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ボトルネック
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ボトルネックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全185件 61~80 4/10ページ
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を購入しました。 が、大変気に入りこちらを買い直しました。 本についての感想は他の方を参考にしてください。 | ||||
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ふと金沢が舞台という不純な動機で手にとってみたが 大学生活を金沢で過ごした自分にとっても かなり馴染みの深い作品であった。 サキの世界とリョウの世界 2つの似て日なる現実世界がリョウを苦しめることに なるわけだが、 その人の性格がその周りの現実を形作っていくのだなと 強く感じた。 なかなか経験したことのないミステリーで 読み応えはあった。 | ||||
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平凡でチープ。ありきたりでダラダラ無意味に続く。オチもいまいち平凡でした。 そこら辺の中二病患者の頭の中覗いた感じ。小学生高学年から中学生くらいなら何かしら感じられたかも。 短編ミステリーが非常に読みやすく良い文章で、ハッとさせられる瞬間があったので期待して購入したのに残念すぎる。 とんだ青春小説(笑)でした。 | ||||
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評価が散らばった作品ですね。 そういう作品です、未読の人は自分がどの評価層になるか予想しながら読んでみるのも楽しいかもしれません。ただし読み終わったら、ネットで解説サイトを読んでスッキリ(いや、返ってどん底に落とされるかも)してください。 寝る前にボトルネックの事を思い出すと、今でも不安感にさらされます。自分がこうだったらどうしよう、、。リアルに自分に置き換えて考えてしまう人ほど引きづられるかもしれません。 | ||||
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当作者を読むのは初めてだけれど、 読み始めてすぐ読み辛い文体だなと思った。 スムーズに眼が字を追っていかない。 読後感も悪かったが 全体として薄っぺらい印象を受けた。 期待して読んだだけに残念。 他の作品も一つくらい読んでみて、 売れている理由を探ってみたいとは思ったが 好きな作家にはなれないかもしれない。 | ||||
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ハートウォーミング、楽しさ明るさ爽快感、 そういったものを求めるなら、この小説は違うでしょう。 カバー裏のあらすじに「青春ミステリー」とありますが、 読み進めるうちに、じわじわと違う領域に足を踏み入れた感触が 強くなってきて、そしてラストを迎えました。 決して心躍る話ではないのですが、妙に惹かれ、 読み終えた後も吸引力が衰えず。 この本を読んでいたときの感覚を、この先も どこかで持ち続けていくような気がします。 | ||||
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古典部シリーズ 小市民シリーズ インシテミルを読了した後に、ボトルネックを読みました。 本作を読み終えて悩んだ事は、探偵役が不在だということでした。 作中に登場する、姉とされる「サキ」は、果たして探偵役を与えられているのだろうか、主人公が探偵役ということで最後に謎を解くこともなく、読後感のサッパリしない、読み方によると「最悪」「救いのない」エンディングを迎えることになります。 しかし、本作がいつものライトな推理小説とするなら… 推理小説として読んだ場合、要所要所にちりばめられたヒント、いつもながらの無駄のない演出などなかなか読み応えがあると思います。 あんまり書くとネタバレになりそうなので、やめておきます、救いのないエンディングではなく、あれは…というところです、ただ主人公が最後に気がついたかは、結局解釈がわかれるかもしれませんね。 | ||||
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ミステリーではないけれど、とてもおもしろかった。展開が早いし、結末には驚愕する。ボトルネックという単語の意味もタイトルにぴったりだと思った。短い本だからぜひ読んで欲しい。ただ、話が陰惨なので、気分が沈んでいる時には読まない方が良いと思う。 | ||||
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救いようのないラストシーンに 賛否はあると思いますが (僕も基本ハッピーエンドで終わってほしいタチなので) こんな悲劇的なラストを描いてしまったにも関わらず なんだかんだで最後まで読ませちゃうことについては 十分に評価して良いと思います 更にもう1つ言えば、犯行についてのトリックが ちょっと甘い気もしましたが パラレルワールドの謎解きについては面白かったです そして謎解きをした末に主人公が見つけ出した答えとは…!? それについては、お読みになって下さい 悲劇的なラストとはいっても、ラノベ調なのでそれまでは読みやすいし パラレルワールドを上手く表現してると思います | ||||
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一つ一つ主人公の存在を否定していく過程は残酷ながら、上手いと思いました。 ただ東尋坊から金沢(パラレルワールド)まで飛ばされる理由にいまひとつ説得力が 無いように感じました。最後には明らかにされると思っていたので残念でした。 | ||||
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まあ、狙いはわかります。 でも物事ってその時点で最高に賢い選択をしたとしても、結果が最高になるとは限らないでしょ? 塞翁が馬という言葉もあります。 主人公君は要するにやたらと運が悪いだけで、なんでそうかと言うなら、次元移動と同じく、話の都合に過ぎないんですよね。 この作品世界を成立させるには、次元移動以外の部分で圧倒的なリアリティが必要だと思うんですが、ミステリ的な登場人物たちばかりで、どんでん返しのためならともかく、ちょっと説得力を出せるようなキャラクターたちではなかったです。 古典部シリーズは悪くないのですが、ちょっと背伸びしちゃった感じですかね。 | ||||
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この小説をただ「暗い」と評することはできません。 本当は生きる意味を教えているようにも思えるからです。 その理由を書かせてください。 中身について書いてますので,できれば小説を読んでから読んでいただきたいです。 パラレルワールドを描いた作品です。 パラレルワールドに「リョウ」が行くと,自分の代わりに生まれた「サキ」という子に出会います。 サキがいるおかげでパラレルワールドには自分がいません。 自分のいない世界には,サキが自分とは違った影響を与えており,それが良いものとして彼にはうつります。 そして,自分がいなければ良いと確信すると,リョウは元の世界に戻ります。 そこで・・・ ===ここから先は私の解釈です=== 最初の「おいで嵯峨野くん」から,パラレルワールドに入ります。 これはグリーンアイド・モンスターの声です。 グリーンアイド・モンスターが死の世界に入るきっかけを作るために,パラレルワールドを見せます。 その世界では,相手を投影させることでなんとか生きてきたノゾミは,サキならば生きられて,リョウをうつした場合死んでいます。 また,ほかにも色々とサキの世界ならばうまくいっていることが,リョウが生きる世界はうまくいっていません。 しかし,人それぞれなのです。 自分は自分です。 だから自分が動いて環境を変えるしかないのです。 そのきっかけを与えてくれたのが,最後の電話とメールです。 「もう生きたくない」と思ったリョウをみて 「やっと,そう言ってくれたね嵯峨野くん」とグリーンアイド・モンスターは言います。 しかし,最後にどんでん返しです。 「二度と帰ってこなくてかまいません」 これは,死の世界へ行け(来い?),という意味ではなく,今の現状の家族を捨てて,すべてを捨てて,やり直していい, そういう選択をしていいよ,ということだと考えました。 正直言うとこの主人公からは,ここまでポジティブな方向に進むとはちょっと思えません。 自分で書いておいて,ちょっと無理があるかなと思うのです。 しかし,私としては,このように解釈をするとことで, 生きることの意味や,自身の人生を自分で切り開け,とメッセージが込められていると信じます。 ・・・ポジティブに解釈しすぎでしょうか? しかし,私はこのような感想を持ちました。 | ||||
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親の言う、二度と帰って来るな!て、単にちゃんとしろって言いたいだけなんですよね。この小説の場合、さっさと帰って来いってことでしょ? 自分の存在しない世界から戻ったリョウにとっては、ああ、自分は存在しているって実感を得た言葉だと思う。少なくとも母にとっては3日間リョウがいなかったことがボトルネック(恥)だったわけで、リョウが存在することがボトルネックを排除することになるわけだ。日本人のこういう回りくどい誤解を招く表現は大嫌いだけど、リョウも全てをマイナス思考で捉えすぎ。今日できないことも次の日は判らない、そうやって人は成長していく、自ら成長を拒み続けるなら死んでるのと同じ。かつてイチョウの木を見て死んじゃえと思ったノゾミもリョウと時間を過ごして、そんなことどうでもいいと思うようになった。ノゾミはリョウにもサキにも精神的に救われたけど、他の人がノゾミを救いえたかは判らない。ノゾミはリョウと一緒にいたくてグリーンアイドモンスター化した。サキが男ならパラレルでもノゾミは死んでる。サキはリョウに助けられてノゾミの二度目の危険を回避できた。サキはリョウと3日過ごしてリョウに姉弟の愛情を抱けた。リョウのサキとの出会いも、未来のプラスに繋がっている。けど他人を見下したり妬んだりする傾向の人間は幸せになれない。それがリョウのボトルネック。これが作者の毒に勝つ為の想像力。 | ||||
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初めて読んだ米澤穂信さんの本。 ただ、はっきり言ってそんなに実力がある方だとは感じられなかった。 暇つぶしとして読む本には丁度いいけど、どうにも表現力が貧弱だし、面白い題材を活かしきれていなかった。 登場人物のキャラクターも浅く、人間として浮かび上がってこない。 作品としては乾くるみの「リピート」に似ているなと感じた。 | ||||
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主人公の「僕」は、あるとき、東尋坊でタイムスッリプして別世界に入り込む。自分のうちに帰ってみると、いるはずのない 姉がおり、割れたはずの皿があり、死んだはずの兄も戻ってくる。夫婦仲の悪かった両親も極めて仲がよさそうだ。 つまりちょっとずつ自分の世界と異なることに気付く。ここからこの作者の言いたいことが分からなくなる。どうも作者の マニアックな独りよがりの世界が出てくる。何で、これが「このミス」で上位に入るのか?好みはあるであろうが、僕には こういう作品はまったく苦痛だ。作者の意図が読めず、かつタイムスリップなどという禁じ手を使ってミステリーっぽくされると 腹もたってくる。最近の若い作家はどうもこういう作品を作ることで自分の境地を開いた気になるのかなあ。 | ||||
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本書は「パラレルワールド・ミステリー」とでも言おうか(私の勝手な造語です)、SF設定のミステリーである。 東尋坊の崖から落ちた主人公・リョウが目覚めたところは金沢の街中で、家に帰るとそこには見知らぬ姉がおり、逆にリョウはこの家には存在していないことが分かった。そうしてこの世界と元の世界との「間違い探し」をしながら、リョウが元の世界に戻れる方法を考える2人だが... 読んでいる間はずっと、「さよなら妖精」と雰囲気が似ているように感じていた。後味の苦さ(後味の「悪さ」ではなく「苦さ」)も同じくらいであった。ミステリーとしては、2年前に死んだ彼女のノゾミの死の謎解きそのものよりも、サキの世界では生きているノゾミが助かった後の展開が面白かった。 ただし、その結末を受け入れるには、リョウの自己否定という負の感情の吐露が唐突過ぎる印象がぬぐえない。結末のどんでん返しの効果を狙ってのことだろうが、最後の最後で感情を吐露するのなら、サキの世界ではノゾミが崖から落ちて死ななかったことが分かった時点でそうしていたはずで、上手いとは思ったが、今ひとつ主人公の絶望的な思いが伝わってこなかったのが残念。 | ||||
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他のレビュアーさんが書かれているように、この作品は作中でも思考を無限に張り巡らせば、様々な解釈が可能です。私が読んだのは、単行本ですが248ページでこんだけの表現が可能か!というほど著者の米澤さんの力量がガチで恐ろしいです。 一度読まれて「苦過ぎる話だな〜」でもいいです。 さらに、 ・誰をグリーンアイドモンスター(嫉妬)に据えるか? で考えて見ると話の見方が大きく変わります。 実は、主要人物だけでなくほんの端役でも据えることは可能です。 逆に登場した人物全てがグリーンアイドモンスターの標的であるとも言えます。 このお話は底なし沼のような階層構造でありますが、 一方、マトリョーシカ(ロシアの民芸品)のような入り子構造でもあります。内側(入り子構造)を突き詰めるか?外側(階層構造)を突き詰めるか?どちらも可能です。 ここまで物事を突き詰められる作品に出会ったのは初めてでしたので、星5つとさせて頂きます。 | ||||
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レビューを期待してた人はごめんなさい。 この本に低い評価をした人を批判したいだけです。 この作品に低い評価をした人は、絵本のような、展開や結論がはっきりしてて、物語の内容の全体がはっきり見えるようなものしか読めないと思います。 また、ミステリーを期待してたのに・・・と言って、低評価を付けた人は、今まで、主人公や登場人物が謎を解いていったのをさも自分も分かっていたかのように読んでいた人達です。つまり、先ほどの絵本のような、結論がはっきりしてて、自分で考えなくても、答えがはっきりしているものしか読んだことしかないため、あの終わり方に納得がいかないのでしょう。 ということで、この作品を読む時は1回目はすっきりしなくても読み返して考えながら読むと面白く感じますよ。低評価を付けた人のように、自分に陶酔せず、物語と向き合って自分で読み解いていってください。それこそが、本物のミステリー好きだと思いますよ。 | ||||
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パラレルワールドに行ってしまった主人公がある事故の真相を追いかける。 ミステリとSFの要素を巧みに組み合わせている。 パラレルワールドで展開されている、主人公の知らないもう一つの世界。 その世界をうらやましがり、嫉み、また、自身を反省する主人公。 事件の真相に迫るまで、別世界に翻弄されるさまが面白く表現されている。 ぜひ、一読を。 | ||||
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評価に悩むという多くの方のレビューには私も共感します。 著者である米澤穂信さんの作品を読んだのはこの『ボトルネック』がはじめてなのですが、どうにもとらえどころのない作品だというのが率直な感想です。 ただ、私の場合「読後感が悪い」とは感じませんでした。 むしろ、この作品は読み手に「違和感」を抱かせることを意図してつくられた作品なのだろうと私は思っています。 主人公の嵯峨野リョウはある日「自分が生まれなかった世界」に迷い込む。その世界では自分が存在しないことによってすべてがうまくいっている。平和と秩序が保たれている。不器用な性格のリョウの代わりにその世界に存在する嵯峨野サキは機転がきく人物で、物事をより好ましい方向に持っていくのがうまい。そのため、リョウはサキと会話をするたびに自分とサキを対比することになる。さらに、もともと自分がいた世界ではすでに死んでいるはずの諏訪ノゾミがその世界では生きている。 この作品を読んでいて私が感じたことを率直に述べるならば、嵯峨野サキも諏訪ノゾミも生きているようで生きていない。 秩序が保たれている世界で明るくいきいきとしているサキとノゾミの姿は、まるでプログラム通りに動くNPC(ノンプレイヤーキャラクター)のようだと感じました。 よく考えるまでもなく、うまくいくこともあればうまくいかないこともあるのが人生なわけで、すべての歯車がうまくかみ合って秩序が保たれている世界のほうが私からすると異常です。 そして、最後に作者は物語の結末を読み手に託すのですが、これは非常にうまいやりかただなと思わずニヤリとしてしまいました。 この『ボトルネック』はシンプルでありながら色々と考えさせられる作品です。 だだ、ちょっと物足りないかなとも思いました。この作者の他の作品を読んだことがないからそう感じるだけなのかもしれませんが、その点を差し引いて星4つ。 | ||||
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