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クライマーズ・ハイ



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【この小説が収録されている参考書籍】
クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイの評価: 4.17/5点 レビュー 217件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全217件 41~60 3/11ページ
No.177:
(4pt)

ミステリベストテン1位より、本屋大賞2位がしっくりくる。

週刊文春ミステリーベストテン2003年第1位、2004年本屋大賞第2位受賞。

熱量がすごい小説で、力作です。

ただ、ミステリーベストテン1位の先入観で読むと
ちょっと肩透かしの印象でした。
*著者の責任ではないでしょうが。

以下、ネタバレにならないよう
これから読む人がより楽しめるようにレビューしたいと思います。

この作品は日航機墜落事故を舞台に、新聞社に勤める中年主人公の
熱血小説です。

文春1位以外にも
このミステリーがすごい!の7位になってます。

ミステリベストテンで高評価ということで
意外な真実、意外な結末を期待しすぎてしまうと最後に拍子抜けに
なるかもしれません。

なぜミステリベストテンに入ってるのかは
個人的には解せない気がしました。

理由としては、著者の『半落ち』など
これまでの作品でミステリランキング作家という
認識がすでにあった上だったのかもしれません。

ただ、乱歩賞受賞でデビューした
人気作家、池井戸潤の作品などは
まったくミステリランキングに関わってなく
経済小説として捉えられてます。

個人的にはこの小説は、
仕事をする熱血中年男の小説と期待して
読んだ方が楽しめると思います。

著者が実際、新聞記者であり日航機墜落事故も扱った経験者なので
そのあたりはとてもリアルです。

職場の駆け引きやら、新聞読者・販売店などの人間関係も
面白かったです。

主人公の熱血ぐあいが引き込まれる部分でもあり、
一方、反感にもなるかと思います。

他のレビュアにもあるように主人公が直情径行で、感情移入できない
部分も多く感じました。

また、サラリーマンとしての苦しい状況がしっかり描かれているので
読んでてやるせない気持ちになったり苦しい気持ちになることも
多かったです。*それだけ、リアルに描かれているということですが。

とはいえ、物語としては大変面白いので
オススメします。

私はまだ観ていないのですが
この作品はTVドラマ、及び映画化もされていて
そちらも評判がいいようですね。

そちらも今後、観てみたいと思います。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.176:
(4pt)

終始スリリングな展開に立たされる。

御巣鷹山で起きた日本航空123便墜落事故を巡る地方新聞記者の奮闘を描いた小説。まさに「奮闘」の中をひたすら突き進まされる感覚でした。
下りる・登る、大手・地方、仕事・家庭、実の息子・仲間の息子、等の様々な対比・対立が盛り込まれていて、読み応えがあります。

「下りずに過ごす人生だって捨てたものではないと思う。生まれてから死ぬまで懸命に走り続ける。転んでも、傷ついても、たとえ敗北を喫しようとも、また立ち上がり走り続ける。人の幸せとは、案外そんな道々出会うものではないだろうか。クライマーズ・ハイ。一心に上を見上げ、脇目も振らずにただひたすら登り続ける。そんな一生を送れたらいいと思うようになった。」
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.175:
(5pt)

圧倒的

講義の合間に読んでいましたが、朝買って夜には読み終わりました。
完璧な小説でした。
ネタバレはしません、次はあなたがないてください。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.174:
(3pt)

ミステリーではなくヒューマンドラマ、横山作品は、やはり短編がいい

横山さんの作品は、やはり短編が素晴らしいと思う。きっと、男性は、こう言う物語が男の熱さや男同士の友情を感じるのかもしれませんが、中だるみ感があって、ちょっと一気に読む気持ちはしませんでした。私はもともと、長編小説が好きだったのですが、横山さん読んで、短編の面白さを始めて味わいました。でも、やっぱり、映像化される作品としては、良いかもしれませんが、読むのは結構、しんどいなぁという感じ。御巣鷹山の時代に横山さん自身、新聞記者として、活動されていたので、その臨場感はありますが、ミステリーではなく、ヒューマンドラマみたいなかんじです。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.173:
(5pt)

横山秀夫でいちばん好きな作品

本当に面白い。
 新聞社出身の著者だから描ける、リアリティのある舞台設定がまず物語を魅力的にしています。その舞台に巻き起こる事件と、登場人物との絡み合いも見事。そしてストーリー上立ちはだかる乗り越えなければいけない壁の描き方。全部が融合してエンターテイメント小説としての傑作を形作っています。
 読書慣れしていない方でも楽しめると思います。また、読書感想文にもいいかと思います。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.172:
(4pt)

バイオレンス・ハイ

男たちの熱い職場。というより暑苦しいです。胸倉つかんで暴言浴びせて感激の涙です。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.171:
(2pt)

暴力でしか部下を従えられない、報道哲学のない主役。そしてその他全員

これが「地方新聞のリアル」なのだろうか?

流石に「大久保連赤」の描写と、それが一気に墜落していく所までは凄い描写であった。
横山さんの作品は読んだことはなかったが、「なるほど、流石元新聞記者」と唸るだけのものがあった。

しかし、その後主人公はいきなり「報告なしで広告を外してしまう」という失態を演じる上に、自分が正しいと思っている。
当たり前だが、スポンサーは慈善事業でやっているんじゃないし、そもそも広告効果があるかどうか分からない地方新聞に「善意」で出資してくれているところがほとんどのはず。ただもう、そのスポンサーも終盤に無理やり「悪役」にされてしまう。
しかしまあ、一応青臭い報道哲学なのか、と思いながら読んでいくが、この主人公は「強い人には弱く、弱い人には強い」という性格なので、まるっきり応援する気にならない(笑)。社長が切れると黙るが、それ以下の中間職は全員見下しながら接し、後輩がつけあがると「壁に押し付ける」というフツーに暴力気味で対応する・・・。ただまあ、一応ストーリーが面白いし、そしてなんで主人公が常に苛立っているのかが分かるシーン、「大久保連赤の時、実は負けまくっていたじゃないですか・・・」と項垂れるシーンとかは読みごたえがある。
ひょっとすると地方と中央、そのどうしようもないレベルの違いに、作者本人はずっとキレていたのかもしれない。

しかし、とにかく主人公は「暴力気味にキレる」という形でないと調査を進められないので、部下が数人しかついてきていない(笑)。
例えば中盤に、脇役が「おい、そろそろ日航機以外も記事にしろ」と語る。「もう悲惨な現場だけに拘るな。今日来てくれるオーケストラは何年も前から町中で楽しみにしていたんだから、きちんと記事にしろ」という脇役がおり、どう見てもその人の方が正しいのだが、主役にとってはこいつも「俺の日航機を邪魔する敵」に映るらしい。
一体、記事の手柄の大きさに拘っているのは、どっちなのか・・・。

ただ、この主役はそもそもパワハラで部下を死なせた過去があるらしい。普通は少し反省するものだと思うが、それから何十年経ってもパワハラ癖は治らなかったらしいが、ある意味ではリアリティがあるのか。

そして、最後・・・一般人の怪文書を無理やり採用する主役にはもう誰も期待しておらず、むしろ今の今までこの異常ジャーナリズムの持ち主をちゃんとクビにしなかったのは何故なのか・・・。
それでも、星二つなのは、やっぱりストーリーそのものは面白いからである。
まあ、読む人にとっては違う評価もあるだろう。
安いので買ってみて損はないはずである。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.170:
(5pt)

良作

とある事情で嫌々買わされて読まされたが、かなり面白かった。地方紙の内部事情なんて中々知ることが出来ないですからね。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.169:
(2pt)

独特の正義感と倫理観

この人の警察小説を読んで一発でファンになり、既刊の中でも本作は有名なので期待して読みました…が、今のところ横山秀夫の中で唯一ハズレ判定になってしまいました。
大規模な飛行機墜落事故の記事を巡る記者たちの熱い物語ですが、この熱気についてこれるかどうかではっきり評価が分かれると思います。作者は元記者ということで、おそらく本作に書かれている現場は限りなくリアルなものなんだと思います。それを踏まえても私の常識とは違う世界で生きている人たちなんだなという感想しか生まれず、読んでいてもうイライライライラしました。
主人公が突出して酷いのですが社会人だというのにまるで子供のようで途中何度ひっぱたいてやりたくなったか知れません。正論しか言ってない上司には噛みつく、現場をひっかき回しておいて悪びれない、自分のド忘れで大きなミスをしても開き直って「じゃあ損害分は俺の給料から引いてよ。でも必要だと思ったら今度は故意で同じことすっから」。こんなに自由に生きている社会人を私は知りません。特別仕事ができるわけでもないし、私が社長でもこんなのいたらクビにしています。
本作でおそらく悪役として書かれているキャラの言い分の方が納得できるんだなぁ…。あとラスト最悪でしたね。みんな飛行機事故で亡くなった人たちの死ばっかり悼んで飛行機関係ないところで亡くなった人間の死なんてどうでもいいんですね!よくわかりました!!というキチガイみたいな文章を新聞に載せて、それがさも正義のように書かれていて吐き気がしました。遺族から苦情こなかったぁよかったぁ~じゃないでしょう…なんだこいつら…。私が遺族で悲しんでる時にこんなの読んだらブチ切れてますよ…。
主人公の糞さはひとまず置いといて。ストーリーは多方面に飛びますが基本的にどれも中途半端で警察小説の時に感じた緻密な起承転結は影も形も感じませんでした。良くも悪くも著者の警察小説とは作風がまったく違うので、同じ雰囲気を求めて本作に手を出すとびっくりするかもしれません。私は合わないどころか妙な胸糞悪さに読んだことをちょっと後悔してしまいました。
文章の読みやすさはさすがです。サクサク読めるのでそこだけは救いでした。文章の良さを評価して☆2とします。これだけの高評価ですから合う人はがっちり合うんだと思います。大ボリュームのわりに得たのは不快感だけだったので本作が合わなかった私は今後警察小説だけ読むことにします。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.168:
(3pt)

読み方による

面白いのだけれど、悔しさの持って行き場がなく消化不良が私には残った。どうにもならないことがあって人生だし、リアルだとも言える訳ではあるが…読み手の人生観によるかも知れない。
前半の勢いに乗ったままで読めば、もっと印象は良かったかも知れない。私は半ばで一度止めてしまったので、タイミング的にも失速して感じてしまった。一気読み推奨。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.167:
(5pt)

新聞を作るその過程が実にリアル

横山秀夫氏による著作。
単行本として2003年8月文藝春秋刊。
2006年6月10日文庫版第1刷。

1957年東京都生まれ。
東京都立向丘高等学校、国際商科大学(現在の東京国際大学)商学部卒業。
1979年上毛新聞社に入社。以後12年間記者として以後フリーランス・ライターとして
『週刊少年マガジン』にて漫画原作(ながてゆか作画『PEAK!』など)や
児童書の執筆、警備のアルバイトなどをする。
1998年に「陰の季節」で第5回松本清張賞を受賞し小説家デビュー。

本作は1985年夏に起きた群馬県御巣鷹山に墜落した日航ジャンボ機を
取り上げている。同時に主人公悠木和雅(ゆうきかずまさ)の社内での
友人安西との山登り、安西の謎の死について話は進んでいく。

時代が1985年なので当然携帯もPCもない。
記事もワープロで書く人間もまだ主流ですらない。
(無線が無く苦労する様が北関社で書かれる)

横山秀夫氏の作品は64をかつて読んだ。その時も警察内部とメディアとのやり取り、
記者会見にすごい現実感があり圧倒された。
本作は舞台が警察ではなく地方新聞社という違いはある。しかし同様の圧倒的な
リアリティが凄い。

作者が元上毛新聞の記者であるが故にここまで書けるというのはあるのだろう。

記者としてのこだわりが伝わってくるし、悠木が事後原因の裏付けが
取れていなかった為にそれを落とす場面は悔しいし思うようにならんなと。
ただそれだけに裏付けなしで流せば誤報になるのだし当然ではある。

最後の投稿欄こころに望月彩子の文章を載せる載せないでもめた時に
載せると判断したその考え、優しさ。
その望月彩子が後に北関に入社し記者としてバリバリ勤務することを
思えば感慨深いものがある。
ただ現実問題として命の重さに差がつけられるのは致し方ない面もある。
もちろん建前論として命の重さに差はない。
小さな命、軽い命。
最近起こったことで言えば電通での過労自殺の件もそうではないのか。
高橋まつりさん(当時24)の件もそうだ。
東大卒、美人、電通など様々な要件が重なりあれだけ大きな報道になったように思う。
これまでにも過労死、過労自殺している男性社員は数知れずだろうが
社会を動かしたかと言われると心もとない。

印象に残った文を引用してみたい。

俺は「新聞」を作りたいんだ。「新聞紙」を作るのはもう真っ平だ。
(中略) 上の連中の玩具にされて腐りかけているんだ。
この投稿を握り潰したら、お前ら一生、「新聞紙」を作り続けることになるぞ(P419)
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.166:
(5pt)

素晴らしい

映画版、NHKドラマ版と観ました。それぞれに良さがありますが、やはり原作が一番です
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.165:
(3pt)

小説版>NHK版>>映画版

結論から言うと、

小説版>NHK版>>映画版

尺の問題はあるのだろうけど、
映画版は最低としかいいようがないでき。
もっと選べるエピソードはあったろうし、
変えようもあったろうに、
映画は改悪以外の何者でもない。

もし小説を先に読んでいたら、
映画版は、最後まで見るという気に慣れなかったろうと思う。
ただし、主人公の悠木は、映画版のほうが好き(^^;
決して役者さんそのものが好きなわけじゃないけど、
悠木は堤真一だと思う。
もうひとり、佐山も映画版の堺雅人のほうが好き。
でも、等々力はNHK版の岸部一徳さんがベスト。
安西は「殺しても死なない」雰囲気からは
確かに赤井英和なんだけど、
なんか、個人的に腑に落ちてるのは高嶋政宏。

でも話の展開としては、NHK版が、っぜんぜん勝ちまくり。

山行きのシーンとのスイッチも
NHKのほうがぜんぜんすんなりしていた。

映画版の最後、なんでオーストラリアなんだと思うね。
映画にかこつけてオーストラリアに行きたかった?
それ削ってできること、十分にあった気がする。

NHKが一時間余分に長く作れたからという
理由だけではないように思う。

製作サイドのしがらみなのかなぁ~?

でもやっぱり一番最後まで、腑に落ちたのは小説。
ちゃんと納得のできる流れであり終わりかただった。

ただ、この話、実話がもとなんだから
仕方が無いのだろうけど、
結局、何も達成できてないよね。
邪魔されたり、優柔不断だったり、圧力だったりで、
全部失敗・・・
主人公まで、失敗っぽく終わるし・・・

まあ小説版はそれでも、
穏やかな日々を手に入れたって終わり方だったから
救いはあったけど。

映画の、さわぎの途中で、辞表たたきつけて
終わりってのがいちばんまずい、ひどい。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.164:
(1pt)

「やたらどなりちらすが実は小心者の自己陶酔迷惑オヤジ」が主人公の“オヤジハイ(テンション)”な「熱血感動ドラマ」(笑)

「第三の時効」が面白かったのでいくつか続けて読みました。64は随所に無理があるもののまあまあ、半落ちルパンでがっかり、震度0は途中でギブアップ。これでだめだったら止めようと思い、本作はがんばって通読しました。このひと、結局同じパターンしかないんですね。もう読みません。

主人公は、自分の意にそぐわないと感情むき出しにしてどなり&がなりちらす、根は優柔不断な小心者の「反骨と熱血の燃えるブンヤ」(苦笑)。こんなの単なる異常者です。まあ、確かに日刊紙の中央官庁クラブ登録記者には、「自分は特別」みたいな勘違いオヤジは多いですけど。
最後の、かつての部下のいとこ(でしたっけ?)の投稿も(感動ばなしにしたてあげたかったのでしょうけど)まったくずれています。あげくの果ては、「悪役」は失脚して男気あふれる「ブンヤ魂」が集うハッピーエンド(?)。なんすかこれ?
共感も感情移入も、もちろん感動もできないめちゃくちゃな「おはなし」でした。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.163:
(5pt)

良いです

面白いです。皆さん一度読んでみることをお勧めいたします。。。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.162:
(5pt)

歴史を知るとともに組織の実態も学べる1冊

以前からタイトルを知っていたのですが、友人に勧められて手に取った一冊。
日航機の墜落事故自体も歴史上の出来事でしかなく何も知らないのですが、事故そのものも勿論事故を取材する新聞社の動きもとてもリアルだし、縦割り社会の縮図のような組織構造は読んでいて共感を得るものが多かったです。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.161:
(5pt)

厳しくも暖かい

厳しくも暖かいぬくもりをのある作品です。家族を支えるお父さん世代に力を与えてくれます。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.160:
(5pt)

傑作!!

日航機墜落事故を題材としながら主人公のオフィシャル、プライベートの
ストーリーを過去現在を織り交ぜながら見事に描き分ける手腕は見事。
作者らしくイデオロギーの衝突、スタンスの違いなどを散りばめ手に汗を
握り読むのをやめられなくなる面白さも秀逸。
しかし何よりもここでは人としての心、思い、優しさの深さが半端ない。
人としての生きざまをこれでもかと描き、個人的には自らの過去を振り返ら
せられた。自らも同じように生きてきたし、後悔はないがそれが通らない世
の中の不条理をいやというほど感じてきた。
それでもやはり自らの生きざまを貫くことに対する勇気をもらったような気
がする。忘れられない1冊になった。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.159:
(4pt)

リアルな現場、新聞の真実とは。

1985年日航ジャンボ機が群馬県・御巣鷹山へ墜落。未曾有の大事故を任された記者・悠木は全権デスクを任される。
地元新聞とはいかなるものか?との問いを探すべく組織の中で奮闘する姿を描く。
社長派vs専務派、上司と部下、または家庭内での父と息子…
かつて悲惨な遭難事故現場となった難所・衝立山。盟友・安西の言葉「下りるために登るんさ」との言葉の意味を探し、
安西の息子と登礬に挑戦する現在を並行して描いている。
著者が新聞記者が実体験をもとに、リアルな時間経過とともに描く内容は、現場にいるかのような熱を感じる。
新聞記者あるいは、報道現場の目線と実情ともいうべき内容を知る事で、新聞や報道への見方も変わってくるのでは…
自分の信念を貫く事の難しさ、厳しさ、孤独感、様々な感情を共有できる。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909
No.158:
(4pt)

秀作です

これまで、御巣鷹山の墜落事故に関して事実関係を綴った本を何冊か読みましたが、「小説」という形式をとっている本書は、なんとなく読書候補の対象から外れてきました。

発刊から10年以上を経て偶然、本書を手に取りましたが、導入部分から思わず引き込まれ、一気に読了しました。 巧みに主人公の過去~現在の物語を織り込みながら、事故後の一週間を追いかけていく展開は、「次に何が起こるのか?」読者の想像力を掻き立ててくれます。 また、作者(元地方新聞記者)の経験が、巨大なマスコミの辺境で生きる主人公の言動にリアリティを与えており、最後まで緊張感を持続させています。 当時の「新聞」の作成過程、中央紙と地方紙の力関係や記者の仕事の一端を窺い知ることもできました。 ただ、商売とジャーナリズムの狭間で「事故報道はどうあるべきか?」という根源的な問いかけには答えておらず、その点は残念でした。

衝撃的かつ悲劇的な事故の発生から既に30年以上が過ぎましたが、本書を読んで改めて当時のことを思い出し胸がつぶれました。
クライマーズ・ハイAmazon書評・レビュー:クライマーズ・ハイより
4163220909

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