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影男
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【この小説が収録されている参考書籍】
影男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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偽名を数多く使い分け、金持ちから非情な手でゆすりを行ったり、殺人も苦に思わない裏家業を行く主人公の影男(通称)に、殺人請け負い会社の重役と名乗る男から声を掛けられ、殺人のアイデア料だけで報酬を受け取ることとなりますが、いつしかその請け負い会社を離れたことで、逆に影男自身が恨みを持たれた男から殺人対象とされます。 そこは裏家業の経験豊富な影男は、裏の裏をかこうとします。 しかし、そこに請け負い会社に命を狙われた男女カップルが助けを依頼した私立探偵の明智小五郎が登場し、影男と影男の命を狙う請け負い会社の殺人鬼を追い詰めていきます。 この作品は、池の中から洞窟へつながる大掛かりな仕掛けやその洞窟内には、裸女たちが登場する不思議な世界があったり、最後の方でちょこっと現れ、事件を簡単に解決する明智小五郎だったりします。 ほとんどがこの主人公の影男の話で、このまま話が終わるのかなと期待が薄れたところに明智小五郎が登場しますが、残念ながら江戸川 乱歩さんの他の作品ほどの活躍はないのでなんとなく消化不良でした。 | ||||
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面白くはなかった、私の読解力が不足しているのかしら | ||||
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乱歩の明智小五郎ものの中でも群を抜く出来の悪さ! 1955年リリースっていうから昭和30年だけど、このころになると乱歩センセも相当ヤキが回ってきたというか、トウがたってきたというか、かつての小五郎センセの威光もどこへやら?って感じなんだな。肝心の明智も最後に警察を引き連れて現場までお出かけしてくる程度の現れようで・・・・・ きらびやかなエロ、グロ、ナンセンスはもういい!って感じで、本当にもういいけど、それにしても何?このページ稼ぎの馬鹿さ加減は? | ||||
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影男と言うキャラクターは決して善人ではないですが、 どこか人間くさいところもありいつの間にか影男を応援するように読んでいました。 パノラマの光景もその文章力と表現力に引き込まれてしまいました。 だからこそ途中から登場した明智探偵が後半、ほとんど登場しないのが少し残念でした。 あらすじにも明智小五郎の推理はと書かれていたので・・ だからこそ変装の名人であり天才の探偵対変装の名人であり天才の犯罪者の対決が見たかったです。 | ||||
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影男を呼んだのは、昔小学生の頃(三、四年生)ポプラ社から出ていた児童向けの乱歩シリーズが最初。 約40冊のシリーズを夢中で全部読んだが、当時はやはり二十面相物が好きだった。 が、 この影男は強烈だった。(挿絵も強烈だった。影男だけが他のと違う気味悪い絵だった) はじめ二十面相物ばかり読んでいた私が大人向きの作品で読んだのはコレが最初だったのだ(又は大暗室) 当時感じた強烈で濃厚な雰囲気は忘れられない。 | ||||
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影男を呼んだのは、昔小学生の頃(三、四年生)ポプラ社から出ていた児童向けの乱歩シリーズが最初。 約40冊のシリーズを夢中で全部読んだが、当時はやはり二十面相物が好きだった。 が、 この影男は強烈だった。(挿絵も強烈だった。影男だけが他のと違う気味悪い絵だった) はじめ二十面相物ばかり読んでいた私が大人向きの作品で読んだのはコレが最初だったのだ(又は大暗室) 当時感じた強烈で濃厚な雰囲気は忘れられない。 | ||||
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作者没後の追悼として編集委員に松本清張、三島由紀夫、中島河太郎の三氏を迎えて構成された初期の江戸川乱歩全集の第12巻である。 本書は『影男』『防空壕』『十字路』『堀越捜査一課長殿』『妻に失恋した男』『ぺてん師と空気男』『指』の計7篇から構成されており、昭和30年〜35年にかけての長短篇が収録されている。 謎のやせ男・速水荘吉、大地主・綿貫清二、貿易商社社長・鮎沢賢一郎、遊蕩紳士・殿村啓助、犯罪小説家・佐川春泥などなど数々の名前と肩書きを持つ影男。どんな人間ももっているヒミツの裏側を探求するのが目的であった彼が、殺人請負業者に関わったことから前途は一天俄に掻き曇り、刺客に狙われる破目に…――殺人請負業者や地底パノラマ王国といった邪悪と妖艶の世界が描かれる『影男』 美しい秘書との結婚を夢みる商事会社社長・伊勢省吾は、逆上した妻を誤って殺してしまった。友人の商業美術家と自分の妹との結婚に反対する売れない絵かきは、泥酔している。その夜、神宮外苑の十字路で二つの運命が交錯した!売れない絵かきと瓜ふたつの私立探偵・南が、運命の糸をあやつり始める! 『十字路』 警視庁堀越捜査一課長は、差出人に心当りのない1通の手紙を受け取った。それには、5年前の銀行強盗事件の経緯が仔細に記されてあった。差出人は一体何者か?そして犯人は?乱歩得意の1人2役のトリックを駆使した倒叙推理小説。『堀越捜査一課長殿』 空気のように頼りない男が、口も八丁、手も八丁のプラクティカル・ジョーカー(いたずら者)と友情を結んだとき、思いがけない犯罪の幕が開く『ぺてん師と空気男』 『影男』は、江戸川乱歩にとって名探偵・明智小五郎の活躍を描いた最後の作品であり、一抹の寂しさを感じるが、乱歩独特の摩訶不思議な世界が展開されており、大いに堪能した。 | ||||
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昭和30年に『面白倶楽部』に連載されたもの。 戦後、再び書きだした頃の作品。この時期、いくつか見られるのだが、これまでの自分の作品やモチーフを解体・再集合させ、書き直したものの一つ。プロットが優れており、物語としては読んでいて面白い。しかし、焼き直しだなあという感想が先に立ってしまい、なんだか興醒め。 初めて乱歩を読む人とかには楽しめるかも知れない。 | ||||
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昭和30年に『面白倶楽部』に連載されたもの。 戦後、再び書きだした頃の作品。この時期、いくつか見られるのだが、これまでの自分の作品やモチーフを解体・再集合させ、書き直したものの一つ。プロットが優れており、物語としては読んでいて面白い。しかし、焼き直しだなあという感想が先に立ってしまい、なんだか興醒め。 初めて乱歩を読む人とかには楽しめるかも知れない。 | ||||
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犯罪世界におけるスーパーマンを設定して、彼の目に映る様々な人間社会の暗部を連作風に描いた異色作で、特に前半の畳み掛けるようなギミックの大盤振る舞いにはかなり夢中にさせられる。複数の名前と身分を持ったり、忍者もどきの隠形術を実際に使ったり、悪事の一方で貧しい少女を救ったり、地下にパノラマ世界を構築したりと、乱歩自身の願望が直截的に「影男」(とその仲間)の行為に反映されているのが興味深い。しかし、殺人請負業の男が出てくるあたりから話が崩れてしまい、軽いピカレスクの楽しさは影を潜め、陰湿な騙し合いが出さずもがなの明智小五郎の登場を誘うあたりで、読者の(そして乱歩の)熱も冷めてしまう。明智を出す必然性はないと思うのだが。 | ||||
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犯罪世界におけるスーパーマンを設定して、彼の目に映る様々な人間社会の暗部を連作風に描いた異色作で、特に前半の畳み掛けるようなギミックの大盤振る舞いにはかなり夢中にさせられる。複数の名前と身分を持ったり、忍者もどきの隠形術を実際に使ったり、悪事の一方で貧しい少女を救ったり、地下にパノラマ世界を構築したりと、乱歩自身の願望が直截的に「影男」(とその仲間)の行為に反映されているのが興味深い。しかし、殺人請負業の男が出てくるあたりから話が崩れてしまい、軽いピカレスクの楽しさは影を潜め、陰湿な騙し合いが出さずもがなの明智小五郎の登場を誘うあたりで、読者の(そして乱歩の)熱も冷めてしまう。明智を出す必然性はないと思うのだが。 | ||||
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複数の名前・人物を使い分けて、悪に手を染める影男。一番の見所は影男と別の犯罪組織との対決の場面です。どちらが勝つのか一気に読んでしまいます。このあたりは結構面白いです。しかし明智小五郎が無理に登場させられてる感じが否めません。江戸川乱歩は他にもっと面白い作品があります。これは後回しでいいです。 | ||||
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