■スポンサードリンク
妖虫
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
妖虫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
犯人の落胆度を嵩上げするために、ヒロインの愛猫を、、、三笠探偵の猟奇性を誰も非難しないのが不思議だ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
明智小五郎編ではなく、三笠という老人が事件解決します。 ラストに「お前が犯人じゃ!」となり、謎解きを解明するのがこういう探偵ものの定番だが、これはまさに爽快。最後の最後まで無能を演じ周りから呆れられ立腹された後に、犯人に対してグゥの音も出ないほど徹底的に叩きのめし一気に賞賛を得ます。どんでん返しにつぐどんでん返し。事件解決したと思ったら実は人質は屋根裏に閉じ込められ、屋根裏から滴る血。「オホホホホ。私は勝ちました」とドヤ顔の犯人に対して信じられないような大どんでん返し。ここまで爽快なのは見たことがなく何度も読み直しました。 ネタバレにならないようここまでにしますが、「可哀想だが人の命には変えられん」というセリフには一気に脱力し思わず失笑してしまいました(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
車の中で子供(8歳)向けで流しました。結構食いついて楽しんでいたようです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江戸川 乱歩さんの作品を結構読んで来ました。そしてパターン化されて来ているのがわかるようになって来ました。他のレビューの方も言われている通りストーリー展開が見えて来て段々つまらなくなって来たので読むのはこの作品で最後とします。 目羅(めら)博士 ・・・自殺者を多数産むビルの一室。その謎を追い、自殺者に代わって同様の手口で犯人にお返し。 恐怖王 ・・・主人公の大江蘭堂に恋した恋仇の凶暴な犯行。 地獄風景 ・・・殺人から殺戮にエスカレートする犯人。 鬼 ・・・田舎の殺人事件の謎を紐解く青年探偵小説家。 妖虫 ・・・蠍(さそり)の死骸や絵などで脅かし、蠍の着ぐるみなどを使用して美人に嫉妬する殺人犯。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
乱歩の作品は、初期の短篇小説、中期の大人向け長編、後期の子供向けに分かれるが、私が一番好きなのは初期の短篇小説。『目羅博士の不思議な犯罪』など、異常な人間心理の襞に繊細に分け入るような描写が好きだ。 本書に収録されている中篇『湖畔亭事件』は、レンズに魅入られ、そしていつしか覗き見をするようになった主人公が滞在した旅館の脱衣所を覗き見するなかで、殺人事件を目撃するという話。前半のレンズに魅入られた男の心理描写が秀逸で、淡々とした描写のなかで異常な作品世界に引き込まれていく。 表題作『妖虫』は、中期のエログロ路線の作品。途中で犯人はわかってしまうけど、富豪の令嬢が拉致されたり、見世物小屋が犯行の舞台となったり、乱歩らしさは満開。気楽に楽しめる作品。 『妖虫』は★3.5、『湖畔亭事件』は★5つ。乱歩の作品を昔から出版している春陽堂さん、50年くらい前に乱歩の短篇小説全集でお世話になった。装丁にも乱歩らしさがあるので、装丁も含めて★5つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
醜い容姿のために、美しい女性を殺したいほど嫌うという何とも身勝手な動機で殺人を犯す犯人です。 殺人予告は赤いサソリの屍骸やマークを残したりします。 被害者にとても身近な人が犯人の一味だろうと目星はつけていた人はいたのですが、それが主犯であるとは驚きでした。 また、今回の私立探偵は三笠竜助というよぼよぼのご老人ですが、なかなか推理はいいところをついていました。 それにしても途中に登場するブリキでできているにも関わらずコンパクトに収納できる真っ赤なサソリの着ぐるみには驚きです。 どう考えても重いと思います。 とても今はやりのゆるキャラにはなれませんが、江戸川 乱歩さんの着ぐるみの発想は時代の先端を行っていたのかも知れません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
美貌の盗賊「黒蜥蜴」VS名探偵・明智小五郎!!! 江戸川乱歩 著 『黒蜥蜴』 ~霧名亜夜斗のこの小説が面白い!!!~ 《あらすじ》 社交界の花形にして暗黒街の女王、左の腕に黒蜥蜴の刺青をしているところから、その名も《黒蜥蜴》と呼ばれる美貌の女賊が、大阪の大富豪、岩瀬家の所蔵する日本一のダイヤモンド「エジプトの星」を狙って、大胆不敵な挑戦状を叩きつけてきた!!! 妖艶な女怪盗と名探偵・明智小五郎との頭脳戦は、いつしか立場の違いを超えた淡く切ない感情へと発展していく・・・・・・・・ 《解 説》 「…美しい女の左の腕に、一匹の真っ黒に見える蜥蜴(とかげ)が這っていた。 それが彼女の腕のゆらぎにつれて、吸盤のある足をヨタヨタと動かして、這い出したように見えるのだ。 今にもそれが、肩から頸、頸から顎、そして彼女の真っ赤なヌメヌメとした唇までも、這い上がって行きそうに見えながら、いつまでも同じ腕に蠢いている。 真に迫った一匹の蜥蜴の入墨であった…」 (本文より) 『黒蜥蜴』(くろとかげ)というと、三島由紀夫・脚本、美輪明宏・主演の演劇があまりにも有名ですね。 本書はその原作であたります。 黒蜥蜴は、基本的には怪盗です。 同じく乱歩が生んだ怪人二十面相は、「血をみるのが嫌い」で、人を殺さないのですが、黒蜥蜴は平気で人に拳銃を向けます。 婦女子の誘拐もお手の物です。 彼女が集めるのは 、 「この世のありとあらゆる美しい物」です。 それにはダイヤモンドなどの宝飾品だけではなく、美少女・美少年までもが含まれているのす・・・・(以下、ネタバレの為、割愛) しかも彼女は変装の名人で神出鬼没。 どんな警戒厳重な場所にも潜入してきます。 この狡猾な盗賊を迎え撃つのが、我らが名探偵・明智小五郎。 バリッとスーツを着こなした、モダンな紳士探偵です。 果たして両者の頭脳合戦は如何に?? ちなみに黒蜥蜴は、時折、自分自身のことを「僕」と言います。いわゆる「ボクっ子」の原点なんでしょうか? 長編冒険探偵小説、いわゆる「怪盗対名探偵」物に興味がある方に、本作品を強く推薦いたします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルからしておどろおどろしく、内容もまた猟奇に満ちたもので、昭和の香り漂う作品でした。 少し犯人の特定が早めにできるものの、それでも読ませる作品、乱歩ならではの快作でしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表題作『妖虫』より、他の作品を評価したい。何より『目羅博士』を高く評価したい。他の作品に比べて同作品は、作家江戸川乱歩自身がある青年から奇妙な話を月夜に聞くと言う形式を取る。言って見れば、ある意味実話では無いかと言う恐怖を読者に与える効果を持っている。更に同作品は超短編でありながらも、極めて幻想的な雰囲気が漂い、その犯罪の不可思議さが読了後に余韻として残る。同作品で主題となる月、Luna(ラテン語)はLunacyの語源ともなり狂気を意味しよう。月には奇妙な魅力と殺気が見られる。眼科医学者目羅博士の犯罪は、青き月夜の魅せる異様な夜に、直接的に手を下さず、人を死に追い込む奇々怪々な魔術であった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
乱歩の定番とも言える、怪人と探偵が対決する話で、派手な舞台演出を見せ場とする、エンターテイメント性重視の通俗もの。 この物語での怪人は、現場に赤いサソリを紋章として残し、恐怖心を煽り立てる「妖虫」。探偵は、明智小五郎ではなく、白髪白髭の奇人の老人探偵三笠竜介。 真相の核となる、ある人物の正体には、すぐにピンとくると思う。物語の進行に伴って、それを裏付ける出来事が次々と起こるので、わかりやすい真相だ。 警視庁の簑浦係長が説明した、品子誘拐のトリックと、そのために犯人が取った手法は面白い。 次のようなことが説明されていないが、まあ良しとしよう。 ・犯人は、三笠の探偵事務所の特殊な構造をどうやって知ったのだろうか。 ・ショウウィンドウの人形と○○をどうやって入れ替えたのだろうか。また、その捜査の結果は。 三笠探偵が最後に品子の部屋を調べた際に行ったことは、ひどすぎると言わざるをえない。わざわざそんなことをしなくてもすんだのに、最後の場面を劇的に盛り上げるために、探偵にとんでもないことをさせている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
美輪明宏さんのファンゆえ、「黒蜥蜴」が気になり読みました。 それ現実にやったらバレるでしょう、という強引なトリックもありつつ 読み出すと止まらなくなる、ハラハラドキドキの展開はさすが。 (寝る前に軽く読むつもりが、徹夜をしてしまったほど) 黒蜥蜴の一人称に私と僕が混合する描写もあり 読めば読むほど、美輪明宏さんの黒蜥蜴役が浮かんできて これ以上のはまり役はいない、やはり美輪さんがモデルの小説かと 思ったのですが、美輪さんが産まれた年に書かれたので違うんですね。 宝石をきらめかせて美意識を貫く黒蜥蜴あり、 不倫女性がでてくる「お勢登場」もあり。 これが今から80年近くも前に登場した作品とは。 ただ、文字が小さく、目が疲れるので 次に黒蜥蜴を読み返すときはもっと活字が大きい本にしようと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もともとは雑誌『キング』に、昭和8-9年に連載されたもの。 乱歩の冒険活劇のひとつで、グロテスク、残虐趣味、変装、美少女といったモチーフに溢れている。 名探偵として活躍するのは、三笠竜介。 まあ、なんとも不気味な一冊であった。次々とあらわれる赤いサソリ。小さな奴から巨大な人形まで。そこにちゃんとトリックが忍ばされているのも評価できる。 犯人の意外性(バレバレだが)が面白い。動機が最後まで分からないのも良かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
犯人逮捕!と思いきや、そんなあっさり捕まるわけがありません。名探偵は犯人に行く手を阻まれ苦労します。さすが乱歩って感じの話です。「赤いサソリ」が不気味・・・。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!