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秋の花火
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秋の花火の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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内容は、読みごたえもあって良いのですが、一つだけ、文章の表現が、ひっかかって腹が立って、という表現があります。本文中に三度以上出てきます。 何故、登場人物や主人公が、年上の人や恩師の奥さんを心の中で回想する時、誰々の『妻が』という表現を使われるのか、さっぱり分かりません。 先日、NHKのアナウンサーも、こういう間違った表現を使われていました。 登場人物の相手に対するシニックな感情を表現する為に使われているのだとしても、私から見るとアウトです。シニックな感情は、他の文章でいくらでも加筆できる筈です。 『妻が』という言い方は、自分で身内を相手に紹介する時にしか使わない表現です。神の視点での文章なら成り立つかもですが、登場人物や主人公の目線で、何ともなく、こんな表現を使われるのは可笑しいでしょう。 全体の感想は、後日追記で書きます。 篠田さんは、尊敬しているので、この部分だけ変えて欲しいと思います。全面的な批判ではありません。済みません。 | ||||
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重いテーマだがよくかかれている、特に灯油。身近すぎて悲しい、誰かの犠牲の上に成り立っている介護、能天気な夫。ここまで追い込まれる前に施設なりに預けられなかったのか | ||||
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まだ観覧車しか読んでいませんが、社会弱者に向ける篠田さんの暖かさに触れて感動しました。 | ||||
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いち押しは「戦争の鴨たち」です。これはめちゃくちゃ面白い。こんないんちき戦場ツアーみたいなの過去に実際にあったのかなぁ?それともオリジナル??昔、船戸与一が「カメラマンが戦場に行って生きて帰ってこれるはずがない」と言ってましたが、どうなんでしょう。保護されながら保護者の都合のいい写真しか撮れないよね、やっぱり。 | ||||
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切ないもの、悲しいもの色々ですが、篠田さんの作品はどれも人が立体化してますね。 小説によってはいくら読んでも登場人物が立体化できず、紙から出ないものがあります。 なのでテレビ化してもらえたら随分面白いものがたくさんかあると思うのですが。 観覧車が、大好きで、個人的には大泉羊さんや、女性は深津絵里さんとなら楽しいかな。 絶対違うって思う人もいるでしょうから、ごめんなさい。 小説ってそれぞれが主人公を立体化して思いを膨らませますから。 それがまたテレビにはない面白さなんですけど。 | ||||
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篠田節子さんの本はなるべく読むようにしています。 「観覧車」がよかったです。 | ||||
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短編5話 観覧車 ソリスト 灯油の尽きるとき 戦争の鴨たち 秋の花火 いかんとも、篠田節子らしい、斜に構えた話が多い。 幸せな終わりではなく、悲惨な終わりでもない。 思わぬ落とし穴に嵌まるが、恐怖のどん底ではない。 人間らしさと皮肉屋さんらしさといえばいいかもしれない。 「戦争の鴨たち」はある意味笑える。 戦場の近くで、戦場を模擬する商売があろうとは。 | ||||
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篠田さんの短編初挑戦でした。最初の観覧車は、冴えない&モテない男と女の話です。男の心の成長がよかったです。 あとは、「灯油のつきるとき」。すごく現実味をおびていて、怖かったです。 音楽家の話が詳しくかかれていました。が…我儘な音楽家なので、あまり共感はできませんでした。 | ||||
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最近の印象深い短編集は短編と言えどもつながりがあったり主人公はいっしょだったりする「連作短編」が多いのだが、これは逆だった。 作品のタイプすら全く違う。ある意味篠田節子のいろんな引出しを見せてくれる短編集だ。 最初の「観覧車」がほろりとさせるほのぼの系だったものだから、全部そういうカラーなのかと思いきや、 「ソリスト」では、音楽業界と世界情勢、1人のピアニストの波乱万丈さらにオカルトめいた部分も垣間見せる。 他の3作品も、人生半ばを迎えた男女の静かな想いを描いたり、介護問題を厳しく見つめたり、戦争ジャーナリズムをややコメディタッチで描いたり。 どれも一筋縄で行かない作品で、考えさせられる部分が多いものばかり。 読後感は短編を読んだ後とは思えないずっしり感で、何だかお得な感じだ。 タイプの違う5作品だが、どれも篠田節子らしさが出ていて満足度が高い。 | ||||
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5編とも,軽く読める割に,読後感に「うーん」という部分があって,さすが篠田節子,読んで損はない。 短編としての完成度なら「ソリスト」,ユーモラスな感じの「戦争の鴨たち」も捨てがたい。 が,やはり一番好きなのは「観覧車」。親切に教えてあげた後輩からも,「私生活では関わりあいたくない人間」として結婚式に招待さえされなかった佐知子。読んでいて切なくなってしまった。 | ||||
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恥ずかしながら、本書が始めての作家。 おもしろい。大変いい。全5編の短編集。 人生の機微、それも中年にさしかかった主人公たちのやるせなさがよくででいる。エロティックながらも涙するシチュエーションが、いい。『灯油の尽きるとき』、表題『秋の花火』は秀逸。非常によく計算された短編で、読書好きにはたまらないひととき、あッというまに読める。 短編向きの作家? | ||||
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恥ずかしながら、本書が始めての作家。 おもしろい。大変いい。全5編の短編集。 人生の機微、それも中年にさしかかった主人公たちのやるせなさがよくででいる。エロティックながらも涙するシチュエーションが、いい。『灯油の尽きるとき』、表題『秋の花火』は秀逸。非常によく計算された短編で、読書好きにはたまらないひととき、あッというまに読める。 短編向きの作家? | ||||
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5篇の短編集。本書では、表題作の「秋の花火」にも感銘を受けたが、「観覧車」に特に傾倒した。「観覧車」では、社会に裏切られ続けてきた男女が、観覧車に閉じ込められる。そして、観覧車のゴンドラの中で、お互いを理解してゆく過程が、細緻な心理描写を伴って描かれている。そして、最後は明るい未来を予感させる。大変強く印象に残る。 著者は音楽、特に弦楽器に造詣が深い。長編作品を含めて、音楽をテーマにした作品は多い。それらは、いずれも、非常に専門的な部分にまで踏み込んで、作品を著している。本書では「ソリスト」「秋の花火」が相当するが、「ソリスト」は狂気的な印象すら受ける。音楽の世界の常識は、一般社会のそれと比較すると、大きな溝があると言わざるを得ない。著者は、この事をモティーフに、卓越した着想の作品を、いくつも生み出してきた。しかし、著者の音楽作品には、大なり小なり狂気性が伴っている。「ソリスト」は最も象徴的だ。 著者ならではの世界を、十分に堪能出来る。 表紙の絵は花火を描いているが、かなり個性的だ。 | ||||
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「観覧車」篠田ものに珍しいハッピーエンド。「ソリスト」「カノン」や「ハルモニア」を思わせる音楽が生み出す狂気。「灯油の尽きるとき」リアルな介護の描写がさすが。「戦争の鴨たち」真骨頂。痛烈。皮肉。「秋の花火」天才は周りの人に迷惑をかけるもの。篠田節子の得意の、冴えない勤め人の男、音楽もの、普通の主婦もの、戦争巻き込まれもの、天才もの、の全部が入っていてお得です。逆に、1冊にまとめたのはなぜ?と思ってしまいました。 | ||||
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