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(短編集)
他人事
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他人事の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 1~20 1/3ページ
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迷った。 いろんな意味で。 三百ページちょいで十四編入り。 もう短編というかショートショート。 1話を5〜15分くらいで読める。 でも、読み終えてすぐ次を読むか、 まずそこで迷う。 なぜなら味が濃いから。 ショートショートだけに、 容赦ない。泥ソース味だ。 読者を振り回すような書き出し。 残酷なのにコメディー。 なのに救いなんてない。 救いのなさも容赦ない。 基本的に狂人しか出てこない。 物語の入口の切り取りかたが、 鋭利で無闇に入るとケガをする。 だからまた迷う。迷わされる。 ここはどこだ? どんな世界だ? と。 でもすぐに馴染む。 短いのですぐにわからせてくれる。 で、すぐにひとつ読み終えて、 また迷う。すぐ次を読むかの前に、 今読んだ話は喜劇なのか悲劇なのか。 ホラーなのかそれ以外なのか。 後味はいいのか悪いのか。 バッドエンドでも、 後味が悪いとは限らない。 しばらく悩み、迷う。 この本は、基本は、ホラーです。 が、SFもあるし、 オマージュみたいのもあるし、 面白かったのか、 そうでもなかったのかも迷う。 だいぶ経験を積まれての作なのか、 つくりが丁寧で完成度が高い。 わざとでないツッコミどころとか、 勢いで書いてそうなところとか、 なにを書いてるのか不明なとこも、 たぶん、ほとんどない。 内容的な意味で本書は達筆。 ただ、一粒の味が濃いと、 脳が飽きたと錯覚する。 全部ぜんぜん違う味なのに。 少し本を閉じてまた読むと、 それにすぐ気づく。 でもやはり、 痺れるほどに味が濃い。 だから、結論としては、 ★は全部埋めました。5つです。 いろんな意味でくらまされ、 いろんな意味でくらわされる。 感情移入とは別次元で書いてるのか、 それとも異常に心がタフなのか。 平山夢明さんは謎だ。 たくさんあるオカルト系は、 なんか読む気がしないけど、 でももっと読みたい。 うちにはまだたぶん、 読んでない平山作品が、 けっこう積んである。 まだ心の火にくべる薪は、 のこっているということか。 ハンターハンターの作者が、 解説を書いてるのも驚いた。 この本のコンセプトは、 驚かせることなのかもしれない。 文字表現でそれをやられれば、 そりゃ読者は迷う。 だって普通、驚くのって、 映像や音、皮膚感覚など、 もっと直接的な刺激だから。 文字だと脳でワンクッションあり、 自分でわざわざ映像化して、 その後に驚くのであれば驚く。 んなバカな。 理論的には驚くわけがない。 でも、驚く。なぜなら、 平山さんの残酷は刺激物だから。 短いなかに詰め込まれると、 味だけでなく刺激も濃い。特濃。 それがいいことなのか。 なにと比べていいことなのか。 それとも悪いことなのか。 やはり、迷う。 | ||||
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構成が秀逸。唸る面白さ。だけど内容が重い、兎に角重い、一話読む毎にどっと疲れてしまう。 | ||||
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少しずつ平山さんの作品を揃えていくときにこちらから始めると失敗するかもしれません(笑) 難解な作品が多いです。 ただ作品が一つ一つ短いのでテンポよく読めるのが良かったです! グロ、暴力描写に耐久ない方は注意です! | ||||
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平山夢明らしい作風で面白かったですね。特に良かったのは『 他人事、倅解体、人間失格、虎の肉球は消音器 』です。恐怖&哀れさがシャッフルされた描写がGOODでした。平山夢明がライターとして有能か無能?かが紙一重の作品だと思います。どういう意味かは本作品を読めば分かりますよ。以上です‥お粗末でした。 | ||||
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最高でした。平山夢明は裏切らない。 | ||||
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昔読んだ記憶が有り、久しぶりに読みたくなり買いました。 平山夢明さんの本が好きです。 | ||||
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倅解体、よくできた短篇。わかった瞬間気持ちいい。 たったひとくちで、「膝の皿にドリルで細かく穴を開けて」膝がむずむず。 おふくろと歯車、どうしようもない状態の切なさ。 恐怖症召還、このあとの逃避行を長編にしてほしい。 伝書猫、こう来たか! れざれはおそろしい、書き込みと日誌だけでここまで恐ろしくする力に感服。 クレイジーハニー、大好きな設定。 人間失格、……。 | ||||
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最近読んだ平山作品では、もっとも私が求めていたテイスト満載の短篇集 | ||||
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楽しく読めた。 | ||||
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始めての作家さんだったんですけど読みやすかったです。 | ||||
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とてもとてもグロくて、低くなりつつある生命力を削ぎ取られた気分になれました。14編のショートショートですが中盤にかけて凶暴がエスカレートし、後半では何も感じない様に自己防衛していた気がします。 残忍で暴力的で虚無感を欲しているならば、今すぐ買うべきだと思います。 | ||||
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テレビであいみょんさんが紹介していたので興味をもちました。作家の平山夢明さんを、喰わず嫌いしていましたが、こんかい思い切って読んでよかった。もっと早く読めばよかったです。 暴力と理不尽と不可解と毒のオンパレードですが、なんだかユーモアもあり、怖いし心がザワザワして、でも笑いたくもなるというか、不思議な感情におそわれました。 20ページほどの短編が14本。 文章にスピード感があってとても読みやすく、怖くておもしろい作品ばかりでした。 平山夢明さんの、他の長編なども読みたくなった。 | ||||
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ちょっと前に読んだ「ダイナー」の作家平山夢明の短篇集です。いまんとこ6話まで読みました。1話あたりのページ数が少なく、それなのにひきこまれるグロ小説三昧。全14話。感想★★ネタバレ注意★★…①「他人事」:なかなかに胸くそわるい読み心地。救いのないラスト。主人公は助かるのか?ふつーノコギリで足をぎこぎこして切断したら出血多量ですぐ死ぬぞ。止血してる様子もないし。②「倅解体」:なるほど。序盤から中盤は、命にかかわるほどの暴力に手に負えなくなった家族。なんとなく「粘膜人間」の弟を彷彿させる。ラストはまさかの。母親がさらに狂ってたとゆーオチ。いや狂わせたのは、息子と主人公である夫か。③「たったひとくちで…」:有名なウミガメノスープのはなしにちょと似てるよね。④「おふくろと歯車」:グロいながらもせつない悲しい若い二人の逃亡劇。腐敗していくチャコの絶望と主人公の悲しみが沁みる。最期のチャコの言葉に、泣く。⑤「仔猫と天然ガス」:序盤はなんか映画「マザー!」「ファニーゲーム」のような不快感。中盤以降は肘の関節を砕くだの、きーてるだけで痛すぎる暴力にざわがむねむねする。⑥「定年忌」:彼はどんなむごい最期を遂げたのでしょうか。即日じゃなく「2日後」ってのが読者の想像を掻き立てられます。⑦話目以降はまた読んでから…。 ⑧「恐怖症召還」:窒息シーンの描写は読んでてくるしくなってくる。ニーニャに見られたとすれば私は何を見るだろうか。映画の終わりかたのような。⑨「伝書猫」:最後の一文の意味が理解できた瞬間ぞっと戦慄が走りました。読み返したくなる叙述トリックホラー。時折自分の本当の姿を見ているが自分とは思っていない。③「しょっぱいBBQ」:人里離れた山中の川原での惨事。設定がスプラッターホラー映画そのもの。⑩「れざれはおそろしい」:ま、たいしたオチではない。想定内。教師たちの隠蔽も含まれて、世の水面下に当たり前のように存在する黒いなにかを感じる。⑪「クレイジーハニー」:無機質なハニーとそのアンドロイドが急速なスピードで行っている生存者の抹殺。映画エイリアンなどに代表されるSFホラー映画そのもの。死ぬかもしれないその瀬戸際のシーンに響き渡る耳障りな爆音(その場に似つかわしくない間の抜けた歌)は精神的苦痛を増強させる。なぜ「アブソルート」の名前はアブソルートなのか。⑫「ダーウィンとベトナムの西瓜」:まるで映画。同作家の「ダイナー」もそうだったけど、古いアメリカ映画の雰囲気。今回グロさはあまりないけど。⑬「人間失格」:読者側としては、ほばはじつは解毒剤なんてもってなかった、とゆーオチを予想するけど。解毒剤どころか致死量の薬なんてものも持ってなかった、想像をはるかにしのぐ人でなしであった、とゆー結末。気分がわるくなるレベルの人でなし。⑭「虎の肉球は消音器」:最後にブチが酔っぱらって虎の檻に飛び込んでそのまま食われたってのはわかりますが、それまでの三人の人生話の意義はいまひとつよくわかりません。⑮解説が幽々白書の漫画家冨樫義博が書いてるけど、はっきりいって解説でもなんでもない。素人の私が書いた感想文よりひどい。 | ||||
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でも、中身はグロい。グロいし、ゲンナリ。これを読んで、どうなるか? 教えません。あなたも、読み終わった私のように、なってほしいので。 ああ、とりあえず明日も生きてみよう。 | ||||
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作品の全編に通底しているテーマは不条理な悪意や暴力 映画のファニーゲームの厭さに似ていると言えば通じる人には通じるでしょうか 作者は、喚起力のある文章と巧みな比喩で読者の頭に「絵」を描かせるのが非常にうまい 見たくも、想像したくもない、嫌な「絵」が次から次へと出てくる 文章だから、匂いや痛みまで鮮明に表現されて、目を閉じても、耳を塞いでも、いつまでも、嫌な「絵」が頭の中に残っている 映像よりも強烈なスプラッタ小説があるとは知りませんでした。ホラー映画より恐ろしい女の貌を文章で表現できることも こんな作品が書けるのはきっと平山先生だけでしょう | ||||
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平山先生の本で一番最初に読んだ一冊。 何度読んでも最高に刺激的。理不尽さがリアルで怖い。 | ||||
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今朝読み終えたばかりなのに、もう各話のタイトルも内容も忘れかけています。これは記憶力の問題もあるけど、自己防衛本能で脳が記憶を拒否しているせいではないかと思います。 著者の本では、「ダイナー」がぴかイチで、「デブを捨てに」とかもグロい中に救いがありましたが、これは本当に真っ黒の内容。よくこんなどす黒い毒を吐き出せますよねと、感心はしました。 知らない漫画家さんの解説が実に論理的でよかったです。 | ||||
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最高w クソすぎるw それに共感出来るのがマジでクソ。あらためて「(このクソさが自分にもあるんだよなぁ)」と思ってから「(なんか今の社会が出来上がってるのってスゴイな!!?)」と謎の感動が生まれる名作です。 | ||||
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まさにこの一冊は「理不尽」という言葉が似合う一冊です。 当人に非はないの拷問のような事をされながら殺される、そういう物語が詰め込まれた、 理不尽でグロくて、そして一遍読むごとにドッと疲れる短編集です。 読み終えてもスカッとする事はない、不快な気持ちが残り続けます。ですが、それもまた平山作品の面白みだと思います。 | ||||
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京極夏彦氏の「厭な小説」という、読んで字のごとくイヤな小説がありますが、 平山夢明氏が書いたこの本はそれのさらに斜め上をいく厭さを誇ります。 平山氏が書く小説の登場人物たちはゴミより軽い命なのが常ですが、 本作はそれが特に顕著だと思われます。 「他人事」 車が横転、転落して瀕死の重傷を負った家族のそばを 一人の男が通りかかる。 主人公は助けを求めるも、男は声だけで姿を一切見せず、 あまつさえなにかと理由をつけては主人公の願いを拒み続ける。 そうこうしているうちに娘も妻も死に絶えて……。 「倅解体」 家庭内暴力を繰り返す引きこもりの息子に悩まされ続けてきた老夫婦が、 ついに耐えかねて息子の殺害を計画するのだが……。 「おふくろと歯車」 義理の父親に虐待されているガールフレンドを命からがら救った主人公。 心身ともにボロボロで虫の息である彼女との逃避行の先に待つものは……。 「仔猫と天然ガス」 脚が不自由な一人暮らしの中年女性に理不尽極まりない暴力の嵐が突然降りかかる……。 ミヒャエル・ハネケ監督の超問題作である映画「ファニーゲーム」の平山夢明バージョン。 「人間失格」 重い病気で余命いくばくもないヒロインが一人の男性と出会い、 彼のやさしさに少しずつ惹かれていくが……。 かの太宰治の代表作とはなんの関係もない、まさにタイトルどおりの最低な物語。 これらを含んだ全部で14の胸くそ悪いエピソードが収録されています。 どの話も救いなどかけらもありません。 よくぞここまでひどい話をこんなに考えたものだと感心すら覚えます(褒めてます)。 星を5つつけておいてなんですが、平山氏のファンの方以外は、 絶対にこの本を読んではいけません。一生後悔しますよ……。 | ||||
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