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包帯クラブ
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包帯クラブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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とことん暗い。 見方によっては少年少女の傷を一つずつ記述していく感じ。 人生において誰もが経験することであっても、ぶち当たっている当時の当事者にとっては深刻な問題であったりする。それらを共感的に描く。 そして、その傷を受け入れることで主人公(たち)は成長していく。包帯を巻いても直らないけど、傷みを受け入れること。自分の五感を開くこと。このことを通じて彼女たちは生き生きとした彩のある世界を感じられるようになる。 中高生の出口のない悩みみたいなものを描いたという意味では、「蹴りたい背中」を思い出したりした。 本には賞味期限があるという。 この説に従うならば、中学や高校時代、あるいは中高生に子供がなる時期に読むといいだろう。 1ページ目の書き出しや、お金に関する考察など、はっとさせられる描写が時々出てくる。とても素晴らしい可能性が秘められていると思う。 | ||||
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今週15日からロードショーの作品です。 天童さんだし、柳楽君だし読まなきゃね〜って思いまして(^_^;) 今までの天童さんの作品からしたら、殺人事件も無いし、狭い世界での子供の物語で、もっとドロドロしたものを期待してただけに肩透かしな感じもしました。 小説自体も字が大きいし薄いので、読むのが遅い私でも2時間程で読めました。 なんというかライトノベルのわうな感じです。 読後感はとっても爽やかだけど、今までのが好きな方には物足りないかもしれません。 しかし映画は気になるかも(^^;) 柳楽君の1年ぶりの映画で、成長した彼の演技も見てみたいし、天童さん自身が柳楽君を想像して書いたそうなので、どれくらいハマってるのかも気になります。 でも小説での主人公はワラなので、映画ではどんなふうになってるのかな? | ||||
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この作品を読んで一番に思ったことは、 ”わたしは大人になってしまったんだなぁ”ということです。 まず、登場人物をあだ名で表記してあることから、 翻訳物のようにどの子を表しているかわからず悩み、 あらゆる所に巻いた包帯のその後について悩み、 とても登場人物に気持ちをリンクさせる段階まで行きませんでした。 この作品は高校生以下の人たちにしか理解できないかもしれません。 とはいえ、高校時代のわたしだったら、もしかすると この行動を認めることは出来るかもしれませんが、 同じ事はしなかったように思います。 少し現実的な内容ではなかったように感じましたので、 メルヘンと思って読むと良かったのかも。 | ||||
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今までの天童さんの作品とは一線を画していると思います。 私は従来の天童作品を期待して購入したので、星3つの評価に なりましたが、天童さんの作品ではなく、普通の文学作品だと 思って読めば、もう少し良い評価になったと思います。 10代の心がピュアな子供たちに読んでほしい本だと思います。 | ||||
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読み始めてみてから、天童荒太を読むのは初めてだと気づきました。 YA向け新書だからということもあるかもしれないけれど、ちょっと設定などが「ありがち」あるいは「作りこみすぎ」という印象を受けました。登場人物たちのニックネームとか。 あとちょっと「欲張りすぎた」感じがしましたね。 不登校・性・貧富の差・学歴差…このページ数にしては、少々盛り込みすぎかな。 | ||||
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癒せない心の傷を負った場所には血が流れて続けていると, そのイヤな場所に包帯を捲きつけてていく若者たち. もちろん,現実には血など流れているわけはないのですが, 巻いてもらうほうは話を聞いてもらうことで救われ, 巻くほうは人の痛みや辛さを知っていくのだと思います. 正直,包帯を捲くくらいで…と,ひねくれた目で見てもしまいますが, それでも人は心のなんらかの傷を抱えて生きているわけで, それを癒すためのなにかがほしいと考えてしまいました. 自分に取って包帯を巻きたい場所は? そんなことを思いながら読むとよいかもしれません. ちょっと辛いと思いますが…. | ||||
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安さが魅力の新書での発売なら価格的に購入しやすく、 漢字を使うべき箇所がひらがな表記されている。 これらから、この作品は本書の登場人物たちと同じ少年少女たちに 向けられた本であるということがわかります。 みんながこの作品を読み、自分の傷と向き合う。 それですこしでも気持ちが介抱されれば、すべてオッケー。 これまで人間や家族の問題を深く追求してきた天童荒太さんから 傷ついている現代の若い人へのプレゼントのような本。 傷の大きさに違いはあれど、誰もが心に痛みを抱えている。 それは他人が見たら笑っちゃうような出来事かもしれないけど、 誰かがそっと味方をして“大丈夫だよ”って言ってくれれば それだけで心は少しだけ軽くなる。 実際に傷ついた場所に包帯を巻けば癒されるのかという問題じゃない。 “心配して、話をきちんと聞いてくれる人”の存在の大きさに気づくことが重要。 面白かったけど、活字を読むことに慣れている者から見れば 漢字が少ないのは非常に読みにくく疲れました。 仕方がないこととはいえ、惜しかったと思います。 | ||||
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今までの作品に比べると、「軽い」感じ(それがコンセプトだったようですので、いいとも評価できます)がするので、私としては星が少なめ。ですが、主人公も高校生、作品の場所もある街とけっこう限定されているので、感情移入がしやすい作品だと思います。「悩みは解決する必要はない。折り合いをつけてうまくやっていくことに、みんな悩んでいる」という優しさが作品に織り込まれています。そう、悩みのない人なんていないし、悩みの大きさなんて比べられない。前向きになることだけが全てじゃない・・・って感じられた本でした。 | ||||
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