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邪魅の雫



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邪魅の雫の評価: 3.79/5点 レビュー 98件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.79pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全66件 21~40 2/4ページ
No.46:
(4pt)

百鬼夜行シリーズ第9弾

百鬼夜行シリーズ第9弾。
数日の間に幾人もの毒殺したいが発見される。それぞれの被害者の間に関連性はみられないが、使われた毒は戦時中に開発されたものの、「存在しない」はずのもの。
なぜそのような毒で、次々と人が死んでいくのか。
一方、破天荒な探偵、榎木津に持ち上がった見合いの話。しかし、先方から次々と断られてしまう。その原因を突き止めてくれという、榎木津の親戚の依頼を受け、探偵見習の益田はこっそりとそれを突き止めるべく動き始めるが、その先で連続毒殺事件と行き当たる。
死をもたらし魔力を持つ「毒の雫」が、多くの人を事件に巻き込んでいく。
複雑に絡み合った事件を解き明かすのは、やはり黒装束の男、京極堂。ただ、これまでのような「憑物落とし」という側面が少し薄く、京極堂や榎木津の活躍シーンが少ないため、少し物足りなさもあるか。解決編に少しの強引さがあるという部分も否定できない。しかし、主要登場人物たちの新たな内面が描き出され、新鮮さがうれしい。
文庫版 邪魅の雫 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:文庫版 邪魅の雫 (講談社文庫)より
4062763710
No.45:
(5pt)

長いけど、面白い

800ページを超える大作。長い小説は好きだが、さすがにこれは長かった。
榎木津、中禅寺という登場人物が出るシリーズの最新作。第何作目か忘れたが、3年ぶりぐらいになるという。
今回の作品では、榎木津はほとんど活躍せず、このシリーズの狂言回し役のはずが、ちょっと今までと違った。また中禅寺も関口もそれほど中心的な役割を果たしておらず、どちらかといえば、今までわき役だった刑事たちが活躍する。
相変わらず、中禅寺は饒舌で、そこがこのシリーズの面白いところでもあるのだが、今回の彼のテキスト解釈についての講釈は20年以上前に聞かされた内容で、ちょっと古いかなとおもったけど、時代設定からすると別にいいのか。
たしかに、このシリーズ、面白いんだけど、ベストセラーになるほど万人受けするのかな?でもよく読むと思ったほど難しいこと言っていないんだよね、そこがいいのかも。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.44:
(4pt)

関口くんがよく喋る

大磯で発見された毒殺死体を巡る今回のお話ですが、被害者の常にない扱いに疑問を抱き独自に捜査をはじめる青木。榎木津のいとこに、被害者と榎木津の調査を依頼された益田。いつものごとく犯人(仮)の独特の視点。の3つが交錯しながら話は進んで行きます。今回のおすすめ所は、『まともに喋る関口くん』です!吃りもせず、なが台詞が喋れるとは思いませんでした。『親は生まれた時から載ってる荷物だが、家内は自分で選んだ荷物だし、同時に僕は相手に選ばれた荷物だ。放したくないし放されたくない。放さないのも放されるのも、一層に辛い。ーーーーー。』
文庫版 邪魅の雫 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:文庫版 邪魅の雫 (講談社文庫)より
4062763710
No.43:
(4pt)

正統派ミステリ小説。連鎖殺人事件

毒殺を主軸とした、連続殺人事件。なんと探偵のお見合いがらみです。次々におこる殺人事件に翻弄されますが、こん回の京極堂は付き物落としというより、まさに種明かしの探偵役でしょう。人それぞれによって、事件のあり方が全く異なる。それによって連鎖的に殺人事件がおこる。それも他人のためという、自己満足のために。人は結局、自分とそれ以外しかなく、他人のためという大義名分の自分のための殺人などだというのは、まさにそのとおりでしょう。馬鹿な人間と凶器がなければおこらなかった犯罪。正統派ミステリとして楽しめる作品でした。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.42:
(5pt)

榎さん。

大磯、平塚を中心に起こる毒殺事件。連続なのか、個別なのか。推理小説?ミステリー?起こる出来事を整理しても混乱をきたすこと必至。
前作「陰摩羅鬼の瑕 」と違い、今回はたくさんの人の目線で語られます。脇役だった青木、益田両名が活躍。そして、なぜかついてくる関君。ここでも、新たなキャラクターが登場します。
ウブメから読んでいるので、過去作品登場人物が多少の変化を見せて再登場するシーンは読んでいて楽しいです。
読み終わって、しばらく切なさが続きます。次回作も期待。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.41:
(5pt)

このシリーズが読めるだけで幸せ

大磯、平塚でおこった連続毒殺事件。
様々な人物の視点から描かれる、入り組んだ物語は「あの男」によって収束される。
毎度のことながら、京極氏の豪腕によって何度もうなってしまった。
今回は、主要なキャラクターたちがわんさか登場。
新キャラたちも味わい深いの人物ばかり。
探偵・榎木津が絡んだ事件なのだが、榎木津の出番は少なめ。
でも、人間味のある榎木津をちょっと垣間見ることができたので嬉しい。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.40:
(4pt)

コンセプトは大好きですが、

話の舞台が広すぎで、好みじゃないです。
私はこじんまりとまとまっている姑獲鳥の夏とか鉄鼠の檻
みたいなほうが好きです。
益田や青木がメインだけど、個人的には、やっぱり、中禅寺や榎木津
の登場場面がもっとほしかったです。
最後のページ、榎木津のことばには鳥肌が立ちました。最後のページだけ
何度も読み返してしまいました。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
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No.39:
(5pt)

切なくて哀しい…。

榎木津が大暴れ!京極堂がびしっと祓う!関口君がうぅあぁと唸る!と、毎回同じパターンを望んでいる人には向かないかな。私は同じパターンの話を何話も読むのは嫌いなので痛快な話もあれば哀切な話もある、って方が好き。毎回同じじゃつまらないしね。今回の話は、とにかく辛い。読んでる側も心が痛い。前作もかなり切なかったけどちょっと切なさや哀しさの種類が違うかな…。ラストでは思わず涙が零れた。もしかすると男性にはわかり辛いのかもしれない。これは女性が読むと、相当辛くて鬱になりそう。でも、とても面白い。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
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No.38:
(4pt)

少し残念かな。

京極夏彦さんの作品を読むと、日本人に生まれて日本語でこの作品を読めて良かったといつも思います。今回もそう思いましたしストーリーも面白かったです。
個人的に好きな青木刑事がたくさん描かれていて嬉しかったし、色んな人の違う一面みたいなものも見られて面白かったです。
最後が今までと少し違い切ない感じだったのがすごく印象的でした。
ですが、途中で推理小説でいう所の<犯人><トリック>などにあたる部分が分かってしまいました。最後の京極堂の憑物落としでも「いや、そんなに説明しなくても、もう分かってるし」という感じになってしまい、あのパズルのピースが次々にはまっていくような「ああ。そうだったんだ!」がなくて残念でした。前作の『陰摩羅鬼の瑕』でもそうだったので、初めのころのように登場人物達と一緒に憑物落としされる感覚になれるような作品を次回に期待したいと思います。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.37:
(5pt)

鬱々してる。

読み応えも相変わらずだし、文句なし。
面白かった!
だらだらと長く続く文章もあり、そこがまた鬱々としていていいです。
嗚呼、日本人で良かったなんてことも思えちゃう小説だと思います。
難点をいうなら、本が“重い”です。
物理的に“重い”のです。
腕がかなり疲れました。
でも読んで損はないのではと考えます。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.36:
(4pt)

妖怪談義のない本格推理小説

長編揃いの京極堂もの。またしても800ページ余の大作である。しかし今回は若干様相を異にする。まず、妖怪がらみの会話がほとんどない、ほぼ純粋な推理小説である。また、いつもは冒頭に晦渋な問答や述懐があって読むのに苦労するが、今回はそういう苦労が少ない代わりに、物語がなかなか動き出さない。まるで慣性の大きい物体を動かすような忍耐が、今回は中盤まで続く。中程からは展開に勢いが出ていつもの京極堂ものらしくなるが、そこまでたどり着くのが大変であった。これは、明るいキャラクターで作品を引き立てる榎木津が後半まで登場せず、京極堂も後講釈を除いては一カ所しか登場しない、という構成にもよるだろう。木場の活躍がない(登場はする)ことも一因か。つまり、ほかの登場人物が脇役として如何に非力であるか、ということである。
複雑な物語であり、私には十分に読み込んだ自信がない。しかし、推理小説としての論理的整合性は高く、本格推理として高水準の作品であると思った。なお今回は、各章の冒頭文に死に関する言葉が使われるという趣向がなされている。私はこういう小細工は嫌いである。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.35:
(5pt)

面白いのだが

例によって例の如く、微細なまでの人物像、綿密なストーリー。実にすばらしい。個人的に残念なのが、今までのシリーズに比べると榎木津が少し、こじんまりしていたのが残念。まぁ今回のストーリー上では仕方ないのだが。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.34:
(5pt)

やっぱり好き

きぃ〜、だらだら長い!人物多くて覚えきれん!誰の独白なんだ、一体こりゃ?
久々の京極堂は本の物理的な重さもあって、前半かなりイライラした。
でも途中から加速がついて、いつのまにかずっぽりハマり込み、やっぱり最後は京極堂に落とされてしまう。
「魍魎」を読んで欝が治り、以来京極ファン。本作のメロウなトーンも好きでした。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.33:
(4pt)

京極作品です

今回の巻は登場人物の様々な面を知ることができる巻だと思います。関口君、益田君、榎木津などの主要な登場人物だけでなく脇役も様々な一面を見せてくれます。そのあたりは読んでいて良かったです。しかし、今回は勢いがなく全体的に淡々としていた気がします。一番盛り上がる京極堂の憑き物落としもあまり迫力ありませんでした。これまでのシリーズの内容を考えると少し寂しい感じもします。ですが、やはり京極作品というのでしょうか、二度三度と読む内に話の深さがわかります。話に盛り上がりはあまりありませんが、伝わるものはしっかりとあります。読んでいるときに挫折しそうになったことと自分が京極フリークということで☆は四つ。とりあえずこの巻から京極作品を読みはじめることはお薦めしかねますね
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.32:
(4pt)

世の中とかかわれない人々

京極氏の作品は推理小説で言う”動機”に主軸を置いている。
人の心の闇、現代の病んだ社会が生んだ、一種常軌を逸した殺人者が描かれていることが多いように思う。
舞台が昭和28年、GHQが撤退し、日本が民主主義国として一人歩きしだした時代と言うのもキ−になっているのかもしれない。
今回は世の中とかかわれない人々がキ−マンになっており、現在のネット犯罪をも連想してしまう。
京極堂は常に犯人の心の中に入り、心の中の闇を解き放ち、憑き物を落とすのだが、それは犯人にとって一種のセラピ―になっているように思う。
しかしながら、この作品には京極堂にとっても”わからない”人物が登場する。
ストレス、トラウマ、甘えに押しつぶされた無軌道な殺人者に憑いた妖怪は京極堂にも、分からないのだろうか?
今回作品の奥行きに反して、少々長かったような気がし、星4つです
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.31:
(4pt)

世界と渡り合おうとする人たち。

「ひとごろし」と「ひとごろしでない人」との違いはどこか。
私たちは、「ひとごろし」にはなることはない存在なのか?
かなり怪しい。
もし、この作品の「しずく」があったら、
目の前に憎い人間の項が見えたら、
思いとどまることはできるだろうか?
殺人へと駆り立てる「しずく」の存在ゆえに、幾人もの人間が
世界と自分とのあり方を間違え、殺人を犯していく。
そして捜査は混乱を極めていく・・・。
古典のように主語は誰で述語は誰なのか、本気でわからなくなりました。
ノートに書き取って読もうかと思いました。
最後の4ページは、哀しい。
戦争が、色んなものを壊してしまったのが、全シリーズ通じてうかがい知れます。
涙が止まらなくなる京極堂シリーズは、これが初めてです。
働いている女性だと、特に共感できるのではないでしょうか?
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.30:
(4pt)

どなたか

京極夏彦氏のことを「平成の横溝正史」といわれましたが、私も「鉄鼠の檻」を読んだ時そう思いました。時々「似てるな」というのがあるからで、例えば「鉄鼠の檻」は横溝作品で言えば「獄門島」だし、今回の「邪魅の雫」は「女王蜂」です。読まれた方ならこれでもう真犯人、というか黒幕がわかったでしょ?
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.29:
(5pt)

涙の雫に濡れる礼二郎

前作「陰摩羅鬼の瑕」では関口の作中作に象徴される「死の観念」がテーマだったが、本作では「己が世界の物差し」という考え方の危うさ、脆さをテーマにしている。冒頭で榎木津の縁談話があり、こりゃ「薔薇十字探偵社」シリーズ風の展開かなと思ったが、全く勘違いだった。重要な前フリだったのだ。
一方、戦時中に旧陸軍研究所で極秘に研究されていた毒物を用いたと思われる連続殺人事件が。そして、その被害者と榎木津の見合い予定の相手には関係が。関口、益田、青木が各々の立場から事件を追う。本作では、関口の活動振りが目立つ。既にこの段階で真相を看破して意気消沈している榎木津に詰め寄る(!)シーンもある(読者も早い段階で真犯人は分かる)。また、いつもながら以前の作品の登場人物を当事件に関係させるのが上手い。神奈川県警の石井、山下。そして重要な役回りを果たす元長野県警の大鷹。それに比べ、他のレギュラー京極堂、木場、榎木津の出番が少ないのはチョット寂しい。榎木津はまぁ仕方がないのだが。
そして、最後を決めるのは京極堂の憑物落し。連続殺人事件の犯人も被害者も"己が描く世界の有りよう"を全てだと思い込み、悲劇に落ちたのだ。こうして連続殺人のカラクリを説き明かし、最後に真犯人を指摘する。上述の通り、真犯人は予定調和なのだが、事件の終焉に感じられる爽快感や安堵感はなく、むしろ哀感が漂う。最後のシーンも本シリーズでは珍しく叙情性に溢れたもので読む者の心に迫る。800頁超の分量を感じさせない充実した内容の傑作。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.28:
(5pt)

せつない…

読後、とにかくせつない思いをしたのは私だけでしょうか?
私は榎木津ファンなので、特に最後の4ページ、感情移入しちゃって泣きそうでした。この4ページの存在が作品として素晴らしいと思います。すべてがここに集約されます。とにかくこのシーンの為の物語だったんじゃないかなあ。邪な気持ちって怖いですね。
シリーズとおして再三語られてきた「犯罪とはチャンスがあるかないか、ただそれだけだ」ということ。「魔が刺した時にそれを行動するか否かの紙一重の違いだ」誰にでも訪れ得るということ。今回は「魔が刺した」だけなのに、事件は勝手に進んでいってしまった、という悲しいお話。人ごとじゃない気がします。邪に魅入られる。万人に訪れる誘惑です。
このシリーズは、読後にタイトルが、すっと自分の心に落とし込まれてくるからすごい。
京極夏彦の手法は、このタイトルの構造を最後まで徹底して見誤らないところがすごいです。
だから私は、このシリーズの醍醐味を大どんでん返しに求めるのはナンセンスな気がします。
これはコンセプト小説だと思うから。
京極堂や榎木津さんの出番が少ないことに、皆さん嘆いているようですが、この作品では仕方ないですよね…。私ももっと見たい気持ちは山々でしたが…。せめて一年に一回くらい新作が出てくれれば、こういう回も容認できるんだけど、待ちに待ったら好きなキャラの活躍を存分に見たい、って思う気持ちは高望みではないと思います。でも作品の性質上こうあるべきなんです。一緒に涙を呑みましょう…。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.27:
(5pt)

少し切なめのお話です

おもしろかったっ!
京極さんの文章はとてもリズムがよくて、ただ目を通しているだけでうっとりとした気分にさせてくれます。
今回もただひたすらばらばらで意味のわからなかった事件をだーっ、と繋げてくれてすっきりしまいた。
これだけ長い物語で、しかも特別注意を払って読んでいるわけでもいないのに、最後にはきちんとすっきりさせてくれる京極堂の語りはさすが、でした。
ただ今回は京極堂の薀蓄が少なくて少し残念。
もっとどうでもいい話聞きたかったなあ……妖怪談義も石燕の絵の解釈もほとんど出てこなくて寂しかったです。
木場さんの出番が少なかったのも物足りない。
エノさんも、いつもに比べれば普通だったし(ストーリー上仕方がないのかもしれませんが)。
あと、意外にしっかりと正しいことを言い続けている関さんはちょっとおもしろかったです。
キャラクター好きとしてはちょっと物足りない部分もありましたが、ストーリーは面白くて、ラスト部分は夢中で読んでしまいました。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384

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