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Another(アナザー)
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Another(アナザー)の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全221件 121~140 7/12ページ
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| ラストは、ちょっとあっけなかったりするし、他にも、煮え切らないとこもあるんだけど、面白かったです。 死者が、誰だか気になって、一気に読んでしまいました。 死者も、まさかの人で、私は読んでよかったと思いました。 | ||||
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| ミステリー好きなので読んでみたが、多くの人が書いているように内容はホラー小説。個人的に三津田信三のシリーズを読んでいた後だっただけに、オチに納得がいかなかった。奇面館の殺人がよく出来ていたのに比べると残念の一言。。。 | ||||
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| 綾辻作品はほぼすべて読んできました。全作品好きです。 Anotherは1年前には購入したにもかかわらず、ページ数と綾辻作品の非本格ものは”どちらかというと”好みではないことから本棚に眠ったままでした。 今回、読む物がなくなったため重い腰をあげて読み始めたのですが、作品に引き込まれ本を読むために仕事を切り上げ帰宅するほどでした。 綾辻作品はいつも作品の世界に引き込まれ、時間がたつのがあっという間です。 本格好きの方には納得ができないこともあるとは思いますが、本格物ではないのです。 anotherの世界観で犯人あてをするとおもしろいです。 奇面館もよんでしまったし、次回作が楽しみです。 | ||||
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| 初・綾辻作品です。アニメ化・漫画化・映画化は知っていましたが、ずっとスルーしてました。が、表紙を見た瞬間に一目惚れして買ってしまいました。 まず文章なんですが、「ものすごーくめんどくさい」。なんというか、ラノベ臭いというか、しつこいというか……。 『○○はどうなんだろう……って、そんなのはどうでもよくて。』とか、『おいおい、話が脱線しすぎだ。しっかりしろ少年』など、地の文で時折こういった書き方をされるのは個人的に苦手なんです。 会話がくだけた文だと読みやすくて良いんですが、地の文となると辛い。反面会話文はそこまで軽い喋り方じゃなかったり。(←こういった文の区切り方も多かった) しかし難しいわけでも文章量が多いわけでもないので、サクサク読めるはずです。情景や人物の描写も控えめなので、アニメや漫画を読む前に自分で場面を想像してから、アニメなど見たほうがいいでしょう。ただしアニメはキャラがみんな美形揃いなので、原作とのギャップを考えるとこっちを先に見た方がいいでしょう。 肝心の話なんですが、某ホラー(?)作家にありがちな「キャッチーな設定とホラー要素」というのが印象として強く、「ちゃんと収集つけれるのか?」と不安でした。 そう思いつつも一気に引きこまれ、累計四時間ほどで読み終えた最初の感想は……。「うーん」でした。 序盤、なんか綾波レイみたいなコがいるなーと感じつつ人形店の場面へ。そこの店番であるおばあちゃんの『とある一言』に気づいた瞬間は思わず声がでました。ベタとはいえ良い! と後の展開にワクワクしました。 前半はその綾波レイみたいなコが何者か、なんでクラスの一員として認知されていないのか、という話がメインです。ここまでは『静かな怖さ』といった印象で、とても良かった。 文庫本でいうところの下巻に入ると、そのコの正体もわかってクラスの秘密も大体わかってきて、ようやくミステリーらしい展開が始まります。 ところが! 後半も後半、最終節の辺りから、ものすごい勢いで話が進みます。最後の舞台だというのに、名前が出たくらいのキャラが多数いたり、新キャラ(?)が突然絡んできたり、トンデモ設定が突如判明したり、とにかくめまぐるしいです。言うなれば雑に感じた。 大本命の『もう一人』(犯人的な存在)も、正体こそ意外だったものの、特定の仕方がミステリーとしては最悪でした。ホラーとして見ても怖い場面は特にないし、どうにも中途半端。 しかし、その犯人の伏線、構成はさすがでした。小説ならではでした。ただ、全体的に主人公が回想する場面が多く、どうにも後付けっぽく見えてしまうのがもったいない。 長くなりましたが、この話については説明が難しいです。序盤はとても楽しめたし、最後まで読みきれる魅力があった。しかし不満なところもいくつかあるし、不完全燃焼な結末だとも思った。それでもダメだとは決して思わないし、誰かに薦めたくもなる。不思議ですね。この話と同じだ。 『もうひとつ』の瞳が『もう一人』の真実を導き『もう一方』の記憶を呼び起こす。それがこの物語です。 | ||||
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| 映画化ということで興味を持ち読みました。 事前に、ネタバレすると面白くなくなると聞いていたのでネタバレなしで読みましたが...... この手の、ネタバレ禁止、みたいな本にありがちですがもうその「ネタバレ禁止」自体がネタバレみたいなところがあります。もう、オチありますよ〜って言ってるようなもんですからね。個人的に、この本の雰囲気は好きでしたがオチはその期待値ほどビックリしませんでした。 何の事前知識もなく読めていたら星は4〜5くらいだったと思います。 | ||||
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| 映画化されたので、気になり購読。 最初、分厚さに抵抗がありましたが、とても面白く、時間さえあれば、一気にペロっと読めます。 綾辻ファンの私としては、子供が主人公の、割とオーソドックスなミステリーの流れだったので、なんだか、いつもの綾辻先生じゃないなぁ、と思いつつ、読み進め…。が!最後に、お決まりの、山荘系(密閉系)殺人鬼の登場で、グロ連発。 3年3組にまつわる不思議のルールがはっきりしていて、ゲームみたいで、分かりやすかった。 うん、原作の設定どおりなら、映画も期待できるかも… | ||||
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| 他の方のレビューだと、オチに伏線が張られているように書かれていますが、 果たしてそうなんでしょうか??? あの人とあの人が同一人物だったというのは、私の感覚だと説明不足で、 あまりに唐突という気がするのですが・・・。 とはいえ、長編小説にしては途中でダレるところもなく、後の展開を期待さ せるプロット、筆致で面白く読むことができました。 ので、ホントは星3.5個といった評価でしょうか。 | ||||
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| 上巻の終盤から一気に面白くなります。 一つ一つの演出や設定はどこかで見たようなものも少なくなく、お世辞にも「独創性を発揮した」とは言い難いものの、世界観や物語の出来・完成度は素晴らしく、十分に☆4つ以上はつけられる内容です。 私がどうしても納得いかないのは以下の点だけ。 主人公である少年は転校生活を無難に過ごしたいという割に、転校初日に校内案内を買って出てくれた男子生徒(それこそ「無難」な友人候補であるはずなのに)をぞんざいに扱い、明らかにクラスで浮いている女子生徒への接触を試みる。 いくら初登校以前に面識があるとはいえ、主人公のような考え方をする中学生が取るべき行動では絶対に有り得ない。 それ以前に、病院で同じ学校の制服を着た女子を見かけたからって、いきなり名前を聞いたりするものなんでしょうか。 正直、導入段階でこんな描かれ方をされたら、感情移入どころじゃありません。 物語をテンポ良く進めるためには、ご都合主義だなんだと批判されかねない展開を用意しなければいけないことも当然あるでしょうし、読者もそれを承知で読み進めるべきなのでしょう。 とは私も承知していますが、それでもこの点に関してはもう少しどうにか出来た問題なのではないかと思います。 だからこそ☆はマイナス1。 が、それも上巻の終盤まで読み進めた段階では、さほど気にはならなくなりますけどね。 ストーリーが急速に進行して「それどころじゃなくなる」、と言った方が正確ですけど。 と、批判ばかりになってしまいましたが、こんな細かいことにゴチャゴチャ文句をつける私のような読者が☆4つの評価をする。 作品としての出来の良さは、これだけでも十分伝わるものと思います。 | ||||
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| 「呪われた学級」を巡る学園ホラー。母親からの離脱を題材にした青春小説としても読めます。ご都合主義な設定は確かに多いものの、ミステリ色もかなり濃くなっており、再読してみれば、それなりにフェアな伏線が数多く張ってあるのに気づくと思います。 そうはいっても、キーになっているのは誰か、という点については簡単に見当がつくとして、その一歩先の展開まではなかなか見抜けませんね。それとアニメ見てないせいか、ヒロインの見崎鳴の台詞って私の脳内では林原めぐみさんの声で再生されるんですけど… | ||||
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| 少し古めかしい、その言葉の選び方、並べ方は 私にとっては読みやすく、長編ながらすらすらと読めてしまう本作。 ディティールを詰めるための不用意な心象描写も子供向けらしく 単純明快になっている。 個々の素材は古今東西どこかで読んだり見たりしたパーツを リストラクチャしたようなもので ミサキメイの人気もそのあたりにあるのかもしれない。 本編はミステリー風の下書きを、強引にホラーという絵の具で塗りつぶしたために 結局なんだったの?という読後感が残るものの その救いは計算された文体によるものと思われる。 | ||||
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| この作品はアニメ化されてからヒロインの魅力とホラー要素にひかれて買いました。 頭の中で(もう一人)を考えながら読んでいて最初あたりと中盤あたりで気がつきました。 きずいたからこそ楽しみでした。きずいたらつまらないかと思われがちですが主人公がどう(もう一人)と決着をつけるかと期待してました。最終的にはやっぱりこうなったかと(ありがちなヒロインと)決着がつきました。ヒロインの過去も凄く泣ける話しでした。 とても面白かったです。 | ||||
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| ミステリとしても、ホラーとしても、中途半端。 とにかく設定が無理矢理で、あまりにもご都合主義。 それに加え、描写も浅い。物語に入り込めやしない。 売れるなら、もっと面白い作品であって欲しい。 | ||||
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| ミステリとしても、ホラーとしても、中途半端。 とにかく設定が無理矢理で、あまりにもご都合主義。 それに加え、描写も浅い。物語に入り込めやしない。 売れるなら、もっと面白い作品であって欲しい。 | ||||
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| アニメ化までされており今更ながらどんなものか興味をそそられて購入してみた。 ハードカバーに加えかなりのぶ厚さ!読み始めるハードルは高かったものの読み始めると、、、これは面白い! 一気に読み切ってしまった。 学園、微かな恋愛、ホラー、サスペンスいろんなものが混在するがうまくまとまった作品です。 | ||||
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| 私はこの作者の作品を読んだは初めてです。 読んでみた感想としては、設定がなかなか斬新で、物語が進んでいくにつれ、面白くなっていったと思いました。 ただ、物語の前半が、物語を大きくしていくいたりために必要だったんだと思いますが、 主人公が噂を聞いたり、特定の人間を追いかけたりしているばかりで、少し退屈な印象を受けました。私にはもう少し前半の物語 の起伏があったほうがいいと思いました。 ですが、物語が後半になると一気に面白くなります。だんだんと謎が解け、物語の起伏も大きく、前半より楽しめました。 前半で読むのをやめてしまうのはもったいないので、とりあえず最後まで目を通してほしいと思います。 最後まで読むか読まないかで、この作品の評価もまた変わってくるだろうと思います。 | ||||
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| 読み終わって疑問に思ったのは 「あれ?今年は良いけど来年どうするんだろ?」でした。 全体的に読んでてイライラする事のほうが多かったです。 本の厚さ半分読むまでクラスの事情を話すかどうかをずーとモタモタ×2 肝心な事になると邪魔が入るor主人公が勝手に離脱or携帯 これの繰返しで正直無駄描写が多かったと思います。 そして突然の急展開…600ページも読んできてちょっとお粗末な終盤… (取って付けるにも程がある) キレイにまとめれば絶対ページ数減らせたのでは? 分厚さの割には満足できなかったです。 色々疑問ばかり残ってしまった~ まあ、 ―そういう「現象」だから ですかね。 面白いと思うところも結構あったんですが、残念。 | ||||
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| 評価の高い作品なのですが、機会が無く、アニメを見てからという順番で読みました。 この作品も、綾辻作品らしく、現実と非現実のハザマで、全体的に靄のかかったような、あいまいな世界観の中で進んでよく。 閉鎖された寒村での事件であり、人々が次々に死んでよくというところは、KINGなんかの、モダンホラ−の香りもするが、結末は推理作家の作品らしく、驚愕のトリックが用意されている。 個人的には、推理小説のテイストを食われた、ファンタジ−・ホラ−として楽しめた。 アニメの方も出来がよく、このトリックを良くぞ、映像化した!と高く評価できる作品他と思う。 | ||||
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| 好きな方には申し訳ないですが個人的に★一つ ストーリーの設定は凄く好きなんですが ヒロインの特殊能力?を使い無理やりストーリーを終わらせた感じが凄く嫌 ちゃんとしたホラーでもなければミステリーにも成りきれて無いと思いました 下巻で死者を殺せばその年の厄災が解決するって話が出ましたがミステリーならば早い段階でその設定を書いたら面白いと思いますし 死に方死ぬ様の描写主人公の恐怖感があまり感じられ無いのでホラーでも無いと思いました 主人公が死者に対して接点や思い入れがあまり感じられなかったのに 殺す所で感情描写がオーバーに感じました だから結末にもびっくりしなかったです あーこの人だったの程度 死者役ともっと親密に関わってるシーンがあれば世界観に入り込めた気がします 設定は凄く好きなのに残念な終わり方 多分この設定を2巻でまとめるには難しかったんだと思います 上巻には人の忠告無視ケータイ電源切る等の行動をする主人公にムカつきあまり楽しめなかったですが 下巻の最初のページから途中までのストーリーの流れは面白かったのに後半でミサキの能力で死者見つけて厄災解決 (読者が死者を推理する隙もなく終了) 個人的には疑心暗鬼で殺し合いする人物達が疑いあう様な話が見たかった 作品から登場人物達の恐怖感をもっと感じたかったです あまりにもあっけない終わり方をしていたので凄く残念です つまらない終わり方をしたなと思いました 読みやすく登場する人物も印象的で分かりやすく 面白い設定なのにもったいない | ||||
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| ホラー作品の緊張感があまり感じられなかった事と 主人公に違和感を感じた(共感出来なかった) 自分が災厄を引き起こした原因でもあるのに反省しないし 忠告無視し過ぎでうざったいストーリーの為にクラスメイトの忠告を無視させました感が多くて 人が死んだのにたいして悲しそうでも怖そうでもない感じがする傍観者 主人公の存在その物が違和感を感じる 上巻読み終えたが ずっと怪談話の説明してるだけにしか感じなかった ストーリーに期待して購入しましたが 絵のないライトノベルみたいな深みのない軽い話だった 下巻を読み初めましたが読むのが少し苦痛になってきました ★★なのは設定を評価してです | ||||
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| 一見滑らかな手触りに時々混じる軽い引っ掛かり、それらの間に適切に線が引けたならば、作者の仕掛けが見抜けるはずだ。ところがどの点とどの点を結べばよいのか分からないし、そもそも引っ掛かりそのものに気付けない。そして案の定騙される。良質の“謎”とはそのようなものであり、本書にはそれがある。「綾辻行人の新たな代表作」という表現は正しい。 その上、この物語は一見超自然現象を全面的に扱ったホラーに見えて、その実純粋な本格推理小説である。ただし、「犯人は誰か?」ではなく、「死人は誰か?」という謎解きの。 ===以下、ネタバレはしないものの、核心部分にふれる発言があることを明記しておく=== その謎解きの方向を指し示すのは見崎鳴の左目の「特殊能力」であるが、しかし指し示された方向の正しさを裏付けるのはあくまで提示済みの材料によってなされる「論理的推論」なのである。そして見崎鳴の「特殊能力」にしても、鳴によって述べられるのみであり、決して実在的に扱われているわけではない。また、クラスに起こる「呪い」に対して、最終的にはいかなる超自然的な解釈も与えられてはいない。もっとも、合理的な解釈も与えられてはいないのだが。しかしそのことによって、「すべては単なる偶然である」という「合理的な」視点に立つことは可能だ。主人公も語る通り、「忘れる」ということは日常にも良くあることだ。ならばつまり、少なくとも「謎解き」そのものは合理的かつ論理的である。この物語における超自然とは、「死者が生きている(何という語義矛盾!)」という、必要最小限の設定にしか存在しない。 さて、死者はやがて忘れ去られるものであるが、ここでは死者の「死んでいること」が忘れ去られる。「「忘れ去られるべき人物であるということ」が忘れ去られている人物」、それが誰であるのか、というのが本書の核心である。だが一方で、死者の条件が「忘れ去られる」ということであるならば、そのことそのものが忘れ去られている人物とは、前提条件を満たしていないのであるからもはや「死者」ではない。ならば「生者」である。すると実は本書では「死者」という設定すら決して超自然的な内容で扱われているわけではないことに気づく。物語中の「死者」は、たとえばゾンビのようないかにも的な行動をするわけではない。むしろ死者らしい振る舞いを何もしない。と言って気付くのだ、「死者らしい振る舞い」という発言そのものがまた語義矛盾である、と。ともかく、死者らしくない死者は死者とは言えず、従って「死者は誰か」という問いは「生者は誰か?」へ置き換えられるのであったが、それに当て填るのは登場人物すべてである。だが、作者が物語に秘かに忍び込ませた「矢印」はある人物を明確に指し示している。超自然は最終的にすべて霧消し、残るのはその矢印のみである。これが「純粋な」本格推理でなくて何であろうか。 しかも実に面白いのだ! | ||||
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