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包帯クラブ
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包帯クラブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全63件 1~20 1/4ページ
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まぁ仕方ないんですけどガラケー時代の女子高生としてはおじさんくさいです。 地の文を主人公の一人称視点にすると、読書が趣味でもないガラケー時代の女子高生の語彙として出てくるには違和感しかない表現になるなと。 それ以上にディノの言動がきついです。主人公やその友人が嫌がっても続けられるセクハラやシモネタがきつくなって読み進めるのを断念しました。 | ||||
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高校生という多感な時期で、誰もが何かしら心の悩みを抱える中、少しでも心が軽くなるようにと始めた、傷ついた想いや場所に包帯を巻くという包帯クラブ。 気持ちが沈んだり、納得できなかったり、やりきれない気持ちに「包帯を巻く」という手当てをすることで、自分自身の傷を自覚するとともに、他者からもその傷を認めてもらえたことで、ほっとして少しでも癒されるかもしれない。 どれだけの慰めになるか分からないそんな包帯クラブの活動が、将来的に世界へと広がっていく壮大な物語だった。 物語の最初は、全国各地の変な方言で話したり、よくある高校生の悩みを共有していく話でちょっと退屈に感じたが、途中からは「包帯クラブ」として、仲間との関係を深めていったり、様々な想いや心の傷に寄り添っていったり、仲間割れしたりと、最後まで読み応えがあった。 つらい想いをしている人の気持ちを「よくあること」と簡単にひとまとめにせず、できるだけ色々な人の心を思いやることを考えていく、という考え方が好きだった。 章の合間でところどころで描かれる、登場人物による将来の近況報告も、NGOやNPO、国連などという言葉が出てきてどんどん話が大きくなっていくのが楽しみだった。 それでも、「いかに裕福で便利な世の中になっても、包帯を巻く場所はなくならない」というワラの叔父の考察は共感できた。そんな中でも自分に何ができるのか。 本書は続編もあるようなので、ワラやタンシオ、ディオなどの登場人物たちがその後がどうなったのか想像しながら楽しみに読みたいと思う。 | ||||
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ずうっと読もうと思っていたが、 なかなかチャンスが無かったのだが、 続編が出るということで、 思い切って購入した。 天童テイストを思う存分楽しむぞ!と意気込むと思いっきり躱されるけど、 切り離して考えるといい作品だと思う。 個人的には永遠の仔のような重たいものを著者には期待しているので、 最近の著作には少しがっかりしているので、 そのうち、重厚な作品を是非書き上げて欲しいと思う。 | ||||
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心の傷は他人からは見えない。 自分の傷さえも自覚していないこともある。 普段私はこの程度でショックを受けていてはダメだ、ほかの人ならきっとなんてないこと。 と自分の傷を傷だと思わない傾向があります。 しかし本書を読んで、「いいんだよ、これも傷なんだよ。 そうだよね、苦しいよね。 」 と傷を含めた自分のことを認めてもらえているようで、安らぎを感じました。 | ||||
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関係のない日本人でも天罰を受けてもOK的なことが書かれてかなり不愉快になりました。 イスラム教にテロリストがいるから関係のないイスラム人も天罰を受けるべきなのでしょうか? 無関係な人にも罪をかぶせる頭がおかしい人です。 | ||||
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まだ読み始めたばかりですが、ゆっくり楽しみたいです。学生さんにぜひオススメとあった一冊だったので、娘にも読ませたいです。 | ||||
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友達っていいいなあ、心底そう思わせる、青春小説です。 登場人物たちが言うように、些細なことでも、本人たちには大問題。 見えないところでキズ付いて、血を流している。 青春ってそういうものだと思いますし、その傷と向かいあうことを上手に描き切っているなあと思います。本当に高校生のころに読みたかったです。 作者の他の作品のような「重さ」はありません。重厚な読み口を期待すると肩透かしを食らいます。 でも「報告」の記述で物語の各所で散らばった伏線を回収していくあたりは面白いかなと思います。 最後のワラのコメントは・・・ネタバレになりますが、ちょっと評価が割れるかな。 30過ぎちゃった僕には「言い過ぎ」にも感じられました。 あと文庫の表紙は映画版と、シンプルな装丁のものがあるので探してみてください。 ってとで★4つです。 | ||||
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物語の発想は面白いのに、良い素材を生かし切れてなく、中途半端な感じになってしまったのが残念。 最後はうまくまとまっていたし、映画として一応は完成してました。 ただただ、残念です。 | ||||
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家族狩り、があんまりグロかったのでどうしようかと思っていたのですが コチラは大変読みやすかったです。 ヤングアダルト小説なのでしょうか、主人公も高校生だし、場面もほとんど一地方都市で終わります。 現在のオトナになった彼らがそれぞれの場所で それぞれ活躍しているのが感じられ、読後感はとてもいいです。 共感しあう、ということ。 家族でもそれが大事なのかもしれないと、この2冊を続けて読んで感じました | ||||
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社会派の日本人作家,天童荒太による中編小説。 作者はそれまで、シリアスだが読みやすく、あるかなきかの救いを見出そうとするような小説を発表してきたため、本作もその路線を期待したが、当てが外れた。 救いが前提にある印象の物語で、どうしても読み進めたいという気にはなれなかった。 ヒューマニックで思いやり深い作風が好みという読者には合うかもしれない。 | ||||
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主人公ワラは女子高校生。 両親は離婚し、母と弟の三人暮らし。 ワラ、は「笑美子」の「笑」からとったニックネームだけれど、 時どき「ナキ」になってしまう、ちょっとだけ感受性の強い、でも普通の女の子。 手首に巻いた包帯は、決してリストカットを隠すためではない。 そんなワラが、病院の屋上で知り合うのがディノという男子高校生。 彼と知り合ったことで、ワラは「人の心が傷ついた場所」に包帯を巻くことで、 その人の心が少しだけ軽くなるということに気づき、良い意味で友人たちを巻き込んでいく。 誰にでも、人には分かってもらえそうにもない傷がある。 それは登場人物に限らず、あなたにも、わたしにも、ある。 思わず、人には言えない傷の場所を思い出し、そこに包帯が巻かれている姿を想像する。 「そこで傷ついたのだ」と自分自身が認めること、他人からも認めてもらえること。 それは確かに癒しにつながるようで、涙腺が軽く刺激され、癒されたような気もする。 全体的に読みやすく、短時間で読んでしまえる。 読後感は爽やかで、読んで損をすることはない。 お勧めである。 ちなみに、天童荒太は初体験。 | ||||
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とことん暗い。 見方によっては少年少女の傷を一つずつ記述していく感じ。 人生において誰もが経験することであっても、ぶち当たっている当時の当事者にとっては深刻な問題であったりする。それらを共感的に描く。 そして、その傷を受け入れることで主人公(たち)は成長していく。包帯を巻いても直らないけど、傷みを受け入れること。自分の五感を開くこと。このことを通じて彼女たちは生き生きとした彩のある世界を感じられるようになる。 中高生の出口のない悩みみたいなものを描いたという意味では、「蹴りたい背中」を思い出したりした。 本には賞味期限があるという。 この説に従うならば、中学や高校時代、あるいは中高生に子供がなる時期に読むといいだろう。 1ページ目の書き出しや、お金に関する考察など、はっとさせられる描写が時々出てくる。とても素晴らしい可能性が秘められていると思う。 | ||||
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素人がクラブ感覚でする「手当て」は少女趣味で傲慢に思える。応急処置をするものは、傷は触れられると痛いのだということを理解しなければならない。だから作者は女だと思い込んでいたが、どうやら違うようだ。 包帯を巻くシーンは映画だと映えそう。 | ||||
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物足りない。10代にもわかりやすくと心がけたにしても、 だからといって物足りなくてよいはずはない。発想が良いのに失速している。 途中に「〜報告」として各人のその後の報告がはさまるが、いかにも表層的だ。 NGO、国連勤務、有名ジャーナリストと華々しいが、もっとリアルな未来はないのか。 10代に夢をもたせるために、かっこいい未来をもってきたのか。 全篇わかりやすい話に終始する。傷をたくさん扱いはしても羅列でしかない。 それらが互いに重層的にからみあって深まるわけでもない。 そこそこ暗い傷であればそこそこのシーンが描けるといった安直なシーンの連続。 せっかく10代が手にとってくれるのに、10代ならこの程度でいい、 この程度なら受けるだろうと、「ライトさ」に流したのなら、 馬鹿にするなと10代の代わりに言いたい。 | ||||
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作者の以前の作品とは異なり、明らかに読者を若者にしぼって書き下ろした作品だと思います。今までの作品のような暗く、重苦しい雰囲気はありませんが、未成年だからできる無意味な行為、純粋さ、他人を思いやる心にあふれていて、とてもすてきな作品です。ぜひ、子供たちに読んでもらいたい本ですね。 | ||||
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包帯クラブの活動内容は「誰かが傷ついた場所に包帯を巻く」ただそれだけ。ただそれだけの行為ですが、これがびっくりするくらい心に効きます。本の中でいろんな「傷ついた場所」に包帯が巻かれていくのを読むと、まるで自分の心も一緒になって癒されていくよう。 それにしても、そもそも私たちはいつから「癒される」ことをこれほどまでに必要とし始めたのでしょうね。「傷つくこと」を極端に恐れるようになったのは一体いつからでしょう? 昔はきっともっと「戦っていた」はずです。傷つくことを恐れずに、大切なものを守るために、必死で。 でも「包帯クラブ」を結成したワラやタンシオたちは、戦うことを放棄し、ただひたすら傷口に包帯を巻くことを選択します。 なんという諦観。高校生にしてすでに、戦うことの無意味さに気づいてしまうほどの「苦い経験」をせざるを得ない現代の日本。胸がつまります。 大切なものを守ろうとして戦ってきたけれど、結局は大切なものをたくさん失ってしまった、そんなあなたに。この包帯はきっと効きますよ。 | ||||
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映画を観た後に小説ではどんな風に書かれているか気になり読んでみました。 比較するとそれほど大差は無いのですが、小説と比べ映画ではディノの心の傷がハイライトになっており、小説では成人になったディノの消息が物語りを引っ張る牽引車になっておりました。そのほか映画独自の演出がありましたが、小説には無い盛り上げ方をしていて映画も小説も楽しめました。映画を観てしまった後で小説を読んでも楽しめるので二度おいしかったです。 この作者の小説は今回初めて読んだのですが、主人公の心の動きが瑞々しくて良かったです。残念なのは他のレビューを見させて貰うと、この作品は天童荒太の小説としては異例であるということです。 | ||||
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映画を観る前に読もうと思い、読みました。 僕好みの青春小説でした。 主人公の女の子の心理描写なんて見事だなぁ、と。 何でもないような事が、 時に人を傷つけ、 時に人を助ける事がある。 それを知ってしまうと、 夢中になってしまう瞬間がある。 誰かのためにやれる事。 本当はいつだって探していた。 けれども、 簡単には見つからない。 仲間がいて、 その場所があって、 一緒にいられる時間がある。 奇蹟のようなタイミングが、 一生忘れられないような、 自分の生涯の支えとなるよな出会いが、 出来事がある。 とても突拍子もないような事だけど、 なんとなく、理解できちゃう。 そんな、スカッとした物語。 | ||||
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この小説は題名の通り、包帯を巻くという行為が重要ではあります。心の傷を受けた場所に包帯を巻き、 その傷を傷として認識する。そうして、血が流れていた傷として他人からも認めてもらえるのだ。 しかしこの著者はただその行為から感じる癒しを読者に共感してもらうことだけを伝えたくてこの小説を書いたのではないと思う。 キーワードはこの小説のはじめと終わりにある、口にするのも恥ずかしい、ある言葉。 傷が出来るときというのはどういう時か? 裏切られるとき、失敗して自分を責めるとき、失恋したとき…。そういったときは全て、愛が関わっているはずだ。 友人への愛が裏切られるときに壊れ、失敗したときは自分への愛が、失恋したときは恋人への愛が壊れる。 愛を壊されたとき、つまり傷を負ったときどうするかはその人次第だが奪う側にまわる人も多いだろう。 友人を信じれなくなり次は自分が裏切ってしまう、失敗した他人を責める、失恋の相手を憎む。 だからこそ包帯を巻き、戦い奪う生き方ではなく守る生き方が今必要なのではないだろうか。 守るうちに戦ってしまうこともあるのだけれど。更には包帯をまいて傷を癒す行為も愛が源と言えるのではないのでしょうか。 映画化が決まるにあたって 「自分の伝えたい普遍的(国際的)なことがより世界に向かって発信されやすくなる」 と著者は言っていました。その伝えたいこととは―包帯を巻く行為を媒介として伝える、愛の大切さであると感じました。 なぜなら映画にも終盤にこんなメッセージがあったからです。 「時として俺達は いろいろなものに邪魔をされてそれを見失ってしまうけれど 本当はいつだって どこにだって それはあるんだ。」 | ||||
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原作は発表されてすぐ読みました。1年半たって映像の「包帯クラブ」も楽しみました。映画の撮影が私の地元ということもあり、知った風景のなかでの包帯クラブ、なかなかいいですね。自分もクラブの一員になった気がしました。みんないろいろな背景を抱えて人生を歩いているんだなとあらためて感じることのできる1冊。包帯を巻かれたいと思っている人きっとたくさんいますよ。 | ||||
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