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ダイナー
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ダイナーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全111件 101~111 6/6ページ
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たまたまポプラ社さんのウェブサイトで見つけて購入しました。 ノワールノベル好きにはぜったいオススメです。 異常な状況ではあるけれど、僕はなぜかこの殺人者の集まるダイナーで供される料理の描写にとても生き生きとしたものを感じました。 読んでる途中で、本当に肉汁タップリのバーガーを食べたくなって、そのたびにワザワザ、本郷のファイアーボーイや、人形町のブラザーズに駆け込むほどです。 平山夢明さんの著書ははじめて読みましたが、 この変質感にちょっとハマりそうです。 | ||||
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平山作品デビューです。 普段は文庫派なんですが、装丁のかっこよさにやられて購入。 ほとんどジャケ買いなので、一応予備知識としてこの著者の作品傾向として 「鬼畜」「グロイ」ということを踏まえつつ読みました。 この小説「ダイナー」のみに関して言えば 新堂冬樹が読めるならグロの部分は大丈夫。。だと思います。 村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」の皮ハギ拷問を 「うぇ〜」と思いながらもトラウマにまでは至らなかった人は読んで大丈夫・・だと思います。 ああいうのが序盤延々と続きます。 このへんで「しまったやっぱやべぇ」と思います。 ですが、主人公カナコが殺し屋が集うレストランにウェイトレスとして放り込まれてからは、 加速する面白さであっというまに読了。 文章も独特のテンポだが、センテンスが短く読みやすい。 グロイだけの物語ではありません。 悲しかったり、切なかったり、いとおしかったりします。 血反吐はいたり、焼け爛れたり、切り刻まれたりするけど。 恋愛小説といってもいいかもしれない。 ライバルの首をはねたりする女がでてくるけど。 カナコの成長物語ともいえるかも。 殴られ、蹴られ、殺されかける中で、乗り越え、自分と向き合って掴む未来。 全編に渡って血とか内臓まみれだけど。 読後感はかなり爽やかです。 どうやらこの著者の作品では稀なパターンのようですが。 耐性のない人にはお勧めしませんが、上にあげた作者の作品が読める方にはおすすめ。 2回言いますが装丁はマジにかっこいいです。 | ||||
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まず、この話を読んで感じたことは腹がへります。ボンベロの究極の六倍を食べたい(笑)物語としては、面白いですね。読みやすいので すぐに読み終りました。ボンベロとカナコの関係もいい感じですね。平山ファンそうでない方にもおすすめです | ||||
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雑誌の書評を読んで購入しました。 一部残虐なシーンがあるので万人にはお薦めできませんが、 そういう表現に問題がない方なら楽しむことができる作品です。 殺し屋のお客しかやってこない地下食堂で働くことになった主人公。 店の主人だって、そこに飼われている犬だって人殺し。 いつ殺されてもおかしくない状況で生き延びようとする主人公は……。 多少強引なストーリー展開はありますが、 一気に読ませるだけのパワーがあります。 あと、他のレビュアーの方も書いていますが、 読中読後にお腹がすいてしまいます(笑) | ||||
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新聞の書評を読み、面白そうだなと思い手に取りました。 平山作品は全くの初心者で、どんな内容を書く作家なのかの予備知識もないまま読み始めました。 映画は大好きでも、ホラーやスプラッター物は一切観ない方なので、 最初の数ページで、「とんでもない本を読み始めちゃったなー」というのが第一印象でした。 しかし、何故か分からないのですが、ピリっとスパイスが効いた料理のように グイグイ引き込まれてしまい、一気に読了してしまいました。 こんなにグロテスクな小説なのに、読後感が爽やかなのに驚きました。 食わず嫌いは損をするのかもと、初めて思った作品です。 | ||||
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いつ殺される(死)か分からないのに、一難去ったら極上のバ−ガ−(生)が与えられる。 まさに生死を彷徨う状況。 レストランという閉鎖された空間で、マフィアの様な名前の殺し屋とボス。 日本での出来事なのになぜか違和感を感じない。 カナコも蹴られ殴られで、顔はボコボコなはずなのに、とてもカワイイ女性を想像してしまう。 それだけキャラが立っている証拠なのでしょう。 「完璧なスフレ」は泣けてきました。 | ||||
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中南米のどこかにあるらしい秘密食堂キャンティーン。なんと殺し屋専門の会員制とは。完全会員制の密室で夜な夜な繰り広げられる一触即発の緊張劇。どいつもこいつも必殺仕事人みたいな伝説級の殺し屋だ。どんな手口を使うのか、どんな修羅場になるのか、固唾をのんで読み進めた。 そもそも、表紙のハンバーガーからしてたまらない。平山夢明が食べ物小説?ただの食堂のはずがない。何かある、何かある、だまされんぞと思ってしまう。こんなにおいしそうな写真なのに。けれんみたっぷり、あり得ない殺し屋たちが続々登場する。いい人だと思ったらだまされる。でも信じなかったらあっさり殺られる。どうすりゃいいんだオオバカナコ。 良識ある人なら、序章の拷問場面だけでげんなりするはず。凄腕の殺し屋なのに、急に雑な行動をする場面もあるが、それは作者が登場人物を無惨な目に遭わせたいからだ。ほんとにこの作者ってひとでなしだ。喜んで読んでる私らも、そうなのかも。 | ||||
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まさか平山夢明先生の作品で、ここまで感動するとは…。ボリュームとストーリーの濃厚さは、まるで作中に登場する料理『究極の六倍』のようと言っても過言ではないです。 平山作品といえば読み終えた後に胸くそ悪くなる(もちろん誉め言葉です(笑))作品が多いですが、この作品はエンターテインメントに徹してます。確かに残酷描写も多く、ハードカバー。厚さも値段も手が出しにくい、言わば万人受けとはいかないかも知れませんが、読む価値はきっと有ります。 この御時世、誰もが主人公にしてヒロインのオオバカナコのようになる可能性はゼロでは無い。ゆえに彼女の存在を笑えはしないはず。しかし、だからこそラストの彼女のようになれる可能性もあるのだと。故に彼女が最後に出した人生の結論は爽快さに溢れてます。この狂気と猟奇と料理の物語は、残酷な今の世の中を生きるヒントを見つけるための物語だと思うのです。作中、ボイルに対してボンベロが言った『まず喰え、飯の文句を喰う前に言うな』と言う台詞がありますが、同じことが 作品にも言えます。 取っ付きにくいかも知れませんが、まず読むことをオススメします。損はさせません。 | ||||
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湯気のでる巨大なハンバーガーの表紙に惹かれて購入しました。 一見すると幸せの象徴のようなハンバーガー、 この中には生の熱気と、死への恐怖心が凝縮されているのです。 殺し屋専用のダイナー(定食屋)に集まる人々の物語は、 生きる意味を本能的に提示しているようです。 なんとも言えない読後感。 ぜひ実際に読んでみてください。 | ||||
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満腹感で一杯だと思いきや、空腹感に襲われる感覚を初めて感じました。 人の欲望の全てが詰め込まれています。 食という生きるために不可欠なものと、死との密着感が読み進めていくうちに臭いとなって脳内に伝わってきます。 読み終えての感想としては、絶望的な人生、明日からの生活に何をすべきか悩んでいる人達にぜひ読んで欲しいと思わせる人生のバイブルです。 本当の辛さ、寂しさ、妬み、嫉妬等、負の感情の集大成が詰まっています。 しかし、読み終えた時に広がっていく不思議な感覚をぜひ読んで体験して欲しいです。 言葉で説明し難いですが、読んでもらえたら通じる気持ちがそこにあると思います。 自分のこれからの道を大きく示してくれる、時間の損を感じさせないどころか、不思議な世界の旅をし、新しい自分を見つけられる至高の一冊です。 | ||||
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或いは死すら救いと感ずる地獄を見るか。 平山式恋愛譚は「恋のやり取り」よりもまず「命のやり取り」から始まる。 否、この二つが同時に進行する。 否否、そもそも両者は同義なのであろう。 その日の売り上げよりウェイトレスの生死が安定しないような異界じみた定食屋に配属された女、カナコ。 店の主で元殺し屋――相手にする客も皆殺し屋――飼っている犬も実は殺し屋――というまさに筋金入りの男、ボンベロ。 二人の恋愛模様=生殺与奪のシーソーゲームが繰り広げられるエンターテイメント作品、それが『ダイナー』である。 まず登場人物のキャラ造形が素晴らしい。 主人公の大馬鹿な子……まさにその通りの人生を過ごしてきた「可哀想な女」であるが、同時に「可愛らしい女の子」としても描写されている。 その恋愛小説的キャラクター性は、これまでの平山作品ではついぞ見た事のない乙女力に溢れていて、 なにか鼻の奥をくすぐられるようなもどかしさ、微笑ましさを禁じ得なかった。 裏社会の怪物どもに囲まれた異常空間で翻弄されながらも、次第に成長し順応していく様子も王道的で面白い。 そんな彼女を顎で使うオーナー・ボンベロ。素っ気なく、容赦なく、妥協しないプロフェッショナル。 過去の平山作品に於いて、仕事に殉じる「プロな男」は皆ことごとく魅力的だったが、やはりこの天才料理人もその系譜に連なる者だった。 ウェイトレスを消耗品として扱う冷徹な男。そんな彼が時たま見せるからこそ映える優しさ。あと、愛犬家というのが極めて個人的に(笑)ポイント高し。 そしてなにより、脇を固める殺し屋達。 ダマスカス鋼のネイルを振るう女。 知覚不可、手段不明の斬撃を操る三人一組。 玩具のような殺傷兵器を用いる少年。 蛇使い。犬。etc... 次はどんな人外がやってくるのだろうという期待感でページを進めさせられる。 彼らの生い立ちはどれも凄惨の一言で、本作のグロテスク成分の大半を担ってくれている。流石マエストロ、期待を裏切らない。 氏の著書『異常快楽殺人』を読んだことがあるなら、少しニヤリとしてしまうだろう。ああ、こういうのをオリジナルでやってみたかったのか、と納得がいくこと請け合いだ。 随分長々とのたまってしまったが、『ダイナー』は旧来のファンも奇特なご新規さんも一緒くたに満足させることのできる、いわゆるお勧めの一冊である。 臓物を垂れ流したり顔皮をこそげ落とすような本なのに、なぜか腹の虫が鳴って唾液が口内に充満してくるという奇妙な体験をしたい人も是非。 ただ一点、最後にもう一回転物語が動いてくれれば尚良かったという我儘を残しつつ、 今回の評価とさせて、 いただきます(両手を合わせ表紙を見つめながら)。 | ||||
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