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QED 百人一首の呪
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QED 百人一首の呪 の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 1~20 1/2ページ
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薬剤師の棚旗奈々は、先輩の代理で出席した研修会で、桑原崇、アダ名はタタルに出会う。桑原の行きつけのバーに飲みに行き、ジャーナリストの小松崎良平がやってくる。小松崎は最近あった殺人事件の詳細を語る。これが発端となり、奈々は推理のうずに巻き込まれていくのだった…主人公が薬剤師というのは珍しいと思ったら、作者の高田崇史さんが薬剤師免許保持者だった。百人一首の謎と、殺人事件の謎解きが同時進行していく。殺人事件のほうは、出生の秘密や、ある人物の記憶の欠点などで解決した。百人一首をあの並び方に配置した作者の発想と労力に感心します。まだシリーズは続いているようです。日本史ミステリーが好きな方むき。 | ||||
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百人一首の配列についての新しい解釈についてはとても楽しく読ませていただいた。織田先生の解釈なども含めて大変興味深いものであった。 ミステリについては、アンフェア且つつまらないトリックであった。メイントリックについてヒントとなる描写が、ほぼ無いこと。人物の名前についての開示が謎解きございましたであること、などなど。もともと読者に推理させる気がない書き方であった。 それでも本作はなかなか面白かった。ミステリとしてみてはならないことだけは添えておく。 | ||||
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高田崇史のQEDシリーズは、現代の殺人事件の解決と歴史的事象の解釈とが平行して進められるのが特徴である。記念すべき第一作では百人一首が解釈の題材に取り上げられる。何故百人「一首」であって百人「百首」ではないのか、何故このような選別であるのか、これまで幾多の研究者がその「何故」を説明してきたが、その中でももっとも説得力を持つ解釈が繰り広げられる。問題なのは、歴史的事象の解釈の方が謎としては――歴史的であるだけに――あまりにも大きく、ために殺人事件の謎がかすみがちになってしまうことである。つまりはこうした物語では、ともすれば事件の解決が付け足しに陥ってしまいかねないし、であるならば推理小説という体裁ではなく学術論文の形式の方が相応しい、ということになる。本書はそのバランスの点で悪くはない。不可能犯罪の解決の物語としても新機軸であると思う。とはいえ、やはり歴史的事象の「重み」に関して事件の「重み」が足りないのは確かである。従って読み終えて記憶に残るのは「解釈」であって「解決」ではない。「止むに止まれぬ動機」なり「そうせざるを得ない状況」なりが事件にあればより一層読み応えのある作品になっただろう。 | ||||
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延々と百人一首の歌を繋げるパズルを披露し続けている。小説として面白くない。 | ||||
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「!」が220箇所もあって、こっちがびっくりしました。 特に「〜ですね!」は馬鹿っぽい。 | ||||
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時間があったので数年ぶりに再読。 初読の時も思ったが、とても読みやすく状況説明等もわかりやすい。 ただ、それに反して人物の外見的特徴に対する説明がほぼなされておらずイメージが掴みにくい。身長体重、髪型、服装やクセなどを入れてほしかった。 作品のうち、6〜7割を占めるのが「百人一首の謎」についてなのはよいのだが、それが事件解決に繋がっていないのは気にかかる。 百人一首の謎が解けても、解けなくとも犯人探しに影響がない。 京極夏彦とよく比較されるが、こちらは一見関係のないように思える人文学的与太話が最終的に事件解決に繋がっており、完成度としてはやはりこちらが上。 井沢元彦の逆説の日本史が好きな方は、この百人一首の謎について気にいると思う。 井沢元彦と京極夏彦を足して割ったと言うのは的を射た表現。 また殺人事件についても、最終段階で目撃者の特殊な事情が明かされ、それが犯人特定の妨げとなってとなっているなど、ミステリーとして不満が残る。 こう言ったことは事前に読者に開示するなり、匂わせておくべきであった。エラリークィーンではないが、探偵と読者はできるだけ同条件で事件解決に臨みたい。 再読なのでネタは知ったうえで読んだのだが、目撃者の特殊事情についてはそれを思わせる記述はないと感じた。 この本以外にも、六歌仙と伊勢を読んでいるが、ここまで殺人事件と関係のない構成ではなかったので、多少は考慮したのだと思う(六歌仙についてはトリックがちょっとアレすぎたが、それはそちらにレビューしたい) 発刊からもう20年以上経っている小説なので、新たに読まれる方も少ないだろうが、それなりにオススメ | ||||
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おそらくタイトルにつく「それ」に興味があるかないか、 それにより評価は分かれるでしょう。 なお、この中の人はあまり興味がない人で著者の思惑からは 置いてきぼりを食らったきらいはありましたが楽しく読むことはできました。 ある超絶訳ありの大富豪が、何者かによって殺されてしまいます。 どうやら死ぬ前、その後陣は幻を見たとされており 屋敷の召使的女性もそのような旨の発言を していたものの… 屋敷の御仁のとんでもないほどの思惑を知るにつけて それだけの財を成すためには数々の苦悩を抱えていたのだろうと感じました。 だけれども真相は本当「ビョーキ」です、はい、ビョーキ。 一応シリーズものでヒロインの女性はちょっと偏屈な主人公に恋をしているのです。 だけれども… 百人一首が好きか嫌いかで評価は分かれるところ。 | ||||
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百人一首カルタのコレクターとして有名な、会社社長・真榊大陸が自宅で惨殺された。一枚の札を握りしめて…。関係者は皆アリバイがあり、事件は一見、不可能犯罪かと思われた。だが、博覧強記の薬剤師・桑原崇が百人一首に仕掛けられた謎を解いたとき、戦慄の真相が明らかに。 | ||||
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発売当初に講談社ノベルスで持って読みました。 今回、久々に読み返そうと思い購入しました | ||||
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「QED【百人一首の呪】」高田崇史(講談社NOVELS) quod erat demonstrandum 証明終わりである。上古以来の歌仙の一首。思ひ出づるに随ひて、これを書きいだす。用捨は心に在り。自他の傍難、有るべからざるか。藤原定家。 『我々が診断を下せるのは、他の誰かによって、すでに解明されている病気だけだ。それどころではない。我々に見ることができるのは、すでに他の誰かが見て理解したものだけなのだ』ハロルド・クローアンズ。 呪は存在する。言葉と同じで脳に向けて発信される。丑の刻参りなど厭を受けると免疫機構が低下しマクロファージやTセルを食すことで、脳内がバースト状態となる結果、アドレナリンや副腎皮質ホルモンの多量分泌でホルモン代謝の異常を引き起こす。これが平安古代の人々が恐れた呪の正体である、と。実際、インフルエンザ・ウィルスなどは自身の目で見たことはないが、多くの人は大勢の見たという発言から信じているだけに過ぎないのだと。仮に呪も、科学的に証明は可能だと試みている。 百人一首は希代の天才である藤原定家の晩年の作品である。この百人一首と百人秀歌は双方金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅を示しており、承久の乱で敗れて隠岐に流されて没した後鳥羽上皇と保元の乱以降讃岐配流で没した崇徳院という二大怨霊を始め菅原道真など日本の怨霊による曼荼羅だという「織田正吉」氏や「林直道」氏の説を用いて大胆に構成されている。 貿易会社社長で百人一首コレクター真榊大陸の異常な死に隠された秘密に迫る物語。また、呪としの秘密として藤原定家の百人一首による秘密を説く必要があるだけでなく、安倍晴明による陰陽五行思想への理解をはじめ第1発見者の矛盾した言説の謎であるサヴァン症候群について理解することが鍵となる。 著者の高田崇史氏は、明治薬科大学卒業なので薬剤の知識が豊富であり、呪について化学的な見解を作中で提唱している。その呪が起きるには、抗鬱剤・MAO阻害薬に過剰投与とチーズ・レバー・バナナ・鰊・そら豆・ビール・ワインなどモノアミン酸化酵素阻害から副作用が倍増することで幽霊が見えるなどの幻覚作用を惹き起こすという文系と理系の知識が双方理解できる優れた一冊である。また、なぜサリンによる中毒が惹き起こされるのか、コリンエステラーゼを阻害する抗コリン薬の大量服用による神経障害が起きると人は化学的に厳格として幽霊を見る可能性があるのだ。 高校生の頃からずっと読んでいる一冊。普段、小説を読まない自分だが、高校の時に家庭教師だった祖母方親戚の女子大生から貰って以降ずっとこのシリーズにハマっている。 | ||||
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百人一首をそれほど知らなかったので、どおだろ〜と思いながら読みましたが、とても面白い展開に驚き引き込まれました。 少々堅い文章?と思いましたが、デビュー作でこの面白さ、夢中で読んでしまいました。 このシリーズ読破しようと思います。 | ||||
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正直言って、ミステリーと名乗るのもおこがましいレベルの本。 ざっくり言うと、百人一首マニアが殺される事件が起きて、そのダイイングメッセージを天才探偵が謎を解き明かす……と言う物です。 しかし、物語の大半を占めているのが、百人一首についてのダラダラとしたウンチク。 その間、こっちが見たい殺人事件の話は一切スルーしているので、ほぼ無関係な話に時間を取られて非常にイライラさせられる。 そして、それを乗り越えてからの、殺人事件のオチ。 もうね、これがホントに酷い。 明かされたトリックの真相が、あまりにもフェアと言い難い。ぶっちゃけそれがアリならなんでもアリじゃないかと。 もう一度言うが、これはミステリー小説などではない。ただのウンチク自慢本。ミステリーには綿密に組まれた事件が必要なのだと実感させてくれる、最高の反面教師です。 | ||||
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織田正吉氏が提唱した、 ”百人一首の札はそれぞれの語句の結びつきを重視して選ばれている” (『絢爛たる暗号―百人一首の謎を解く (集英社文庫) 』 および『百人一首の謎 (講談社現代新書)』参照) という画期的なアイデアに対し、 後継者が様々なアイデアを披露してきたが、 100 = 10x10 にこだわるあまり無理な理由づけで無理がある配置を提示し、 織田正吉氏を超えられないでいた (織田正吉氏は 19x19 の配置を提案し、余白がある分、接続に余裕がある)。 著者は新たなアイデアを提示し、 それが世間に受け入れやすいように ミステリー仕立ての小説を作り上げた。 なので、ミステリーに無理があるのを指摘するのは的を射ない。 百人一首配置の新提案が本書の骨子である。 織田正吉氏は百人一首と百人秀歌の双方、計104首を 全て一つに並べてしまっている。 それは百人一首と百人秀歌がぞれぞれ別に存在する、という事実に背く。 そこで、著者は百人一首の配置と百人秀歌の配置をそれぞれ提示し、 それを密教の曼荼羅、金剛界と胎蔵界(本来は胎蔵生曼荼羅というべき) の二つになぞらえた。 配置に空白がある分、接続に無理がなく、 非常に理解しやすい配置を実現した。 本書の中盤で示した接続とは異なるものが 完成形として示されているが、 それは最終形の配置に対して、 他の可能性も検討できることを示唆しているのかもしれない。 その新規性に対しては高く評価したいが、 金剛界・胎蔵界ともに中央に式子内親王を据えるのでは 著者の主張に反するのではないか? 百人一首を元にした胎蔵界曼荼羅では 中央、大日如来にあたる位置には後鳥羽上皇を据えるべきだろう。 また、上下左右の四仏にあたる位置にも 上から時計周りに発心,修行,菩提,涅槃に相当する首を置きたい。 四菩薩の位置についても同様で、 無茶なミステリーに紙面を割くよりは、 その辺の解説をもっと重厚に組み立てて欲しかった。 金剛界曼荼羅についても同様で、 せっかく百人秀歌を並べるのであれば、 百人一首と異なる四首を四隅に並べるのではもったいない。 たとえば、源俊頼の百人一首とは異なる首、 山桜 咲きそめしより 久方の 雲居に見ゆる 滝の白糸 を、法性寺入道前関白太政大臣の わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの 雲居にまがふ 沖つ白波 とだけ結びつけるのではもったいな過ぎる。 久方の,滝,山桜,咲く、は全て他の首と連結可能である (実際、織田正吉氏はきちんとその四首とつながる位置に置いている)。 他の首の配置についても さらなる工夫が可能であると考えられる。 全体的に、提案は面白いものの、詰めの甘さが感じられた。 ただ、提案の新規性は類を見ないものであり、 さらなる改良を見てみたいと思った。 | ||||
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尊敬する先輩から勧められたので、期待に胸を膨らませて 手に取りました。 最近ちはやふるを読んで、百人一首を全部覚えて、理解しやすい かな?と思ってページをめくりましたが。 とりあえず、読みにくいご主人の名前は真榊さん。ワンマン経営の 社長であり、ご家族を実家の改造とともに周辺というには少し遠い 近郊のマンションに住まわせて、正月の宴に集合させる。 殺人の場所は、ご主人のお部屋。 里子さんの記憶力を頼りに作ったタイムテーブルを頼りに推理する 岩築。行き詰まる推理。 残る手がかりはご主人の握りしめていた百人一首の札一枚。 更に玉美さんの死が混迷を深める。 別室で進む崇と奈々の推理は、百人一首の謎。 ある時分かったと叫ぶ崇に小松崎と奈々がいよいよ謎の館に訪れる。 大まかには、比較的クラシカルな設定とダイイングメッセージ。 この百人一首の解釈が、恐らくダイイングメッセージの解明に つながるのかなと、長い長い講釈に、曼荼羅説に、定家の気持ちやら、 定家の目論見やら、配置の美しさとか、読み続けて、読み続けて。 でも、ご主人がそんな深い深い解釈と、時間のかかる考慮を、頭を かち割られて、死にゆく数秒間に考えて残したとしたら、ご主人は 本当の馬鹿なんではないだろうか。 何しろ、百人一首を一応解釈から上の句下の句と、そらんじている 私ですら、ちょっと辟易した解釈に、普通の人は理解できるんだろうか と。また、曼荼羅とは?と聞かれて答えられる人、どのくらいいるのか と。 一度も現場を訪れなかった崇と奈々さんが、事件を解明する場面に、 一度もお会いしたことのなかった里子さんの謎を解き明かす場面に、 私はただただ唖然としただけで。 遠くに住まわせた理由ってのが、また背負ってて、だから何だ、と 言いたくなるような。 30点。 メフィスト賞って、いったい何なんでしょうか。 残念ながら、薬学部ご出身ということで、薬理作用についても、 触れられていますが、アガサと同じくらい無理がありますし、一部の 疾患に関しては、明らかに誤解があります。そこから考えると、この 百人一首の謎解きの講釈も、一気に味が薄くなりました。 | ||||
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高田さんの小説は、過去の伝説や言い伝えに込められた怨念と現実の殺人事件を関連づける点がユニーク。この「百人一首の呪」は、百首でひとつの短歌絵巻ができるという考証を下地に、作者の感性が加味されていて実におもしろい。星ひとつ減らしたのは、最後の百首曼荼羅がKindle 版では文字が小さすぎて読めないからです。残念。 | ||||
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多数の方が指摘されているように 京極作品の影響をモロに感じます。 良い意味で言われている方もいますが 僕としては中途半端な京極作品という印象を受けました。 まず、主人公・桑原祟の話っぷりが京極堂そっくり。 しかし、京極堂ほどの英知やカリスマ性も感じられず 京極堂が持つクールでありながら、細やかな配慮を怠らない優しさも 見当たらない。結果、あまり好きになれない。 京極作品の魅力は、一見関係がないような学術的記述が 事件の核心に迫るに従って、リンクし集約するところにあると思う。 残念ながら、本書は百人一首の謎と事件がうまくリンクしていない。 正直、事件の解決に百人一首は関係ない。 また、本格推理小説としてみると、ある人物の特性が突然ラスト近くで 明かされるというアンフェアぶり。 まあ全体をみる限り、中心は百人一首の謎なので 事件に関してはお粗末と言わざるを得ない。 百人一首の謎と事件がうまくまとまっていれば 題材としては好きな部類だったので残念。 | ||||
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・百人一首に仕組まれた美しき謎とは!? ・人一首カルタのコレクターとして有名な、会社社長真榊大陸が自宅で惨殺された。一枚の札を握りしめて…。関係者は皆アリバイがあり、事件は一見、不可能犯罪かと思われた。 という歴史も推理も好きな自分としては嬉々として飛びついた作品だったのだが、構成が酷い。 館の使用人の自分語りからモノローグがはじまり、事件が起きて・・・あれ、そのまま事件のあらまし説明しないの!?と疑問に思いつつ、いきなり薬局にうつり、なんかうんちくをかたる男と「ヤレヤレ系」女性(この女性が主な語り部になる)。 そしてまたべつのうんちくを語る男が出てきて、ジャーナリストがきて事件を説明すると思ったらうんちくを語りだし、事件を説明しつつもうんちくを語り・・・ 1つ事件のことを記述すると10のうんちくを語るという、知識のおっぴろげをしているだけの酷い構成だ。 その上事件のことがさらっと出てきただけで半分が過ぎて、どういう事件なのかつかめていないままだ。見落としがあるのかと思って読み返したが見落としはないみたいだ。 そう思うと、この時点で読むのが苦痛になり、古本屋に売るためにダンボールに詰めた。 百人一首のがヒント、百人一首そのものを語るならいいのだが、その語りがやたらと煩わしい。 おまけに事件に関係するのかどうか、他の方のレビューを見る限り、百人一首の説明も他人のほぼ丸写しとは思わなかった。 事件も文章をやたらとくどくして、情報を煩雑にして、無理に長くしているだけだ。 レビューによればその解説も酷いもののようだ。 はっきり言って定価で読む価値はこの作品にはない、個人的には今年読んだ40冊程度の本の中で最も駄作と思った。 読むにしても長いし煩わしいので時間の無駄。 歴史小説としても推理小説としてもこの作品より優れ、重厚な作品は多数あるので他作品を推奨する。 | ||||
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知り合いの紹介で読み始めたQEDシリーズ。たぶん読み始めて3冊目くらいの本だが、本来は作家のデビュー作品である。 百人一首をマンダラに並べて謎を解明する。その知力と蘊蓄には賞賛したい。 この作家のQEDシリーズは片っ端に呼んでいる最中だが、殺人事件の内容よりは、作家の蘊蓄を楽しむ作品だろう。QEDシリーズを読んで衝動にかられ、私も熊野を再訪し、神社巡りした。主人公の祟のこだわるコース通りには、参拝できなかったが、十分に熊野を堪能できた。 他のシリーズにもコメントするつもりだが、ワンパターン化された内容でも、あきはこない。 だが、小説を楽しみたい方や、推理を楽しみたい方には、お薦めしない。 | ||||
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人気シリーズのQEDの言わずと知れたメフィスト賞受賞の一作目ですが、メインとなるはずの殺人事件よりも、主人公が事件そっちのけで取り組む、百人一首曼荼羅作り方の方がスリリングというかなりの異色作です。 蘊蓄系ミステリーの概念を覆した革命的作品です。 | ||||
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歴史上の謎と現代の事件の双方に挑むミステリですが、歴史上の謎解きが圧勝したという印象なので、ミステリとしては好みの分かれる作品です。 蘊蓄大好き、歴史大好きな私にとってはどストライクでした。 | ||||
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