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十八の夏
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十八の夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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どの話にも男と女の生々しい恋愛が必ず絡み、かといってあっと驚くような展開も謎もなく、ありがちなストーリーばかりでした どうしてもその描写必要?何が伝えたいのかがよく分からないです 文章が読みやすかったのは良かったです | ||||
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ミステリーを期待して読むとがっかりします。しかし、その中でも十八の夏はどんでん返しが面白かったです。 名前に難しい漢字を使われるので、何て読むんだっけと、その度に詰まり集中が途切れます。 西尾維新のように名前に拘りがあるのならば、キャラクターが立つのですが、どうも違うのでただ読みにくいです。 それと連動するのか、主語がわかりにくい箇所がいくつもありました。 いちいち感情移入が邪魔され、十八の夏以外は日常の謎も中途半端な作品でした。 | ||||
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この作者さんの作品はいくつか見ていますが、その中でもドキドキする | ||||
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「恋しくて恋しくて、その分憎くて憎くて、誰かを殺さなければとてもこの気持ち、収まらないと思った」―切なすぎる結末が、最高の感動をよぶ物語。第55回日本推理作家協会賞を受賞し、「2003年版このミステリーがすごい!第6位」にもランクインをした珠玉の連作ミステリー。 | ||||
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四編の短編から成るミステリー作品集。表題作は若い男なら誰もが経験するだろう甘酸っぱい記憶の中にミステリーのスパイスをあしらった傑作。他の作品も日常の機微、感傷をうまく扱っており、ミステリー色は強くないが、深く読ませてくれる。 | ||||
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18歳の女の子の物語かと思ったら、さにあらず。4話からなる短編集ですが、いずれも主人公は男性でした。 女性の描く男性像ということで、若干ステレオタイプの感がなくもありませんが、ソフトな水彩画のようなタッチ、繊細な伏線が優しく「腑に落ちる」感じなど、素直に「上手いなぁ」と思わせる作品でした。 話の展開が途中で予想できたりもしますが、その通りになっても読者を落胆させません。むしろ、心地よくその世界に浸ることができます。 父親と息子、男と女の機微や情念までしっかり盛り込まれてるのに、必要以上にドロドロしないのは光原さんならでは。「ミステリー色」は薄いけれど、スパイスとしてキチンと効いています。4編に通ずる花のモチーフも、きれいに活きています。 ミステリー界の「一服の清涼剤」(クサい)、もしくは「一輪の花」のような存在。 素敵、だと思います。 | ||||
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レビューは表題作の「十八の夏」についてなのか、一冊を通してのものなのかがこの本ほど考えたことはない。 推理作家協会賞の対象となるべき小説か微妙な境界線にある「十八の夏」は読ませるが、推理小説という枠にはやはり当てはまらない青春小説である。この作品については特にコメントはないが、「兄貴の純情」にいたっては大学生の創作小説の力量でしか悲しいかなないのだ。「十八の夏」と同じ作者とは思えない。 「十八の夏」が★4つならば、「兄貴の純情」は1つであろう。 光原百合さんは作家というよりも、先生・指導者なのかもしれない。 | ||||
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短編集です。 本のタイトルにある話が一番面白かったので、レビューは十八の夏について。 始めは遠くから眺めていた女だけど、ふとしたきっかけに急接近。 急接近してからは主人公の態度がやけに積極的で、冒頭の眺めるだけの主人公 と何だか一致しないなあと違和感あったんだけど、ラストの回収で何だか 納得しました。 恋愛要素含んだミステリって結構少ないので、星5つ。 | ||||
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こういう本に遭遇するから本読みが止められないのだ。 短編集で「十八の夏」「ささやかな奇跡」「兄貴の純情」「イノセントディズ」が収録され、「十八」は日本推理作家協会の短編賞受賞作品で、「ささやか」は個人的に一番気に入っており、「兄貴」のキャラクターはこの作品で終るのは惜しいぐらい面白く、「イノセントディズ」において初めて人が殺される。 ああ、これはミステリだったのだ。 | ||||
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謎とその複線はちりばめられているが、 だからこそ、キッチリと道理に沿った書き方をして欲しい。 表題作に関しても、 「主人公が、わざわざ真上の階から音が聞こえるような階下に住むか?」 といった、どうにも腑に落ちない要素が多くある。 この少年は、聞きたくもない音をあえて聞かないと、納得できないのだろうか。 それにこの女性との絡みも、あまりにもよくある展開で、鼻白んでしまう。 また無理矢理話を持って言っているとも感じられるし、 本屋の話では、子供の存在が却って鬱陶しいほど作り込まれている。 あの子の話すことは、とても自然には思えない。 あんな子供がいたら私は嫌だ。 そしてみずみずしいだとか、読みやすいと言った文章ではなく、 単に軽いだけの書き方なのも問題だと思う。 どうにもありがちな表現が多く見られ、在り来たりな描写に満ちている。 良作には二歩とも三歩とも届かずと言った感がある。 | ||||
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まだ硬い部分もあるが、非常にみずみずしい文章を書く作家 である。どの作品にも季節の花と、どこか不幸の影を引きずる 女性が登場する。 独特の世界観と言うか、雰囲気を持った作品である。 ミステリーとして、計算された、緻密な伏線が張られているの だが、逆にその計算高さが邪魔に感じられてしまう程である。 ミステリーの要素が無くても、作品として成立するのではないか。 勿論ミステリーとして読んでも、読者を満足させる一級の作品で あるのだが。 | ||||
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読後に透明感を感じましたが、これって素敵だと思う。 ミステリー界においては得がたい存在ではないかな。 デビュー間もない宮部みゆきを思い出させる。 彼女の後追いをするのではなく、透明感を大切に伸びて欲しい作家である。 大化けの期待大。 | ||||
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発売当時にすぐ購入。ストーリーも言葉の選び方も面白く、あっ、という間に読んでしまいました。 そのまま、面白いよと人にかして、それっきり。わすれていて。 そして、恥ずかしながら、最近、また買ってしまいました。 やっぱりあたしってこういう本が好きなんだと、あらためて、自分の好きな方向性を確認。 作品は、表題の「十八の夏」は、ショートのドラマにもなっていましたが、 非常におもしろいと思います。お薦めです。 その後の作品も、2回読んでみても、やっぱり新鮮。 恋愛小説とでかでかとうたっているものよりも、よっぽど恋愛しているとおもいます。 ぜひ、この世界にふれてください。 | ||||
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大学浪人の少年と年上の女性のひと夏の物語『十八の夏』・・・・・、目もくらむようなベタなタイトルに引いてはいけません。 青春小説・恋愛小説かと思うような展開が、ラストで一気にミステリーとなるのが見事です。 でも、一番おすすめなのは二作目に収録されている『ささやかな奇蹟』です。 臆病なまでに誠実に生きてきたのに大きな傷を負った男女が、小さな奇蹟によってもう一度人を愛する勇気を持つ話。 主人公の母親の葬式のシーンで、大阪人の義父が笑いにまぎらわして主人公を慰める所は何度読んでも心がほっこりします。 | ||||
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文章がみずみずしくて、すっと中に入りやすかった。話の展開も、先が読めそうな気がしながら、はっとする伏線が張られていて、青春小説っぽくありつつもしっかりサスペンス。おもしろいです。この人が成熟していったら、どんな作品を書くのか楽しみです。 | ||||
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2002年に出た単行本の文庫化。 第55回日本推理作家協会賞の短篇部門を受賞した「十八の夏」など4つの短篇ミステリが収められている。 この作家の場合、ミステリの要素を薄くしたことが成功につながったと思う。以前の作品はトリックの点でかなりの不満が残った。しかし、青春小説に近付くことで作品としての完成度が高まったようだ。ミステリ・トリックの部分も、日常の中の謎というくらいに押さえられることで、失笑を誘うことがなくなった。むしろ、小説内の仕掛けとして素敵な効果を上げている。 構成や細部も良く練られているし、今後が楽しみ。 | ||||
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4つの短編からなる恋愛小説。 純粋な恋愛小説とは違い、ミステリーと融合したような作品。 常に謎を抱えながらストーリーが展開する。 べたべたの恋愛小説とは一味違ったおもしろさがある。 文体も平易で本慣れしていない人でも読める。 皮肉交じりで軽妙な文体が特徴的。 作家自身はまだ無名だが今後に期待ができる。 | ||||
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まだ発展途上の作家ですが、レビュータイトルのとおり、いろんな引き出しを持っており、様々なエッセンスを作品の中で楽しむことができます。標題の「十八の夏」よりも、むしろ2話目の「ささやかな奇跡」が素晴らしく、これを読むためにこの一冊を手にする価値があると思います。笑いという点では3話目の「兄貴の純情」が最高です。ミステリーという観点から見れば、最後の話しの「イノセント・デイズ「」でこの本の賛否が別れると思いますが、主人公の男性の想いにも非常に共感できるし、話の組み立ても綿密で、現実感あふれる作品となっており、全体としてバランスのとれた、この作家の魅力がつまった一冊です。 | ||||
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朝顔、金木犀、ヘリオトロープ、夾竹桃。花にまつわる4つの短編集。光原百合さんの作品には派手さはないけど、静かな癒しがあります。優しくやわらかい描写が心地よい。今回の本は特に「十八の夏」の冒頭の導入部分の美しさに惹かれました。瑞々しく、たった数行で一気に光原さんの世界に引き込まれてしまう魅力のある文体。光原百合の世界がたった数行に込められている・・・これだけでなんだか贅沢な気分になれました。4つあるお話の中で特にすきなのは「十八の夏」と「ささやかな奇跡」。なんといっても瑞々しさとすがすがしさが!光原さんの素敵なところが存分に出ている2作です。「兄貴の純情」はキャラクターがいい。この“兄貴”のことは、光原さん自身もお気に入りということでどこかでもう一度お目にかかりたい味のあるキャラクターでした。最後の「イノセント・デイズ」は出来はいいと思う。“花を用いたミステリー”としてもいちばん無理がない。けど・・・殺人は光原さんの世界にあってほしくないです。どんなにうまくても、きっと読者は光原さんにこういうテーマは求めませんよ。光原さんの作品には優しくやわらかくあってほしい。それが光原作品の最大の長所ですよね。 | ||||
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作者は感性の豊かな人だと思う。やわらかな印象の文章、リアルに描く人の心情、そして情景。ミステリーだけれど、それだけでは終わらない。4つの作品はどれも心に響いてくる。特に最後に収められた「イノセント・デイズ」は胸を打つ。罪を犯してはならないことは、誰でも知っている。しかしそれでも、相手に殺意を抱き、それを実行しようとする。そこにいたるまでの過程が、切ない。どの作品もラストにほっとできる部分がある。それは、作者のやさしさなのだと思う。 | ||||
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