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ボトルネック
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ボトルネックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全185件 141~160 8/10ページ
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はっきり言って文章が稚拙。 <ヒューマニストとモラリスト>なんて大仰な言い回しを、 プロの作家が無自覚に使ってくれるなよな、と思う。 読んでるこっちの方が恥ずかしくなる。 主人公の年齢設定がそうだから、ではなく、この作者自身が 「ムズカシイ言葉を覚えたての中高生が会話の中にそれを盛り込んでみる」 域を出ていないのでは?と感じさせてしまうような拙さ、青さ。 「クールを気取ってやろう」という空回りばかりが目立つ文体。 「村上春樹くずれ」というどなたかの指摘は秀逸。 この“こなれない”文体には閉口させられたが、 それでも、「設定が秀逸」とか書評に書いてあったような気がしたので、 我慢して最後まで読んでみる。 なんということはない。 「こうで、こうで、こうだから」と、イジけた発想で状況証拠を集めて思いつめ、 「だから、僕には生きる価値が無いんだ」と結論づける主人公。 「誰も僕のことなんか相手にしてくれない」と拗ねて、 派手な凶行に及んだ「秋葉原事件の加藤某」を私は連想した。 加藤某をヒーローと呼べるのなら、本書の主人公もヒーローたりえるのだろう。 私からすれば、美しくも切なくもない、「視野の狭いネクラな奴」でしかないが。 途轍もなく暗い物語でも、「絶望の物語」自体は何も悪くはない。 成功すれば名作になると思う。 でも、「未熟さ、青臭さゆえの早計な絶望」に共感は持てない。 少なくとも「いい大人」世代なら。 | ||||
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この作家は初めてだが、文体が読みづらかった。セリフで改行されたり、情景描写が少なかった。 | ||||
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『2010年このミステリーがすごい!』で第一位、しかも作家推薦で。 期待通り、というわけではなくいい意味で肩透かしを食らいました。 まず、これを読む方はハッピーエンドを望んではいけないと思います。 ダークに終わります。若さゆえの抑圧された痛みや無常観が満載です。 しかし、この物語のタイトル、ボトルネックの意味が分かると、物語の意味がはっきり浮かび上がってきます。 自分が生まれなかった世界で起きている事柄と、自分のいた世界を比較するにつれて、主人公の存在がどういうモノだったのかと理解していく様が、非常に痛烈でいたたまれない。 私だったら耐えられませんね……。 この本の8割ほどがラストシーンの伏線だったりするので、尚更ラストの衝撃は大きかったです。 ただ、中途半端な伏線回収があったり(某カメラ少女の件)、正直居てもいなくてもいいような登場人物(兄)などで冷めてしまったのが残念だと思います。 故に、★ひとつ差し引いて★4つとします。 | ||||
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移動中に読むものを探していると、本屋のランキングで上位におり購入した。2時間程度で読めるくらいの容量で他の方も書いていたが後味が悪い。ハラハラドキドキというわけでもなく、ジメジメタラタラと話が進んでいく。サキとリョウの会話で おお!と思うところもあったが、ページをめくる手が止まらないということはない本だった。 | ||||
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テンポが遅く、全体的に暗い。 主人公に共感出来なければ、最後の選択もどちらでもいい。 | ||||
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本屋で「作家別投票第1位」と帯に書かれてるのを見て気になり、読んでみたが……自分は星1つでした…。 「もしも」の世界で対象的な「姉」や「彼女」や世界を知った事で、強烈な劣等感を感じる主人公の気持ちが女々しい。あーすればよかった、こーすれば問題起こらなかったって、作品中の言葉「間違い探し」は主人公にとっては間違ってたんだ〜と気がつかされるだけで、なんか1つくらい良い事もあっていいのではと思った。めっちゃ優秀な人がいて、嫌な事が雪崩のように降り懸かってくりゃそりゃ誰も嫌ですよ、それを小説で読まされても……… 小説を読む中で「あ〜なんか共感できるな〜」と思う部分を求めて読むのでないけどさりげなくあったり、「深いな〜」って思える作品が自分は好きですが、そうは感じなかった作品でした。 | ||||
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苦い……一言で感想を言うならそれに尽きる。 両親の仲は冷え切っていて、 そりの合わない兄は交通事故で植物状態になっており、 事故で死んでしまった恋人を弔おうとすると、兄が死んだと間の悪い電話がかかってくる 東尋坊で主人公は誘われるように断崖から転落し、金沢の街で目を覚ます。 自宅に帰ると、見知らぬ「姉」がいて、自分自身の存在はなく、そしてその世界は自身が知っている世界とは微妙に異なっている。 パラレルワールド、日常の謎という体裁を取りながら、描いた物語はとにかく「苦い」。 自分自身の存在価値、人が生きると言うこと、他者と関わると言うことをさらっと読ませて、ぐさっと胸に突き刺す。 ラストに届くメールの一文まで、主人公にだめ押しをして、突き放すようにして物語が終わる。 そんな終わり方にも関わらず、いや、このラストしかないんやと思わせる文章力は秀逸。 学生時代、特に自分自身に意味のない自身を見つける前に読んでいたらトラウマになってしまったかもしれない。 でも、読んだら読んだで深く考えたかも。 ミステリという枠にくくることができない「考えさせる」……違う、「考えろ!」の小説。 衝撃でした。 | ||||
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僕は今まで、今時の学生にしては本を沢山読んできたつもりである。 重松清、東野圭吾、高見広春、あさのあつこ、恩田陸、スティーブン・キング、湊かなえ、三崎亜記(誤字脱字あるかもです)・・・・ この作品は、今挙げてきたどの作家の作品を読んでも感じなかったことである。 物語が終始暗い小説は珍しくない。最近でいうと湊かなえの「告白」などがそうだろう。 でも、この作品はまったく違う。 ラストは、これもまたお決まりの読者判断。 でも、なんか違う。 バッドエンドにも取れるし、無理矢理、主人公のこれからを明るく考えることだってできるかもしれない。 でも、なんか全体を通して、そう、作中の金沢の街みたいに「雲に覆われている」のである。 暗いと簡単にすませてはいけないような雰囲気がある。 どこか三崎亜記を思わす。 まったく別物だが。 そしてあれだけ多くの問題を残して終わる作品も多くないのではないか。 最後のツユの声(あれは・・・主人公の幻聴だろうか?)の意味、最後メールの送り主(大体察しはつくが)、そしてなぜ主人公はあっちに行き、また戻されたのだろうか? ノゾミの呪い? だとしたら残酷すぎやしないか。 まぁ僕の想像力は乏しいのでwww 登場人物の名前にも一人一人意味があるところも見所である。 いや、この小説は文字一つ一つに何か意味があるかもしれない。 もう一度注意して読みたいところである。 そして残酷すぎる題。 自分の生きている意味を問われるようで。。 僕はこの作家を、今まで知らなかった。 たまたま書店で、「このミステリーがすごい!2010年度第一位!」と記載があったので興味を持ったのだ。 今回の作品で、著者はすごい実力を持っていることがわかった。 今後の動向に期待したい。 ぜひ一読を。 | ||||
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もし自分とは違う人間がいたら世界は・・・?というifモノ. 主人公が中学生という年齢設定,死産したはずの姉という最小限の仕掛けから 起こる変化はあまりスケールが大きくない. 中学生・高校生の世界観を計算しているのかもしれない. 姉の存在によって主人公が大切にしていたもののが残っている世界. その変化が自分と姉の違いによってもたらされているという事実. 自分にできなかったことをやってのける人間の存在は 自分の無力さを否応なく実感させる. なによりも大事だと思っていたものすらも幻想にすぎなかったというのは 中学生が受け止めるには重すぎる現実である. 無謬だった未来がだんだん小さくなっていくのは成長のプロセスとも言えるが, あまりにも残酷な青春の光景である. | ||||
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最後に気づくオチからして、結構ブラックというか、 シュールな作品だと思う。ただ簡単なのですぐに読める。 家庭環境なんかもひどすぎるのに、別の世界の器用な自分の代わりに 生まれた姉はいろいろ解決していて、家族も円満に暮らしている。 オプティミスト(楽観主義)という言葉がキーワードだけど、 楽観主義でいよう!という教科書的な意味合いはない。 ただ淡々としているからこそ、 逆に印象に残っていろいろ考えさせられる意味で いい作品なのかもしれない。 一生懸命生きているのに、最後に自分の性格がこんなだから、自分は いらないんだ!と感じちゃうのは、まだ中学生なのに可哀想すぎて痛い。 | ||||
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前半を読んで購入を後悔。 それは、購入代金を惜しんでではなく、この先この小説を読み終えるまでの時間を惜しむ。 後悔の原因は文体か? たるい。 私、37歳が読むにしてはたるい高校生の会話。 いや、高校生の会話がたるいのではなく、文体に見え隠れする作者の作家としての力量がたるい。 金沢市のプチ情報に紙面を割く。 もう十分。 たるい会話とたるい情景描写は先に発展する伏線と思いきや、特に発展せず。 ああ、たるい。 「もしかして」という淡い期待をもって中盤へ。 止めとけばよかった・・・。 中盤も相変わらずのたるい会話と展開。 主人公に魅力がない。 ぐだぐだつぶやく一人称視点。 惰性と気合いで終盤へページを進める。 最後のどんでん返しを期待する。 でも・・・最後までたるい。 今年ワースト1の作品。 中高生が読んだら面白く感じるのだろうか? 中年のおじさんには無理でした。 お金はいいから、時間を返してほしい。 ボトルネック。 タイトルと帯にやられた・・・。 | ||||
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後半の解釈で読後感に差がでるようです。 物語の表面上、主人公リョウのいない別世界の方が良さそうに描かれて 主人公は短絡的に自分の存在意義を疑問視するが、 元居る世界で主人公の「存在」は本当に排除するべきボトルネックなのか? たった3日間で観れた範囲に登場するものは、主人公の反対側にある理想像ばかりの印象。 主人公自身が思い描いている理想とは、 嫌悪感の反対にある在るべき姿とは、 どのように物事を捉え、 どのように振舞うことを望んでいるのか、 物凄く身近で具体的に感じて触れ合って「深く理解した」3日間。 ボトルネックとは「心のブレーキ」 自分の考えを自分の言葉で述べることを妨げるもの、 他人から止められているわけではないのに…。 「昨日できなかったこと」を今日もできないと思う心、 「思考に限界はない」のに…。 イチョウを守ったおばあさん(他人)を羨んでしまった愚かさに気づき、 愚かな思考の自分に対して「死んじゃえ」とつぶやいて、自律した元恋人。 なのに最後の最後まで主体性がなく「誰かに決めて欲し」いと依存し続ける主人公。 「生まれてからずっと」の取り返しのつかないことを引き受ける覚悟によって、 失望でも絶望でもない自律した人生の第一歩が踏み出せる。 別世界では居場所が無く「間違い」な「存在」。 元の世界には、居場所があり「存在」は間違いではないことを知らせるメール。 ツユもサキもノゾミもお母さんも応援しているぞっ!! がんばれリョウ。 | ||||
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初めて米澤作品を読ませていただきました。 率直な感想は、読みやすさと引き込まれ具合がちょうどいいと言った感じです。 この作品に関して言えば、途中青春小説を読んでいるようなワクワク感とドキドキ感も得られました。 作品自体は青春ものではまったくありませんけんどね。 誰でも一度は考える「生きがい」「自分の存在意義」ということを自分以外の人間だったらという点でミステリアスに書いています。 ただ、最後が2択を読者に選ばせる終わり方なので、あまり僕の好きな終わり方ではなかったのが残念です。 僕がどちらを想像したかは語りませんが、 タイトルの「ボトルネック」とはこの作品では排除すべきものとして捉えられていますが、 僕はボトルネックとはどうテコ入れして解消するかという課題だと思っているので、違う終わり方を期待してしまいました。 また、「生きたくない」という言葉で現実世界にもどるところが絶妙。 誰??どういう意味??と読み終わった後でも想像が膨らみます。 と言うことで、読んで損はしない面白い作品だと思います。 | ||||
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本屋で宣伝されていたからふと買った作品。あらすじはどこかキナくさい。 しかし、私の胸には確かにずんと重く、重く響くものがありました。正直、暇つぶしのつもりで購入した自分を恥じています……。 読み始め、あなたはこう思うかもしれません。「これは、ライトノベルに属するものではないか?」 しかし、この物語、ちらほらと暗い影が落ちていて、なかなか一筋縄ではいかないものになっています。(キャラや作風がそれに近かったので例に挙げましたが、ライトノベルを否定する意味合いはありません) サクサクとした書き口にカタルシスのある謎解き、主人公のジレンマなど妙に“くせになる”感じです。 キャラとしては、私は特にサキが気に入りましたね。活発ながら憎めない。少し超人然としてしまったところはありますが、ヒロインとして申し分なかったと思います。 そして、この作品を最も象徴し、私の評価をどんと上げたのがラストの破壊力でしたね。 思わず、本を閉じて、うーんと唸ってしまいました。 | ||||
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いわゆるパラレルワールド系のお話です。“if”の世界で自分のいるべき場所にいる人物との出会いと、それが自分でないことによる世界の変容をテーマにしています。話の中では“間違い探し”と表現されていますね。 この小説はあまり中盤くらいまでは強いドラマ性はないし、鬱々として話はなかなか進行しません。しかし、全体の雰囲気として完成度は高く、読ませます。では、何がよいのか。 娯楽小説では大抵の場合、大きな謎があったりどんでん返しや衝撃の結末というものが用意されています。しかし、小説はそれだけではありません。一見して無意味な経過や何気ない出来事が大きな意味を持ったり、深い余韻を残すことがあります。この小説がまさにそれにあたります。なので、本を読むときに単純にストーリーのみを追うタイプの人や、どんでん返しを楽しみたい向きの方にはあまりお勧めできません。まあ、ドラマチックでもありませんしね。読む人を選ぶというのは否定しません。 しかしながら、小説としては大変面白い。 だからこそ面白い話もあるのだ、ということを感じさせる傑作だと私は感じました。 | ||||
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この作品のラストを読んで感じることは、読者それぞれの自己投影にようなものだと思います。感じたことはあなた自身。この作品の読了は、以後の人生をこの作品からの問いかけと共に生きることの始まり。主人公の独白は衝撃的でした。 『ボトルネック』、未読の方は覚悟して読まれてください。 | ||||
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米澤穂信さんの小説を読むと、いつも一歩足りないと思ってしまいます。 人間不信的な苦々しさは良い。清涼な読後感を与えながらも、居心地の悪い気持ちにさせる、それもとても良い。だけど、どうしても、この人は筆力や文体が不足していると思ってなりません。 例えば、古典部シリーズ、古典部という魅力的なガジェット、その中の(キャラ立ちしすぎているとも思える)キャラクター(名前も含め)、のりのりなライト・ノベルにも読めますし、謎もそこそこ面白い。個人的には、放課後〜の処理の仕方は大好きです。 例えば、小市民シリーズ、青々しい雰囲気は良い。キャラクターも魅力にあふれているし、この手の小説には、欠かせない決まり文句「僕が思うに〜で片が付く」も良い。謎も、ココアなんて素敵すぎます。 でも、足りない、具体的には、特に2点、文体が美文とは言えない(かと言ってとても下手ではないという中途半端が苦しめる)、そして、小道具の処理ができていない(激辛タンメンしかり睡眠薬しかり)ちょっとした伏線かと思いきや、思いつきのようにちりばめられるにぎやかし。この2点を総合的に言えば、文章が有機的ではないのかもしれません(なにが有機的なのかは知らないけれど)。 このボトルネックは、その足りない部分が発露した小説かと思います。全てにおいて無駄だらけ。苦々しさを書くために書いただけ、という処理。だいたい、パラレルワールドに飛ばされる意味がわからない。神の意志?青春の苦悩の往路?うーん、苦しい。そして、当然、こんなパラレルに飛ばされれば懊悩するでしょう。だから、舞台設定に意味がないと思います(戦国時代に飛ばされて頑張っちゃう逆パターンとしても笑えない)。 面白くない、とは思わないのですが、足りない、残念だ、ということで、☆2つです。米澤さんには頑張ってほしいです。 | ||||
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パラレルワールドで、自分が生まれていなかった自分の世界に行く。これはもちろん今まで何度もあった題材だけど、自分が居るか居ないかと言う、自分にとっては大問題だけど、世界全体から見たら、ほんのちょっとの違い。。。 さて、自分と言うものの存在が、世界の(生活圏の)どこまで影響を与えているか、と言うことは、けっこう興味深くって、それを細かく押さえて行く作業は、意外と新しい。 しかし、ここに、自分の存在だけではなく、自分の生活圏に実はけっこう大きな影響を与えている隠れた存在の在りかがわかってきて、それなりにミステリー仕立て。 そのパラレルワールドのSFの世界と、ミステリーの世界と、一人の男の子の成長記としての側面と、と言うあたりがどうもだんだんどっちつかずになってしまった気がする。 だから、最後の方の数十ページは、ちょっと余りに急ぎ足で、結局最後の最後も尻切れトンボとしか思えない終わり方になった気がする。 評者によっては、最初の200ページほどはいらなくって、という意見もあるようだけど、最後の方はもうちょっと落ち着いてくれないとなぁ、と言う感じもしないでもない。 面白く実験的な佳作だとは思うけど、きっと随分時間が経ってから、最後のあたりは加筆されるんじゃないか、なんて、思ったりする。 | ||||
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ラノベみたいで読みやすかった結末はよかったけど、はじめから数えて200ページ目まではいらないとおもう読んで苦痛し゛ゃないという程度の話だった | ||||
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確かに救いのない暗い話だ。この小説を読んで思い起こしたのは芥川竜之介の「運命は性格の中にある」という言葉。 ネガとポジの様な主人公のリョウともう一つの世界のサキの対比。バックグラウンドとなる生い立ちが描写されていて、主人公がネガティブに考えるのも納得はできるし、主人公の置かれた状況は確かにナイーヴな思春期の人間にとって重大事であることは理解できる。 普通は疑心暗鬼になっていてもボトルネックが何かとは証明できないことを、パラレルワールドというシチュエーションで残酷にも目の前に突きつけられるわけだが、そしてそれがこの小説の立脚点ではあるが、解決は並行する時間でなく、経過する時間の治癒力だということに気付いて欲しかった。それではありきたりの話になるかもしれないけれど。 | ||||
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