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飛鳥のガラスの靴
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飛鳥のガラスの靴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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島田氏の吉敷シリーズの10作目で91年にリリースされたもの。 どうも奇想、天を動かすを頂点にそれ以降の吉敷ものは小品が続くが、本作も長尺ではあるが、大作という事ではなく、本格ミステリーとしてはどうにもイマイチな印象のトリックとプロットではあるが、腐っても島田作品、それなりに最後まで読ませてしまう。 ただ、評価が芳しくないのも納得である。 ミステリーとしては地名ネタがメインで、冒頭の切断された右腕の輸送のネタなどは特に不可能トリックなどないままそのまま終わってしまうのはやや肩すかしか。 もう吉敷シリーズで大がかりな不可能トリックはやらないという島田氏の吉敷シリーズへの決別とも言える尻すぼみ作である。 | ||||
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困った時の島田荘司――。どういう事かと云えば、ポッカリと読む本が無くなった時、読み易く面白い島田荘司が控えているのだ。今回も読みたい本は有るものの、買うまでには行かない中途半端な時期に差し掛かっていて、さて、どうしようかと思った時、島田荘司がいたのだ。私の本棚を探すと、まだ読んでいない本書が有りました。「御手洗」・「吉敷」の2大シリーズの内、本書は「吉敷」シリーズである。 新進女優と競演した中堅男優が2人とも失踪した。やがて中堅男優の自宅に彼の右腕が送られてくる。警視庁捜査一課の吉敷がこの事件に絡む。上司との折り合いが悪く、売り言葉に買い言葉で、一週間以内に解決しないと、警視庁を辞めないといけない。というシチュエーションである。 島田荘司には優れた作品が多く、吉敷シリーズも好きなのだが、本書は珍しくご都合主義が随所に見られ、首を振ってしまう。ただ、発想が秀逸なので、かろうじて踏みとどまった。「飛鳥のガラスの靴」というタイトルそのものに、そもそも気を付けねばならない。 冒頭、飛鳥の描写に奇妙な所が有り、関西以外の読者なら、そう思わないかも知れないが、関西在住なら違和感が有り、ここで騙されてはいけないのである。後は気楽に読めばいい。 | ||||
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本作者の作品はこれまで結構読んできたつもりでしたが、よもやこの手の種明かしとは。 小生愛知県の出身ですので、本を手に取った瞬間から感じていた予感はあったのですが…。 ちょっとびっくりでした。 | ||||
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結果だけ言ってしまうと全然おもしろくなかったのだ。 「飛鳥」の謎って、そんなの普通間違えないだろ・・・。 それに謎が解けてくきっかけも、証言者が 「すみません、実は嘘ついてました・・・」 って自白かよっ(怒)。 せめて吉敷が「これこれこういう理由であなたは嘘をついてる」っていう、嘘を 見破るためのロジックでもあれば、多少は推理小説になってたと思うんだが・・・。 もう途中でたるくてたるくてどうでもよかったです。 | ||||
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吉敷刑事ものであるが、謎が単一に絞られていて、しかも読者には分かり易いものなのでミステリ的な興味が薄い(両方とも有名でしょう)。そもそも吉敷刑事が飛鳥には湖がない事を知らなかったという設定が不自然である。もっとも古代の大和の大部分は水面下にあったのだが。 むしろ、興味を惹くのはこの謎と同じような経験を作者がしているのではないかと言う点である。その時の怨念を本作で晴らしたかったという風に取れる。ミステリの中に私怨を持ち込んではいけませんね。 | ||||
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吉敷シリーズなんだけど、なんだかクソつまんなかったです。 思うんですけど、作者はこのあたり、もう吉敷シリーズ続ける意欲なかったかも? 「奇想天を動かす」をピークに、以降の吉敷のはクソ化していってる。 逆に,御手洗のは、大作がつづくようになった。 御手洗が、やっぱり島田は思いいれが深いだろうから、もう吉敷はお陀仏ってことなんでしょう だって、この出来ですよ!? はじめ通子と電話で痴話げんかしてそれっきり。 のちに泥酔して、ばあさんに世話されて迫られて焦ってという下らんデダシ! そして、メインの謎の「飛鳥」ですよ〜〜 こんな、アホなネタとは思ってみませんでした! やる気なさ杉!だって、タイトルにも「飛鳥のガラス〜」ってついてるんだよ! なのにそれかよ!! これは、まぎれもなくクソです。なんか半端にページも多いし、アホくさ | ||||
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小説中、登場人物の独白・思考の形を借りて「島田荘司が社会や人間・日本人について語るエッセイのようなもの」が頻繁に挿入される。この傾向は以前から吉敷ものではみられたが、この作品ではさすがにやりすぎ。「小説内にそういうエッセンスを埋め込む」という範疇を完全にはみ出し、小説のメインストーリー部分から完全に浮いているため、小説とエッセイが交互に続いているような印象すらある。おそらく、作者が日頃思っていたり常々言いたいと思っていた意見を、湧き出るままに書き綴ったのだと思われるが、それがまったく抑制できていないため、小説部分を浸食して、奇形的な作品になっている。小説内に自分の意見をちりばめること事態はおかしなことではないが、この作品では作者の「語りたい」気持がまったくコントロールされることなく漏れだして作品全体のバランスを崩している。もっと意識して抑制するか、さもなくば、小説とは別にエッセイ等で言いたいことを存分に語るべき。島田荘司の作品の中では下位の出来。 | ||||
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