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クライマーズ・ハイ
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クライマーズ・ハイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全217件 1~20 1/11ページ
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1985年8月12日日本航空123便が群馬県多野郡上野村の高天原山に墜落した航空機事故と同じ会社に勤める同僚の「山屋」に起きた病気が入れ違いに書かれています。ある地方紙の出版社内の権力構造や色々な圧力と戦う主人公の姿が描かれています。ジャーナリズムの有様を描いた作品です。 | ||||
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もっと日航の描写メインの本だと思ったので、期待と違った。主に新聞社の人間関係や家族の話。正直、普段生きてても他人の人間関係にはあまり興味を持てないので、へー…って感じ。クライマーズ・ハイと合わせた構成とかは上手だと思う。 殺伐とした人間関係は、新聞社という場所であったり、時代のせいも大きいと思います。しかも、主人公が、なんとも言えない判断ばかりをするので、読んでてスッキリはしない。 つまらないわけじゃないけど、読み疲れるからもう読まないです。 | ||||
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緊迫した描写に引き込まれました。高いてっぺんとじんわり深みのある素晴らしい作品に出会いました。 | ||||
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職場でのプライドや意地のぶつけ合いみたいなのは臨場感があっていいけど、どうにも主人公の性格が生理的に受け付けないので、ちょっとイライラしながら読んで、読了感はイマイチ。 すぐにキレたり、感情にまかせに後先考えず上司に暴言を吐く。少年時代のトラウマを引きずり、職場に持ち込む。 部下のやる気をもて遊び、ごく個人的な私情のために新聞の紙面を利用する。 左遷されるのも自業自得だろうと思えてしまうので、結果ハッピーエンドで終わっているのも周りの人間性に助けられているだけだと思ってしまう。 単に男社会のいがみ合いや足の引っ張り合いを見たいなら、宮部みゆきを読めばいいなと思うし、自分の中ではスッキリしない小説でした。 | ||||
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未曾有の航空機墜落事故の報道戦において、奮闘する新聞記者達の生き様が描かれています。 改めて読むとタイトルの「クライマーズ・ハイ」という言葉の重みを感じずにはいられません。この言葉に隠されたもう一つの意味が、小説のクライマックスで主人公の選択を左右するものとなります。 他紙より先に特ダネを掴み、いち早く紙面に載せる。携帯もパソコンも無い時代だからこそ逆に競争の苛烈さ、生々しさが肌で感じられます。会社組織の中の男の嫉妬やマウント、マジ怖い!(→時代的に女性に関して描かれていないのが残念) しかし全編を通して刺さるのは、作者が突きつける「どんなに悲惨な事件であっても、当事者以外の人間にとっては所詮、他人事である」という主題です。その諦観を踏まえた上で、報道する側として真実に迫る記事をどう書くか?主人公の葛藤が丁寧に描かれており共感できます。 横山秀夫氏の著作は『64』など重厚な長編もありますが、こちらはエンターテイメントとして一気に読めます。堤真一さん主演の映画もオススメです。 | ||||
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この本はノンフィクションかと勘違いするほど描写が生き生きとしていて、秀逸です。思わず「北関東新聞社」が実在するのかをネットで検索してしまいました。思春期の子供を持つ親としての悠木の気持ちに共感しました。彼が直ぐにカッとなる割には気が小さいところに何度もやきもきしましたが、最後は晴れやかな気持ちで読み終えることが出来ました。他の作品も是非読みたいです。 | ||||
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読み応え十分。非常に良い物語。登場人物の細かい心情描写に惹きこまれ、時間を忘れて読み切ってしまう。 | ||||
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最近群馬のある街を歩いて、自分の過去の記憶と現在の街の佇まいについてあれこれ考えていて、「クライマーズ・ハイ」を思い出し、久々に読みたくなった。作中の言葉を借りれば「もらい事故」でありながら、未曾有の大惨事に懸命に対応する当時の人々に思いを馳せた。その記憶は古い傷のように、未だ人にも土地にも残っている。そして、当初原作やドラマの中で、困難は多いけど社会において普遍的で揺るがない価値を持っていると描かれていたジャーナリズムや新聞という存在が、たった20年で壊滅的なまでに姿を変えたことを、痛切に感じさせられた。 | ||||
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筆力があるから面白いのだけど、若い時は煮え切らない、年を食えば判断がおかしい。読了感としてはイライラが募ります。 | ||||
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横山秀夫さんという小説家の名前は聞いたことがありませんでしたが、日航事故に興味があったので購入しました。まるで山崎豊子のような社会派小説ですね。横山氏は事故当時は群馬県の地方新聞記者だったということからも、新聞の世界のディテールの描写がとても詳しく書かれています。1985年当時はこのように新聞が作られていたんですね。最後まで一気に読みました。とてもパワフルでおもしろかったです。 | ||||
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面白い | ||||
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文庫版が出たので買い直して再読しました。やはり横山秀夫の最高傑作はこれですね。 日航機事故や登山に興味のない人も、ある程度の年齢を経で、大事なものをあれこれ置き忘れてきた男の生き様を、主人公に付き合ってタイムトラベルしてあげて下さい。なお本作はドラマ化と映画化もされましたが、原作の熱量を保っていたのはNHKのドラマ版のほうでしょうか。 | ||||
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記者達の熱い闘いが繰り広げられます。 決して、綺麗事では無い。 うまくいく事ばかりじゃない。 みんなが愛と友情に溢れているわけじゃない。 それでも、嬉しいことや幸せがある。 いい作品だと思いました。 | ||||
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サラリーマンなら誰しもが一度は狙う大きな手柄に、他の要素をうま~くストーリーに絡めた大作。女性への対応等、今の時代にはそぐわない描写も多いですが、スリリングな展開は魅力でした。 | ||||
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間違いなく名作ではあると思います。 描写の細かさなどは、具体的なイメージを沸かせるのに十分。 ただ、他の方が書かれているように、読み終えてあまりスッキリはしないですね。 それでも、読んでよかったと思える1冊。 | ||||
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8月の猛暑になるこの時期に読み返す小説です 私も歳を重ね悠木さんの歳を超えましたが 年々受け取り方が変わります 変わらないのは いつ読んでも勇気をもらえることかな | ||||
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御巣鷹山の日航機墜落事故の報道を軸に、地方紙デスクが記者としての矜持に苦悩します。その合間に、社内の派閥闘争、部間の縄張り争い、新聞社としての生業の蘊蓄が描かれます。迫力のある文章でぐいぐいと読ませるのですが、どのエピソードも結末のすっきり感が乏しく、読了感はいまひとつでした。 | ||||
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1985年8月12日、羽田空港を飛び立ったJAL123便が群馬県の御巣鷹山に墜落したとき、小説家としてデビューする前の横山秀夫は、群馬県の地方紙である上毛新聞の記者であった。何度も現場に赴き、悲惨な状況を目の当たりにした。だからこそ、この作品は難産だったらしい。書こうと思い出す度に嘔吐したと後のインタビューで述懐している。 その結果横山が採用したのは、現場をあえて書かないという手法だった。地獄を目撃したにもかかわらず、それをあえて書かない。現場から帰ってきた記者に間接的に語らせる、その手法が見事に奏功している。まだ三年目のほとんど駆け出しの記者神沢が別人のようになって帰社し、主人公であるデスクの悠木と対峙する場面は、実際の現場を直接的に描写するよりもはるかに迫力のあるシーンとなっている。「これだけは覚えとけ。お前を調子づかせるために520人死んだんじゃないんだ」という悠木の台詞は、横山が自分自身に向けた戒めの言葉ではなかったか。 事故発生当時の地方新聞社内の上へ下へのドタバタ劇は、元新聞記者ならではの筆致である。編集局の社会部、政治部、さらに制作局、販売局、社長まで交えて、各人の思惑が目まぐるしく交錯する。特に興味深いのは「大久保連赤」世代の社員たちの、この世界的大事故に対する反応である。大久保事件と連合赤軍事件。それはこれまで群馬最大の事件であり、当時の担当記者はその遺産で飯を食ってきた。「大久保」の昔話でうまい酒を飲み、「連赤」の手柄話で後輩記者を黙らせた。そのかつての金メダルが色あせることへの焦りと嫉妬が、紙面づくりへも影響を及ぼす。さらに悠木の幼少期の秘密を知る人物も絡んで、浅ましいとしか言いようのない足の引っ張り合いが始まる。 時折挿入される登山のシーンは、事故から17年後のもう一つの物語である。「下りるために登る――」友人が遺した謎の言葉の意味を知るために、すでに57歳になっている悠木はその友人の息子と一緒に衝立岩に登る。載せるべきではない投書を独断で載せて草津の通信部へ飛ばされることになる悠木のその後は、しかしまんざらでもまんざらでもないことを知って読者は安堵する。 今回が3度目の再読だが、わずか一週間の出来事の中に、新聞社内はもちろん悠木家の家族関係まで、実にさまざまな人間模様が無理なく織り込まれていることに改めて驚く。横山秀夫はミステリー作家であり、とりわけ警察小説を得意とする。そういった意味では、この作品は傍流に位置するだろう。ミステリーはほとんどないが、本作に限ってはミステリーなど必要ない。現代屈指の小説家が、小説家になる前に在籍していた新聞社で、偶然遭遇した未曽有の飛行機事故。「鎮魂ではない」とインタビューで横山は言い切っているが、結果的に本書は同事故を扱った山崎豊子『沈まぬ太陽』よりもはるかに雄弁に、あの大事故を物語っている貴重な遺産であると思う。 横山が当時上毛新聞の記者でなかったら、この作品が書かれることはなかったし、横山が新聞記者を辞めて作家になっていなかったら、やはりこの作品が書かれることはなかった。真実を暴く新聞記者と、物語を紡ぐ小説家。相反する二人の横山が互いを叱咤しつつも手を取り合って完成させた本作は、奇蹟の一冊と言っても過言ではあるまい(あの事故が起こらずこの作品が書かれなかった方が一番よかったのかも知れないが……)。 | ||||
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まず、昭和という時代を感じました。今ならコンプライアンスに触れる社内での発言など。 親子の絆について上手に描かれており、メディアの役割(目的)、御巣鷹山の墜落事故の様子も伝わってきました。読むに値する本だと思います。 | ||||
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構成も文章の鋭さも素晴らしい。が、後半から急に急ぎ足になるかんじで内面の掘り下げが物足りない。 | ||||
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