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秋の花火



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【この小説が収録されている参考書籍】
秋の花火
秋の花火 (文春文庫)

秋の花火の評価: 3.91/5点 レビュー 22件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 1~20 1/2ページ
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No.22:
(4pt)

しっくり来ない点があった

内容は、読みごたえもあって良いのですが、一つだけ、文章の表現が、ひっかかって腹が立って、という表現があります。本文中に三度以上出てきます。

 何故、登場人物や主人公が、年上の人や恩師の奥さんを心の中で回想する時、誰々の『妻が』という表現を使われるのか、さっぱり分かりません。

 先日、NHKのアナウンサーも、こういう間違った表現を使われていました。

 登場人物の相手に対するシニックな感情を表現する為に使われているのだとしても、私から見るとアウトです。シニックな感情は、他の文章でいくらでも加筆できる筈です。

 『妻が』という言い方は、自分で身内を相手に紹介する時にしか使わない表現です。神の視点での文章なら成り立つかもですが、登場人物や主人公の目線で、何ともなく、こんな表現を使われるのは可笑しいでしょう。

 全体の感想は、後日追記で書きます。

 篠田さんは、尊敬しているので、この部分だけ変えて欲しいと思います。全面的な批判ではありません。済みません。
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No.21:
(4pt)

灯油

重いテーマだがよくかかれている、特に灯油。身近すぎて悲しい、誰かの犠牲の上に成り立っている介護、能天気な夫。ここまで追い込まれる前に施設なりに預けられなかったのか
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No.20:
(5pt)

読後さわやか

まだ観覧車しか読んでいませんが、社会弱者に向ける篠田さんの暖かさに触れて感動しました。
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No.19:
(2pt)

文章が、読みにくい=感情移入しずらい

音楽関係は馴染みがないから、抵抗感ありました。また、文章に無駄な修飾語が多い気がします。
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No.18:
(5pt)

戦争ジャーナリストへの痛烈な皮肉

いち押しは「戦争の鴨たち」です。これはめちゃくちゃ面白い。こんないんちき戦場ツアーみたいなの過去に実際にあったのかなぁ?それともオリジナル??昔、船戸与一が「カメラマンが戦場に行って生きて帰ってこれるはずがない」と言ってましたが、どうなんでしょう。保護されながら保護者の都合のいい写真しか撮れないよね、やっぱり。
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No.17:
(3pt)

大真面目に滑稽な

「戦争の鴨たち」がかなり好きなテイスト。 表題作の「秋の花火」の、「嫌がることはしない。 君の望むようにするから」ってのが男と女の認識の違いを顕著に現してるなあ…。 色目で見られる対象にされた時点で、「嫌がることされてる」んだよねw この手の「分かってない」感を際立たせる篠田氏の筆致が好きです。
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No.16:
(5pt)

テレビ化したら面白いかも。

切ないもの、悲しいもの色々ですが、篠田さんの作品はどれも人が立体化してますね。
小説によってはいくら読んでも登場人物が立体化できず、紙から出ないものがあります。

なのでテレビ化してもらえたら随分面白いものがたくさんかあると思うのですが。
観覧車が、大好きで、個人的には大泉羊さんや、女性は深津絵里さんとなら楽しいかな。

絶対違うって思う人もいるでしょうから、ごめんなさい。
小説ってそれぞれが主人公を立体化して思いを膨らませますから。
それがまたテレビにはない面白さなんですけど。
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No.15:
(4pt)

篠田節子ファン必読

篠田節子さんの本はなるべく読むようにしています。
「観覧車」がよかったです。
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No.14:
(5pt)

篠田節子らしい、斜に構えた話が多い。

短編5話
観覧車
ソリスト
灯油の尽きるとき
戦争の鴨たち
秋の花火

いかんとも、篠田節子らしい、斜に構えた話が多い。
幸せな終わりではなく、悲惨な終わりでもない。
思わぬ落とし穴に嵌まるが、恐怖のどん底ではない。

人間らしさと皮肉屋さんらしさといえばいいかもしれない。
「戦争の鴨たち」はある意味笑える。
戦場の近くで、戦場を模擬する商売があろうとは。
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No.13:
(4pt)

違った味を味わえる

篠田さんの短編初挑戦でした。最初の観覧車は、冴えない&モテない男と女の話です。男の心の成長がよかったです。
あとは、「灯油のつきるとき」。すごく現実味をおびていて、怖かったです。

音楽家の話が詳しくかかれていました。が…我儘な音楽家なので、あまり共感はできませんでした。
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No.12:
(3pt)

低く静かな旋律・・・

「観覧車」「ソリスト」「灯油の尽きるとき」「戦争の鴨たち」「秋の花火」5編・・・子供に還りたくなるほどに切ない大人の場面が、ひっそりと目立たずに切り取られた佳作集。物語により強い描写なり結末なりを期待するのは、最近刺激に欠ける日々ゆえかもしれない・・・。
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No.11:
(4pt)

ずっしり重い読み応えある短編集

最近の印象深い短編集は短編と言えどもつながりがあったり主人公はいっしょだったりする「連作短編」が多いのだが、これは逆だった。
作品のタイプすら全く違う。ある意味篠田節子のいろんな引出しを見せてくれる短編集だ。
最初の「観覧車」がほろりとさせるほのぼの系だったものだから、全部そういうカラーなのかと思いきや、
「ソリスト」では、音楽業界と世界情勢、1人のピアニストの波乱万丈さらにオカルトめいた部分も垣間見せる。
他の3作品も、人生半ばを迎えた男女の静かな想いを描いたり、介護問題を厳しく見つめたり、戦争ジャーナリズムをややコメディタッチで描いたり。
どれも一筋縄で行かない作品で、考えさせられる部分が多いものばかり。
読後感は短編を読んだ後とは思えないずっしり感で、何だかお得な感じだ。
タイプの違う5作品だが、どれも篠田節子らしさが出ていて満足度が高い。
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No.10:
(4pt)

結局,「観覧車」

 5編とも,軽く読める割に,読後感に「うーん」という部分があって,さすが篠田節子,読んで損はない。
 短編としての完成度なら「ソリスト」,ユーモラスな感じの「戦争の鴨たち」も捨てがたい。
 が,やはり一番好きなのは「観覧車」。親切に教えてあげた後輩からも,「私生活では関わりあいたくない人間」として結婚式に招待さえされなかった佐知子。読んでいて切なくなってしまった。
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No.9:
(5pt)

読書好きにはたまらない短編集

恥ずかしながら、本書が始めての作家。
 おもしろい。大変いい。全5編の短編集。
 人生の機微、それも中年にさしかかった主人公たちのやるせなさがよくででいる。エロティックながらも涙するシチュエーションが、いい。『灯油の尽きるとき』、表題『秋の花火』は秀逸。非常によく計算された短編で、読書好きにはたまらないひととき、あッというまに読める。
 短編向きの作家?
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No.8:
(5pt)

読書好きにはたまらない短編集

 恥ずかしながら、本書が始めての作家。
 おもしろい。大変いい。全5編の短編集。
 人生の機微、それも中年にさしかかった主人公たちのやるせなさがよくででいる。エロティックながらも涙するシチュエーションが、いい。『灯油の尽きるとき』、表題『秋の花火』は秀逸。非常によく計算された短編で、読書好きにはたまらないひととき、あッというまに読める。
 短編向きの作家?
秋の花火 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:秋の花火 (文春文庫)より
4167605090
No.7:
(5pt)

読み応えのある「観覧車」

5篇の短編集。本書では、表題作の「秋の花火」にも感銘を受けたが、「観覧車」に特に傾倒した。「観覧車」では、社会に裏切られ続けてきた男女が、観覧車に閉じ込められる。そして、観覧車のゴンドラの中で、お互いを理解してゆく過程が、細緻な心理描写を伴って描かれている。そして、最後は明るい未来を予感させる。大変強く印象に残る。
著者は音楽、特に弦楽器に造詣が深い。長編作品を含めて、音楽をテーマにした作品は多い。それらは、いずれも、非常に専門的な部分にまで踏み込んで、作品を著している。本書では「ソリスト」「秋の花火」が相当するが、「ソリスト」は狂気的な印象すら受ける。音楽の世界の常識は、一般社会のそれと比較すると、大きな溝があると言わざるを得ない。著者は、この事をモティーフに、卓越した着想の作品を、いくつも生み出してきた。しかし、著者の音楽作品には、大なり小なり狂気性が伴っている。「ソリスト」は最も象徴的だ。
著者ならではの世界を、十分に堪能出来る。
表紙の絵は花火を描いているが、かなり個性的だ。
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No.6:
(3pt)

揺れる心

5編の中では「観覧車」の印象がもっとも強かったです。淡々と進むかと思われたストーリーは意外な展開、結末を迎えます。篠田さんは、登場人物の揺れる心の描写が抜群に上手い!!いつの間にか冴えないサラリーマンに感情移入していて、さすが…と、うならされました。
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No.5:
(3pt)

人生の足跡。それが、どんなに愚かであろうとも……。

 5篇からなる作品集。装丁は美しくはあるが印象としては、まあ普通。『秋の花火』のタイトルそのままなので……。 篠田さんの作品は大きなハズレがないということもあって、私にとっては安心して読める作家だ。 冒頭の「観覧車」と最後の「秋の花火」がよかった。 もてない男女が師走の風吹く遊園地で出会い、アクシデントに見舞われた折りに究極の交わりをすることになる。話の後味がいい「観覧車」。 「ソリスト」では音楽に魅せられた者のある種狂気じみた、凡人には計り知れない刃物のような精神が冴えていた。 「灯油の尽きるとき」は、介護、老醜、夫との齟齬、魔が差すような偶然の出来事がうねるように連続するようすがリアルだった。追いつめられた一人の女の心が切なく、現実にあり得る話だと思わされた。 アフガニスタンの戦場に乗り込んで、一発スキャンダル的な取材をして、名を挙げたいと目論んでいるカメラマンと小説家の男二人が見た物は……「戦争の鴨たち」。 皮肉めいた結末だ。しかし、私達はもう現実のことだと充分に知っている。事前の調査や認識なしに、戦場に入りさえすればいい写真が撮れ、いいノンフィクションが書けるとばかりに、安易に“戦争”を捉えている男たちは、読み手に対してのスケープゴートなのだろう。 再び音楽絡みの「秋の花火」。名高い指揮者の、どうにも理解し難い女への妄執を描いているのだが、才能とは別の次元での、その人間の持って生まれた「業」を描ききって潔い。いや決して是としているのではない。醜い有様に反吐が出る。しかし、人間の最期が迫ってもなお、滲むように出でてしまうものに対して周りの者は抑える術があるのか。名指揮者の光も闇も見つつ、同じアマチュア楽団で年月を共にしてきた男女の幽かな交感が、繊細な浮き彫りのように醸しだされてくるところがよかった。 生きることから目を背けるな、見るべきものを見よ、そんなふうに理解した作品集であった。
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416323120X
No.4:
(3pt)

大人の分別について考えさせる本

5つの短編集に登場する主人公達は、年齢も性別も異なるしかし、共通して感じたのは「大人の分別」だ世間から見ればいい大人の登場人物達が、分別を持てないそこにあるのは「自分を認めてもらいたい」という欲求が潜む彼氏・彼女という具体的な象徴だけではなく、結婚していても、世間から認められる地位にあろうとも・・・・・皆、自分の欲求を潜めているその欲求が一度に吐き出される人と、長い時間かけて染み出すように出す人と主人公の性格・境遇によって異なるが、「分別のある大人」が幻のように感じるほど、皆欲求を押さえられないこの本を読むと、大人の孤独がじんわり忍びよる
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No.3:
(3pt)

篠田流・お楽しみ袋♪

5編のお話からなる短編集ですが、その5つがすべてまったく違うジャンルのお話なので篠田さんの幅の広さを実感させられました。なかでも私は「観覧車」が好き。もてない男女の恋愛を描いたものですが、それぞれのどうしようもない痛みが伝わってきて切なかったです。「戦争の鴨たち」もラストは思いっきり笑わせてもらいました。このタイトルの≪毒≫も効いてますね(笑)表題作の「秋の花火」は女性には生理的にきついかもしれません。正直、私は読んでいて不快な場面も多かったです。とにかくいろんな境遇の人々を描いた作品集なので、誰でもどれかひとつは感情移入しやすい作品に出会えるのではないでしょうか?
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