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ボトルネック



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【この小説が収録されている参考書籍】
ボトルネック

ボトルネックの評価: 3.60/5点 レビュー 189件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全189件 41~60 3/10ページ
No.149:
(3pt)

エンタメ性に欠け、着想の面白さを今一歩生かし切れていない、残念な作品

入院療養中に読んだので比較的短時間で読了。面白い着想だしそれなりに納得しながら読み終えたのだが、改めて感想を書こうと思うと筆が重くなった。つまらなかったわけではなかったのに、ほめる所がすぐには浮かばないのだ。
 逆に気になる点は多々あった。特に人物造形で、主人公を取り巻く人物がことごとくあざとい感じがして、ストーリーを展開させるため強引に作り上げた人物のような気がしてならなかった。ラノベ的と言うか、誇張し過ぎて現実には存在していそうにない人物ばかりだった。又小説にメッセージ性を求めるわけではないが、作者が何を表現したかったのか、よくわからない。主人公の立場で読むと(1人称だから普通そうだろう)、救いのない終わり方で、元の世界へ戻っても明るい展望は見えないので自殺するしかない、と突き放されてるようにしか読めなかった。私の読解力の問題かも知れないが、作者が自分を投影したような主人公をこんな悲観的な描き方をしては後味が悪すぎる。
 まとめてみると、着想そのものは面白く評価出来るのだが、表現が拙くてそれを生かすせていない。純文学を目指したわけではないのだろうが、それにしてはエンタメ性が欠けている。総じて今一歩の残念な作品だった。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.148:
(3pt)

出だしの悪さとオチの付け方と折半に評したい

数ページ読んで、作者間違えて買ってしまったかと思わず表紙を見返した。
東尋坊のシーンからしてあまり同作者とは思えないくらい下手な展開だと思った。
そして、悪い予感しかしなくなったので先にネットの評価を読んだら、同じように感じてる評も多いようだった。しかもバッドエンドだということだ。
そして、サキと出会うシーン。なんだこれ? デビュー作が古典部とは思えないほど納得出来ないほどチープ。
推理要素をほんのり匂わせつつ、特に面白いこともなく進む。
真相がわかっても淡々だし、ハジメに対して悪態をつく主人公の性格の悪さだけ鼻につくだけ。
これは駄作だなと

思っていたら……

終盤の主人公の発露。
やっと作者の意図を理解して評価が180度変わってしまった。
バッドエンドでもビターエンドでもない。シビアな世界ではあるが。

特に前半をもうちょっと丁寧に描いてくれれば、良かったのにとは思った。
この作者じゃなければもっと絶賛していたかもしれない。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.147:
(5pt)

自己憐憫から自虐に偏重した作品?

安定の実力で、なおかつ推敲が重ねられた作品だけあって堅実な出来上がり。
ただ、この作家の取り上げるテーマは簡素だけど古風で読み手によって好き嫌いが分かれるだろう。
今作は時代考証に凝ってないので比較的読み下し易いかと思われる。
全般に毒気が強いが結果からしてオチに貢献しているので我慢出来るし、良くも悪くも作家の個性が出ている作品。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.146:
(1pt)

表現力の課題

パラレルワールドに迷い込む。
そこでは自分が生まれてない世界であり、
代わりに亡くなった兄弟がいたり
生まれていなかった姉がいたり。
パラレルワールドの中では、元の世界では死んでいるはずの人がいて、それは主人公がうまく立ち回れなかったり、姉がうまく立ち回ってるせいであったり。そう主人公が考えてしまうのだ。
パラレルワールドが使い古された設定だし、
作者にたりないのは人物の表現力。どの人物にも全く感情移入できない。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.145:
(4pt)

ヒューマニスト。モラリスト。そして オプティミスト。

嵯峨野リョウという主人公がいる世界と
嵯峨野リョウの本来生まれていないはずの姉 サキがいる世界の 
違いを 探しながら、リョウの考えや行動が
どんな影響があるのかを 浮き彫りにする。
いわゆる パラレルワールド である。

リョウの両親の 二人が 他のニンゲンと浮気をしている
ことに対して リョウとサキの対応で、
両親のあり方が 大きく違っているということ。

ノゾミと言う同級生のおかれていた状況に対して
リョウとサキの対応で、
ノゾミの性格の表し方が ちがっていること。

ノゾミの父親は ヒューマニスト
ノゾミの母親は モラリスト。
ノゾミは ヒューマニストにもモラリストにもなりたくなかった。

サキは 『じゃ。オプティミストになれば』という。
リョウは 『なんでもなくなれば、いいんじゃないか』という。
そのことで、ノゾミは、影響を受ける。

自分の存在で おおきく影響を与え 世界が変化する
という 編集方法は 巧みである。

そして ノゾミが 死んでしまったもうひとつの要因が
フミカという 人の不幸を 喜ぶと言う 悪意的な存在が
影響をする。これは、また 違った人間関係をつくり出す。
ねたみの怪物の存在。

そして、自分の生きていることへの根拠。
『死んじゃえ』という言葉の重み。

まったく 違った世界があり、リョウは 
自分の存在そのものを 問いかけることになる。
合わせ鏡を 自分で見つめているような パラレルワールド。
リョウは どう生きていったらいいのだろうか。
一歩 足を踏み出す。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.144:
(2pt)

軽い

言葉の使い方から、質の悪いライトノベルを読んでいるようでした。登場人物の設定も酷いもので、姉を主人公と逆の性格にするのは、ストーリー上必要だとは思いますが、あまりに御都合主義だと思います。想像力を連呼しては、作者の脳内をまんま姉に語らせている。タイトルのボトルネックっという言葉も別にうまく使われているわけでもなく、夢の剣やら間違い探しやら厨二病感満載。ただ、唯一ストーリーには惹かれ最後まで読んでしまいました。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.143:
(4pt)

「環境や可能性を変えられる差」を伝えたかったのかな?と。

この著者の本は、こちらが初でした。
裏のあらすじを読み、率直に気になり購入。
ドンドン読み進められました。読み終えて、ミステリーとか何だとか言う事ではなく、リョウの様に「何もしない?生き方」と姉のサキの様に「思いついた事をどんどん実行していく?生き方」との差に、魅力を感じました。と言うか、著者が伝えたい事の意味が感じられる様な。自分もあまり積極性のある方ではないので、サキの生き方?行動?は、読んでいてスッキリした気分にさせてくれました。フミカの事など、色々思う所はありましたが、ネタバレにもなりそうですし、略します。

著書は色んな面で、行動を起こす事と起こさない事、その差が色んな事の「可能性を?」「未来を?」そして「環境や人生を?」変えていけるだろう!と言った事を伝えたかったのかな?と言うのが、私個人の読後の感想でした。
読んで良かったと思う1冊でした。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.142:
(5pt)

作者の原液をそのまま濃縮したような小説です。

文庫本で購入し、勢い余ってkindleでも購入した小説です。

 他の方のレビューにもありますが明るい話ではありません。ストーリーだけ取ってみると暗い青春小説ですが、一人称というより独白に近い、どこか共感できる語り口や所々に散りばめられたユーモア、冒頭から見え隠れする不穏さを名探偵さながらな「姉」が〈間違い探し〉として「日常の謎」を解き明かしていく内に隠されていた事故死の〈犯人〉を暴くという、良い意味で軽めな文体とミステリー小説がもつカタルシスに惹きつけられ最後まで一気に読んでしまいました。もっとも謎が解かれてゆくたびに主人公の「ぼく」は傷つき追い込まれていくのですが……。
 「ぼく」の最後は暗示されていますが答えは読者に委ねられています。採った選択によっては救いのない結末へとなってしまうのですが、読後感は不思議と悪くありません。
 学校が嫌いでどこか息苦しい、それでも本やゲームを糧にしてきた人にとっては非常に魅力的な小説だと思います。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.141:
(5pt)

記憶消してもう一回読みたい。

とても暗い青春小説。
内容はすごく陰惨としたものだが、最後にすべての謎が解かれていく感覚は実に爽快。
記憶を消してもう一回読みたい名作。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.140:
(5pt)

良いバッドエンド!

バッドエンドは基本あまり好きでないが、このどっちつかずの主人公の最後がきらいじゃなかった。
パラレルワールドの世界を知れば知るほど、主人公は絶望していくのがひしひし伝わってきた。
ちょっと後にひく後味の悪さがまた良い。

ハッピーエンドしか嫌だ!という人にはお勧めしません。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.139:
(1pt)

期待はずれ…

数ヶ月前読んだ著者の作品「インシテミル」「儚い羊たちの祝宴」がとても面白かったので、図書館で借りてみました。

こちらの作品は正直、期待はずれでした。
着想は面白いと思います。しかし文章が…。ストーリーは重たいのに、妙にライトな会話と世界観が残念。特に前半は読むのが苦痛でした。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.138:
(3pt)

興味深いテーマだが、もうひとつ入り込めず

前いた世界と飛んできた世界が同じようで違う、パラレルワールド的な話。
自分の代わりに別の兄弟が生まれていたら…、たしかに環境は同じだが、まわりの人間に与える影響は全く異なるかもしれない。
なかなか、興味深い話だったが、ライトノベル的な文章が結構苦手なので、いまいち入り込めませんでした。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.137:
(5pt)

『ボトルネック』はサキかイチョウかフミカかそれとも……

二年前に転落死した同級生・諏訪ノゾミを弔うべく東尋坊を訪れた嵯峨野リョウ。呼び寄せられるように
崖下へと転落するも、気が付くと地元である金沢市の浅野川沿いで倒れており、そこは母親が流産
したため本来なら存在するはずのない姉・嵯峨野サキがいる代わりに自分自身が存在しない
並行世界だった……が簡単なあらすじ。
世間体を気にしつつ現在進行形で続く両親のダブル不倫、諏訪ノゾミの転落死という「自分では
どうしようもない現実」にさらされている嵯峨野リョウのいる世界と、並行世界において、機転の利く
嵯峨野サキの存在によるバタフライ・エフェクトにより関係が改善した両親と、今もなお健在で少し
垢抜けた諏訪ノゾミ、ネイティブアメリカンアクセサリの店は潰れず、サキ自らが事故に巻き込まれる
ことによって交通の妨げになっていたイチョウの木が切られて道路の流れが良くなったおかげで
製麺所を兼ねた食堂の爺さんは救急車が間に合い、寝たきりにならず元気に働いている姿を
突きつけられ、本来いた世界において自分がどんな存在であったか、そして「自分ではどうしようも
ない現実」と思っていたことを軽々と乗り越えるサキの姿を描くことによって、自身が全否定されて
いく姿を、そして自分がいた世界において『意識高い系(笑)』だった兄を内心で馬鹿にし、
自らを棚に上げて自分をなじる母親の言葉を心の中で耳を塞いで聞き流すことによって精神的な
バランスを維持してきたことが明確になるという、ある意味において貧乏くじを引かされた理不尽さと
残酷な現実をこれでもかと提示するさまは圧巻。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.136:
(1pt)

そこまで…

色々と、広げて、長編に、なっているけれど、あまり、豊かな、メッセージ性は、感じなかったし、もう少し、短い方が、良かった。あと、句読点の、使い方が、気になった。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.135:
(2pt)

表現が薄いのがもったいない

著者が金沢大学の出身で、私も同大学出身で金沢が舞台になっていることだったので、購入して読んでみました。(本書の舞台の公園近くに下宿をとっていました。)

プロットもほとんど知らないまま(本の裏表紙のみ)で読んでみました。私個人としては構成は非常に面白いと感じましたが、セリフへの比重が重く、背景描写が直接的であまり小説としての非現実を楽しめませんでした。(ある程度抽象的な描写が出てくれば、そこに登場人物の心理を描いたり出来るものですが、金沢は確かに曇りや雨が多いので、そういう描写はされていないと言っても良さそうです。)そのため、はっきり言って本格的なミステリー(?)小説としては楽しめないと思います。

かといって他の米澤作品と比べるとどうかという話ですが、これも微妙かもしれません。オチも腑に落ちませんし、ネガティブな終わり方をするので、同じような作品と思って読むと、後味の悪い読後感を得ることになってしまうでしょう。
そういうわけで、評価が非常に分かれる作品だろうといえます。

もう少し主観を込めてレビューをしますと、あまり楽しめませんでした。なんというか、「姉」が居る世界が、主人公のいた世界や主人公の心理にどう影響するか分かりづらかったし、心理描写よりも行動に重きが置かれていて、登場人物の心理が薄っぺらく感じました。・・・主人公の回想シーンも入っていていいし、会話も読んでいてまずまず読める。だけど、人の気持ってあんまりストレートに読めるものじゃないし(一言でまとめるよりは抽象的にするほうがいいかも...?)、なんでそう分かったの?っていうところも多かったところが気になりました。(仮に)死者との交流をテーマにするとすれば、三島風に輪廻転生とか仏教観を入れても面白いと感じました(仏教観と精神年齢の整合性はともかくとして)。

小説のレビューは慣れていないので大雑把すぎてすいません><

追記 ネガティブな終わり方をするが、(個人的に)強烈に感情移入をした書籍として「大いなる遺産」(ディケンズ)があります。(分量等が異なるので比較するのは酷ですが)この本は背景描写が徹底的になされており、主人公の心理と結びついています。そういう意味では非常に主人公の気持が読者にも読み取りやすくなっているといえます。
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4103014717
No.134:
(5pt)

米澤さんの本は3冊目くらい読みましたが…

友人に勧められてイッキ読みしました。 タイトルの意味も納得がいく素晴らしい出来です。 話や読みやすさはライトノベルっぽいですが、内容は軽くはないです。 何故ここまで低評価が多いのか不思議。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.133:
(4pt)

たまたま読んだ

たまたま、目について読んでみただけのレビューです。 一応、最後まで読み切りました。 説明しづらいですが、残酷ではなかったですし主人公が年齢が近かったので読みやすかったように思います。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.132:
(4pt)

米澤穂信による青春論

話を読み進めるにつれ、臼黒い壁が主人公をじわじわと追い詰めて来る。そうして、終盤のクライマックスまで達した時、もはや逃げ場が無いほどに壁に追い詰められていた。主人公はその時に初めてその壁の恐ろしさを感じ、その壁を甘く見ていた事を後悔する。ボトルネックとは例えるならばそんな感じの作品である。

本作が後気味悪いと言われる理由には、「異次元へワープ出来る」というSF要素を与え、同時に「何度でもワープ出来る」というルールを排除した事にある。この制約によって、主人公は”変えられない残酷な現実”を受け入れなければならないのである。

始めから終わりまで抜け目の無いほどの陰惨な雰囲気は、米澤穂信の得意とする所だ。このような一貫した独特の雰囲気というのは所謂純文学の得意とする所であるが、米澤は驚くべき事に、これをライトな文体で表現してしまったのだ。
しかしながら読解力の乏しい人にとってはこの醍醐味が分からないだろう。ここに評価の分かれ目があるように思える。米澤は複雑な心情を簡潔に書くのが上手い。つまり、洗礼された分かりやすい文章の中に、暗号のようにして、キャラクターの心情が組み込まれているのだ。ここに米澤の青春論を垣間見る事ができるか否やで、評価が百八十度変わる作品だ。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.131:
(2pt)

平積みであったが…

41歳になったからか、全く心には響かず、主人公と同じせいぜい高校生位までならもう少し何か来るものがあったかもしれない。ライトノベルでOK?
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717
No.130:
(1pt)

意味不明です

ボトルネックの意味をまったく履き違えている駄作。
面白くないです。
ボトルネックAmazon書評・レビュー:ボトルネックより
4103014717

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