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QED 百人一首の呪
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QED 百人一首の呪 の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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百人一首の配列についての新しい解釈についてはとても楽しく読ませていただいた。織田先生の解釈なども含めて大変興味深いものであった。 ミステリについては、アンフェア且つつまらないトリックであった。メイントリックについてヒントとなる描写が、ほぼ無いこと。人物の名前についての開示が謎解きございましたであること、などなど。もともと読者に推理させる気がない書き方であった。 それでも本作はなかなか面白かった。ミステリとしてみてはならないことだけは添えておく。 | ||||
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延々と百人一首の歌を繋げるパズルを披露し続けている。小説として面白くない。 | ||||
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「!」が220箇所もあって、こっちがびっくりしました。 特に「〜ですね!」は馬鹿っぽい。 | ||||
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百人一首カルタのコレクターとして有名な、会社社長・真榊大陸が自宅で惨殺された。一枚の札を握りしめて…。関係者は皆アリバイがあり、事件は一見、不可能犯罪かと思われた。だが、博覧強記の薬剤師・桑原崇が百人一首に仕掛けられた謎を解いたとき、戦慄の真相が明らかに。 | ||||
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正直言って、ミステリーと名乗るのもおこがましいレベルの本。 ざっくり言うと、百人一首マニアが殺される事件が起きて、そのダイイングメッセージを天才探偵が謎を解き明かす……と言う物です。 しかし、物語の大半を占めているのが、百人一首についてのダラダラとしたウンチク。 その間、こっちが見たい殺人事件の話は一切スルーしているので、ほぼ無関係な話に時間を取られて非常にイライラさせられる。 そして、それを乗り越えてからの、殺人事件のオチ。 もうね、これがホントに酷い。 明かされたトリックの真相が、あまりにもフェアと言い難い。ぶっちゃけそれがアリならなんでもアリじゃないかと。 もう一度言うが、これはミステリー小説などではない。ただのウンチク自慢本。ミステリーには綿密に組まれた事件が必要なのだと実感させてくれる、最高の反面教師です。 | ||||
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尊敬する先輩から勧められたので、期待に胸を膨らませて 手に取りました。 最近ちはやふるを読んで、百人一首を全部覚えて、理解しやすい かな?と思ってページをめくりましたが。 とりあえず、読みにくいご主人の名前は真榊さん。ワンマン経営の 社長であり、ご家族を実家の改造とともに周辺というには少し遠い 近郊のマンションに住まわせて、正月の宴に集合させる。 殺人の場所は、ご主人のお部屋。 里子さんの記憶力を頼りに作ったタイムテーブルを頼りに推理する 岩築。行き詰まる推理。 残る手がかりはご主人の握りしめていた百人一首の札一枚。 更に玉美さんの死が混迷を深める。 別室で進む崇と奈々の推理は、百人一首の謎。 ある時分かったと叫ぶ崇に小松崎と奈々がいよいよ謎の館に訪れる。 大まかには、比較的クラシカルな設定とダイイングメッセージ。 この百人一首の解釈が、恐らくダイイングメッセージの解明に つながるのかなと、長い長い講釈に、曼荼羅説に、定家の気持ちやら、 定家の目論見やら、配置の美しさとか、読み続けて、読み続けて。 でも、ご主人がそんな深い深い解釈と、時間のかかる考慮を、頭を かち割られて、死にゆく数秒間に考えて残したとしたら、ご主人は 本当の馬鹿なんではないだろうか。 何しろ、百人一首を一応解釈から上の句下の句と、そらんじている 私ですら、ちょっと辟易した解釈に、普通の人は理解できるんだろうか と。また、曼荼羅とは?と聞かれて答えられる人、どのくらいいるのか と。 一度も現場を訪れなかった崇と奈々さんが、事件を解明する場面に、 一度もお会いしたことのなかった里子さんの謎を解き明かす場面に、 私はただただ唖然としただけで。 遠くに住まわせた理由ってのが、また背負ってて、だから何だ、と 言いたくなるような。 30点。 メフィスト賞って、いったい何なんでしょうか。 残念ながら、薬学部ご出身ということで、薬理作用についても、 触れられていますが、アガサと同じくらい無理がありますし、一部の 疾患に関しては、明らかに誤解があります。そこから考えると、この 百人一首の謎解きの講釈も、一気に味が薄くなりました。 | ||||
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・百人一首に仕組まれた美しき謎とは!? ・人一首カルタのコレクターとして有名な、会社社長真榊大陸が自宅で惨殺された。一枚の札を握りしめて…。関係者は皆アリバイがあり、事件は一見、不可能犯罪かと思われた。 という歴史も推理も好きな自分としては嬉々として飛びついた作品だったのだが、構成が酷い。 館の使用人の自分語りからモノローグがはじまり、事件が起きて・・・あれ、そのまま事件のあらまし説明しないの!?と疑問に思いつつ、いきなり薬局にうつり、なんかうんちくをかたる男と「ヤレヤレ系」女性(この女性が主な語り部になる)。 そしてまたべつのうんちくを語る男が出てきて、ジャーナリストがきて事件を説明すると思ったらうんちくを語りだし、事件を説明しつつもうんちくを語り・・・ 1つ事件のことを記述すると10のうんちくを語るという、知識のおっぴろげをしているだけの酷い構成だ。 その上事件のことがさらっと出てきただけで半分が過ぎて、どういう事件なのかつかめていないままだ。見落としがあるのかと思って読み返したが見落としはないみたいだ。 そう思うと、この時点で読むのが苦痛になり、古本屋に売るためにダンボールに詰めた。 百人一首のがヒント、百人一首そのものを語るならいいのだが、その語りがやたらと煩わしい。 おまけに事件に関係するのかどうか、他の方のレビューを見る限り、百人一首の説明も他人のほぼ丸写しとは思わなかった。 事件も文章をやたらとくどくして、情報を煩雑にして、無理に長くしているだけだ。 レビューによればその解説も酷いもののようだ。 はっきり言って定価で読む価値はこの作品にはない、個人的には今年読んだ40冊程度の本の中で最も駄作と思った。 読むにしても長いし煩わしいので時間の無駄。 歴史小説としても推理小説としてもこの作品より優れ、重厚な作品は多数あるので他作品を推奨する。 | ||||
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京極夏彦の処女作『姑獲鳥の夏』が新人賞に応募できなかったのは、新人賞に応募できる原稿枚数の制限を超えていたからだと聞いたことがある。講談社はそれに対応すべくメフィスト賞を創設したとも。 この作品『QED 百人一首の呪』も処女作でしかもメフィスト賞受賞作であるそうだが、京極作品の処女作のそれとよく似ている点がある。例えば、主人公 祟の言う「ウィルスも妖怪も記録でしか確認できない」という主張が 『姑獲鳥の夏』での「ダイダラボッチ」と「徳川家康」と「関口君の先祖」は「記録でしか確認できていない」点で共通するのだから全部の存在を肯定すべきだという京極堂の主張と重なってしまって少しオリジナリティにかけるのでは?と思えてしまった。 | ||||
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こういう類の童話だとかいろは歌だとかは「こじつけ」が多い。 そんなの誰がわかるんだよ的な こじつけ―オカルト―自分だけの世界 曼荼羅だとか持ってこられても「で?」で終るし、そもそもつまらない。 途中百人一首と秀歌を配列するときには 祟「○○というものがある」→奈々「えー」「ということは…」 自説上塗りのオンパレード 完全にこじつけオカルトのバーゲンセール 通販番組の反応の仕方 事件も事件で推理が科学にみせかけたオカルトだよ あれは。 | ||||
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百人一首のナゾについてはかつてかなり論争があったようですが 近年ではやはり、定家がこの百首に暗号を隠していることはまずないだろう という見方に落ち着いたようです(かなり控えめに表現してます)。 ただ、百人一首に興味を持つ入り口としてはとても良いかと思います。 ひとつずつの歌に込められたストーリーは暗号などなくても十分に魅力的な秀歌選です。 さて、ただ殺人事件のほうはいかがなものか。 フェア、アンフェアなんてどーでもいいがあの結末を良しとするなら とてもじゃないがミステリとはいえない。 作者の世界観が偏りすぎてて論理の展開も強引。読んでて清涼院流水を思い出した。 殺人事件は単なるおまけなので、不可能犯罪だの密室だのを期待してはいけない。 | ||||
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とにかく、文体と言うかなんと言うか京極臭がする。 「呪」の説明がとにかく京極堂とかぶるんですよ。そして、百人一首の分類分けなど曼荼羅を使ったあたりは感心するんですが、強引と言う感が否めない。 文学部だった私には「それは強引な解釈ですね」と思わずにはいられない後半の説明でした。 そして、やっぱり殺人はあんまり意味がないのではないかなぁと思うんです。メインが百人一首の謎解きなので、殺人事件の解明がおまけのように感じてしまいました。 | ||||
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百人一首ミステリーというジャンルがあるのを初めて知りました。 百人一首は、授業で習ったりと少しばかりは知ってるものの、造詣が深くないのであまりのめり込めなかったのが本音。 冒頭が殺人事件から始るのでテッキリそちらがメインだと思っていたが、どうやら勘違い。早く本筋に戻って欲しいとずっと思いながら、本の半分以上が延々と百人一首の謎に迫る説明を読まされることになる。その間、殺人事件は凍結状態。最後に、ドロンと一挙に纏められ「百人一首だけでいいのでは?殺人事件いらないでしょ?」と思った。 二つの謎を絡ませるという点では同系だと思われる美術ミステリー「写楽殺人事件」はすごく面白く読めたので、実は期待しながら読み進めたのですが、こっちは最後まで百人一首にも興味が沸かず、興味がなければ読むのが辛い。 また作者の薀蓄が多く、必要ないところにまで山ほど出てくる。京極夏彦のようなものを目指しているのだろうが、披露の仕方がいまいち。楽しむより「そんなに自分の知識を盛り込み披露したいのか」と、鬱陶しく感じられた。 桑原崇(タタルという渾名)が安楽イス探偵のように謎を解いて行くのだが(まったく動かない。部屋から出ない)、それにくっついて、所謂話の進行役をする女の子(ふとした事でこの事件に絡むという役割)が可愛くない。全般的にキャラクターを修飾するための描写が不一致で破綻気味。もっと統一性よく描写されてたら、それだけでも随分読み易かったと思う。 | ||||
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織田正吉の『絢爛たる暗号―百人一首の謎を解く』を先に読んでいたので新説の展開を期待して読んだのだが、正直「他人のフンドシで相撲をとってるだけ」という感が否めない。ウンチク娯楽小説だからこんなもんか、という寂しめな仕上がり。物語の大半を占めるウンチクも、9割以上が織田正吉の説を元ネタに紹介してるだけ。強いて言えば高田独自の説は「配置が違う」くらいだが、それも無理矢理当てはめたような推理でちょっとがっかり。ウンチク解明と同時進行で殺人事件も起こるが、一生懸命こじつけたような感じに見えるのは仕方ないのだろうか。さらに言えば、全体を貫く「モノを知らない女が聞き役になって、どんなウンチクにも大げさに驚いてみせる」形式にはかなりうんざりした。「癖のある男」の描写はやけに力が入るのに、女の描写はどれも古典的なワンパターンで魅力がない。作者にとって理想の女性とは「自分のウンチクに耳を傾けて、いちいち驚嘆してくれる素直な女の子」なんだろうか(余計なお世話)これなら、元ネタになっている織田正吉の本のほうがずっと面白かった。この本を読んで百人一首に興味をもった人は、ぜひそちらをどうぞ。 | ||||
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