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永遠の森 博物館惑星
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永遠の森 博物館惑星の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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ラジオドラマ番組『青春アドベンチャー』から入りました。後半の「ラヴ・ソング」での「花の名よりも(ポピュラーのピアノアレンジ)」が良いピアノメロディーだったのがとても良い印象でした。 | ||||
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あらすじを読むとSF小説なのか? 日本推理作家協会賞受賞作とあるから推理・ミステリー系なのか良く分かりませんが、 1.天上の調べ聞きうる者 2.この子はだあれ 3.夏衣の雪 4.享ける形の手 5.抱擁 6.永遠の森 7.嘘つきな人魚 8.きらきら星 9.ラヴ・ソング 解説/三村美衣 SFっぽい話もあれば、ミステリーっぽい話もあり、芸術的な話もあり・・ 小洒落た文章と軽い読み口で、まぁこういう文章が好きな人は一定数いるだろうな、とは思います。 | ||||
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自分のような本格的なSF(サイエンスフィクション)好きには合わなかったが、ドラえもんや7SEEDSのような、Sukoshi Fushigiを求める人にとっては面白いだろう。 群像劇に主軸を置いている。作品から受けるイメージはVIVYというアニメに近い。 | ||||
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シリーズ三作目がSF大賞受賞とのことで、ならば一作目から読んでみるかと手に取った。 舞台設定がSFだったりミステリ要素もあるが、芸術を巡る人々の心の機微や交流が主題。 連作短編集だが、個々の物語は最後の物語に収束し一冊の本としてきれいにまとまっている。 一つ一つの短編は完成度が高いと感じる話と、オチが弱く「だから何なの?」と言いたくなる話に分かれた。 登場人物の一部がやけにロマンチストというか、センチメンタルでちょっとついていけないと感じる箇所も。 「嘘つきな人魚」の少年とか、何だかムズムズしてしまう。 叙情性がこの本の持ち味なんだろうし、人物描写にリアリティーを求めるのは野暮なのかもしれないが… 若いときに読めばもっと素直に感動できたのだろうか。 しかし、確かに文章は巧みで情景描写はすばらしい。 全体的にはおもしろく読めた。 二作目と三作目はハードな小説に疲れた時に読もうかな。 | ||||
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なかなか読み進めることが出来ません。 世界観なのか文章なのか判断が付きませんが、面白そうと思って買ったのに、先に進むことが出来ません。 電車の中なら読めそうな感じは有りますが、電車に乗る機会がめっきり少なくなったコロナ渦では、見慣れない単語 や語り口調に慣れることが出来ず、読書の時間はスマホに奪われつつあります。 読み終えたら別の感想になるとは思いますが、その前段階でつまづいています。 | ||||
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失敗したなと言うのが読み始めた感想、何でもっと早く読まなかったんだろう?。 主人公に降りかかる数々の難問(しかもSF的な)をよくぞ表現したと言うしかない。 しかも、ちらちら出てくる妻への愛をロマンチックに最後に絡め纏めたのは見事。 | ||||
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15年ほど前に読み、ものすごく心に残っていたのに、何故か捨ててしまった本。そんな自分に後悔して、再度買い直しました。。。 共感覚について、この本で初めて知りました。それ以上に、うまく思い出せないけれど、美しい何かが心に残っている。。 一度読んだら、忘れられない本です。美術や芸術が、小さい頃から好きなの方には読んでいただきたい。。。 STEAM教育という言葉が最近流行っているようだが、嫌らしい。。おそらく、美術好きな人の中に、科学好き、テクノロジー好きがいて、あるいは、科学好きの中に美術やテクノロジーが好きな人いて、そういう人は、この世の本質は何かという点にすごく興味があるのではないかと推測している。自分がこの世の中で生きるために必要だから興味があるのではなく、心の奥底から、そういう科学や美術や技術に興味があるのだ。そういう人に、読んでもらいたいなあ。。おこがましいかな。。でも、きっと、美しさが分かると思うな。。 | ||||
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ウェルメイドでロマンティックな物語です。あまり派手な作品ではないけれど、 じんわりとこころに沁みて来るような、温かさがあります。 | ||||
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芸術を扱う学芸員を描いたソフトなSF連作です。 普段あまりSFを読まない為か、正直なところSF的な設定・描写にはいまいち馴染めませんでした。 また、登場人物は基本的に人格者なのですが、一部の人物を過度に攻撃するような場面が時折あり、鼻につくこともありました。 しかし、最後の「ラヴ・ソング」はそうした印象を忘れさせるほどロマンチックなお話でした。 芸術を味わう際の姿勢は人それぞれかと思いますが、その根源にあるべきものが叙情的に描かれています。 | ||||
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Kindle版読了。SFを電子書籍で読むのはいささか不思議な気分になるが、この短編集は特にその趣が強い気がする。タブレットを操作しながら読書しているのが、まるで博物館の中に入っていくような……そんな摩訶不思議な気分になる。 疑似SF気分になるためにはKindle版をオススメする。 | ||||
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すこしふわふわした、癒し系のSFでした。 前から気にはなっていたのですが、Kindle版があったので購入しました。 最後のエピソードでしっかり全体をまとめられているので、とても読了後の清涼感がとてもよいです。 | ||||
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ハードカバーで読んだ記憶があったが、見つからないのでKindle版で買い直し。 電車で読むには片手で操作できるKindle版が一番楽だ。 再読して気が付いたのは、調停役の主人公が毎話残業、徹夜続きってデスマだよ。 電脳化のVerアップによる機能の強化は理解できるが、旧Verのアップデートはできないのか。 1話目で紹介された案件が最終話になっているけれども、1話目から8話目までどれだけの日数が経っているのかな? 美術、芸術と言う感性の世界に電脳化して情動データベース化ってすごいこと考えたな。 | ||||
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折りに触れて思い出し、噛み締め、撫で、心の中で抱き締めてキュッと丸い真珠になっていく本に、 たまに出会う。この本はそんな本だと思う。さっと読んで、さっと感動して、さっと忘れてしまう本が たくさんある中で、こういう本は本当に貴重だ。 あらすじの詳細は他のコメントに譲るが、「美」そのものというより「美しいと思う心」とは何かが、 博物館惑星〈アフロディーテ〉を舞台に9つの短編の中に描かれる。 私はこの先も「美しい」と思う何かに出会ったとき、この本を何度も何度も思い出すだろう。 | ||||
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焼けや折れなどもなく丁寧に扱われていたものと思われる。 梱包も丁寧でよかった。 | ||||
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テラフォームした小惑星がまるごと博物館になっているという設定。 さらサイバーパンク風にメガ・コンピュータと直接接続が可能なエリート学芸員という存在を導入している。 だが、物語世界はソフトでファンタジック。ハード面のことはあまり語られない。 芸術とは何か、美とは何かというような哲学的なテーマを、事件仕立てで描き出している。 私は「享ける形の手」がとっても良かった。 孤高のアーティストが、純粋な芸術そのものに同化する瞬間を目の前で見たような気がした。 全体的にウェットで抒情的。シャープなSFが好きな人には向かないかも。 | ||||
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作者についても、内容についても予備知識なく読み始めたのだが、 書店での2〜3行の立ち読みで、即購入を決めてしまった秀作。 著者は星雲賞を受賞したSF作家だが、作風はとてもファンタジック。 設定は近未来にもかかわらず、内容や描写はとても暖かく叙情的。 ささやかなミステリー要素も交えつつ、淡々と柔らかな感じで綴られる文章は、 北村薫の紡ぐ文章に似てるかも知れない。 時代はいつかの未来。 舞台は、タイトルからも分かるように、地球の軌道上に建設された惑星博物館「アフロディーテ」。 音楽、工芸、動植物――ギリシャ神話の女神の名を冠した部署から持ち込まれる雑事に忙殺されながら、 「美」がもたらす様々な感動に触れてゆく学芸員と来館者達の9つのストーリー。 基本は、来館者からの依頼やトラブルを少しずつひも解いていく、各話完結形式のミステリーだが、 主人公・タシロが妻・ミヤコとの関係性を再構築してゆく様子を全編を通じて描いており、 ちょっと切ない物語に仕上がっている。 しかも彼女、第1話の冒頭から名前だけは登場するのに、当人がなかなか出てこないものだから、 最後まで名前だけの存在で終わってしまうのかとヤキモキしてしまった。 終盤の盛り上がりは臨場感たっぷりで、まるで映画を鑑賞しているようなドラマチックな展開だった。 まさしく芸術の秋にふさわしい、「美」の集大成である。 | ||||
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出版された当時に呼んだのでもう大分記憶が曖昧だけど、面白かったですね。 まぁ趣味嗜好に合ったといってしまえばそれまでなんですが(笑) ストーリーの構成力であったり、取り上げる題材が人によっては失笑を誘ってしまいそうな点に難はある気がしなくもないですが…。それを補う豊かな想像力でさらっと読ませてくれました。 一読の価値はある一冊だと思います。 | ||||
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星雲賞と推理作家協会賞のダブル受賞!との事で期待し過ぎたか。ミステリとしてはヒネリがなく、全てのエピソードが予想通りにオチ過ぎる。SFとしては素直過ぎて私の欲しいサプライズがない。私にとってのSFは、人情で事件が解決しない世界で如何に人間が自分の知性を武器にして闘っていくかを描く物語、と定義しているので、本作の様に事件解決の手段に“情”が深く関わると、空想“科学”小説とは感じられなくなるのだ。そして、情が通じない世界でこそ、奇跡的に人間性が勝利する瞬間に心揺さぶられる。しかしこの小説ではあっさり人間の“優しさ”が勝利する。私にはこの感じが何とも薄気味悪い。というのも、優しさが何より大切な世界に登場した悪役を、終始一貫して嫌な奴と決めつける描写に首を傾げたからだ。どんな人間にも多面性があり、主人公サイドから見れば困った人でも、他のキャラは違う評価をしている、というような懐の深さがない作品で優しさや人間的な感情の尊さを云々するのはあまりに独善的と感じた。その人間味を讃えられる主人公だって、見方を変えれば学芸員としては、あんまり使えない人ってだけな気もする。SFというジャンルの一番の強みをわざわざ殺している小説だと思う。 | ||||
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本書はSF作品であるが、第54回「日本推理作家協会賞」受賞作なので、SF設定のミステリー作品として期待して読んだが、ミステリー作品としては「凡作」で、なんでこの程度のレベルで受賞したのかまったく理解できない。 よっぽどこの年度の候補作が不作揃いだったのだろうが、それなら「受賞該当作品なし」にすればよかったのにと思う。 また「レビュー」の高評価揃いも理解できない。 同賞受賞作品として、つまりミステリー作品の傑作として期待して読んで、ガッカリしたという人は他にいないのだろうか? 私はSF作品については門外漢で、本書をSF作品としてまっとうに評価することはできないが、大して面白いと思わなかったので、素人には理解できない、よっぽどのマニア向けの作品ではないかと思う。 | ||||
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▼STORY 地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大衛星〈アフロディーテ〉。 そこには既知宇宙すべての芸術品が収蔵され、データベース・コンピュータに 神経接続された学芸員たちが日々、美の追究に勤しんでいた。 ▼EXPLANATION 「美」という概念を分析し、解明し尽くしたいという欲望と、 「美」に無条件に身を委ね、一体化したいという切望――。 そうした相反する人の想いの狭間に立つ本作の主人公・田代は 毎回苦悩し、途方にくれながらも、「美」の奇蹟とそれをもたらす 人間存在の不思議に魅せられていきます。 浦沢直樹『MASTERキートン』を彷彿とさせる味わい深く、 洗練された人間ドラマがそれぞれの短篇でなされる一方、 連作全体が、作中ほとんど姿を見せない田代の妻の存在を 軸に、切なく美しいラブストーリーとしてまとめ上げられています。 特に、ラストシーンは出色で、SF的仕掛けが田代たちの情動に呼応し、 有機的に連関していく様は、ちょっと他に類を見ない鮮烈な情景となっています。 | ||||
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