■スポンサードリンク
愚者のエンドロール
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
愚者のエンドロールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2020年89冊目/10月5冊目/『愚者のエンドロール』(角川文庫)/米澤 穂信/P.256/2002年/★3.3 #読了 #読了2020 さくっと読めて良い。一応2段オチになっているので、2度美味しいと思う。個人的には「あの映画の中には、どこにもザイルが出てこなかったわよ」(p.213)という伊原摩耶花のセリフにちょっと鳥肌が立った。実はこの話もアニメで何となく見た記憶があったので、1段オチまでは知っていた(確か、アニメではここまで観たので、次巻からは全く初見の話で少し楽しみだ)が、それでも謎解きを文字で読んでいくのは想像力を掻き立てられて面白い。あと、本書を読んで、コナンドイルの短編集をmy読みたいリストに追加しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「鏡には映らない」を読んでからあらためて読むと、最初の里志と奉太郎の会話が妙に感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
出だしはスロースタートで、 読んでいる自分が愚者かっていう感じもしなくはない。 ただ読み進むにつれ、ストーリーに入り込んでいく。 折木君や千反田さんを親の目線で追っていたかもしれない。 高校生活のあるイベントをめぐる主人公達の数日を描いた作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アニメの影響もあるけど、やはり推理小説としてより、キャラクターの立った青春小説として読むべきと思う。名探偵役を務めることになる主人公奉太郎にリアリティーがある。文化部系の男子なんて面倒くさがりが基本だから。そうゆう男が女の影響で変わり成長してゆく。これがこのシリーズに一貫したテーマだと思う。 今巻では、姉や同級生のえるに加えて、上級生の入須が奉太郎に大きな影響を与える。妙な推理合戦に巻き込まれた奉太郎はさほど乗り気ではなさそうだが、結局は卓越した頭脳を発揮して謎を解明する。最後まで面倒くさがりのスタイルは変えないが、いつものえるだけでなく入須の期待に応えようと行動してしまう奉太郎は、少しずつ大人の男に成長しているのだ。 いずれにせよ今巻のミステリ要素は完全な二番煎じでもあるし、思春期の少年が女の影響で(性的な意味でなく)変わってゆく青春小説として読むべきものだ。私も含めて文化部系の男は奉太郎に共感を覚えるのではないかと思う。えるのような理想的ガールフレンドはいなかったし、何の取り柄もないただの凡人だったとしても。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シリーズが好きな人は。知らない方は今一つ。ミステリというよりは学園もの。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作が楽しかったので、購入も、いまいち ただ、作品的には今後を期待させます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作に続き、今回も扱っているのは日常の謎、というか小さい謎を扱っている。そのためか、インパクトとしては小さいが、やっていることは確かにミステリのそれなので、その点、安心して読める。また、どうもこのシリーズはキャラクターの柔らかさに隠れて、以外と優しくないというか、結構残酷な面も持っている。個人的にはもう少しハッピーエンドデモいいのでは、と思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テレビアニメ「氷菓」の8~11話を見て、その原作本を読み、さらにkindle本が出たので購入しました。 この話は、一言でいえば、「入須先輩に乗せられて自尊心を膨らませたあげく利用されたことに気付いた折木がじたんだ」という内容です。わりとしょうもない話です。正直、カタルシスを得ることはできませんでした。実はアニメ作品のなかでも、8~11話は、ほとんど見返すことはありません。 かといって「気に入らない」かと言われれば、そんなことはありません。入須先輩初登場もので、しかも、アニメはゆかな声で可愛かったのですから、これはアリでしょう。「愚者」という言葉に何重もの意味を与える作者の意図も、さすがだと思います。また、この作品単体ではなく、その後の、折木と入須の関係性を決定づけるものとして(たとえば「遠まわりする雛」や、「クドリャフカの順番」での描写)、十分に意味はあると思います。 そんなわけで、私には、京アニのアニメ込みで、「普通」の作品でした。アニメ抜きなら、星2.5でしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
氷菓があまりにもひどかったので、なんで?と続きも買ってしまいました。 内容はミステリ色もあり、割と面白くできてましたが、 愚者のエンドロールというタイトルがいまいちしっくりこない。 タイトルとして語呂はいいけど、 物語の中で愚者が誰を指してたか明言してるのを考えると微妙に違和感があった。 氷菓で米澤さんはラノベとしてわざと質を落として書いてるのかな?と思ったけど、これならあまり本が読めない中高生受けも良さそうですね | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
氷菓シリーズ第二弾。電車の中で読む本がなかったので購入しました。 外部から依頼がきて、古典部が謎の解明にとりくむ、という根幹は変わっていない。古典部面々の役割分担も変わらず。推理ものとしての出来は前作の方がよかったかも。今回はまず、「脚本の結末が知りたいのだが、脚本を書いた生徒が精神的に弱っているので直接聞けない。だから古典部に依頼する」という起承転結の起の部分に無理がある。そんなの電話一本で済んでしまう。そこが引っかかって感情移入ができない読者もいると思う。でも結の部分はとてもまとまっていてよかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
…と某Wikipediaにあったので、わざわざそっちを読んでから挑んだのですが、別に本作中にネタバレがあったりはしませんでした。 (途中古典部の面々がチョコレートの試作品を食べるところが本家そっくりでプッと噴き出しましたが) 毒入りチョコレート事件というのは、ある事件について6人の探偵が順番に自分の推理を披露していく話で、本書もその形式に乗っ取っているあたりがオマージュなのですね。 1作目の氷菓についても言えるのですが、本シリーズはあくまで普通の高校生の青春物語であるので、警察沙汰になるような事件は全く起こらず、従ってどうしても地味です。 伏線の張り方や回収は丁寧ですし、構成もよく練られてはいますが、謎が小粒なので解けた時の驚きもイマイチ…。 けど、今作の謎の焦点にあたる「脚本家が本来書きたかったミステリーとはどんなものだったのか」 そしてラストの1文を考えると、作者が目指しているものが何なのかは分かりますね。 「凄惨な殺人事件だらけのミステリの中に、こういう作品があってもいいじゃないか。」 そんな著者の主張がにじみ出ていると思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アニメ化に伴って読んでみました。 古典部シリーズ第二弾「愚者のエンドロール」です。ファンの間では、一作目の「氷菓」の人気は低く、二作目以降が人気という感じですが、個人的にはこれより氷菓のほうがよかったです。 あらすじとしては、文化祭でミステリー映画を放送しようとした2年F組(奉太郎たちの上級生)だったが、脚本を書いていた生徒が倒れてしまい未完成のままであった。奉太郎たちは映画の結末を推理していくことになる。 といったところでしょうか。個人的にこの作品はミステリーものではなく、学園ものにミステリー成分を振り掛けた程度のものだと考えています。そのためミステリー映画という題材自体が自分には退屈であったし、ネタバレとなるため言えませんが、読み終わった後には残尿感のような気持ち悪さが残りました。 ここでの登場人物が後の巻に出てくる(というか次の巻がモロに文化祭の話)ので、ストーリーにつながりはありませんが読み飛ばすということもまああまり推奨はできないかもしれません。 アニメでどう表現してくるのか少々楽しみではありますが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
未完成となっている上級生の映画の完成に向けて、古典部の面々がなぜか駆り出されます。 もうどのあたりが古典部なのか不明です。 劇中劇というか、映画内の犯人について登場人物達が色々推理の自論を展開するのは面白いです。 主人公の奉太郎が真相を解明したかのように見えたのですが、陰謀が…。 さて「青春ミステリー」という著者の得意ジャンルのようですが、 いやに達観している高校生が主人公で、自称賢い人も含めて基本的に登場人物みな賢すぎます。 登場人物に爽やかなおバカはいません。 そのせいかストーリーは全体的にまじめで少し重苦しい雰囲気があります。 なお、ヒロインの「千反田える」は萌え属性のようですが、少なくとも本編では、ラブコメ要素は殆どありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他人が書いた脚本の続きを考えさせられる話。 ストーリーの軸は、「ひたすら脚本の展開を推理する」と言う地味なものだ。 が、この小説が面白いのはそこではないので問題ない。 古典部の面々と、彼らに推理を依頼したある女子生徒。 彼らそれぞれの関わり方こそが、一番の見所だった。 特に主人公が、一度は持ちかけた自信を砕かれる展開がいい。 …言うまでもなく、単にネガティブな意味ではない。 元々主人公は、推察能力で成果を挙げつつも、 自分は平々凡々と過ごす一般人である、と考えようとしているように見えた。 そのため、多少自分に自信を持ったとしても、それに対して同時に懐疑的でもあったのではなかろうか。 少なくとも、羽場に対する態度から、自分の能力を過信する事を良しとはしていなかったはずだ。 そのように考えると、周りから推理結果への反対意見を受けて、 手にした自信をあっさり手放してしまうと言う展開がとてもしっくり来た。 自分の能力に必要以上に固執せず、周りの意見を素直に飲み込む謙虚な姿勢には、とても共感が持てた。 周りの人間がそれぞれ独自の観点から反対意見を述べる事も、大変説得力があったように思う。 三者三様の指摘に、思わずニヤリとしてしまった。 この小説が妙にリアリティや説得力を持っているのは、 登場人物の性格描写がしっかりしているためなのだろう。 以上から、推理メインの話ではないのだろうとは思うが、 せっかくなら主人公の推察過程を読みたかったので、☆4つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作のほうがオススメ 未完の映画の結末を推理するという設定と主人公が推理ミスして修正していくのは面白い。 だがホームズの件とタロットはまずいと思う。 完全に根拠が自己完結(著者しかわからないような根拠で解決して終わり) になってしまっている。 折木案も妥当に見えるがどうも完全じゃないし無理がありすぎる。 (これと同じトリックを使って同じ結末のものはごまんとあるが折木案は…う〜ん) 本郷予定案に至っては、全部が明らかになってないとはいえ稚拙だ。 高校の映画だからしかたがないといわれれば何もいえないが。 なんとなくだけど、色んなアイディアがあって上手くまとめようとしているけど それが完全にまとまりきれてなくて、ぎこちなく感じた結果がこの読後感なのだろうと思っている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『古典部シリーズ』の2作目です. 前作同様,姿を見せない人物がストーリテラー的な位置づけで, はじまりとおわり,それぞれうまくフォローされている印象です. また,物語の性質上,ミステリの度合いが強くなっているようで, 無気力傾向から変わりつつある主人公が,積極的に解決に動くなど, このあたりは,前作から読んでいれば,さらに楽しめるかと思います. ただ,見どころは主人公の積極さによってもたらされる中盤以降で, その結果による自己嫌悪や葛藤,そこから強気に開き直る態度などは, なんとも言えない青くささがあり,まさに青春ミステリといったところ. ミステリとしてはちょっと粗いところがあったように思いますし, 最後の最後で,事件の真相を語るのにある『ツール』を使ったのは, ちょっとずるくも感じるのですが,今回の経験が主人公に与える影響, 未だに姿を見せないある人物のことなど,このあとも気になる作品です. | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!