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包帯クラブ
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包帯クラブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全63件 21~40 2/4ページ
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『巻けます、効きます。人によります』 人が心に傷を受けた場所に包帯を巻くことで、心の傷を少し癒す、という活動を行う「包帯クラブ」の結成の物語。 天童さんの『永遠の仔』を読んだとき、そのあまりにも理不尽な運命による痛みにもだえ苦しむ子供たちの姿に、心を揺さぶられた。 本作では、そのような「強大な運命の重圧による癒されがたい痛み」ではなく、僕たちが誰でも持っているような、でも本人にとっては無視しがたい「痛み」に光を投げかけている。 世界中には飢えや戦争、貧困に苦しんでいる人たちがいる。それに比べれば、こんな痛みなんてなんてこと無い・・・理屈ではそう分かっていても、今、ここで、自分が感じている痛みを癒すことはできない。 「こんなことで悩むなんて、若者はひ弱になった」「こんなことは戦争の苦しみに比べたらなんでもない」などと大人たちは「弱い」若者たちを責める。しかし、貧困とともに希望も失われてしまった現代社会で、若者たち(たぶん大人たちも)が抱える痛みは、戦争や病苦に匹敵する痛みなのかもしれない。 ちょっとした痛みにも耐えられない人の弱さ。でも、この弱さに向ける著者の視線は暖かだ。 天童さんの他の著作とは違い、あっという間に読める本。シリアスさは低めだが、多くのことを考えさせられる。特に主人公と同年代の方におすすめ。 なお、ラストの「ワラ」のツンデレ発言は必読。微笑ましい限りです。 | ||||
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今週15日からロードショーの作品です。 天童さんだし、柳楽君だし読まなきゃね〜って思いまして(^_^;) 今までの天童さんの作品からしたら、殺人事件も無いし、狭い世界での子供の物語で、もっとドロドロしたものを期待してただけに肩透かしな感じもしました。 小説自体も字が大きいし薄いので、読むのが遅い私でも2時間程で読めました。 なんというかライトノベルのわうな感じです。 読後感はとっても爽やかだけど、今までのが好きな方には物足りないかもしれません。 しかし映画は気になるかも(^^;) 柳楽君の1年ぶりの映画で、成長した彼の演技も見てみたいし、天童さん自身が柳楽君を想像して書いたそうなので、どれくらいハマってるのかも気になります。 でも小説での主人公はワラなので、映画ではどんなふうになってるのかな? | ||||
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天童氏の著作。他の作品よりも軽めのタッチだが、書くべきところは書いているといった感。 確かにすっと読めるし、恐らく誰もがほんわかといい気持ちになれる本だ。が、何だろう、これは大人の目線から思春期を書いている、という感は否めなかった。それがちょっと残念。 でも、何となくふっと手に取るにはちょうどいい重さかもしれない。 | ||||
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肉体的に傷ついた時に包帯を巻く、それと同じように精神的な痛手にも包帯は巻けないのだろうか?作者のそんな発想が、現実にはありえないことであっても、そこに人間的な温かさを強く感じさせてくれます。 現代社会において、人は傷つけあい、傷ついてもその弱みを見せないために意地を張って生きてゆきます。そんな張り詰めた糸の様な生活から、さよならしませんか?傷は傷としてその痛みを素直に見つめなおしてはみませんか? その時、本当の自分を見つけることが出来るかも知れません。そして、本当にしたいことが見つかるかも知れません。人の顔色を窺いながら生きる事が、あなたの生き方ですか? 作者の優しい問いかけが聞こえてくるようです。 包帯クラブの面々は、そのたいして役に立たなかったかも知れない活動の中から、彼らのアイデンティティを見つけ、力強くいきています。 こうした彼らのような心を、一人でも多くの人が持つことが出来たら、きっと少しは世の中も良くなることでしょう。 | ||||
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このタイトルから、ピカレスクな世界、エロティックな世界を想像された方、残念でした(笑)。全然そういう話ではありません。 『家族狩り』『永遠の子』の作者が書いたとは信じられないような(勿論、“心に傷を負った若者”という、筆者がこれまでこだわってきたテーマは、きちんと描かれていますが)、キュートでファンタジックな青春小説! 分量的にも手ごろで、一気に読めちゃいました。 | ||||
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「永遠の仔」を読んで以来の著者の作品を読みました。今回の作品を見て、子供の心の傷について書かれているのは、同じなのですが、以前がシリアスというのなら今回はエンタメよりで、とてもサクッと読めてしまいました。 キャラがそれぞれたっていて、青春小説でもありますので、おすすめします。 | ||||
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誰かの痛みを思いやる。 誰かの痛みを少しでも和らげてあげたい・・・。 大人がそう訳知り顔で言うと、なんだかなぁ、偽善だわ、とか思ってしまいそうだけれど、 まっすぐな心でそう思える世代の主人公達が、 とってもケナゲで、イタイケで、そして純粋で、 その活動をすることでまた、自分も傷つき、 そして、大人への階段を上っていく彼女らを、 抱きしめてあげたい気持ちになりました。 ずっと微笑みながら読んでいたように思います。 作者の天童荒太さんもまた主人公たちと同じく、 自分にできることで、世界を少しでも良くして行きたい、 心が傷ついた人の心を、少しでも軽くしてあげられたら・・・ と思って作家活動をなさっているように感じました。 | ||||
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ピュアな心を感じることが出来る、良質の物語。高校生も様々な悲しみを背負って生きている。そんな悲しみを知ってか知らずか、大人たちはその悲しみを見たりはしない。きっと見ることをあきらめてしまったのだろう。そうなると高校生達の悲しみは誰が救ってくれるのでしょうか。誰も救ってくれないのです。自分達で救うしかないのです。そんなことは当たり前。だけどみんなそうできない人も多いと思います。そこで包帯クラブの出番です。みんなの悲しみを手当てしてくれるのです。その過程で包帯クラブに参加している高校生たちも救われる。そうだよね、自分も救えない人が他人を救済できる訳がないんだから。包帯クラブの面々はその活動により、自分達を救済し、地域の未成年を救済し、そして将来地球規模でその救済の手を広げていく。その進み方に身を預けることにより、僕達の心はピュアになっていくのである。 | ||||
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天童荒太って重いんだろうなぁ。 って、手にしてから読み始めるのが遅くなってしまった。一冊。 『包帯クラブ』 ゼンゼンちがう!めちゃくっちゃ読みやすい一冊。 さいっしょっから。ね。 子ども達って傷ついている。どう、癒しているんだろう。 って、我が子達を、思いつつ・・・。 心の傷。ちっちゃくみえても深い。 人それぞれ。 振り返ることができない。話せない。泣けない。 傷と認めるトコから、始まるのかも。ね。 これ読んでみて。 みんなで、そぉ〜っと真っ白な包帯をまいていく。 場所。とか、空間に。・・・。 そこで、立ち止まらない。顔を上げていこう。 って、癒しのお話。 恋愛もあるよ。おたのしみ的ね。 あと、それぞれのニックネームがいいのぉ。 『ワラ』『ディノ』・・・ほんと。よぉ。 それから、いろいろでてくる地方の方言は・・・。 ここで、止まっちゃうかな? 読み進めるの。 ふふふっ。 そして、高校生が成長しているよ。しっかりとね。 《共感できる傷。もしかして経験している傷。が、あるかもね。》 親子でも読める。はばひろ〜く読んで頂ける一冊です。 | ||||
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この作品を読んで一番に思ったことは、 ”わたしは大人になってしまったんだなぁ”ということです。 まず、登場人物をあだ名で表記してあることから、 翻訳物のようにどの子を表しているかわからず悩み、 あらゆる所に巻いた包帯のその後について悩み、 とても登場人物に気持ちをリンクさせる段階まで行きませんでした。 この作品は高校生以下の人たちにしか理解できないかもしれません。 とはいえ、高校時代のわたしだったら、もしかすると この行動を認めることは出来るかもしれませんが、 同じ事はしなかったように思います。 少し現実的な内容ではなかったように感じましたので、 メルヘンと思って読むと良かったのかも。 | ||||
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今までの重い作品と趣がまったく違い驚きました。 傷ついた少年少女たち その傷を受けた場所に、癒しの為に白い包帯を巻く「包帯クラブ」 ここに登場する少年少女たちは、とても優しくて傷つきやすい子ばかりです。生きづらい今を生きている若い人たちにオススメの一冊。 包帯を捲くくらいで傷が癒されるのかと、ひねくれた考え方をする方がいるかもしれませんが、誰かにわかって貰いたいという思いは誰にでもあるはずで、その表現として包帯を巻くというアイデアは秀逸だと思いました。良作です。 | ||||
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今までの天童さんの作品とは一線を画していると思います。 私は従来の天童作品を期待して購入したので、星3つの評価に なりましたが、天童さんの作品ではなく、普通の文学作品だと 思って読めば、もう少し良い評価になったと思います。 10代の心がピュアな子供たちに読んでほしい本だと思います。 | ||||
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思春期のガラスのような心を持つ子供たちのお話ですが、最後には希望の光がはっきり見えてきて、とてもさわやかな読後感を味わえました。ぜひ続編を書いていただき、成長した彼らにもう一度会いたいなって思いました。 | ||||
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なんでしょうねこの読後感は。 42才のオジさんにとっては、「孤立して、疲れて、無にされて…」という若者(それも高校生)の心のうちはあまりにも痛々しいです。 なんて繊細で、はかないことか。それは大切と思っていた友人との関係も同じ。 でも、これが今の現実なのかも知れない。「だって小説でしょう?」では片づけられないような気がします。 しかし、「多くの傷を受けながら、それでも生きることを引き受けるなら」「それがだれかのためでもあるのなら」、そうじゃないんだ、という結びに至りました。 登場人物がそれぞれ、後年の報告を寄せていますが、みんな「何かの」あるいは「誰かのためになっていると実感できる」道に進んでいるようです。 私の子はまだ小5と小3ですが、5年後くらいに読ませたいので、マーケットプレイスに出品するのはやめときます。 | ||||
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「永遠の仔」と同じく、心に傷を持った人々の生き方を青少年向きに書き下ろした作品。 「傷を負った場所で包帯を巻く」という行為そのものは幼稚な気がしましたが、読み進めていくうちに、手段はともあれ、青春時代にかけがえのない友を得、一つのことに向かって突き進む姿に若いときだからこそできることを精一杯している姿に、胸を打たれました。 中高生に薦めたい本です。 | ||||
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読み始めてみてから、天童荒太を読むのは初めてだと気づきました。 YA向け新書だからということもあるかもしれないけれど、ちょっと設定などが「ありがち」あるいは「作りこみすぎ」という印象を受けました。登場人物たちのニックネームとか。 あとちょっと「欲張りすぎた」感じがしましたね。 不登校・性・貧富の差・学歴差…このページ数にしては、少々盛り込みすぎかな。 | ||||
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多感な時期を過ごしている中、誰でも少しは心に傷を持っている。 包帯を巻くということで、傷をなめあう少年少女。 天童ワールドへようこそという感じでした。 天童 荒太の時代を読んで、書くのが好きな方にはお勧めです。 私はもうちょっと大人の巨編が読みたいです。天童さん! | ||||
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ヒトのココロにある小さな傷。 あたしのココロにもあるよ。 でも、その傷を、誰からも「傷」と認められなかったら? ちっちゃな傷を、ヒトから認められることで、癒すことが出来る。 まったくその通り。 「傷」を「傷」だと認められる。 ってことは、あたしの気持ちを肯定してくれるってこと。 認められる。 本当涙が出る。 そして解決にちょっと近づく。 すごく読みやすくて、あったかい気持ちになって、涙がこぼれました★ | ||||
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登場する少年少女たちが自分を可哀想がらず、 過去の心の傷と向き合う姿がとてもよいなと思いました。 その年齢をはるかにこえてしまった身にとっては、 物語に入り込むというより、やや距離を持って見守る気分になりました。 (悪い気分じゃないですよ。) もちろん、簡単に克服できることではないからこそ、 痛みから逃げない強さを持てるといいね、 でもみんなそんなに強くないから大丈夫だよ、という気持ちが伝わります。 特に、小学校高学年から中学生にぜひ手にとってもらいたいですね。 | ||||
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「永遠の仔」「家族狩り」など長編の小説が多い天童作品のなかでは 短く読みやすい作品です。 従来の重いテーマではなく、「誰しもが抱えているココロの傷」をテーマにしているため読み終わりも重くはなく爽やかな風が吹くようです。 天童荒太が気になっているが、時間がない。読めるか不安な人にはよい本かと思います。 | ||||
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