■スポンサードリンク


レテの支流



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
レテの支流 (角川ホラー文庫)

レテの支流の評価: 3.14/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.14pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(1pt)

2段階でレビューしてみる。

2019-12-07 ただいま、だいたい2/3くらい283p.まで読み進めたところ。
SFみたいなホラー。
 ある男が過去の記憶に囚われてるがゆえに前に進めないと感じ、そのある一時期の記憶を消去する。
 しかし、なにか大事な記憶まで消えている気がしてそれが何かを探る話。

①辻褄合わないんじゃないの?作家の独りよがりで進めてる部分があるんじゃないの?という箇所がたくさんあって読むのにすごく疲れる。そのたんびに少し前に戻って確認しないとならない。
例:【なぜ脳をいじった医師でなく被験者を強請ったりできるのだろう?記憶を消去するとなにか非難されることがあるの?】あとで「強請るなら医師のほうだな」(P.182)と主人公自体も納得しているにも関わらず、こんどまた別の人間に「あんたは記憶消去をしただろう?」と迫って脅してる。
②「オレの過去に何があって、オレはそれを忘れたいんだろう?」が異常に長い。ここまでのほとんどが過去を探る旅。ずいぶんハードル上げるもんだね・・・人の自殺が絡んでいるんだが、何人もがその記憶を忘れたいのならそれは、[自分たちがそいつを殺した]以外にないと思うのだけど、それ以上の衝撃的な出来事を用意してるの?
③優子は治療を受けていないのだから、優子の普段の心理描写に当時の記憶が当然出てきてもいいはずだよな?むしろ出るのが当たり前、思考の順番がおかしい。それをあえて書かないで引き伸ばしてる。

これ、読み続けてもおもしろくなるのかな~???
    *     *      *
2019-12-08 読了。ただし後半1/3は流し読み。
p.294「不思議なのだけど覚えてない」だとさ。もういい加減にしなさいよ。[○○の発言は狂言だった]の時点で投げ捨てればよかったかもしれない。この小説、小出し後出しで誰と誰が実は顔見知りだっただの、誰が誰を好きだっただのを頻発させるので、そのたびに人間関係とセリフを整理しにバックしないといけなくてただでさえめんどくさい。その上で「あれは嘘でしたー」までやるんだったら何を信じて読み進めればいいんだ?しかもそれ核心の部分だぜ?
考えてみてよ。核心の部分で嘘を付いている人間の言ったその他のことを[そっちはぜんぶ信じられる]なんてお花畑な思考回路あるか???オレならぜんぶ疑ってかかるけどね。
オチ(=忘れたい過去は何か?)だけ確かめたくて読み続けたけど、肝心の当事者の記憶が曖昧ってどういうことなの?△△の記憶が曖昧なら○○に訊けばいいじゃないか。どうしても思い出したいのならさ。どの道、記憶を消してしまっているのだから誰かから訊いてそれを信じるしか方法はないだろ?
④△△の記憶どおりならば小山にはそもそも自殺する理由がない。小山の父が偏執的に怜治や川島に粘着する理由もない。

ホラー的なこと・科学的(?)な辻褄あわせなんてもうどうでもいい。
この作家、後に乱歩賞を受賞した『三年坂 火の夢』でも同じような反則ごとをやってる。根幹の部分で「あれは嘘でした」が許されるなら小説は成立しないんだよ。ならばあいつも仮の姿かもな、あの発言も嘘かもなの数珠繋ぎになってしまう。

2作を読んで箱と発想は独創的だと思う。
もう、執筆はやめているようだから関係ないことだけど、『三年坂 火の夢』の前半部を読んで、力量ある作家さんだなーと思ったのはどうも見込み違いだったようだ。
レテの支流 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:レテの支流 (角川ホラー文庫)より
4043771010
No.2:
(2pt)

壮大、でも穴だらけ・・・

平行世界、さらには時間まで逆流させる壮大なスケール・・・しかし、”それだったら、こうすればいいのでは?”と思えることが多すぎる。実際、この設定だと有史以前に人類なんて滅亡してるだろうし。コンピュータの基本原理がヒントになってるんだろうけど、いくらなんでも8と言う数字は少なすぎる。人の記憶にそんな力があるというのも説明不足で説得力がなく、世界は人間の記憶が作り出した虚構なのか?と思ったら”管理者”が登場するし・・・因みに、このアイデアと非常によく似た映画を見たことがあるので斬新さは全く感じなかった。
レテの支流 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:レテの支流 (角川ホラー文庫)より
4043771010
No.1:
(2pt)

前半○後半バツ

~記憶を消去できる云々の設定は面白かったです。でも、主人公の美人の奥さんがからんで来てから何だかいきなり面白くなくなるんですよね。この奥さんの設定がそこだけぽっかりリアリティーがないんですもの。なんだかマネキン人形のよう。美人で頭が良くて思いやりがあっていつまでも二人は愛し合っていて・・・大抵にしてくれって感じです。も~~う一つの世界でこの完璧な奥さんに実は苛立って殺していた方の主人公のお話を読みたかったもんです。~
レテの支流 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:レテの支流 (角川ホラー文庫)より
4043771010

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!