レテの支流
- デビュー作 (105)
- 日本ホラー小説大賞佳作 (1)
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2019-12-07 ただいま、だいたい2/3くらい283p.まで読み進めたところ。 SFみたいなホラー。 ある男が過去の記憶に囚われてるがゆえに前に進めないと感じ、そのある一時期の記憶を消去する。 しかし、なにか大事な記憶まで消えている気がしてそれが何かを探る話。 ①辻褄合わないんじゃないの?作家の独りよがりで進めてる部分があるんじゃないの?という箇所がたくさんあって読むのにすごく疲れる。そのたんびに少し前に戻って確認しないとならない。 例:【なぜ脳をいじった医師でなく被験者を強請ったりできるのだろう?記憶を消去するとなにか非難されることがあるの?】あとで「強請るなら医師のほうだな」(P.182)と主人公自体も納得しているにも関わらず、こんどまた別の人間に「あんたは記憶消去をしただろう?」と迫って脅してる。 ②「オレの過去に何があって、オレはそれを忘れたいんだろう?」が異常に長い。ここまでのほとんどが過去を探る旅。ずいぶんハードル上げるもんだね・・・人の自殺が絡んでいるんだが、何人もがその記憶を忘れたいのならそれは、[自分たちがそいつを殺した]以外にないと思うのだけど、それ以上の衝撃的な出来事を用意してるの? ③優子は治療を受けていないのだから、優子の普段の心理描写に当時の記憶が当然出てきてもいいはずだよな?むしろ出るのが当たり前、思考の順番がおかしい。それをあえて書かないで引き伸ばしてる。 これ、読み続けてもおもしろくなるのかな~??? * * * 2019-12-08 読了。ただし後半1/3は流し読み。 p.294「不思議なのだけど覚えてない」だとさ。もういい加減にしなさいよ。[○○の発言は狂言だった]の時点で投げ捨てればよかったかもしれない。この小説、小出し後出しで誰と誰が実は顔見知りだっただの、誰が誰を好きだっただのを頻発させるので、そのたびに人間関係とセリフを整理しにバックしないといけなくてただでさえめんどくさい。その上で「あれは嘘でしたー」までやるんだったら何を信じて読み進めればいいんだ?しかもそれ核心の部分だぜ? 考えてみてよ。核心の部分で嘘を付いている人間の言ったその他のことを[そっちはぜんぶ信じられる]なんてお花畑な思考回路あるか???オレならぜんぶ疑ってかかるけどね。 オチ(=忘れたい過去は何か?)だけ確かめたくて読み続けたけど、肝心の当事者の記憶が曖昧ってどういうことなの?△△の記憶が曖昧なら○○に訊けばいいじゃないか。どうしても思い出したいのならさ。どの道、記憶を消してしまっているのだから誰かから訊いてそれを信じるしか方法はないだろ? ④△△の記憶どおりならば小山にはそもそも自殺する理由がない。小山の父が偏執的に怜治や川島に粘着する理由もない。 ホラー的なこと・科学的(?)な辻褄あわせなんてもうどうでもいい。 この作家、後に乱歩賞を受賞した『三年坂 火の夢』でも同じような反則ごとをやってる。根幹の部分で「あれは嘘でした」が許されるなら小説は成立しないんだよ。ならばあいつも仮の姿かもな、あの発言も嘘かもなの数珠繋ぎになってしまう。 2作を読んで箱と発想は独創的だと思う。 もう、執筆はやめているようだから関係ないことだけど、『三年坂 火の夢』の前半部を読んで、力量ある作家さんだなーと思ったのはどうも見込み違いだったようだ。 | ||||
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以前に書かれたレビュー通り SF っぽいですよね。 この最後から始まれば…。 あーだ こーだ みんな いってますけど 一応ホラー小説ですからね。もっと この世界観を楽しみましょうよ。最後の落ちは もう1つですね。 実はもぅ1つの世界では 怜治に殺されてた優子が こっちの世界で死んでしまう…と言う必然性あたりが オチで良かったのでは! まぁ 本当に思白かったよ。 | ||||
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平行世界、さらには時間まで逆流させる壮大なスケール・・・しかし、”それだったら、こうすればいいのでは?”と思えることが多すぎる。実際、この設定だと有史以前に人類なんて滅亡してるだろうし。コンピュータの基本原理がヒントになってるんだろうけど、いくらなんでも8と言う数字は少なすぎる。人の記憶にそんな力があるというのも説明不足で説得力がなく、世界は人間の記憶が作り出した虚構なのか?と思ったら”管理者”が登場するし・・・因みに、このアイデアと非常によく似た映画を見たことがあるので斬新さは全く感じなかった。 | ||||
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~記憶を消去できる云々の設定は面白かったです。でも、主人公の美人の奥さんがからんで来てから何だかいきなり面白くなくなるんですよね。この奥さんの設定がそこだけぽっかりリアリティーがないんですもの。なんだかマネキン人形のよう。美人で頭が良くて思いやりがあっていつまでも二人は愛し合っていて・・・大抵にしてくれって感じです。も~~う一つの世界でこの完璧な奥さんに実は苛立って殺していた方の主人公のお話を読みたかったもんです。~ | ||||
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夜、ホテルで読んでいて・・・怖くて、トイレに行けなくなりました。(一応、成人男性ですが)栄光の日々の記憶を、大学の実験装置で、消した主人公。その日から、死者の目撃、関係者の事故死等世界が狂いはじめる。これは誰かの陰謀なのか?何が起こっているのか、記憶とは人にとって何なのか・・・。とにかく怖かったです。前半は「何が、なんで起こってるの?」が分からないまま、次から次へと、謎と恐怖が襲ってきました。そして、後半は、SFっぽい発想も取り入れ「えー、そうなんだー」というラスト(トリック)が待ってました。ラストに差し掛かると、もう、途中で読むの止められませんでした。(ラストやトリックを想像してましたが、見事に、裏切られました!)ホラーとしても、その怖さゆえ十分堪能しましたが、その裏にある陰謀を推理するとこで、ミステリっぽくも楽しめましたし、その発想で、SFっぽい楽しさも味わうことができました。奥深い怖さです。あー怖かった。 | ||||
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