん返しとは……。
 本作の最大のトリックは凶器だと思う。なぜいつも胡蝶蘭の花瓶が凶器に使われるのか。それさえ分かれば事件は解決したも同然である。舞台が固定されていることや終始明るい雰囲気は、演劇にも向いているのではないかと思った。タイトルも秀逸である。西澤保彦の作品では個人的には『夏の夜会』が好きなのだが、あの暗い雰囲気とはガラリと異なる本作は、明るいミステリーを読みたい読者にお薦めである。そういえば『Happy Death Day』という傑作映画があったが、あの作品も本作の影響を受けていたりするのだろうか。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.117:
(4pt)

ちょっとくどい

タイトルの語呂の問題なのか、仕方ないのかも知れないけど、7回も要らない様な…。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.116:
(1pt)

しつこい

あまりに話がしつこく、読んでいるうちに嫌になる。好みもあるのでしょうが、私は、途中で投げ出しました。描写もくどく、稚拙。高評価に騙されないでください。以上です。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
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No.115:
(3pt)

SFミステリ

タイムループものミステリの名作。
試みに満ちた独特の特殊設定、最後に明かされるネタなど、おもしろいところがたくさんありミステリとしても完成度が高い。
が…いかんせん9回ループする設定はさすがに回数が多く感じてしまった。個人的には7回くらいループする設定の方がすっきりしてよかった気が。また故意に読点を少なくしている文体が、慣れるまで読みにくかった。
他のSFミステリも読んでみたくなった。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
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No.114:
(5pt)

シリアスで難解な先入観でしたが、コメディタッチの青春SFミステリでした。

ミステリなのでネタバレ無しで
これから読む人の楽しんでもらえるよう
レビューします。

評判が高かったので購入したのですが
冒頭だけ読んで、しばらく放置してました。

というのも、シリアスで難解な先入観があって
なかなか読み進められなかったからです。

でも意を決して、読み進めると
以外にもコメディタッチで面白く
スイスイと読めてしまいました。

読み終わった後、放置してしまった先入観を
考えてみると以下のようなものがあります。

1.題名の「7回死んだ」でわかるようにSF設定のミステリ(独自ルールがある)
2.シリアスな表紙
3.登場人物の名前が覚えにくい、読みづらい

1.に関しては
ややこしい独自設定ですが、これらの説明はすごく丁寧にされているので
普通に読み進めると、帰し読みしなくても理解できるかと思います。

2.に関しては
本作の内容と表紙はあまりマッチしていない気がします。
表紙は出版社が決定権を持っているのかもしれませんが、
もっとユーモラスであったり青春ミステリっぽくポップな表紙のほうが
合っている気がします。

亜愛一郎シリーズの松尾かおるさんや
佐々木マキさんのイラストが表紙になっていたほうが
作品世界のイメージに合っているように感じます。

3.に関しては
著者のこだわりかもしれませんが、覚えにくい名前ばかりで
名前を認識するのがちょっと面倒です。

三姉妹の名前が
加実寿(かみじ)、胡留乃(ことの)、葉流名(はるな)という
これまで見たこともないような名前ですし、
葉流名(はるな)の娘がルナだったり、ややこしい。

それらの複雑な名前が
物語の筋やトリックに関わっているのであれば
仕方がないのですが別にそうでないのなら
覚えやすい名前のほうが良い気がします。

まあ、そんなわけで私自身は序盤で
ちょっと躊躇してしまいました。

しかし、作品はとても面白いので
事件が起きるまでの序盤を一気に読んで
作品世界に浸ることをオススメします。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.113:
(5pt)

作者の作品を初めて読みました。

もっと早くに読んでおきたかった。1994年の作品でしたが、

時代を感じさせないスピード感のある小説でした。

スピード感がある為だとは思いますが、所々で軽いタッチの

内容もあるように見受けられます。

「経営者候補選びがこんな感じで良いの?」みたいなところも

ありますが、すべて受け入れて読み終えると作者の次の作品が

読みたくなりました。

そんなこんなで、もっと早くに知り合っていればよかったと思う

今日この頃です。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.112:
(3pt)

読み直し

新装版が出たので電子書籍で読み直しました。
後書きにもあるように、最近のとはまた書きぶりが違いますが、いつ読んでも素晴らしい雰囲気に迷い込むことができて楽しめました。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.111:
(4pt)

久しぶりに。

久しぶりに再読。 また買ってしまった。
普通に読むと、昔の同作とどこが変わったか分からなかった。

切っ掛けも分からずに同じ日を9回も繰り返す体質を持つ通称キュウタローことヒサタロウ。

正月で親戚が集まった祖父宅でその体質が発動し...
キュウタローは祖父を死から救えるのか?
叔母の秘書、友理さんと結ばれることは出来るのか?
祖父が立ち上げた会社を継ぐことになるのは?

基本、一日一日を繰り返しつつ、祖父がどうすれば生き残るのかを試行錯誤するストーリー。 ミステリーの様なそうではない様な。

最後には...
久々に読みましたが、まぁまぁ面白い。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.110:
(3pt)

ミステリ初心者におすすめ

表紙やタイトル、紹介文から予想した雰囲気と全然違い、とってもライトタッチでした。
ケン・グリムウッド『リプレイ』みたいな深刻な話かと思いきや、面食らうほど文体が軽い。
軽いけど妙に読点が少なくて語彙が古めかしい…独特の文章です(でも読みにくくはないです)。

SFとミステリが相容れないと考える人もいるかもしれませんが、本作のSF設定はルールが明確なので問題なく楽しめます。

ただ、ミステリを読み慣れた人には、謎解きの大半が簡単すぎるかもしれません。
疑問点は明示的だし、特段のミスリードも無いので、真相に気づきやすいです。
私は最近ミステリをよく読むので、2周目にすでにしかけの1つ(大きなもの)が推測できてしまいました。
残りの疑問点も半分読む頃にはほぼ全て解消したかな、という状態に。
たぶん、ミステリ好きな人が謎解きしようと意気込んで読むと、そういう状態になりやすいと思います。
そうなると、残りの反復はやや退屈に…。
もう少し、主人公といっしょに混乱したかった。

ただし、本書の面白いところは、終盤。
「真相に気づいた」と思った人のみが感じる、「あれ?」というポイントがやってきます。
謎が解けてない人には不思議でも何でもない部分が、謎が解けた人には変だと感じるはず。
「ひょっとして、自分の推理は見当はずれだったのだろうか?」と。
おそらく、最初の謎が簡単に解けた人も、最後の1つの謎は少し悩むのではないでしょうか。
この二重構造的な謎の部分が、本書の肝でしょう。

というわけで、ちょっともの足りなかったのですが、「最後の謎」が面白かった点は評価したいです。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.109:
(4pt)

いいね

面白かった。不快感もなくスッキリした感じがある。内容も難しくないので普段本を読まない人にもオススメ
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.108:
(4pt)

もやっと

知人のオススメだったので購入した。
淡々とした台詞回しが若干気になったが、ストーリーはよくできていて、面白かった。
ただ、いとこ同士がそういう関係になるのか(それについて周りの人も誰も異論を唱えない・・・)
とか、色々細かいところにもやもやしたものが残った。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.107:
(5pt)

ちょっと不思議なミステリー小説

かなり非現実的な設定なのに、読み始めからグイグイ引き込まれた。

結末も少し複雑で強引な気もするけど、スッキリした印象もあった。
好みは分かれるかもしれないけど、自分は好きな本だった。
ちまちま読んでると途中で分からなくなるので、一気読みがオススメ!
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.106:
(2pt)

色々と途中から。。。

なんとなーく、主人公より先にわかってきます。
あと、最後の章は蛇足。
爽快感があるかと言われれば、う、う~ん。となるかも。
登場人物の名前が頭に入らないのは自分の物覚えの悪さ。。かな。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.105:
(2pt)

下品だし、文章が面白くない

糞とかうんことか、ぱんつとかところどころ下品。こういう
小説は好きじゃない。主人公も精神年齢から考えると
信じられないくらい幼稚。全く主人公に共感できない。

それなりの単語を使っているけど、使いこなせてないくて
きれいな文章になってない。だから文章が頭にすんなりはいって
来ない。10代向けを意識した作品によく見られる、キャラが幼稚なのに
文体がそれに合ってなくて浮いてるやつ。
ところどころに流れにそぐわない難しい表現が出てきていて
統一感がない。悪文の部類。

設定は面白いので、せめて共感できる主人公であったらと
残念でならない。小学生みたいな下ネタは嫌。10代向け。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.104:
(5pt)

タイムリープ&推理

面白い。

タイムリープ物と推理物が好きな人にはオススメ。

両方しっかり楽しめる作品。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791
No.103:
(4pt)

最後に意外な事実が明らかになる。

祖父の死を回避しようと様々な企てを行うが、なかなかうまくいかない。最後には祖父の死は回避されうまくいったと主人公は思っていた。実は繰り返しは1日ずれていたことを知らされ愕然とする。小説の設定はあるようであまり例のない設定で、最後の結論がどうなるのか興味を抱きながら読み進めた。
新装版 七回死んだ男 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 七回死んだ男 (講談社文庫)より
4062937662
No.102:
(5pt)

コミカルに見せつつの真実にはゾクリ,ドキドキ

そのタイトルやカバーの雰囲気から,かなり重々しい作品を連想していたのですが,
タイムリーパ体質の説明が,繰り返される夕食や試験でのズルなど身近な例で語られ,
さらには軽めの文章やキャラクタも相まって,思いのほかに間口は広いように感じます.

また,祖父の死を防ぐために,繰り返される一日の中で手を変え品を変えて策を講じ,
今度こそはという思いの中,その手をすり抜けるかのように事件が起きてしまう場面は,
最初こそ絶望感が漂うものの,徐々に『天丼』的でシュールな光景に笑ってしまうことも.

かと思えば,ついに真相が判明し,どうにか収まって…からのもう一波乱にはゾクリ.
そして,そこから驚きの事実が語られ,改めて真実が明かされていく様子にはドキドキ.
あれもこれも,残されていた違和感が理路整然と片付いていく流れが実に気持ちいいです.

幕引きでは少しのラブロマンスを窺わせ,ドタバタした後日談で畳まれていきますが,
散々に振り回された『一日』思い返し,クスリとなって締められるのがまた印象的です.
新装版 七回死んだ男 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 七回死んだ男 (講談社文庫)より
4062937662
No.101:
(5pt)

国産SFミステリにおける必読の傑作

私は、普段は密室系の本格推理小説を好んで手にとっています。つまり、作中の謎(主にフーダニットとハウダニット)を、提示された手掛かりをもとに探偵役が論理的に犯人を暴く...。その論理展開に楽しみを見出している皆様への建設的なレビューなれば幸いです。(所謂、叙述トリックも好んではおりますが、土台である謎解きがしっかりと描写されているものを選好しております)

 さて、まず私が初めにお伝えしたいことは、本書を一番楽しめるのは「本格推理小説を長年愛好し、現在もそれは変わらないけれども、いささか食傷気味に感じてきて以前よりも楽しめなくなってきた。」という読者層であるということです。ウェッブ上では、至る所で本書を、"どんでん返しが凄い小説!"であったり"叙述トリックを楽しめる小説"と紹介されるのが散見されますが、そこを入り口にこの作品を手に取った読者の評価が別れるのは致し方のないところであると言えるでしょう。

 本書の持つ魅力は、何といっても「飽きさせない場面展開」と、「意表を突いた謎の所在」であります。前者を支えるのは、シンプルなSF設定・巧妙な状況設定・ロジカルさからくる主人公への没入感です。後者は、その真実が発覚した時の驚きもさることながら、それを支える、作中で提示された手掛かりから謎を解明する論理的説明は鮮やかなもので、本格推理小説を好む読者にも十分満足感を与えるものとなっています。
 本書はSFミステリの体を取っていますが、“同じ一日を九回繰り返す”という非常にシンプルで分かりやすい設定になっています。さらに、

 "ー「反復落とし穴」に入ると、そこからはい上がってくるまで何度も同じ一日が繰り返されるのだ。その一日の単位は、夜中の十二時から次の夜中の十二時まで。それが九回繰り返されて、ようやく本当の次の日が始まる。その間、同じ一日が繰り返されていることを知っているのは主人公だけ。二周目、三周目に何が起きても、次の周にはリセットされ、九周目に起きたことだけが本当の次の日に引き継がれる。"(本書より)

というように条件を非常にロジカルなものにし、それを主人公の意思で発動させることが出来ないとすることで、SFに傾倒しすぎないようにすることに成功しています。また、同じ日を9回も繰り返すとなると場面のマンネリ化が懸念されるところですが、小事が将来の予測不可能な大事に繋がるという「バタフライエフェクト」を上手く利用し、因果律にまでも言及して毎周のループで起きる出来事を読者に予測させず、飽きさせずにページを最後までめくらせることに成功しています。その中で各登場人物にスポットを当てていくことで、各人の性格描写を行い、一周目では伏せられていた情報を読者に順次開示していき、それが嫌味なく事件の真相に繋がっているところも特筆すべき点です。何より、ここまで複雑に絡み合った物語を、論理性を損なわずに纏め切った著者に脱帽です。
 さらに、そこで判明した結末は、昨今の推理小説では正直ありがちなものであるのですが、その後物語の再序盤で主人公の気がかりとして提示された
 
 "ー何か忘れていることがある……。そんな気がするのだ。何か大事なことを忘れている。 どう大事なのか祖父の事件に関することなのかも曖昧だった。ただ何か重要なことを忘れている。そんな思いが焦燥感とともに湧き上がってくる。"(本書より)

の謎が一気に解明され、驚愕の事実に繋がる展開は見事です。そもそものこの気がかりは実に意外なものであり、それでいてそこから驚愕の事実を推理する手掛かりは十二分に作中に提示されているのがにくいところです。

 以上のことから、私は本書を「作品の論理展開とダメ押しのどんでん返し」を楽しもうとする読者の皆様にオススメしたいと思います。嵐やら孤島やら山奥の別荘で人が死んで意外な人物が犯人だった、という推理小説に飽きがきている方、特にオススメですよ。

 作中のSF設定を、ミステリのために見事に使いこなした必読の傑作です。
七回死んだ男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:七回死んだ男 (講談社ノベルス)より
4061818791

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