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クライマーズ・ハイ
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クライマーズ・ハイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全217件 201~217 11/11ページ
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この小説には今までの横山の描いたような意外性も伏線もひねりもない。予想通りの展開とありがちな人物像。むしろあまりにまっすぐな筋立てに肩すかしを食う。ここでいつもの大逆転はないのかと。ない。それでも読者は引き込まれるようにして一気に読まされ、巻を置くことはない。そしてたびたびあふれる涙をぬぐう。泣かせることにかけては浅田次郎が第一人者だったが、横山の新境地はそのお株を奪った感がある。やや勧善懲悪的な感じもしないでもないが泣かせのためにはやむを得ないか。読後感は極めて爽快な小説らしい小説。本年度必読の最高傑作。あえて難を言うと、表題の「クライマーズ・ハイ」は内容に合わない。「アンザイレン」がもっともふさわしいが、題名とはしにくいからなあ。 | ||||
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日航機墜落事故を担当した地元新聞記者の苦悩と緊迫の数日間。実際18年前に上毛新聞の記者だった著者の体験を生かした力作です。家族や職場の人間関係に悩む主人公が生き生きと描かれ、けして権力におもねる事のない彼の姿勢にはとても共感を覚えました。また、販売や広告といった新聞社独特の世界も描かれ興味深いものがありました。今までの警察小説から頭一つぬきんでて、私の中では横山作品のベストワン!です。――記録でも記憶でもないものを書くために、18年の歳月が必要だった。…(著者の言葉より)彼の渾身の一作、是非読んでみて下さい。 | ||||
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本書は、1985年の日航機事故を取材する新聞記者に焦点をあて、締め切りに追われる新聞作成の編集現場が臨場感溢れるタッチで克明に描いた物語。群馬県の地方紙のベテラン記者・悠木は、同僚の安西と共に谷川岳に登る計画を翌日に控えていたのだが、その日の夕刻、日航ジャンボ機が群馬県の山中に墜落する大惨事が起き、その約束は永遠に果たせないことになった。そして悠木は事故に関する取材と記事を取り仕切る全権デスクに任命され、記者達はいまだ判然としない墜落現場を目指し、夜の山中へと出動していく。夜明けと共にテレビから流れる墜落現場の悲惨な映像。更に谷川岳に向かったはずの安西が、夜中に市内の歓楽街で倒れ、植物状態になったというのだ。二つの事件の狭間で悠木は揺れ動く…… 警察小説でもミステリでもない本書は、横山秀夫の新境地ともいえる作品。これまでとは違うテーマでありながら、組織と個人の物語を丁寧に描き、ラストまでの展開も目が離せない場面が続き、実に読みごたえのある作品でした。 | ||||
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著者は元上毛新聞(群馬県の地方紙)の記者である。その著者が、御巣鷹山日航機事故の現場を取材した体験に基づいて書き上げたいう作品。『記録でも記憶でもないものを描くのに18年掛かった』というその言葉におおいに期待した。しかし…、申し訳ないが、その読後感は正直にいって、やや『期待はずれ』なものであった。 あの未曾有の事故に遭遇した地方新聞社が見舞われたであろう『怒濤のような狂乱状態』、そのなかでぶつかりあう、記者を始めとする現場の生々しい姿を軸に展開していくドラマを、私は期待していた。あるいは、それは『好み』の問題であるのかもしれない。冷静になって考えれば、確かに作品としてそれなりに手堅くまとまっている。主人公をとりまく様々な人間関係と微妙な心理描写はそれぞれにリアルで(終盤若干予定調和という気もするが)、『ヒューマンドラマ』として心うつ作品であるとは思う。しかし、あまりにも多くのエピソードを盛り込みすぎて、印象として、『御巣鷹』から離れてしまうのである。特に友人の息子と谷川岳の衝立岩を登るという『現在』と『(御巣鷹の)18年前』が交錯するので、どうしても『御巣鷹』の緊張が切れてしまう。ドラマの軸としての『御巣鷹』の印象が弱いのである。ドラマの『芯』はどこにあるのか、著者が描きたかった『テーマ』は何なのか?この小説において、なぜ『御巣鷹』でなくてはならなかったのだろうか? ・・・というのが、率直な印象であった。・・・勝手に期待していた、と言われればその通りではあるだろう。しかし、著者は、現役の記者として『御巣鷹』の取材に携わったという、希有な体験を持っている。それと銘を打つのならば、そのことをもっと活かした作品を読ませて欲しかったように・・・思う。 | ||||
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知っている方も多いと思うが、著者は上毛新聞社で12年間記者を続けた。フリーライターに転身後、平成3年「ルパンの消息」でサントリーミステリー大賞佳作に。同10年「陰の季節」で松本清張賞。同12年「動機」で日本推理作家協会賞短編部門と次々に受賞。新聞記者時代の活動を活かした警察小説を引っさげて、推理小説界に旋風を巻き起こした。 内容は、北関東新聞社記者の悠木は、ひょんなことから同販売局の安西と谷川岳の衝立岩に挑戦することになっていた。しかし、当日にあの日航ジャンボ機墜落事故が発生し、待ち合わせ場所へは向かえなかった。未曾有の大事故の現場が群馬県御巣鷹山となり、地元紙局は興奮のるつぼと化していた。そんな中、日航全権デスクを任された悠木は紙面作りの最中に、衝立岩に向ったはずの安西が入院中であることを知る。見舞いに行くと植物状態だと聞かされ、安西も山に向っていなかったことが分かり、その理由が分からず悩む悠木。いったいどういうことなのか? 上司のくだらないプライドや部下の精力的な記事、抜きネタ、元部下の死、息子、そして衝立岩と様々なことが絡まり合い、物語は進んでいく。最後は、亡くなった元部下の従姉妹である望月彩子、衝立岩に息子の淳がたてたハーケンが悠木に大切なことを思い出させ、奮い立たせる。 「これぞ男の生きる道」といった感じにしびれること請け合い。実際に日航機墜落事故を取材したことで生まれたリアリティー感とフィクションの世界がうまく融合した秀作である。 | ||||
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彼の作品今まで未読なのですが、この作品で一気にファンになりました。日航機事故に遭遇した記者達の高揚感・臨場感が熱く熱く伝わってきます。何本もの糸が主人公をつつみ、最後には見事に一枚の絵になっていく、そんな良質の小説です。今年の、ベスト。読後感も心地いいです。 | ||||
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谷川岳の魔の山衝立岩に上り登ろうと約束した北関東新聞社の悠木と安西、前日に日航機墜落事故が発生し、悠木は全権デスクを命じられる。約束を守れなかった悠木、そして安西は夜の町で倒れる。悠木の戦いが始まった・・・・・そこには新聞に書ける男達の戦いが臨場感あるれる表現力で描かれている、上層部との戦い、締め切りとの戦い、販売との戦い、そして自分との戦い。警察を舞台に書き続けた横山秀夫、心機一転今回は経験を生かした記者物、でも横山節は健在、会心の一撃、完璧にノックアウトされました | ||||
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横山氏の描く警察官の姿を読むたびに、さぞすばらしいサツ回りの記者だったのだろうと思っていた。そして、今回一気にこの本を読み終え、地方紙記者としての誇りと意地が伝わってきた。地元上毛新聞の記者として、日航ジャンボ機事件の報道に携わった著者。自らが取材していた時期に書きたくて書けなかったこと、載せてあげたくて載せられなかったこと、これらすべての没した原稿や思いに対する、弔いに思えた。彼はこの作品が一番書きたかったのではないだろうか。事件を「ヤマ」と呼ぶ。この本に登場する二つの大きすぎる「ヤマ」を終え、ラストにはすがすがしささえ残る。本当に毎回毎回、いい本をありがとう、と叫びたい。そして、御巣鷹に眠った多くの魂に心から合掌。 | ||||
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次々と起こる難事に立ち向かっていく主人公の一週間を一気に読み終えました。新聞社内の派閥争いや嫉妬など、人間の醜い面をたっぷり見せつけられたにもかかわらず読後感が以外に爽やかなのは、主人公の仕事に対する情熱と名誉栄達にこだわらない態度のせいでしょう。「寝る間もないほど忙しい」ほどのハードな仕事が好きな方にはお薦めです。 | ||||
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一気読み。山岳小説ファンなら見逃せない作品だろう。もっとも、山のシーンはそれほど多くないが、登山シーンのリアルさは少しでもクライミングを培った人ならば、唸るはず。今年一押しの山の小説と断言できる。といいながらも、これは山岳小説ではない。1985年の日航機事故を取材する新聞記者にフォーカスをあて、締め切りに追われる新聞作成の編集現場が臨場感溢れるタッチで克明に描かれている。元新聞記者ならではの著者の筆致が冴える。そして、仕事にかける男たちの群像と、“生涯一記者”を貫く、主人公の頑なまでの執念が見事に作品の底流に生きている。何よりも素晴らしいのは、谷川岳衝立岩への登攀に結びつける巧みな構成である。冒頭の「下りるために、登ること」と、タイトルでもある「クライマーズ・ハイ」の言葉の謎解きが最後にきてきっと分かるだろう。憎い演出である。 | ||||
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確かに一気読みした。しかし、読後は首を傾げるばかりだった。おおよその本が、全ての読者を対象に書かれているわけではないのは、私も知っている。だがこの話は非道い。書かない名手ではあるが、今回はあまりに読者に頼りすぎだ。いや、評価を求めて、出版内部に向けて書いたのでは? と、邪推すらしているくらいだ。 横山秀夫氏の一連の作品は、働く男は美しいというのか、働く男を肯定することで読者をつかんでいるのだとは思う。だがそれが鼻につくという側面もある。今回はそうだった。マスコミの一員である新聞記者が、マスメディアの取り上げ方によって人の命の大きさを決めていることをシロウトに言われてはっとするなど、しかもそこが話の一つのキモだとされると、元新聞記者という作者!の作であるだけに、そんなに日本のマスコミのレベルが低いのかと思うとぞっとした。 加えて、横山氏の作品に多く見られる親子像に、父親は家庭をないがしろにしていたとしても、働いてさえいれば、相容れなかった子供とも、子供が大人になれば、いずれは理解してくれるというものがある。これはある年齢より上の男性のファンタジーだと、同性である私は思う。いや、そういう風に子供が思うようにしてくれる出来たカミさんが私も欲しいという羨望かもしれないが。 最後に一言。既刊本を全て愛読している読者だからこそ言いたい。横山秀夫氏、「これで良い」と、自己満足していませんか? 今作は初めて作者の作為が全面に読みとれて失望した。次作に期待。 | ||||
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横山秀夫は『職人を描く職人』である。彼が描く警官や新聞記者、判事達は皆、心に『傷』と『餓え』を抱えて、自分を取り巻く現実と何とか折り合いをつけるべく仕事に熱中する。例外なく仕事中毒である。本作の主人公悠木もまた、自分の生い立ち、死なせてしまった部下、息子との関係などを引きずりながら、職場にのみ自分の居場所を求めている。そんな彼が同僚と『谷川岳』に上ることになったその日に、日航機が群馬県内に墜落する事故が起こる。そして彼の物語は急激に変化していく。とにかく悠木をはじめとした新聞記者達の行き詰まるような仕事へのこだわり、『日航機墜落事故』という現実の大惨事の前でさえ、かすんでしまわないその存在感にまず圧倒される。ある意味ステレオタイプともいえるかもしれないが、登場人物達の個性も際だっている。作者の作品では、人物像を掘り下げるにつれて、重苦しいものが堆積していくように感じられるのだが、今回はその堆積さえも心地よい。そして『大団円』である。ご都合主義などという批判もあるのかもしれない。でも、物語世界にここまで浸れてのご都合主義なら大歓迎である。 | ||||
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今までの横山氏の作品を越えた最高傑作の誕生だと思う。 持ち味の緊迫感と力強い文章で不況の中一人気を吐いている感の強い横山さんだが、従来の警察を舞台にした作品はいささかテーマが小さかったが、本作は全然違う。 1985年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描いているのであるが、特にヒューマンドラマ的要素を織り込んでるのが見逃せない。 まさに横山氏の新聞記者時代の取材体験を下にフィクションとノンフィクションを融合したような作品である。 ズバリテーマは“親子愛”と“命の尊さ”と“男の生き様”。 上記いずれの観点からも楽しめる点が凄い。 もちろん、社内の派閥争いや出世争いも楽しめるがそれよりも新聞のあり方について熱く語ってるところがいい。 ストーリー的にも主人公の悠木が一緒に登ろうと約束していた“衝立岩”に過労で倒れたために登れなくなった友人安西の『下りるために登るんさ』という謎の言葉の解明と親子関係の苦悩、また未曾有の事故の全権デスクに命じられて追いつめられて行くの心の動きが素晴らしいのである。 読者も400ページあまりひたすら“ハイ”な気分に浸れるのである。 とにかく色んな点から楽しめ、心が残る一冊なのは間違いない。 “迷うなら読んでください。”と声を大にして言いたいスケールの大きな作品です。 ただ寝不足にならないように注意してくださいね(笑) | ||||
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一気に読み上げた。著者の本は全て読破しているが、この長編もまた手の届く所に位置 する事に決めた。専門用語が(特に山について)多いのだが、不思議とスンナリ読めた。「第三の時効」の時も組織社会の男気のぶつかり合いに緊張しながらも読み終えた後は爽快感があった。今回のは、それ以上に緊張感が何度も押し寄せ、新聞が刷り上がる度にこちらも安堵の息をはいていたようだった。目頭が熱くなり、胸が打たれた場面がある。自分で自分を幸せだと思える瞬間を持てる人間は、この世で一番幸せなんだと思った。 | ||||
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あの御巣鷹山のジャンボ事故を追った記者たちの熱い夏の物語!待ちに待った新作でもあり一気によみあげました。「半落ち」の中尾洋平が気になってしまった人は必読です。「事件屋」稼業の男たちの矜持や妬みや情熱が、未曾有の大惨事の混乱と熱狂で暴走していく様は圧巻です。誰もが暴走していくなかにも丁寧な心理描写が伴奏のように流れていき読後はなにかすっきりしました。寄生虫みたいな幹部や、昔の栄光だけをひけれかす古参記者などは、一見典型的な悪役かと思わせつつ、陰影にとんだサイドストーリーあり。うーん職人技。トリック的な伏線は多くないですが、心理描写と台詞でよませます。山に来ると不思議と正直になるのはなぜだろうか、との問いへの答えがこの世の最後!の会話になるかもしれないと無意識に思ってるから・・・という台詞にはしびれました。買って損はしません。 | ||||
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