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妖虫
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【この小説が収録されている参考書籍】
妖虫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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醜い容姿のために、美しい女性を殺したいほど嫌うという何とも身勝手な動機で殺人を犯す犯人です。 殺人予告は赤いサソリの屍骸やマークを残したりします。 被害者にとても身近な人が犯人の一味だろうと目星はつけていた人はいたのですが、それが主犯であるとは驚きでした。 また、今回の私立探偵は三笠竜助というよぼよぼのご老人ですが、なかなか推理はいいところをついていました。 それにしても途中に登場するブリキでできているにも関わらずコンパクトに収納できる真っ赤なサソリの着ぐるみには驚きです。 どう考えても重いと思います。 とても今はやりのゆるキャラにはなれませんが、江戸川 乱歩さんの着ぐるみの発想は時代の先端を行っていたのかも知れません。 | ||||
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乱歩の定番とも言える、怪人と探偵が対決する話で、派手な舞台演出を見せ場とする、エンターテイメント性重視の通俗もの。 この物語での怪人は、現場に赤いサソリを紋章として残し、恐怖心を煽り立てる「妖虫」。探偵は、明智小五郎ではなく、白髪白髭の奇人の老人探偵三笠竜介。 真相の核となる、ある人物の正体には、すぐにピンとくると思う。物語の進行に伴って、それを裏付ける出来事が次々と起こるので、わかりやすい真相だ。 警視庁の簑浦係長が説明した、品子誘拐のトリックと、そのために犯人が取った手法は面白い。 次のようなことが説明されていないが、まあ良しとしよう。 ・犯人は、三笠の探偵事務所の特殊な構造をどうやって知ったのだろうか。 ・ショウウィンドウの人形と○○をどうやって入れ替えたのだろうか。また、その捜査の結果は。 三笠探偵が最後に品子の部屋を調べた際に行ったことは、ひどすぎると言わざるをえない。わざわざそんなことをしなくてもすんだのに、最後の場面を劇的に盛り上げるために、探偵にとんでもないことをさせている。 | ||||
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もともとは雑誌『キング』に、昭和8-9年に連載されたもの。 乱歩の冒険活劇のひとつで、グロテスク、残虐趣味、変装、美少女といったモチーフに溢れている。 名探偵として活躍するのは、三笠竜介。 まあ、なんとも不気味な一冊であった。次々とあらわれる赤いサソリ。小さな奴から巨大な人形まで。そこにちゃんとトリックが忍ばされているのも評価できる。 犯人の意外性(バレバレだが)が面白い。動機が最後まで分からないのも良かった。 | ||||
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