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事件
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事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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昭和36年の事情なので、現在とは違うのだと思うが、人が人を裁く難しさを痛感した。テレビの法廷ドラマとは違う、淡々としたリアルさが胸にせまる。我々にとって、”真実”とはなんだろうと考えさせられる作品。 | ||||
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時は昭和36年、神奈川県の田舎町で19歳の真面目な青年が、付き合っていた女性の姉を刺殺してしまう。 逮捕された青年は犯行を認め、事件は一見単純なものに見えたが、裁判の過程でいくつもの新事実が明らかとなり、事件は複雑化し謎を深めていく。 証人達から巧みに新事実を引き出し被告人を有利に導いていくベテラン弁護士の鮮やかな手腕は圧巻であるが、 一方で事件の真実に到達する事の難しさと限界を痛感させられる。 そして人が人を裁く難しさについて色々と考えさせられる。 「真実は結局はわからない、というのは判断の停止を意味するから、裁判官は言ってはならない。しかし真実に対して謙遜な気持を失ってはならない。」という裁判長の言葉に、示唆を含んだ思慮深さを強く感じた。 ちなみに本書は日本推理作家協会賞を受賞しており、日本のミステリー史に残る傑作。 | ||||
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時は昭和36年、神奈川県の田舎町で19歳の真面目な青年が、付き合っていた女性の姉を刺殺してしまう。 逮捕された青年は犯行を認め、事件は一見単純なものに見えたが、裁判の過程でいくつもの新事実が明らかとなり、事件は複雑化し謎を深めていく。 証人達から巧みに新事実を引き出し被告人を有利に導いていくベテラン弁護士の鮮やかな手腕は圧巻であるが、 一方で事件の真実に到達する事の難しさと限界を痛感させられる。 そして人が人を裁く難しさについて色々と考えさせられる。 「真実は結局はわからない、というのは判断の停止を意味するから、裁判官は言ってはならない。しかし真実に対して謙遜な気持を失ってはならない。」という裁判長の言葉に、示唆を含んだ思慮深さを強く感じた。 ちなみに本書は日本推理作家協会賞を受賞しており、日本のミステリー史に残る傑作。 | ||||
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神奈川県の田舎町で起きた19歳の少年による恋人の姉殺害事件での、事件発生から少年の殺意の有無をめぐる裁判とその判決に至るまでの過程を、フィクションとは思えないような抑制の効いた、圧倒的なリアリズムで描いています。つまりは殺人か傷害致死かを争うだけの話なので、裁判小説と言ってもそのプロセスでの“意外性”は限定的で、ペリー・メイスンのようなミステリーとはまったく趣を異にします。しかし、一般にはあまり知られていない裁判の進行模様が、個性的な登場人物のおかげもあり面白く読めます。そして最終章でこれほどウ~ンと唸らされる小説というのも少ないのです。そのウ~ンは、ミステリーとしてのウ~ンとは別物です。「事件」とは何かを考えさせられるのです。一般に殺意を裏付けるものは“動機”と“状況”なのですが、大岡昇平とこの小説を執筆した際のアドバイザーの1人だった当事俊英の弁護士・大野正男氏(後に最高裁判事)との対談『フィクションとしての裁判』を読み、大岡が執筆の途中で主人公と被害者の関係に重要な修正を加えたことを知り、それがラストのウ~ンにも繋がるのかなと思いました。最初からミエミエなら、ここまで唸らない。タイトルが『事件』のテーマを暗示しているとも言えるこの対談集は、残念ながら絶版中ですが、司法制度改革に関連する話題もとり上げているので、文庫化してもらえればと思います。 | ||||
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神奈川県の田舎町で起きた19歳の少年による恋人の姉殺害事件での、事件発生から少年の殺意の有無をめぐる裁判とその判決に至るまでの過程を、フィクションとは思えないような抑制の効いた、圧倒的なリアリズムで描いています。 つまりは殺人か傷害致死かを争うだけの話なので、裁判小説と言ってもそのプロセスでの“意外性”は限定的で、ペリー・メイスンのようなミステリーとはまったく趣を異にします。しかし、一般にはあまり知られていない裁判の進行模様が、個性的な登場人物のおかげもあり面白く読めます。そして最終章でこれほどウ~ンと唸らされる小説というのも少ないのです。そのウ~ンは、ミステリーとしてのウ~ンとは別物です。「事件」とは何かを考えさせられるのです。 一般に殺意を裏付けるものは“動機”と“状況”なのですが、大岡昇平とこの小説を執筆した際のアドバイザーの1人だった当事俊英の弁護士・大野正男氏(後に最高裁判事)との対談『フィクションとしての裁判』を読み、大岡が執筆の途中で主人公と被害者の関係に重要な修正を加えたことを知り、それがラストのウ~ンにも繋がるのかなと思いました。最初からミエミエなら、ここまで唸らない。タイトルが『事件』のテーマを暗示しているとも言えるこの対談集は、残念ながら絶版中ですが、司法制度改革に関連する話題もとり上げているので、文庫化してもらえればと思います。 | ||||
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それは、どこにでもある平凡な殺人事件のはずだった。証人、自白・・・、検察官の立証は万全のはずだった。しかし、公判が進むにつれて、検察官の描いたストーリーは崩れ、事件の意外な真相が明らかになってきた・・・。 刑事裁判がどこまで事件の真相に迫ることができ、どこに限界があるかを、リアルな法廷シーンを通じて問う、日本の裁判小説の中でも最高の部類に属する傑作。裁判員制度が導入されようとしている今、刑事裁判というものについて考える上でも非常に参考になる1冊。 | ||||
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それは、どこにでもある平凡な殺人事件のはずだった。証人、自白・・・、検察官の立証は万全のはずだった。しかし、公判が進むにつれて、検察官の描いたストーリーは崩れ、事件の意外な真相が明らかになってきた・・・。刑事裁判がどこまで事件の真相に迫ることができ、どこに限界があるかを、リアルな法廷シーンを通じて問う、日本の裁判小説の中でも最高の部類に属する傑作。裁判員制度が導入されようとしている今、刑事裁判というものについて考える上でも非常に参考になる1冊。 | ||||
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小さな町で起こった少年による痴情殺人事件の裁判をドキュメンタリタッチで追っていく小説。日本の司法制度や裁判官、弁護士、検事の基本的性質が細かく説明をされている。ある証人の発言から真実が徐々に明らかにされている。裁判でどこまで真実に迫れるのか、神のみぞ知る真実にどう迫るのか、を考えさせられる小説。 | ||||
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小さな町で起こった少年による痴情殺人事件の裁判をドキュメンタリタッチで追っていく小説。日本の司法制度や裁判官、弁護士、検事の基本的性質が細かく説明をされている。ある証人の発言から真実が徐々に明らかにされている。裁判でどこまで真実に迫れるのか、神のみぞ知る真実にどう迫るのか、を考えさせられる小説。 | ||||
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法廷ミステリーとしてあまりにも有名な小説。丹波哲郎主演で映画化され、若山富三郎主演でテレビドラマにもなった。私がこの本を読んだきっかけは、松尾浩也著「刑事訴訟法」上で紹介されていたからだが。最初はだれもが、単純な殺人・死体遺棄事件だと思っていた。ところが、弁護人の菊池弁護士は、法廷で次々と隠された事実を暴き出していく。臨場感あふれる刑事法廷の描写が見事。刑事訴訟法の入門書になり得る傑作だ。 | ||||
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法廷ミステリーとしてあまりにも有名な小説。丹波哲郎主演で映画化され、若山富三郎主演でテレビドラマにもなった。私がこの本を読んだきっかけは、松尾浩也著「刑事訴訟法」上で紹介されていたからだが。最初はだれもが、単純な殺人・死体遺棄事件だと思っていた。ところが、弁護人の菊池弁護士は、法廷で次々と隠された事実を暴き出していく。臨場感あふれる刑事法廷の描写が見事。刑事訴訟法の入門書になり得る傑作だ。 | ||||
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事件とは何か? 犯罪を犯したから事件になるのではない。 裁判で刑が確定した時に事件となるのである。 裁判の刑とは、真実なのか? 裁判とは公正なのだろうか? 神奈川県の小さな町で殺人事件が起こった。成人前の若い男性が起こした殺人事件である。この事件の真相は検察官と弁護士によって次第に明らかにされてゆく。この「裁判」を、読者は、傍聴人と同じ立場で、見守るのである。 圧倒的なリアリティーで描かれる「裁判」。 事件とは何か?罪とは、罰とは?さらに真実とは何か?公正とは何か? 社会を支える司法制度を我々にも分かりやすく、解き明かした傑作。 推理小説としても日本推理作家協会賞を得るなど第一級のエンターテイメントである。 時間があれば、是非に読んでほしい小説です。 | ||||
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事件とは何か?犯罪を犯したから事件になるのではない。裁判で刑が確定した時に事件となるのである。裁判の刑とは、真実なのか?裁判とは公正なのだろうか?神奈川県の小さな町で殺人事件が起こった。成人前の若い男性が起こした殺人事件である。この事件の真相は検察官と弁護士によって次第に明らかにされてゆく。この「裁判」を、読者は、傍聴人と同じ立場で、見守るのである。圧倒的なリアリティーで描かれる「裁判」。事件とは何か?罪とは、罰とは?さらに真実とは何か?公正とは何か?社会を支える司法制度を我々にも分かりやすく、解き明かした傑作。推理小説としても日本推理作家協会賞を得るなど第一級のエンターテイメントである。時間があれば、是非に読んでほしい小説です。 | ||||
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