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御手洗潔対シャーロック・ホームズ
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御手洗潔対シャーロック・ホームズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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2004年に原書房から出た単行本の文庫化。 御手洗潔、ホームズのパスティーシュ短編集。御手洗ものが2本、ホームズものが2本、御手洗とホームズが対決するものが1本。 正直に言って、二人の対決する「巨人幻想」以外の4本はちょっと……。読後になんだか残念な気持ちになる。 「巨人幻想」は多数の謎とトリックがちりばめられ、サービス精神に富んだ物語であった。御手洗とホームズの推理合戦も楽しい。きてれつな謎を二人がこともなげに解き明かしていくのがいい。 | ||||
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私が現在所属する推理小説研究会(木曜会と称します)は毎月1回最後の木曜日に会合を持っています。会員は70歳から20歳までと年齢の巾は広いのですが、推理小説が好きということで一致しており、毎回楽しく語りあっています。本作品が4月の課題作となり、会員が読破して感想を述べる材料です。 内容は私の興味範囲と必ずしも一致しなかったのですが、状態も良く満足しています。 | ||||
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正直、題名を見た時点で即買ってしまったのですが、実際読んでみると本当に面白いです。私は題名にある二人の原作を読んでいたのですが、作中には『御手洗らしさ』『ホームズらしさ』と言うものが要所要所に出ており、二人のファンでも楽しめる一冊だと思います。御手洗の方は派手な殺人事件はないけれど、そんな事を気にしないくらい深い内容になっています。ホームズは現代に生きていると言う変わった設定と多少時代錯誤な雰囲気はありますが、逆にその独特な雰囲気を楽しめると思います。また、読者を飽きさせない内容になっていますので一度読んでみてはどうでしょうか?斎的にはおすすめの一冊です。 | ||||
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ホームズパロディ&パスティッシュは内外に数多かれど、まあ大体がホームズとワトスンのやおいか、ホームズは実は〇〇〇だった、という水準に留まっている。要は原‐テクストと戯れている以上のものでしかないのだが、本作の場合、従来のホームズパロディというほかに、島田荘司の御手洗潔もののパスティッシュが併せて目論まれている。ホームズパロディに島田作品の文脈を引き入れるということ、これは実は従来のホームズもののスタンスにある種の屈折を強いるものだ。 というのも、島田には、『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』というホームズパロディ&パスティッシュの名作があるからだ。この作品、単なるパロディというに留まらない、とてつもない起爆力を内包した小説なのである。これを読む前と読んだ後では、何の誇張もなく「世界」が変わる(笑)。ここで示されたホームズ像は、原‐テクストに確実に食い込むわけである。上記の「屈折」というのは、こういうことなのだ。 これにあたり、作者が実際にどういう処理を行ったかは、是非作品を読まれたいが、具体的には現代日本にホームズ&ワトスンが出現するのだ(笑)。このアクロバティックな所作により、「御手洗潔対シャーロック・ホームズ」が華麗に実現する。個々の短編のトリックメイキングに関しては、言うことナシ。素直に幻惑されて下さい。 本作は先人の業績に対する見事なリスペクトだけれど、島田荘司によるあとがきは、全てのファンに対する格好のプレゼントだ。読んで悶えよ。 | ||||
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