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愚者のエンドロール
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愚者のエンドロールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全75件 41~60 3/4ページ
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あとがきによるとアントニーバークリーの「毒入りチョコレート事件」を意識したらしいが個人的にはそれにエラリークイーンの「十日間の不思議」を+した印象を受けた。特にラストの折木と入須のやりとりはまさに「十日間の不思議」のラストを想起させる。 また、最後の一行もいい。古典部シリーズで殺人事件が起きないのは最後の一行だからかもしれない。 | ||||
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…と某Wikipediaにあったので、わざわざそっちを読んでから挑んだのですが、別に本作中にネタバレがあったりはしませんでした。 (途中古典部の面々がチョコレートの試作品を食べるところが本家そっくりでプッと噴き出しましたが) 毒入りチョコレート事件というのは、ある事件について6人の探偵が順番に自分の推理を披露していく話で、本書もその形式に乗っ取っているあたりがオマージュなのですね。 1作目の氷菓についても言えるのですが、本シリーズはあくまで普通の高校生の青春物語であるので、警察沙汰になるような事件は全く起こらず、従ってどうしても地味です。 伏線の張り方や回収は丁寧ですし、構成もよく練られてはいますが、謎が小粒なので解けた時の驚きもイマイチ…。 けど、今作の謎の焦点にあたる「脚本家が本来書きたかったミステリーとはどんなものだったのか」 そしてラストの1文を考えると、作者が目指しているものが何なのかは分かりますね。 「凄惨な殺人事件だらけのミステリの中に、こういう作品があってもいいじゃないか。」 そんな著者の主張がにじみ出ていると思いました。 | ||||
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アニメ化にともなり、原作であるこちらを一気買いし、 今この巻を読み終わりました。 正直、普段、ハーレム物のラノベくらいしか読まず、 ミステリのなんたるかすらわからない私ですが、 楽しめました。 まず、私はミステリ自体読まないので、自分で推理 してみようなんて思いません。 内容は文化祭用に作ったミステリ映画ビデオが 未完のまま脚本家が倒れてしまって続きがわからないので 主人公たちに推理して欲しい、というものですが、 私はありきたりなことを求めていたわけではないので、 最後のあの落ちには意外性があってビックリしました。 というか、落ちが想像できなければいいのです、私は。 もちろんシャーロックだって、名前ぐらいしか知らないので、 叙述はない、といわれても「そうなんだ」ぐらいで・・・。 完全お客さん視点で読んでいました。 そんな人間の評価ですが・・・、面白かったです。 すみません、関係ありませんがなんか、奉太郎の一人称が どうしても、キョンとかぶってしまう・・・。 どうしてでしょう?? | ||||
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アニメ化に伴って読んでみました。 古典部シリーズ第二弾「愚者のエンドロール」です。ファンの間では、一作目の「氷菓」の人気は低く、二作目以降が人気という感じですが、個人的にはこれより氷菓のほうがよかったです。 あらすじとしては、文化祭でミステリー映画を放送しようとした2年F組(奉太郎たちの上級生)だったが、脚本を書いていた生徒が倒れてしまい未完成のままであった。奉太郎たちは映画の結末を推理していくことになる。 といったところでしょうか。個人的にこの作品はミステリーものではなく、学園ものにミステリー成分を振り掛けた程度のものだと考えています。そのためミステリー映画という題材自体が自分には退屈であったし、ネタバレとなるため言えませんが、読み終わった後には残尿感のような気持ち悪さが残りました。 ここでの登場人物が後の巻に出てくる(というか次の巻がモロに文化祭の話)ので、ストーリーにつながりはありませんが読み飛ばすということもまああまり推奨はできないかもしれません。 アニメでどう表現してくるのか少々楽しみではありますが。 | ||||
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この小説は「推理小説を読み慣れていることを前提」にして書かれている。 裏を返すと、推理小説の歴史を知らないと何を書いているのかすら分からないところがある。もしくは読んでも興味を引かれない、と言う所だろうか。 この本はもちろん、そうした条件が無くてもある程度は理解出来るようになっているが、フェアかフェアでないかにこだわりすぎている嫌いがある。 前作はかなりアンフェアなところがあったのだが、今回の作品に関してはアンフェアなところは何もない。そしてこの作家の癖なのだろう、この作品もタイトルがキーミステリーである。多分次の作品もそうなのだろう。寧ろこれは潔癖症とも言える癖であり、ここを好きと思わなければこの人のミステリーを読み続けるのは難しかろう。 読んだ人のうち幾人かが???となるのは、確かに読者としてカタルシスを得る「読者にとっての」キーミステリーはタイトルなのだが(事実、ぼくはタイトルの意味を知るためだけに中盤から最後まで読み通した)、物語の中で時間を掛けて主人公が解いているミステリーとは軸がずれている、と言う事である。解かれている謎の、その内面。物事が起こった時に、その当事者の中に起こる心裡。これが作者の書きたいことであることは良く伝わってくる。(タイトルと話の終わり方を見れば、それは明らかなことですよね) 以下明らかにネタバレ。読んでない人は自己責任で。 今回は楽屋落ちのように見せかけておいて、本当に主人公が解いたのは「彼がその謎を解く任務を与えられた理由」だったわけだが、これはほとんど推理小説を書く事を志す全ての人の陥るドグマをそのまま書いたものであり、楽屋落ちではないとは言え限り無くそれに近い。 故に、書かれていることはほぼ全て納得がいくものの「技巧的すぎる」という見方をされても致し方ないと言える。 相変らず、タイトル付けと終わり方はうまいと思う。だが、書くのに苦労したのではないか。 自由に書けている感じが強かった氷菓と比べて、他の作品を題材にしたことにより思考の自由度を奪われたのかもな、と思わなくもない。 この人の作品が、このシリーズに関しては4つしか出ていないのも何か頷けるものがある。1冊目が「ミステリー…かな?」と思ったのには、ちゃんと理由があったのだ。 推理小説が好きなのは分かったが、推理小説として質が高いとは、言えない。 繰り返すが、米澤穂信という人のタイトルセンスと物語の締め方のうまさを認識する作品と言えよう。 敢えて言うのならば、この物語で最も重要なのは、主人公奉太郎の、えるに対するほの暗い恋心なのだろう。 それがにおわせるに留まるあたりが「古典的」とも言えるのか。あからさまな表現は出て来ない。しかしそれは常に灯り続けている。 細々と続く想いの方が長いとも言えるのか。ぼくは、ミステリーというよりは恋愛小説を読んでいる、と言う感想を得た。(その辺に京都アニメーションのスタッフが反応したのはまあいつものことか、という感じもする。あそこは「一見して分かりづらい、しかし確実にそこにあるもの」を描くのが好きだから) そこが好きだという人には、星5つだろう。個人的には読後の感想は3つだったが、反芻してみると4つかな。 ただし、またも繰り返すが、これの5巻が出ていないのは、ある意味必然だとも思うのよ。4巻で完結しているのかも知れないが、続ける要素が今一つ無いかもね。 ここまで書いた以上、4つ目まできちんと読みますよ。とりあえず、ぼくにとっての目下のミステリーは、なぜヒロインの名前が「える」なのかだ。 ・・・4巻までに、書いてないだろうなあ… | ||||
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氷菓をうけての第二作目。 注目は入須嬢との関係とラストの台詞かな。 里志とのやりとりも地味に重要。 最後に奉太郎にエールを。 君ならできるさ。超がんばれ。まかせたよ。 | ||||
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未完成となっている上級生の映画の完成に向けて、古典部の面々がなぜか駆り出されます。 もうどのあたりが古典部なのか不明です。 劇中劇というか、映画内の犯人について登場人物達が色々推理の自論を展開するのは面白いです。 主人公の奉太郎が真相を解明したかのように見えたのですが、陰謀が…。 さて「青春ミステリー」という著者の得意ジャンルのようですが、 いやに達観している高校生が主人公で、自称賢い人も含めて基本的に登場人物みな賢すぎます。 登場人物に爽やかなおバカはいません。 そのせいかストーリーは全体的にまじめで少し重苦しい雰囲気があります。 なお、ヒロインの「千反田える」は萌え属性のようですが、少なくとも本編では、ラブコメ要素は殆どありません。 | ||||
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前作『氷菓』よりも推理要素が濃くなっており、そちら方面にはあまり期待していなかっただけに楽しめました。氷菓は千反田えるの物語といった風でしたが、本作は主人公ホータローが自分の可能性に挑戦、もとい向き合ってみるといったお話です。成長物語の要素が強いですね。イヤイヤではなく、自分から立ち上がってがっつり探偵してます。この経験が次回以降にどうつながっていくのか楽しみです。 氷菓に比べ、キャラ小説的な要素は減っていますが、それでも千反田のお嬢様らしい? ミステリに対する価値観や、お譲様らしからぬ? 好奇心を発揮するのは読んでいて癒されました。 ミステリものは好きだけど人が死ぬのはイヤ。そういうひとは共感できるんじゃないでしょうか。 | ||||
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米澤さんのインシテミルはとても面白かったのですが、これは正直つまらなかったです。中盤あたりは無駄に話を引き伸ばしているような感じがしました。 個人的な意見なので、好き嫌いがあると思いますが、ドキドキしたりすることもなく、最後もなんかあっけなく終わってしまったって感じがしました。 | ||||
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そこも学園モノの小説らしくて良いです。 本格的推理モノとは言えない作品やトリックではありますが、『氷菓』でもそうでしたが、終盤の盛り上がりが面白く、一気に読めました。 このシリーズには外れがないかもと期待します。 | ||||
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古典部シリーズ第2弾です。あとがきによると、本作はバークリー『毒入りチョコレート事件』への敬意と愛情を持ってかかれたそうだ。今回は前作よりもミステリ色の強い作品になっている。 千反田えるにつれられて古典部部員は、2年F組のミステリー映画の試写会を見に行くことになった。だが、脚本を書いた本郷真由が体調を崩したので、解決編が作られず、殺されたところで映画が終了した。まずは、志願している探偵役から話を聞いて、賛否意見を述べることから引き受けることになる。志願している探偵役3名の話を聞いて、無理だと判断した。そこで、折木自らが解決編を提示することになる。そのタイトルは「万人の死角」という。入須先輩には絶賛されたが、古典部メンバーから駄目だしがあったようだ。特に、本郷真由の脚本について反映されてないじゃないかというものだ。そこで、折木は本郷真由の脚本はどんなものだったのかというものを推理するのである。 全部読んで言ってやっと、はじめと終わりのチャットの意味がわかったな。ああ、こういうことかという感じだった。結局折木は女性に翻弄される運命にあるのだね。それでも、少しは省エネの折木が自分の役割を自覚したのかなと思う。それよりも、女帝に踊らされたということなのかな。あとは、解決策を提示して、それを批評しあうというのはいいと思った。仲間同士でああだこうだと議論しあう面白さがあるなあ。 | ||||
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他人が書いた脚本の続きを考えさせられる話。 ストーリーの軸は、「ひたすら脚本の展開を推理する」と言う地味なものだ。 が、この小説が面白いのはそこではないので問題ない。 古典部の面々と、彼らに推理を依頼したある女子生徒。 彼らそれぞれの関わり方こそが、一番の見所だった。 特に主人公が、一度は持ちかけた自信を砕かれる展開がいい。 …言うまでもなく、単にネガティブな意味ではない。 元々主人公は、推察能力で成果を挙げつつも、 自分は平々凡々と過ごす一般人である、と考えようとしているように見えた。 そのため、多少自分に自信を持ったとしても、それに対して同時に懐疑的でもあったのではなかろうか。 少なくとも、羽場に対する態度から、自分の能力を過信する事を良しとはしていなかったはずだ。 そのように考えると、周りから推理結果への反対意見を受けて、 手にした自信をあっさり手放してしまうと言う展開がとてもしっくり来た。 自分の能力に必要以上に固執せず、周りの意見を素直に飲み込む謙虚な姿勢には、とても共感が持てた。 周りの人間がそれぞれ独自の観点から反対意見を述べる事も、大変説得力があったように思う。 三者三様の指摘に、思わずニヤリとしてしまった。 この小説が妙にリアリティや説得力を持っているのは、 登場人物の性格描写がしっかりしているためなのだろう。 以上から、推理メインの話ではないのだろうとは思うが、 せっかくなら主人公の推察過程を読みたかったので、☆4つ。 | ||||
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<概要> 舞台は文化系部活の盛んな神山高校。 高校1年生、折木奉太郎を含む古典部のメンバー4人は、 女帝と呼ばれる入須から、彼女のクラスで制作途中の映画の、 「オチ」がどのようなものなのかを探るよう依頼される。 途中までは映像が制作されているものの、脚本を担当する 生徒が倒れてしまい、その後の展開が不明なまま、制作 期限を迎えつつある、という状況下で、入須が用意した 三人の「探偵役」の推理を奉太郎他古典部のメンバーが 聞き、その推理の荒・穴を見つけていく。 その過程の中で、「探偵役はやらない」と決めていた 奉太郎が、最終的に「探偵役」をして、物語の結末を、 推理するに至る。 <登場人物> ●折木奉太郎 「省エネ生活」を信条とする高校生。 「やらなくていいことはやらない。やらなくてはならない ことは最低限で」という言葉をよく口にする。 だが、高校入学時より、その推理力を発揮する機会があり、 いくつかの「日常の謎」を解決することになる。 ●千反田える 豪農(桁上がりの四名家の一つ)の娘で、お嬢様。 好奇心の塊で、「私、気になります」が、 事件発生の合図と言ってもいいほど。 記憶力に優れ、学力も高いが、根がバカ正直なため、 推理や発想力に欠ける。 「省エネ」を志す奉太郎を、事件に引っ張り込む、 役割を果たしている(物語の起点)。 ●福部里志 奉太郎の中学時代からの友人。 自称、データベース。 自分に興味のあることに関しては、膨大な知識を 持っている反面、興味のないことはからっきし。 奉太郎ほどではないが、人の名前と顔を憶えない (但し、ユニークな人物は別)。 本人曰く「データベースは、結論を出せない」 とのことで、事件に関する情報は出せてても、 奉太郎のような推理はできないとあきらめている。 ●伊藤マリカ 奉太郎の小学生時代からの知人。 里志のことが好きで、何度も告白しているが、 その度にはぐらかされている。 理を重んじ、そこから外れる者に対しては、 厳しい態度を取る。それは他人に限らず、 自分に対してもそうである。 漫画研究会にも所属している。 ●入須冬美 「女帝」と称される高校2年生。 今回、古典部に事件を持ち込んだ生徒。 病院院長の娘であり、クールで知略に長ける才女。 <感想> 「日常の謎」を扱った古典部シリーズの2作目。 殺人等が起きない分、よくあるミステリーよりも、 一体どんな謎を提供してくれるのだろう、と 毎回楽しみにしている。 高校生にしては、皆頭が良すぎる……という個人的な 違和感は置いておいて、日常の「事件」「謎」ということで、 今回は「未完成の映画のオチ」を推理する……というアイディアが 素晴らしい。 三人の探偵役の話を聞き、その推理の穴を見つけていく過程で、 奉太郎自身が、探偵役としてオチを考えるハメになる、という 展開で終わりかと思いきや、最後で、事件を持ち込んだ入須の 本当の意図が明らかになる……というところで、「おおっ」と 感動してしまった。 「事件の真相を解明する」というのが「前提」のようになっていて、 その実、「事件の真相を作る」というのが、本当の狙いであり、 「前提そのものを崩す」というミステリーの展開は、とても 気持ちが良い。 | ||||
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いわゆる「日常の謎」、死人のでないミステリのはずが、映画の中とはいえ密室殺人物の推理を主人公が託されます.そこで奉太郎がかんがえたストーリは7人目の存在。昔はやった「ブレアウイッチ プロジェクト」というつまらない映画を思い出しました.シナリオの作者が幕引きできずにいた作品を、主人公の推理で完成させる落ちはそうそうにわかりますし、主人公のシナリオが目新しいとも、矛盾がないとも言えません.はっきり言って本格ミステリを書くには力不足感がいなめず、まさに愚者のエンドになっています.キャラ小説、ラノベであることをわすれていはいけません。そこが、作者の味であり、誰も本格ミステリなど望んでいないのですから. | ||||
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古典部シリーズ第2弾。 今回は神山高校の夏休み中の出来事です。 文化祭で上映するための映画を自主制作している先輩から、未完成ミステリーのラストがどうなるのか考えてくれ、と依頼を受けた古典部。 密室殺人のトリックを考えるということで、前回よりもミステリーらしさが濃くなりました。 もちろんミステリーとして読むだけでなく、千反田さんが酔っ払ったり、主人公のホータローが自分というものに向き合ったりと今回も青春小説全開です。 それにしてもホータローはクールな高校1年生だなーと思います。 | ||||
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そして、この作品が連作となったことがわかりました。 第二作までのところ、主人公は安楽椅子探偵に準ずるものと考えてよいと思います。 隙間を縫うのは、黒後家蜘蛛のヘンリーに近い。うまい。 | ||||
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氷菓を読んで、古典部のやつらのキャラクターに魅力を感じていれば間違いなく楽しめる。狙ったのかどうかは微妙だけど、ストーリーの甘さや緩さも高校生らしくて僕は好きだ。早速続編を注文します。 | ||||
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カバーの紹介文だけに魅かれて買ったのは私自身のミスなのでしょうが、設定に無理がありすぎるように感じました。 元の原作者がその作品について一言も触れられないほどの病に伏せるようなことはどうにも想像ができません。 その一点の疑問符だけですべてが陳腐でウソ臭く感じられ、世界観に浸ることはできませんでした。 | ||||
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犯人がわからないまま,脚本が進められなくなってしまったミステリー映画の真相を考えて欲しい, という,それ自体が謎めいた依頼を受ける古典部の一同. 密室殺人の犯人と,その方法とは・・・? というメインテーマの下にストーリーは進む. 当事者たちの意見を聞いたりしながら,真相を考えるという形式だが, これは実は,ワトソン役が古典部員だけだとわかりにくいために 読者に向けて用意した謎解きのプロセスであろう. 合理的な解決を導き出したあとで 映画の中の事件とは別の謎に思い当たるホータロー. ミステリーとして取り扱う事件の枠組みを大きくして どんでん返しを作り出すという面白い試みだが,なかなかにうまくいっている. 例の4人組に加えて,「女帝」と呼ばれる強面の先輩が登場して, キャラクターが一段と多彩になった. あのキャラクターもきちんと存在感を発揮していて, 最後にアバンタイトルを読み直すとニヤリとしてしまう. | ||||
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古典部シリーズ第二弾です。 ほぼ後半まで前作「氷菓」のほうが面白かったと思いつつ読み進めていましたが、最後まで読んで、そして最初のアバンタイトルに戻って納得。こちらも相当面白かった。 「わたしはあまりミステリーを楽しめないのかもしれない、と思うくらいまでは」読んできたつもりですが、やはり謎解きやトリックの奇抜さには興味を持てないでいました。この本でミステリーの勉強をさせてもらったような、こういうミステリーなら楽しいかも、と思わされた本です。 そしてこの作品、主人公の成長に視点を置いているという青春ものとして読んでもいい感じが出ています。 ホータローくんの省エネ高校生活。彼が次はどんな事件にどうかかわるのか? 彼の成長する姿も楽しみです。 | ||||
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