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麦酒の家の冒険
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麦酒の家の冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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満足 | ||||
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安楽椅子小説。 ひたすら、その場であーでもない、こーでもないと、酔っ払いながら楽しく談義する様子が和みます。学生の頃ってこんなでしたわ。 | ||||
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この作品の評価が思いのほか低かったのでコメントを。 まず、この作品が低評価につながりやすいのは ・登場人物たちが事件とは全く関係なしに、推理合戦をするだけの話であること ・推理合戦といっても、大半は「事件の真相」に至るための余興的な推理ばかりで辟易すること が、あげられるかと思います。 しかし、どこかで起こった事件を酒の席で推理して解決するというのは「匠千暁シリーズ」のスタイルであって、今に始まったことではないですし、動きがないからつまらないだの、推理がしょうがないなどという話は、西澤作品、殊に「匠千暁シリーズ」の醍醐味でもあるので、これを評価に直結させるのは少々安直な気もします。 ただ、シリーズを通してみても本作品は特に動きが見られず、ややもすると会話だけで全ページ終わってしまったではないかと思うほどです。 このような場合、特に登場人物(タカチ・タック・ウサコ・ボアン)に対して思い入れがないと読んでいて苦痛になりがちです。 そういう意味でも、「匠千暁シリーズ」の愛読者に限定される作品といえそうです。 もっとも、ミステリー、とりわけ事件のトリックに関してだけ見ると非常に完成度が高いと思います。 「4人が迷い込んだ別荘にあったのは、1つのベッドとビールの入った冷蔵庫だけ」 このようなシチュエーションだけ与えられ、最後に驚くべき真相にいきつく様は、ミステリマニアとしてはたまりません。 少々、過大評価しすぎた点もありますが、純粋にミステリが好きな方には、オススメできる本です。 もう少し具体的に言うと、作中、事件とは全く関係なさそうな話が、闇雲にホイホイ投げ捨てられていくものの、それらが終盤に向かって、すべて集約し事件の真相が完成する様なタイプのミステリが好きな方にオススメです。 | ||||
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タックたち四人が迷い込んだ山荘は、1階にベッド一台、2階の ウォーク・イン・クローゼットのなかに冷蔵庫一台しかないという、 空き家同然の状態だった。 冷蔵庫には、ヱビスのロング缶96本と凍ったジョッキ13個――。 このような不可解な状況や遺留品は、何を意味しているのか……? ハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」を嚆矢とする “純粋論理”型の長篇という非常にレアな作例。 “純粋論理”とは、発端となる何気ない言葉や出来事から、可能な推論をすべて 引き出した結果、思いもしなかった大事件の真相に辿り着いてしまうという「型」です。 このパターンでは、推論の発端となる出来事と、 後に明かされる事件が、最初は無関係に見えます。 著者は、これを応用することで、長篇の安楽椅子探偵小説という形式では不可能とされた現在 進行中の犯罪事件の解明が描けるかもしれないと考え、挑戦したと、あとがきで述べています。 本作は全篇、推論を立てては崩すという試行錯誤がひたすら繰り返されるだけの話なので、 ミステリに鮮やかなトリックや驚天動地の真相を期待する一般読者には物足りなく感じる かもしれません。 しかし、ミステリの醍醐味は意外性やサプライズだけにあるのではなく、 推論を組み立てていく行為それ自体のなかにも宿るということを本作を 通じて知ってもらえたらなあとも思います。 | ||||
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タックたち四人が迷い込んだ山荘は、1階にベッド一台、2階の ウォーク・イン・クローゼットのなかに冷蔵庫一台しかないという、 空き家同然の状態だった。 冷蔵庫には、ヱビスのロング缶96本と凍ったジョッキ13個――。 このような不可解な状況や遺留品は、何を意味しているのか……? ハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」を嚆矢とする “純粋論理”型の長篇という非常にレアな作例。 “純粋論理”とは、発端となる何気ない言葉や出来事から、可能な推論をすべて 引き出した結果、思いもしなかった大事件の真相に辿り着いてしまうという「型」です。 このパターンでは、推論の発端となる出来事と、 後に明かされる事件が、最初は無関係に見えます。 著者は、これを応用することで、長篇の安楽椅子探偵小説という形式では不可能とされた現在 進行中の犯罪事件の解明が描けるかもしれないと考え、挑戦したと、あとがきで述べています。 本作は全篇、推論を立てては崩すという試行錯誤がひたすら繰り返されるだけの話なので、 ミステリに鮮やかなトリックや驚天動地の真相を期待する一般読者には物足りなく感じる かもしれません。 しかし、ミステリの醍醐味は意外性やサプライズだけにあるのではなく、 推論を組み立てていく行為それ自体のなかにも宿るということを本作を 通じて知ってもらえたらなあとも思います。 | ||||
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1996年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 匠千暁シリーズの第3弾。時間軸的には、『彼女が死んだ夜』に続く一冊。このシリーズは、時間軸順に読み進めた方が良い。 このシリーズの特徴である、「浴びるように酒を飲む」シーンが堪能できる。良くこんなに飲めるものだ。 ミステリとしては、思考実験的な内容。「ビールとベッドしかない別荘」というテーゼに、いかに説得的な説明を加えるか。仮説を提示しては崩し、段々とビックリするような事実が明らかにされていく。 最終的な結論は、確かにすごい。諸々の要素がきちんとはまっているし、意外性も素晴らしい。 ただ、途中で持ち出される仮説たちは、魅力がいまいち。あまりにも、粗雑につくられていて、すぐに誤りであることが分かってしまう。また、間違いでもいいから、もっと魅力的な仮説を見せて欲しかった。 | ||||
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