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クライマーズ・ハイ
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クライマーズ・ハイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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1985年8月12日日本航空123便が群馬県多野郡上野村の高天原山に墜落した航空機事故と同じ会社に勤める同僚の「山屋」に起きた病気が入れ違いに書かれています。ある地方紙の出版社内の権力構造や色々な圧力と戦う主人公の姿が描かれています。ジャーナリズムの有様を描いた作品です。 | ||||
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もっと日航の描写メインの本だと思ったので、期待と違った。主に新聞社の人間関係や家族の話。正直、普段生きてても他人の人間関係にはあまり興味を持てないので、へー…って感じ。クライマーズ・ハイと合わせた構成とかは上手だと思う。 殺伐とした人間関係は、新聞社という場所であったり、時代のせいも大きいと思います。しかも、主人公が、なんとも言えない判断ばかりをするので、読んでてスッキリはしない。 つまらないわけじゃないけど、読み疲れるからもう読まないです。 | ||||
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職場でのプライドや意地のぶつけ合いみたいなのは臨場感があっていいけど、どうにも主人公の性格が生理的に受け付けないので、ちょっとイライラしながら読んで、読了感はイマイチ。 すぐにキレたり、感情にまかせに後先考えず上司に暴言を吐く。少年時代のトラウマを引きずり、職場に持ち込む。 部下のやる気をもて遊び、ごく個人的な私情のために新聞の紙面を利用する。 左遷されるのも自業自得だろうと思えてしまうので、結果ハッピーエンドで終わっているのも周りの人間性に助けられているだけだと思ってしまう。 単に男社会のいがみ合いや足の引っ張り合いを見たいなら、宮部みゆきを読めばいいなと思うし、自分の中ではスッキリしない小説でした。 | ||||
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筆力があるから面白いのだけど、若い時は煮え切らない、年を食えば判断がおかしい。読了感としてはイライラが募ります。 | ||||
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御巣鷹山の日航機墜落事故の報道を軸に、地方紙デスクが記者としての矜持に苦悩します。その合間に、社内の派閥闘争、部間の縄張り争い、新聞社としての生業の蘊蓄が描かれます。迫力のある文章でぐいぐいと読ませるのですが、どのエピソードも結末のすっきり感が乏しく、読了感はいまひとつでした。 | ||||
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何のために登るのか、何故危険な山を選ぶのか。 繰り返し繰り返し出て来る「降りるために登るのさ」。 哲学的な意味があるようで、その真の意味は各自が想像するしかない。 主人公も繰り返し考える。 地方新聞における報道も同じか。 飛行経路にもない日航機123便がたまたま群馬県境に墜落した事で、地方新聞紙の社員らは、様々な狙いや不甲斐なさや欲得にまみれる。 国際的なスクープを打つギリギリの挑戦や、命とは、報道とは。自ら建てた高邁なテーマに、自らの立場や家庭を危うくする。 だが誰に頼まれたわけでもない。1日、数分早く同じネタを新聞紙に載せようとしたところで、読者も国民も会社もそんな事に価値を見出してはいない。 真実の追求でもなく、それぞれの功名心や自己陶酔、社内人事闘争の具や、社外の取引相手への土産話でさえある。 地方新聞に置いて報道記事は、共同通信の配信記事をまとめれば成立し、それよりも保守王国群馬では福田・中曽根・小渕の顔色を伺い、地元有力者とねんごろになり、地方利権を編むのが、その実態であるからだ。 そんな中に起きた歴史的事故で、「報道」「スクープ」「命」を自ら問い、焦り、走り、酔い、そしてその山を降りる。ヒーローはいない。 生々しい地方紙事情は目に浮かぶようで面白い。ただ全体に、報道の使命や、山や、家族や、命に酔い、そして実際表現としていつもいつも目眩ばかりしていて、冗長。 敏腕デスクの手直しが欲しいところである。 Audible で聞いてみた。なかなかの熱演だった。 | ||||
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『ルパン』から文章がぐっと洗練されたが、要素を詰め込みすぎて焦点がぼけるところは変わっていない。 横山秀夫は短編の人との思いを強くした。 いつも東京を気にする群馬県。全国紙を敵視する地方紙。 東京は群馬を気にしないし、全国紙も地方紙を気にしていないのに。 この妙な田舎根性、ひがみ根性がリアルだ。 「記者屋」とか「山屋」とか男の世界における自己陶酔。 この作者って女性の性を悲劇的なものとしか描けない人だよなー。 女性記者の結末にしても。パンパンの母親にだって誇りはあっただろ。 でも実際、群馬ってこういう土地だ。2022年でも公職の男性が「若い女が」と平気で口にする。 他紙と比べてどうだこうだって、多くの読者は一紙しか取ってないんだから関係ないだろ。 主人公や幹部の熱についていけない。 社内の権力闘争の描写なら高村薫の『レディー・ジョーカー』の方がずっとよかった。 他の方も書いているように、最後の唐突な投書。蛇足。 しかもこれだけ問題を起こした本人が後にその企業に就職できるか? スクープは飛ばさないし主人公も犬になるしで、現実的ではあるがそれ以外にいいところが見つからない。 小説として一定のレベルに達しているとは思った。 | ||||
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横山さんの作品は、やはり短編が素晴らしいと思う。きっと、男性は、こう言う物語が男の熱さや男同士の友情を感じるのかもしれませんが、中だるみ感があって、ちょっと一気に読む気持ちはしませんでした。私はもともと、長編小説が好きだったのですが、横山さん読んで、短編の面白さを始めて味わいました。でも、やっぱり、映像化される作品としては、良いかもしれませんが、読むのは結構、しんどいなぁという感じ。御巣鷹山の時代に横山さん自身、新聞記者として、活動されていたので、その臨場感はありますが、ミステリーではなく、ヒューマンドラマみたいなかんじです。 | ||||
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面白いのだけれど、悔しさの持って行き場がなく消化不良が私には残った。どうにもならないことがあって人生だし、リアルだとも言える訳ではあるが…読み手の人生観によるかも知れない。 前半の勢いに乗ったままで読めば、もっと印象は良かったかも知れない。私は半ばで一度止めてしまったので、タイミング的にも失速して感じてしまった。一気読み推奨。 | ||||
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結論から言うと、 小説版>NHK版>>映画版 尺の問題はあるのだろうけど、 映画版は最低としかいいようがないでき。 もっと選べるエピソードはあったろうし、 変えようもあったろうに、 映画は改悪以外の何者でもない。 もし小説を先に読んでいたら、 映画版は、最後まで見るという気に慣れなかったろうと思う。 ただし、主人公の悠木は、映画版のほうが好き(^^; 決して役者さんそのものが好きなわけじゃないけど、 悠木は堤真一だと思う。 もうひとり、佐山も映画版の堺雅人のほうが好き。 でも、等々力はNHK版の岸部一徳さんがベスト。 安西は「殺しても死なない」雰囲気からは 確かに赤井英和なんだけど、 なんか、個人的に腑に落ちてるのは高嶋政宏。 でも話の展開としては、NHK版が、っぜんぜん勝ちまくり。 山行きのシーンとのスイッチも NHKのほうがぜんぜんすんなりしていた。 映画版の最後、なんでオーストラリアなんだと思うね。 映画にかこつけてオーストラリアに行きたかった? それ削ってできること、十分にあった気がする。 NHKが一時間余分に長く作れたからという 理由だけではないように思う。 製作サイドのしがらみなのかなぁ~? でもやっぱり一番最後まで、腑に落ちたのは小説。 ちゃんと納得のできる流れであり終わりかただった。 ただ、この話、実話がもとなんだから 仕方が無いのだろうけど、 結局、何も達成できてないよね。 邪魔されたり、優柔不断だったり、圧力だったりで、 全部失敗・・・ 主人公まで、失敗っぽく終わるし・・・ まあ小説版はそれでも、 穏やかな日々を手に入れたって終わり方だったから 救いはあったけど。 映画の、さわぎの途中で、辞表たたきつけて 終わりってのがいちばんまずい、ひどい。 | ||||
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事件そのものについての物語ではなく、それを主軸として地方新聞社という組織の閉塞感、それに属する人間のしがらみ、葛藤を描いた物語です。とりわけ主人公は組織内でも上手く立ち回れず、家庭もギクシャクしている、葛藤の多い男です。 人物の内面、人間関係の描写がリアルで矛盾がなく、一組織人の人生を描いたしっかりした読み物です。 主人公のうじうじとした葛藤が不快で爽快とは言えないうえに、タイトルの由来となる重要なエピソードだとは思いますが、時折挟まれる登山のくだりは興味がないうえにちょっとクサかったので3点です。 | ||||
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古本屋で文庫本の棚を眺めていた時に、見かけた。 映画版は観たけど、内容はほとんど忘れていたのでどんなものだったかと読んでみた。 評価をつけるとしたら、可もなく不可もなくといったところだと思う。 大どんでん返しがやものすごい感動があるわけではなく、起承転結もわかりにくかった。 だが決して、読むべき部分がなかったわけではない。 『新聞』は何のためにあるのかといったことだったり、命の大きい小さいとは何なのかだったり、人によって考えさせられることはたくさんあると思う。 次は一度しか観ていない、映画を観ようと思う。 | ||||
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重厚な文章力で新聞社内の軋轢、足の引っ張り合い、家庭内の不和うんたらかんたら……がよく描写されていて、すごくのめりこむことができました。特に足の引っ張り合いが面白くて……と考えてしまうのは自分の性格が悪いからでしょう。 そういうわけで、途中まではものすごく楽しめたし、主人公と燐太郎の関係は魅力的だと感じましたし、クライマーズ・ハイという言葉で一連の騒動をうまくまとめていたとも思います。 ただ、終盤、望月彩子が出てきてから冷や水をぶっかけられたかのような、夢からさめたような心地に落ち込んだ。おいおい、終着点、そこかよと。命の軽重とかそんな話じゃなかったじゃん! と。 ノンフィクションとして、社会に疑問提起するにはあまりにも書き込みが足らないし、その辺に対する葛藤も浅い。かといえば、エンターテインメントとして読者の感情を揺り動かすには、ラストが残念すぎた。 なので、新聞社の内部事情に関心がないと面白く読めないと思います。少なくとも、親子の情愛など描いていないし、大規模な飛行機事故ゆえの悲哀などもってのほか。 ノンフィクションの要素が、作者に遠慮させてしまったのかもしれません。とりあえず、評判からの期待を大幅に下回った作品でした。 | ||||
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JAL機墜落事故を追う群馬県の地方紙の物語。新聞社の編集局の足の引っ張り合いに興味をお持ちの方ならばそれなりに楽しめる作品とは思いますが、登場人物たちの、狭い社会におけるあまりにウエットな人間関係に、読んでいて途中でバカらしくなりました。主人公たちが抜き損ねたスクープだって、いずれ発表される事柄でしょう。発表されることを少し前に書くのに命がけなのはわからないでもないですが、そんなに固執するかな〜。主人公たちが、もうちょっと幅の広いジャーナリストであってほしかったです。日本の新聞社のバカさかげんを詳述したというのであれば、それなりに意味があるものかもしれませんが。 | ||||
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左遷人事の数年後、同期から送れてデスクに就任した地方新聞社社員の物語。 しかも、そのデスクというのが、地方紙の地元で起きた世界最大の旅客事故について。 新聞業界に詳しくなかったので、その内情をリアリティをもって表現できている点は 素晴らしかった。部下と先輩とのはざまで、どのような決断を下すべきかの苦悩もよく描かれていた。 ただまぁ新聞社の事情を楽しく勉強できたが、読後感は可もなく不可もなくといったところか。 ページをめくる指が止まらないという感じではありませんでした。 謎解きやどんでん返し、鳥肌が立つような感動というのは期待せずに読む本ですかね。 | ||||
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1985年、御巣鷹山に未曽有の航空機事故が発生し、衝立岩登山を予定していた地元紙の遊軍記者である主人公に全権デスクが委ねられる。 あらゆる場面において己を試される…。生き様とは何ものであるかを問う作品となっています。 「下りるために登るんさ。」 | ||||
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スクープを打つ度胸が土壇場でしぼみ、見送った後に他社に抜かれて味わう内臓を握られるような焦燥感とか、販売や広告との諍いなど、記者であれば誰しも経験のある事象のリアリティはさすが。なんですが、素人が書いた投書の掲載で自分のキャリアをドブに捨て、それをヨシとする結末はやっぱりいただけません。記者であるか人間であるか、を厳しく問われる場面はもっと他にあります。もっと上に登りたいと願うものの、最近どうも仕事に身が入らない現役記者の自分の良い反面教師になりました。 | ||||
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いや~社会派ハードボイルドです。横山さんは新聞記者時代に実際この日航機墜落事故の取材をなすったそうで当時の事故の状況や新聞社内の状況を書き残したかったのでしょう。記者として後悔の念や恨みつらみもあるのでしょう。だからとても克明な描写ですし社内に潜む派閥抗争や軋轢、魑魅魍魎な上司たちが絡んだりといやはやハードボイルドです。でもね、あの未曾有の事故でさえ一週間もしないうちに鮮度が失われ一面トップから落ち、昂揚の熱も冷めしまった!コレ読んでるボクまで冷めちゃってるじゃないの。そして結びが“ヒトの命は大きい小さいがある”って…なんだかなぁ~青臭いなぁ~実際に大惨事を目の当たりにしたヒトとそうでないヒトの温度差でしょうか。“下りるために登るのさ”う~ん…ちょっとボケちゃってるんだよなぁ~確かに七合目まではクライマーズ・ハイでした。 | ||||
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男のロマンなんですか?よくわからないのですが。主人公の優柔不断な面も含めて、人間らしいと言えば、そうなのかもしれませんが。日航機墜落、登山、過労死、家族関係、職場関係、で成り立っているこのお話し。どうも空回りしているようで、いまいち読み応えがありませんでした。私は結局何を訴えたいのかがよく理解できなくて、大きな山場と言う物がいつくるのか!!と期待していただけに、最後までこの一本調子は残念で成りません。サスペンスだと思っていたので、余計に空振り感を感じました。 | ||||
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「半落ち」にがっかりしたので敬遠していたのですが、週刊文春で1位となったのをきっかけに読みました。一言で言って「臭い」です。男臭い組織内の軋轢の描写、散見される浪花節的な泣かせ。それなりに楽しめましたが、「このミス」1位の「葉桜の季節に君を想うということ」に比して、万人に薦められるとは言えません。 | ||||
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