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秋の花火



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【この小説が収録されている参考書籍】
秋の花火
秋の花火 (文春文庫)

秋の花火の評価: 3.91/5点 レビュー 22件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(3pt)

大真面目に滑稽な

「戦争の鴨たち」がかなり好きなテイスト。 表題作の「秋の花火」の、「嫌がることはしない。 君の望むようにするから」ってのが男と女の認識の違いを顕著に現してるなあ…。 色目で見られる対象にされた時点で、「嫌がることされてる」んだよねw この手の「分かってない」感を際立たせる篠田氏の筆致が好きです。
秋の花火Amazon書評・レビュー:秋の花火より
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No.6:
(3pt)

低く静かな旋律・・・

「観覧車」「ソリスト」「灯油の尽きるとき」「戦争の鴨たち」「秋の花火」5編・・・子供に還りたくなるほどに切ない大人の場面が、ひっそりと目立たずに切り取られた佳作集。物語により強い描写なり結末なりを期待するのは、最近刺激に欠ける日々ゆえかもしれない・・・。
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No.5:
(3pt)

揺れる心

5編の中では「観覧車」の印象がもっとも強かったです。淡々と進むかと思われたストーリーは意外な展開、結末を迎えます。篠田さんは、登場人物の揺れる心の描写が抜群に上手い!!いつの間にか冴えないサラリーマンに感情移入していて、さすが…と、うならされました。
秋の花火Amazon書評・レビュー:秋の花火より
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No.4:
(3pt)

人生の足跡。それが、どんなに愚かであろうとも……。

 5篇からなる作品集。装丁は美しくはあるが印象としては、まあ普通。『秋の花火』のタイトルそのままなので……。 篠田さんの作品は大きなハズレがないということもあって、私にとっては安心して読める作家だ。 冒頭の「観覧車」と最後の「秋の花火」がよかった。 もてない男女が師走の風吹く遊園地で出会い、アクシデントに見舞われた折りに究極の交わりをすることになる。話の後味がいい「観覧車」。 「ソリスト」では音楽に魅せられた者のある種狂気じみた、凡人には計り知れない刃物のような精神が冴えていた。 「灯油の尽きるとき」は、介護、老醜、夫との齟齬、魔が差すような偶然の出来事がうねるように連続するようすがリアルだった。追いつめられた一人の女の心が切なく、現実にあり得る話だと思わされた。 アフガニスタンの戦場に乗り込んで、一発スキャンダル的な取材をして、名を挙げたいと目論んでいるカメラマンと小説家の男二人が見た物は……「戦争の鴨たち」。 皮肉めいた結末だ。しかし、私達はもう現実のことだと充分に知っている。事前の調査や認識なしに、戦場に入りさえすればいい写真が撮れ、いいノンフィクションが書けるとばかりに、安易に“戦争”を捉えている男たちは、読み手に対してのスケープゴートなのだろう。 再び音楽絡みの「秋の花火」。名高い指揮者の、どうにも理解し難い女への妄執を描いているのだが、才能とは別の次元での、その人間の持って生まれた「業」を描ききって潔い。いや決して是としているのではない。醜い有様に反吐が出る。しかし、人間の最期が迫ってもなお、滲むように出でてしまうものに対して周りの者は抑える術があるのか。名指揮者の光も闇も見つつ、同じアマチュア楽団で年月を共にしてきた男女の幽かな交感が、繊細な浮き彫りのように醸しだされてくるところがよかった。 生きることから目を背けるな、見るべきものを見よ、そんなふうに理解した作品集であった。
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No.3:
(3pt)

大人の分別について考えさせる本

5つの短編集に登場する主人公達は、年齢も性別も異なるしかし、共通して感じたのは「大人の分別」だ世間から見ればいい大人の登場人物達が、分別を持てないそこにあるのは「自分を認めてもらいたい」という欲求が潜む彼氏・彼女という具体的な象徴だけではなく、結婚していても、世間から認められる地位にあろうとも・・・・・皆、自分の欲求を潜めているその欲求が一度に吐き出される人と、長い時間かけて染み出すように出す人と主人公の性格・境遇によって異なるが、「分別のある大人」が幻のように感じるほど、皆欲求を押さえられないこの本を読むと、大人の孤独がじんわり忍びよる
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No.2:
(3pt)

篠田流・お楽しみ袋♪

5編のお話からなる短編集ですが、その5つがすべてまったく違うジャンルのお話なので篠田さんの幅の広さを実感させられました。なかでも私は「観覧車」が好き。もてない男女の恋愛を描いたものですが、それぞれのどうしようもない痛みが伝わってきて切なかったです。「戦争の鴨たち」もラストは思いっきり笑わせてもらいました。このタイトルの≪毒≫も効いてますね(笑)表題作の「秋の花火」は女性には生理的にきついかもしれません。正直、私は読んでいて不快な場面も多かったです。とにかくいろんな境遇の人々を描いた作品集なので、誰でもどれかひとつは感情移入しやすい作品に出会えるのではないでしょうか?
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No.1:
(3pt)

大人の物語

キレイな題名につられて購入しました。内容は意外なものばかりでしたね。大人の静かな恋の数々でした。「恋」といっても若い子の色恋ではなく、もっと深く考えさせられるもの。いろいろな形と表現があることを知りました。しんみりと読みたい方は是非!
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