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愚者のエンドロール
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愚者のエンドロールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 1~20 1/3ページ
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謎解きものなので内容に言及するのはできませんが、買って読むだけの価値は十二分にありました。 あと、発送に関しても問題ありませんでした。 | ||||
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「愚者のエンドロール」 最初のアバンタトルは何だろうと思って、読んで後半に もう一度アバンタイトルを見て、エンドロールを見ていくと、 この本の推理がわかった。 高校の文化祭で2年生が製作しているミステリーにただ現場だけを 撮影したが、犯人の設定がされていない、密室での殺人事件という状況だけで、 脚本が未完成のまま進んでいく。 犯人をどう設定していくか?犯行はどうするのか? 撮影に出た6人だけではなく、カメラマンの1人が犯人となる 何故、カメラマンが犯人になったのか? 推理されていくが、エンドロールに結果が | ||||
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日常系ミステリー青春小説の傑作です!! 『愚者のエンドロール』 全古典部シリーズの中でも大傑作です! 個人的にはシリーズ全話の中でも一番の傑作だと思っています。 青春のほろ苦いビターな展開は素晴らしい。またタイトルのダブルネーミングも素晴らしいです! 多くの方に学園祭の映画の脚本の真実を見届けて頂きたい。伏線の回収も素晴らしい構成の日常系ミステリーの傑作です! なによりアニメ版はお薦めです!! アニメ版の『愚者のエンドロール』は脇役の声優が凄い豪華ですよ。本当にお薦めです!! アニメ版を見るとヒロインなどが物凄く魅力的で作品に引き込まれます。主人公にも感情移入出来ますよ。 千反田さんがとても魅力的ですよ! 2022年で放送10周年ですが、京都アニメーションの素晴らしいアニメはこの物語に新たな魅力を吹き込みました。 また飛騨高山の美しく風景が見れるのでアニメ版は本当にお薦めです! 米澤先生特有のビターな青春作品です。 米澤穂信先生はとうとう直木賞を受賞しましたね。ご活動応援しています。 そしてアニメ放送10周年おめでとうございます!永遠に色褪せない青春ミステリー作品の金字塔だと思います。 | ||||
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省エネ男子高校生が、日常の謎を解く古典部シリーズの第ニ弾。 上級生から、頓挫した文化祭向けミステリ映画の結末を推理して欲しいと依頼された、主人公ホータロー。渋々、映画関係者たちの推理を拝聴することとなる。このあたりはアントニー・バークリー「毒入りチョコレート事件」を彷彿させるプロットで、著者のミステリ愛を感じる。 二転三転、さらに転々という本作品。殺人も暴力沙汰もない良い子が楽しめる内容だ。物語前後のシーンがよく練られており、タイトルの「エンドロール」は、本作品の余韻を上手く表現している。 | ||||
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古典部シリーズ第1作目の氷菓を読んだら、まあまあよかったので、第2作目のこれを読んでみた。何ですかね。たぶん、わたしの好きな文体何でしょうか。すらすら読め、読後感もよかったです。第3作目も読んでみようと思いました。米澤穂信作品は、シリアスものと、軽いものがあるようで、こちらは軽いものの方ですが、シリアスものも面白いので、交互に読んでます。 | ||||
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自分の「自分の評価」と「他人の評価」は異なる。 人は自分を保つため、大衆からの期待に煽られないようにしている。 奉太郎は入須の期待に煽られ利用されてしまった。 結局は他者の評価は純粋ではないのかもしれないと感じた。 | ||||
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米澤氏は現役作家の中でも指折りの技巧をもった作家だと思いますが、本作品も、複数の探偵役による推理、二重底の解決、さらにその先のひねり方と、短く読みやすいテイストの作品ながら、かなり凝った構成のミステリといえるのではないでしょうか。 最終行を読んだ後にしばらく考えてしまう、そんなミステリです。 | ||||
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些細な事にも伏線を張り、読者自身が回収できる物語でした。逆に言えば、読者が覚えていない心理描写などに関してはスルーされることになりますね。 私はアニメ版を見ており、なんとなく筋書きを知って読めた為そういった点に気付きやすかったのかもしれません。 まだ未読の方、ぜひこの本を読む際は気になった文章を頭の片隅にでも置いておきながら読んでみて下さい。もしくは、一度読み終えたあと時をおいてから再び読んでみるのも楽しめる秘訣かと思います。 | ||||
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米澤 穂信さんの作品は期待を裏切らないですね。 物語に散りばめられている伏線も、終わりまでにちゃんと回収してくれるので毎回満足できます。 | ||||
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お話自体は、古典部シリーズの中では出色とは言えないかもしれない。 特に中盤の推理合戦めいた部分の茶番は、あまりに茶番過ぎた。最初から推理というよりは創作合戦だったから、折木が入須の企図に気づいたときも、今更それを問題にするかと思った。 ただ、江波と千反田の二人によって逆照射される、直接描かれることのない脚本を担当した生徒は、非常に心に残った。 描かれないことによってかえってそういう効果が生まれたようにも思うし、自分はそういうのが好きらしい。 | ||||
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凡百の推理モノになりますと 間抜けなサブキャラが探偵役の主人公を引き立てることもしばしばですが この作品では逆に主人公が他のメインキャラの引き立て役に回っているのが印象的でしょう。 主人公の折木奉太郎は鋭い観察眼と推理力を持って入るものの、 それ以外は凡人並でもあり、意外にも4人のメインキャラの中で 最も読者に近い存在なのかも知れません。 あとの古典部に在籍する3人のメインキャラを簡単に触れますと ・千反田える 頭脳明晰…とはいえないものの成績はトップクラスであり 人への記憶力や関心は極めて高いものを持っています。 ・福部里志 抜群のコミュ力と行動力、自らをデータベースと騙る程、雑学に精通しており、 このエピソードではシャーロキアンである事が語られています。 ・伊原摩耶花 漫研にも在籍しており、物語や絵を描く能力は人より長けており、 物語作りにおいて人一倍こだわりがあるようです。 いずれも非凡な才能をなにかしら持っていることが伺え、 これらの個性がこのエピソードで間接的ならがらも描かれるのは 面白い所ではないかと思います。 そして、今作のゲストキャラである人心掌握術に長けた入須先輩の描写と 物語を複雑化しているトリックもこのエピソードでの魅力であり、 劇中劇の自主制作映画のタイトルも実に皮肉めいています。 古典部シリーズの代表作である『氷菓』や評価の高い『クドリャフカの順番』に 挟まれてしまっており、なんだか地味な印象もある巻ですが 全体像を知った後に読み返してみると、なかなか奥行きのある構成である事に感心させられました。 | ||||
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『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』『遠まわりする雛』『ふたりの距離の概算』『いまさら翼といわれても』と<古典部シリーズ>を全作品読み終わりました。 本作品『愚者のエンドロール』では、主人公折木奉太郎が途中までしか完成しせず続きのシナリオが”失われた”自主制作映画の前半だけを観て、その中から犯人や犯行トリックの謎解きをして後半のシナリオ完成に貢献するというストーリーです。 折木は与えられた情報から脚本を書いた本郷の真意を読み解くのですが、その際「あなたは特別よ」「自分の才能を自覚するべき」だと依頼人の女帝こと入須先輩にたきつけられます。 しかし、これ以降ネタバレになるので詳細は伏せますが、彼は本質的に見落としてしまった部分があるのに後半の映画は完成し、 それを不満に思う同じ古典部の千反田えるが「私は映画の結末はどうなってもよかったんです」「でも、気になることがあって、それに折木さんの出した結論は応えてくれませんでした」「もし、私が不満に思っているようにみえるなら、それが原因だと思います」と更に謎めいたことをいいます。 だから、この作品の大半のページは入須先輩の依頼に応える折木という流れで進むのですが、最後のどんでん返しでやはり千反田の「わたし、どうしても気になるんです」が核心部分へと話を進めます。 僕は個人的にはこの自主制作映画の前半が好きになれませんでした。そして、千反田もあるシーンで「ひゃっ」と小さな悲鳴を上げ、折木が「よくそこまで(映画に)感情移入できるな」とぼっそっと思うのですが、 そのとき私が感じた違和感が、最後の最後にこのシナリオを書いた本郷の真意、更には千反田に「たぶん、私と本郷さんが似ていたからなんでしょうね」といって小説の最後を締めくくる台詞に関係があってとても泣かされました。 そして、この最後の台詞はなぜ<古典部シリーズ>の作者がこうした日常生活のミステリーを書き続けているのか、という根本的動機ともつながっていて、読者でファンの一人である私の胸に滲みるのでした。 とても余韻の残るいい小説だと思います。 | ||||
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ここまでの情報から(愚かな大衆の選択)である(人間と動植物を対等と扱う)を選ぶ真相は何なのかが解明可能なのだ (動植物を脇役扱いする)とは(動植物による反逆)つまりは(絶交を言い渡される可能性)を(受け入れる)を意味する選択 (動植物を主役扱いする)とは(動植物による解雇)つまりは(絶交を言い渡される可能性)を(受け入れる)を意味する選択 つまり(絶交を言い渡される)に対し(怯えている)から(人間と動植物を対等と扱う)を選んでいるのである つまり(愛されない)に対し(怯えている)から(真実)に気づけないだけの話なのである そして(動植物を主役扱いする人)も(愛されない)に対し(怯えている)から(愛され続ける)を行うことができる つまり(愚かな大衆)と(動植物を主役扱いする人)は(実は変わらない)を意味する図式なのである つまり(真実)にたどり着いた暁には(動植物の従者になる定め)こそ(愚かな大衆の選択)なのである 言い換えれば(動植物を脇役扱いする人)は(愛されない)に対し(怯えていない)からこれを選ぶことができる つまり(真実)にたどり着いたとき(孤独)が待ち受けているのが(動植物を脇役扱いする人の定め)なのである 言い換えれば(二次元業界と通常の受けては動植物の従者になる)が起きる事をも意味する図式なのである これを(受け入れる)のを(恐れている人)こそ(通常の受けて)と二次元業界なのである | ||||
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ひどく共感出来る部分と、気恥ずかしい部分がある。 それは読んで感じていただきたいが、とにかく、主人公の気持ちの変化に、今後の作品に興味が出たのは確か。 そして、自分もえる好みに同感だ。 | ||||
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このエピソードのせいでどうも好きになれません。 奉太郎が入須に利用されたと気付くこともそれによって傷つくこともわかっててなぜ彼女に入れ知恵したのでしょう?単行本未収録の「長い休日」を読んでからは尚更「酷い姉」という印象が強くなりました。 わざわざ実の弟の古傷をえぐるようなまねを…。 | ||||
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青春の日常をミステリの枠組みで描く「古典部シリーズ」第四作である本作の主要モチーフは “映画”。古典部に “女帝” の異名を持つ二年生、入須冬実から依頼が舞い込みます。それは、脚本家が倒れたことで撮影が中断してしまった映画の結末を推理してほしい、というもので…。 本作では、オープニングとエンディングがメタ的な視点で語られているのですが、そのための手法が優れていました。 ちょうど映画のオープニングでキャストやスタッフの名前が出るように、本作の導入では物語を裏で “製作” し “キャスティング ”し “監督” する “プロデューサー” や “ディレクター” たちの存在が示唆されています。また、物語を総括するエンディングも映画のエンドロールのようにも演出されています。 本シリーズでは、そのつど新しい手法が試されていますが、毎作その使い方が物語内容と合っているのがすばらしいですね。 奉太郎の信条である “省エネ” が揺れ動く場面もあり、それによって、自己認識がまだ定まっていない青春時代に特有のアイデンティティの揺らぎを描いてもいます。大人になってから振り返ってみれば些細なことでも、十代のころはなによりも切実に思えたもの。そんな誰しもが有する経験をミステリの枠組みを借りて描写する、というのが本作の一番の魅力であるように思います。 | ||||
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(ネタバレしてます!) 氷菓を読んで、この高校生たちの魅力にかなりはまったので、第2作を。 このシリーズの私にとっての魅力の一つは、出てくる人物たちのキャラクターと、相互の距離感と それを表す会話やなにかの、妙です。特に主要4人の人物はそれぞれに魅力的で、楽しいです。 で、今回はミステリーにまつわる、ミステリーということなのですが、 私はミステリーを普段ほとんど読んでいないので、そちらの作品としての仕掛け、とかは、 いいとか、悪いとか、全く判断できません。 私の感想は、女帝と呼ばれる、人を駒のように動かす女、について、です。 この物語は、その女帝に結局自分も利用された、と気づいた主人公が 女帝、と対決っぽく、話すラストが、クライマックスっぽくなっていると思います。 つまり、こんな、人を利用する人がいた、自分は利用されちゃった!というヤラレチャッタ感が、 描きたいことのひとつになっているように、思うんですが、 ほんと、こういう人はいる。 私も、テイよく利用されちゃったことがあるのですが、 社会人になった場合は、人に何か、善意を求める感じで頼んでくる、お金を払わないで 頼んでくる場合は、そういう下心がある場合があります。 この物語の奉太郎たちの場合は、高校生同士のやり取りで、お金が発生する余地もないでしょうが、 唯一の救いは、優しい千反田が、脚本家本郷を心配して・・・この件に引きずり込まれていく、というところのように、 一瞬思えるのですが、最後のチャットで、脚本家が奉太郎たちを利用した女帝に、お礼を言ったり 謝ったりしている・・・結局その程度の人間だった、という。 本当に、一見優しそうで、ちゃんとしてそう・・・と装っている人たちでも、 実は、優しそうな人を自分の都合で、口車で動かそうとする人もいる。 そういうのも、見抜けるようになるのが、ある種人生修行だと思います。 みんなにとって結果が良ければ、過程で利用やだましがあってもいいだろう、という考えの人がいると思いますが、 今回の場合、目標は自分たちの用意不足・準備不備からもたらされた高校文化祭でのビデオ映画の出来の悪さを 何とかメンツを保てるものにしたい、という、メンツです。誰かの命を救うとか、折れてしまった心を救うというのでもない。 そういうことに、うまく口車に乗せられて、動員される、人々。 フリーメーソンの、知識階級と、無知なる民、みたいな二重構造ですね。 私は、最初から汚れた考えの人は、そういう人生を歩むことになっちゃうんだと思う。 教えてもらって気づいたのですが、なんと、女帝にアドバイスしたのは、奉太郎の姉? 地球の向こう側から?まあ、姉弟関係なら、そんなめちゃくちゃもあるのかな。 この作家は、いつも、知らない熟語とか出てきて、勉強になります・・・ | ||||
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古典部の二巻目です。 前回が結構面白かったで買ってみました。 今回も展開が二重になっていて面白く、最後の終わり方も良かったです。 | ||||
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奉太郎の持つ探偵としての才能に焦点が当たった古典部シリーズ第二巻。 えるの誘いで文化祭のクラス制作映画を見に行くことになった古典部の面々。試写後、映画製作を取り仕切っていた『女帝』入須 冬実からの頼み事は、未完成映画の結末を推理することであった。 今回は言うなれば架空の密室推理モノである。映画製作の各部門の代表と話しながら密室トリックを推理していくという前巻と似たような形式で物語は進行する。主人公達が事件の当事者になっておらず、時間・空間的にも別の場所で展開したものを推理していくという構造は相変わらず面白い。 本巻では才能を持つ者・持たざる者の苦悩が一つのテーマとしてあるだろう。女帝の助言により、奉太郎が自身の探偵としての才を信じて最適解を導き出した時、その崩壊はゆるやかに始まる。古典部の各メンバーそれぞれと話すシーンは奉太郎と同様に全てが足元から崩れていくような絶望感を我々に感じさせてくれるだろう。 最終的に奉太郎の出す完全解と「愚者のエンドロール」という本サブタイトルの意味を完成した映画のエンドロールとともに知ることになる。 | ||||
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近くの書店ではなかなかみかけなかったので、 美品でよかったです。 | ||||
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