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黄金仮面
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【この小説が収録されている参考書籍】
黄金仮面の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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Kindleで最初に読んだのが孤島の鬼だったせいか、この黄金仮面は江戸川乱歩独特の世界感はあまり出てないと思います。だから一般の人もすんなり読めるとおもいますが、乱歩独特の世界が好きな人には物足りないかも知れません。私には少年探偵団シリーズの延長の様に感じられました。だけどルパンvs明智小五郎というエンターテイメント性たっぷりの作品だと思います | ||||
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読者の心持ち次第で、駄作にも名作にもなる小説であると感じた。 あら探しを始めれば、気になる点はいくらでも出てくる。 それならばこの小説は読まないことをお勧めする。 明智・ルパンに騙されることを楽しもう。 すると、読みながら映画にも似たようなイメージが湧いてくるだろう。 その時、この小説の本当の輝きを体験できるはずだ。 | ||||
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著者の通俗作品のなかでは、「黒蜥蜴」とならんで比較的グルーサムと破綻の少ないものである。ミステリとしては、推理や論理というよりは、アクション中心のいわゆるスリラーに分類されるものである。 なにより、犯人が全身を金色の衣装や仮面で覆っているという、とてもヴィジュアルなところが良い。まるでカラー映画化を意識したような設定だ。しかもそれが一応の必然性のあるもの、というのは、かなり乱歩も苦心したところだと思われるが。 とにかく、ストーリーテラーの乱歩であるから、面白くないはずがない。ただ、同じような怪盗といっても、こちらは一応アダルト作品なので、二十面相のようにストイックではない。そのあたり、本作の読みどころといえるかも知れない。 12チャンネル「明智小五郎」ではこの役を団次郎(当時)がやっていて、なかなか良い雰囲気だった。そのイメージが残っていたため、翌年の「帰マン」の主人公役には大変違和感があった。黄金仮面がウルトラマンに・・・団氏には悪いが、今考えても違和感たっぷりだ。 他のレヴュアーが書いているように、ラストで明かされる黄金仮面の正体はあの世界的な怪盗である。ご愛敬と感じるか、著者の挑戦と受け止めるかで評価は分かれるかもしれない。私は著者のチャレンジ精神だったと思いたい。そう思いながら読むと、本作はまた一味違った味わいになる。 | ||||
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黄金仮面、何の予備知識もなく読みました。正体にびっくり。まさかそうくるとは。江戸川乱歩じゃなきゃ絶対に思いつかない(やらない)大胆な種明かしでした。 ストーリーは確かに明快で、一般向け。乱歩の作品ではどちらかというと暗くてジトジトしたものが好きな私にしてはやや物足りない感もありますが、エンターテイメントとしてはやはり出来がいいと思います。さすが、というべきか。ストーリーも二転三転、どこじゃない展開の早さで退屈させられません。 ただ、個人的には、キャラクターとしてあまりクセのない明智小五郎がそこまでハマれないので、悪役のほうを応援してしまいましたが。明智小五郎は探偵として結構すごいんだけど、うーん、なぜかそこまでハマれないんですよね。完璧すぎて欠点がないのがいけないのかな。 黄金仮面の恋人だった不二子さんのその後が気になりました。本編はさらっと終わっているんですけどね。 乱歩が描く世界観は相変わらず不思議で妖しくて魅力的でした。 | ||||
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明智小五郎の登場する長篇。 アルセーヌ・ルパンが登場して明智と戦うという、ファンにとってはたまらない一冊である。 ルパンと明智の知恵比べといった内容だが、それぞれに超人ぶりを発揮してくれて面白い。ありえないようなトリックや大仕掛けが出てくるのだが、まあ、ルパンだしと許せてしまう。 しかし、ルパンがけっこうひどいやつになっているような気も…。 黄金仮面というのは、タイトルだけ先に決めてしまって、ストーリーは後になって考えたのだろうか。必然性が感じられない。 | ||||
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金色の仮面を身につけ数々の美術品を盗んでいく黄金仮面と素人名探偵明智小五郎が、互いの知力を振り絞った世紀の対決をするというお話です。 目次を見ると黄金仮面の正体が分かってしまうので飛ばしてしまうのが良いです。細かい内容は知らなくてもこの二人の対決は知っている方も多いのではないでしょうか? 作者自身も最後に述べているように一般大衆を意識していかがわしさを排除しようとしています。私はそのいかがわしさが好きなのでなんだか物足りないような気さえするのですが、その後の怪人二十面相の成功はご存じの通り。乱歩の狙いは成功したのではないでしょうか。 推理小説というよりも冒険小説に近いかも知れません。 | ||||
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1930年に書かれたこの作品は、後に乱歩が向かうことになる『怪人二十面相』などのジュヴナイルものを先取りしたような感があります。『怪人二十面相』と本作の何が違うかと言うと、要するに本作の犯人が怪人二十面相ではないということに過ぎないと言ってもいいのではないでしょうか。それでは本作の犯人は誰なのかというと、それはネタバレになるので書きませんが、いろんなところで紹介されているので、多分殆どの人は知っていることでしょう。そのことを書かずに感想を書くのはとても難しいのですが、犯人の正体以外にも細かいトリックはそれなりに楽しめ、書き方によっては通俗小説ではなく本格推理としてまとめることも可能だったように思います。 この作品が連載された講談社の『キング』という雑誌は、それまでに乱歩が書いてきた媒体と比べて発行数が多かったそうです。その為に乱歩はより一般向けにしようとの意図から、本来得意とする退廃的な雰囲気を一掃しています。この“健全な乱歩”はそれまでの作品に親しんできた人にとっては意外だったでしょうが、この方向転換がジュヴナイルものにつながり、現在ではそちらの方が乱歩の一般的なイメージを体現するようになったということを考えると、時代の変遷というのは面白いものです。 | ||||
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名探偵と大泥棒の駆け引きが、講談のように語られ、活劇のように展開される。乱歩が昭和初期に連載した作品で、今では稀有なその文体、構成がむしろ新鮮さを感じさせ、爽快。 | ||||
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奇岩城を彷彿とさせるルパンと明智小五郎の度重なる対決に、朝4時になるまで気がつかなかった。 何か残るものはと解きかれると困ってしまうが、形勢のめまぐるしく変わる展開は読者を飽きさせないと思う。 肉体的にも頭脳的にも欠点の無い明智小五郎が少し退屈かも。もう少しネガティブな面が書かれていてもよかったかな。 | ||||
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