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リアルワールド
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リアルワールドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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正直、こういう読後感になるとは予想してなかった。当初はもっと軽く考えていた。 読了したあとは、どーんと重いしこりみたいなものが胸の中に残った。そうかあ、取り返しのつかないことってこういうことなのか。しかし、救いのない話だ。事の顛末もそうなら、ここに登場する五人みんなの環境もそうだ。恵まれた家庭に育っていても、多かれ少なかれ悩みというものは存在する。まして、それが円満でない家庭なら、親が感じる以上に子どもは心に傷を負っている。 そういった日常的な負担もあれば、非常にパーソナルな深刻な悩みもある。人は表面的な装飾の下に誰にも見せない本当の自分を隠している。それが浮上してくることはない。心の声は誰にも届かない。誰にも理解されない。そういった悲しみを心に秘めて自分を創りながら人は生きていく。 関係の崩れていない日常に突然訪れた非現実な出来事。様々な思惑が作用して五人それぞれの内面が曝け出される。人間って弱いけどしたたかで、強いけどもろい生き物なのだ。読んでる間は、何がリアルワールドだ、と作者の手の内を見透かしたように思っていたが、読了した時点で亡くなった四人の方の冥福を祈りたい気持ちになっていた。恐るべし桐野ワールドである。 | ||||
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女子高生四人と進学校に通う男子高校生一人、計五人の目線からみた世の中と心情を描いています。 テンポよく話が進み一日で一気に読み終えました。 途中までは「ふ〜ん」とか「こういう気持ちになったことあるなぁ」と客観的に読んでいましたが、最後に哲学というか真理みたいなもので上手くまとめてあり、引き込まれ涙しました。 高校生や10代というのは不安定で壊れやすいからこそ、とてつもなく魅力的で、強い存在なんだと教えられる作品です。 彼らを取り巻く大人のあり方も考えさせられました。 | ||||
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「ホリニンナ」という偽名を使い、現代の消費情報化社会に子供っぽい厭世観を抱きつつ生きている「トシちゃん」と個性ある3人の女友達が隣の家で母親を惨殺した少年の逃避行を興味半分で追いかける、という筋書き。主人公と友達と逃避行中の少年が交互に語る、という形式で物語が進む。最終的に「トシちゃん」がホリニンナ、なんて仮名を使わないでリアルワールドを受け止めて人生に誠実に生きていこうと決意するまでを書く。著者の桐野氏の年代を考えると、21世紀の青少年の心象にここまで迫った書き込みは良い出来だと思うし、場面がどんどん変わるので読みやすいが、著者の他作品と比べてしまうと(グロテスク等)少し成熟した大人の葛藤に欠けるかなと思う作品。桐野氏の作品のライトなテイストが好きならおすすめ。 | ||||
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テラウチは、テラウチ自身が母親に対する思いを何らかの形で表現せず(最後に一言表現することになりますが。)、ずっと心の内に封印することが、ミミズが母親を殺してしまうことよりも「取り返しのつかないこと。」としています。 解説にもありますが、人間関係の本質は「相手の欲求を想像する」ことにあります。テラウチに置き換えてみれば、テラウチの母親に対する思い、つまり母親が何を一番求めているのかを想像することです。 当然ここで、相手の欲求と自分の欲求が一致すれば、そこには愛、信頼といった関係が生まれるのですが、相手の欲求が自分のそれとかけ離れたところにある時、さらにそれを知ってしまってもそのことについて考えてしまう時、それは取り返しのつかないことになります。もっとわかりやすく言えば、そのことについて悩むことをやめられず、相手に伝えることもできず我慢することです。例えば夫婦関係。どちらかがどちらかの不倫に気づいてもそこに会話のない状態、どちらかが我慢している状態。これは取り返しのつかないことになります。逆にそのことに触れ、お互いが別々の人生を歩むと決めて離婚を決意すれば取り返しのつくことになります。 登場人物は取り返しがつかないことをしたのでしょうか? キラリンの元彼はキラリンに対して、十四子はテラウチに対して、それぞれ愛情、友情といった形で取り返しのつかないことをしました。というより取り返しをつけたくてもつけられない状態にあります。ですが、キラリンの元彼が手紙中で「僕たちは負い目とともに生きるしかないのだと思います。」と記していること、十四子の「受け止めたよ」と十四子と正直に名乗ると決めた瞬間に、二人の取り返しのつかないことをしたという自覚、さらにそれを背負って生きていくという覚悟が読み取れると思います。 | ||||
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なんとなく岡山バット事件を彷彿とさせますが、後輩は殴り殺してません。母親をバットで殴り殺した後、自転車で逃亡、という流れに連想しただけで、実際はあんまり関係ないと思います。 犯人の少年ミミズ(あだ名)と、彼の隣家にすむ少女ホリニンナ(偽名)と、彼女のナカヨシグループの3少女のそれぞれと、視点が移り変わります。オムニバス…でもないのかな。 思春期の少年少女が胸内に飼う一種の化け物じみた部分がすごかったのですよ。それが、客観的には意外に見え透いていて、言葉にしちゃうとうすっぺらいところが、むしろリアルな感じでした。彼も彼女もアナーキーでバランス悪くて、だけどものすごくありふれている。ありふれていることを自ら気付かずにいる、というのが面白かったです。 | ||||
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最後のほうゎいっきに読んじゃいました!4人の少女の関係や心の奥にあるホントの気持ちがすごく鮮明に書かれていたと思います。ミミズの存在によって大きく動いていく4人の運命や「取り返しのつかないこと」のキーワードなど。。☆ホントにお勧めです。 | ||||
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この作品は面白い! 女子高生4人それぞれの、心情が書き込まれていて飲み込まれた中で 1日で読みきってしまいました(途中でとめられなかった) 人間って、いろいろ心の中に「闇」というか、深く考え込んでしまうところがあると思います。 後半はすごくハラハラ! 結末はちょっと切ないです。 したたかそうで、けど繊細な若い子の心情がすごくよかったです。 | ||||
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少女たちの生々しい自意識と強烈な競争意識が印象深かった『グロテスク』同様、ふたたび同級生の女子高生4人が主人公に据えられる。少女たちはより聡明かつクールになり、そうでなければ殺伐とした当世を生きていくことは不可能なのだと全身で訴えている。「ホリニンナ」という仮名を使い世間と距離をおく十四子、セクシャリティに悩むユウザン、恋に傷つく美少女キラリン、「年若い超哲学的人間」のテラウチ──4人が親しいという事実と、自分だけの“結界”に踏みこまれまいと懸命になっている事実は矛盾しない。ぎりぎりの均衡が、同い年の少年が起こした殺人事件を機に崩れる。逃走する少年との関わり方が際立たせる少女たちの個性と、内面の暗やみ。嫉妬や猜疑が次々と露になるなかで、それでも親友への思いを捨てない。しかしその強さが、結界を守ることへの少女らしい頑な意志と、冷徹なまでの観察眼に裏付けられていることにうそ寒い思いを禁じえないのである。 | ||||
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犯人に対しての少女達の思いと行動が、それぞれの少女達の性格や過去を表していて、とても面白かったです。思いもよらない結末に驚きました。ぜひ買ってみてください。お勧めです。 | ||||
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母親を殺害した男子高校生と4人の女子高生がどのような過程を経て、関っていくかについて、それぞれが語る形式で、1つの物語が形成されている。仲良し4人組にさえ打ち明けられない心の内と犯罪者と知りつつ少年への関心を拭えない心理が見事に描かれ、読む者をひきつける。 | ||||
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久しぶりに読み直しました。 やっぱり最高です。 自分のものとしてもっておきたかった本なので 文庫版化はうれしいです。 ハードカバーのが表紙のデザインはきれいでした。 | ||||
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この作品は年代によって見方・読み方が違うのでしょう・・・。私現在25歳ですが、私の視点は高校生でした。彼女達の大人には理解できない行動や考え方は、私にとっては痛く、懐かしく、まさに「リアルワールド」。しかし両親はこの作品を読んで「理解できない」との返答でした。両親にしてみたら、親の立場になるのでしょうか?現実にはありえない異次元ワールドのようです。やはり生きてきた『時代』によって感じ方は変わるのでしょう。しかし私自身「リアルワールド」の世界はまさに自分が生きてきた世界であり現実のもので、未だ残る心の傷が疼く作品でした。 | ||||
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私も私立女子高に通っている女子高生です。この本を読んだのは受験が終わった頃でした。今の世の中単純に高校生というだけでレッテルをはられてしまうことがよくあると思うし、決めつけられている部分もあると思う。この本に登場する高校生達はリアルな世界というのを探していて、求めて止まない。一人一人がテーマみたいなのを持っていて、その形がどうであれいろいろ考えさせられるんです。この本は。そして、とても共感する部分もあります。五人五様の考え方もおもしろくて、これからどうなるんだろう?って読みだすと止まらない!! 今現役の高校生にもぜひ読んでほしいし、今の社会人にも読んでほしいです。そして、考えさせられてほしいと思うんです。 | ||||
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母親殺しからはじまった事件は、自己完結した4人+1人の自意識と関わりあってさらにとんでもない方向に向かっちゃいます。ものすごいスピード感は若さを表現しているのか。それにしても、ミミズを含めた男どもの情けなさよ。 | ||||
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今読んでいる『ダーク』といい、『OUT』や『柔らかな頬』など、著者独特の冷徹な視点から、女性の奥底に潜む見てはいけないような恐ろしいまでの心理を描く作品に、改めて凄いと思わざるを得ない。これもまさにそんな作品。いまどきの女子高生を描いてるだけと思ったら大間違い、どんどん深みにはまっていくのを感じる。登場する4人の女子高生の個性や主張をしっかりと受け止めることで、女子高生=いまどき=浮ついた…というような連想ゲームは氷解するのではないだろうか。世のお父ーさん、スケベな中年男性、そして僕も含めて、世間に惑わされて根付いてしまった女子高性に対する偏ったイメージや認識を、そろそろを変えなきゃいけない時期にきてることに、きっと気づくはずだ。 | ||||
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