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ボトルネック
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ボトルネックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全185件 121~140 7/10ページ
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2006年に出た単行本の文庫化。 ノン・シリーズの長編青春小説である。 ミステリなのか、SFなのか、ファンタジーなのか、恋愛小説なのか、線引きのしづらい一冊であった。まあ、青春小説の一種だとは思うのだが、なんだか未完成な気がする。自己の存在の意味を問いかけるということがテーマなのだが、青少年が読めば感動するのかも。いろいろと小説を読んできた人には、物足りないだろう。 | ||||
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この著者の本は『インシテミル』から入ったので、 迷い込んだ世界は実はトリックなんだろ? と、エンタメ色の強いミステリーだろうと 決めつけて読みはじめたが、ぜんぜん違った・・・。 ミステリーというよりは文学的で、 テンポはいいながらも心の痛みをひしひしと感じる。 環境に受け流される人生を選んできた主人公は間違っていたのか? 自分の行動次第で今の環境は変わったのではないか? 姉弟のやりとりで緊張をやわらげつつも、 メッセージはエッジが立ちまくっている。 主人公はその後、 姉に劣等感を感じて生き続けるか、 どこかで変わるために行動を起こすか、 いつ読むかによって受け止め方が変わりそうな本だと思う。 | ||||
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気になった点は、 '・高校生の使う言葉としては不自然なほど難解な言葉や言い回しが多く、そのせいでいまいち話に入れない。 '・まるでライトノベルのように、無駄な会話のやり取りが多い。途中の展開が蛇足になっている。 ・キャラクター設定にちょっとリアリティを感じられなかった。 あと、この作者さんの他作品も読んでみて思ったのですが、一番肝心な部分を他人が解決してしまうのは少し物足りない気がしました。ページ数の関係か、作者さんの拘っている部分なのだろうと思うのですが、無駄な部分を削ってもっと緊迫した部分を増やしても良かったんじゃないかな、と思います。 でもまあ、後味の悪いラストに関しては、自分はこれはこれでアリだと思いました。 | ||||
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読後の気分は最悪。内容が暗いからでは無く、この本を読むために費やした時間と金のことを思ってです。どうでもいいような文がだらだら続き、結末もどうでもいい感じ。ボトルネックという題名も良く分からない。文章の言葉遊びみたいなのもムカつく。作者が難しい言葉を敢えて使い、喜んでいるところを想像してしまう。いらいらする。「想像力」が好きな女もムカつく。読みながら壁を殴っていました。 帯に惹かれて買いました。ミステリーナンバー1だって。詐欺じゃないか。 この本はとりあえず燃やすことにします。 | ||||
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この本についてなんて説明すればいいか、非常に悩むそういう作品 面白いといえば、それも違うし、じゃあつまらないかというと そういうのとも違う。 この小説の一番凄いと思ったのは 最初読んだときは 非常に読後感が悪い感じだったけど その後、ずっと心の隅にひっかかって 色々と考えさせるところなのかもしれない。 全体の構成も隅々まできっちり回収しているのも 素晴らしい 万人にお薦め出来る作品じゃないかもしれないけど 一度読んでみるのもありかと。 | ||||
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出だしから引き込まれる文章。 終盤まで一気に展開していく世界感。 ラストは読み手の想像力を掻き立てる。 ややタイトルがピントはずれな気がするのと ミステリーに範疇されてしまうのは違う気がすることが 星が減った理由だが、内容は好きだ。 | ||||
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自分が存在する世界と存在しない世界で何が変わったのか。自分がいない世界のほうが周りの人が幸せに生きているのを知り絶望を感じる主人公。そして...読者にゆだねられたラスト。自分を知ることから本当の人生が始まるんじゃないだろうか?というのが僕の感想だ。面白かったけどちょっと文章がこのテーマには軽すぎる。 | ||||
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ああ…、綺麗事が一切、通用しないラストシーンが印象的だ。というより、静かな衝撃というのはこういうことをいうのだろう、としみじみと本を閉じた。物語の最後の最後、文章が終わってしまったその更に、後の本当の物語の最後までを見届けることが出来ない「読者」というのは、時に、本当にもどかしい切なさに捕われる生き物なのだな、と再認識してしまう。「青春」なんて一言で言うと輝かしい響きだけれど、米澤氏のそれは、決して軽やかでなく、真っ直ぐに奥まで痛みが通じてきそうで、読者として真剣になり過ぎるのも酷かもしれない。 | ||||
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誰でも時折考えますよね、「ここに俺がいなくて別のやつがいたら、この集団や世界はどうなっていたのだろう・・」って。それを突き詰めていった作品です。そして、最後に難しい課題を突き付けてきます。あっさりしたミステリーかと思って読み始めましたが、最後はいろいろと考えさせられました。文章も簡潔で、展開も比較的早く、飽きを感じさせません。★は4つですが、非常に中身が濃く、良い作品だと思います。 | ||||
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ミステリーもSFも大好きな私ですが、この小説は全く楽しめなかったです。ミステリーと呼ぶにもSFと呼ぶにも、浅すぎる印象。まずリアリティがない。言葉遊びが延々と続き、主人公に全く感情移入できないまま終わりました。最後の終わり方も、中途半端。ただたんに作者がカッコつけて終わったとしか思えません。題材が複雑?なせいか、作者がストーリーをなぞっただけ。描き切れていない。台本を斜め読みさせてもらった感じです。日本の小説のレベルって下がってるのかな、と思わせた作品です。ドキドキもワクワクもしんみりもしなかった。がっかりしただけ。 | ||||
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米澤穂信さんの作品ということでミステリに分類されているようですが、どちらかと言えば眉村卓さんとかのジュブナイルSFの流れをくむ作品だと思います。 | ||||
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作者は何を読者に伝えたかったんだろう。絶望感? にしては、軽い内容だった。暗いと言っても、薄暗い程度。中途半端な感じ。特に驚きはなかった。終わり方も、不完全燃焼。これほど得るもののない小説は久しぶりに読んだ。なんで売れてんの。 | ||||
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書店で平積みになっていることから読んでみました。諏訪ノゾミの弔いのために東尋坊にでかけるが、キミががけから落ち、パラレルワールドに迷い込んでしまった。迷い込んだ世界にはキミの代わりにサキがいる。つまり、この話はキミが「いなかった」世界に迷い込み、キミが「いた」世界との違いに思い悩むのである。哲学的な話なんだろう。よくよく考えたらすごく深い話のかなと思うが、最初は何がいいたいのかがわからなかった。結論がはっきり示されないからね。キミは、2つの世界を垣間見て思い悩むだけだからね。自分の存在意義ってなんだろうか?そういうものを考えるきっかけになりそうだ。なかなか人に勧めづらい本かなと思う。 | ||||
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こんなつまらない本は読んだことがない。文体も、しょうもない言葉遊びで水増しがひどい。これが今はやりのラノベってやつ?こっぱずかしくって読んでいられない。内容は思い出したくもないが、二日酔いの晩に見る夢以下のSFチックな(断じてSFではない)内容。こんなものを背表紙で「ミステリ」と紹介して売るなど、詐欺的行為だ。いや詐欺だ。あまりに腹が立って、一読した後すぐに空港のごみ箱に捨てた。もう触るのも見るのも嫌だったから。星一つが最低だから一つにしたが、マイナスでも良いくらいだ。本当に頭にきて、初めてレビューを投稿してしまった。 | ||||
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これが何故ミステリーと言われるのかなのかわからない。帯には作家が選んだなんやかんやと書いてあったが、選んだ作家って誰なのか?そのほうが気になる。まあ、調べる気にもならないが。一言でいえば、あまり出来のよくないSFですね。そこそこ読ませてくれたが最後の詰めにがっかり。 | ||||
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救いのない話と解釈している方が多いようですが、これってラストシーンで全てが救われる話じゃないかなぁ。 「何でもなくなれば、無敵になれる」と思っていたけれど、サキによって実はそうじゃなかったことに気付かされた主人公。 その結果、『自分は「何でもない」こと以下の「ボトルネック」でしかない』とウジウジ思い悩むわけですが、ラストシーンで、自分にも存在意義があることに気づいた、と私は解釈しました。 想像力を働かせてみると(笑)、少なくともフミカにとっては、絶望に打ちひしがれるリョウは、ボトルネックどころか、ヨダレが出るほどオイシイ存在なわけですしね。 帰るべき場所に帰ったリョウは、「何でもなくなること」を捨て、姉直伝の想像力を駆使して、強く生きてくれることでしょう。 ある意味、もう独りじゃないんだし。 サキが運転するスクーターの後ろに乗った時に、しがみついた背中の温もりを、リョウが忘れるとも思えません。 過剰すぎる主人公の内面描写に少し辟易したのと、薄っぺらい情景描写が残念だったので、★1個マイナスです。 | ||||
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米澤さんの小説をこの小説で初めて読みました。分量もそれほど多くなく、内容も面白くて、一気に読み上げてしまいました。 自分が存在する世界。 自分が存在せず、生まれるはずがなかった姉が存在する世界。 この両者には、自分という存在の有無で回りの友人や家族などに影響を与え、その違いが明瞭にあらわれてくる。そして、自分が存在しないことにより、回りの状況が良くなっているとしたら、自分は一体、何をしていたのか。自分の存在価値が全くなくなってしまう。 主人公が不器用なりにも、必死に生きてきた青春時代を思い浮かべることができました。 | ||||
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全体的な世界観が狭い感じがしました。 登場人物たちが「想像力」をキーワードに物語を展開していくのですが、それほどのインパクトはなく、なにもないまま物語が広がることもなく終わってしまったというのが正直な感想です。また、心理描写や状態表現に奥深さがなく、単なる言葉遊びに付き合わされたような感じでした。今後の作品に期待して、星1つです。 | ||||
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この物語は、主に以下の登場人物を軸に進められます。 ・どこにでもいそうな高校生の男の子 ・ある点が、鏡のような、高校生の女の子 ・機転のきく、明るい高校生の女の子 ・人がある状態にいることを病的なまでに追い求める高校生の女の子 これだけ見れば、青春ミステリーものかな? と思い込むのもしょうがないと思います。 しかし、物語は。 転げ落ちていく。 落下していく。 崩壊していく。 そういった印象でした。 題名につけられたボトルネックという言葉が伏線となる、 残酷な一つの真実。 その重さに耐えられるほど強い人など、いるのだろうか。 あるシーンでは、そう考えざるを得ませんでした。 それゆえに、終わりに向かって収束していくある結末は、 物語の落とし所としてきっと正しいのでしょう。 高校生を主人公にして、 これほどまでに読者の心を叩き折ってしまう(悪い意味で)作品は、なかなかありません。 読み終わった後に感じた、 虚無感、そして、後味の悪さ。 読書を通して、笑いたい、感動したい、そういったプラスの気持ちを 持ちたいと思っている人には、間違いなく推薦できない作品です。 そして、上記のスタンスで読書に臨みたい僕にとって、 この作品は読み終わって後悔した作品でもあります。 よって、このような評価を付けることにも迷いはありません。 しかし同時に、 ・登場人物たちの性格設定 ・パラレルワールドの比較による緻密な構成 ・ありふれた日常に潜む崩壊の兆し ・ナイーブな高校生の心理描写 これらが相まって、一息に読み進めてしまう中毒性があり、 その結果、心に刻まれてしまうものであることも、また確かなのです。 評価は星一つですが、 その星は、燦然と輝いています。 | ||||
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にわか米澤ファンです。 40男にもなって若い男子が主人公の 本を読むのも、それ自体、かなり感慨深いものがあり、 おれが二十歳の頃はこんなにいろんなこと考えてたっけ? なんてそんなことが結構気になっちゃった面はありますが、 ちょっと不思議な感じが残る本でした。 登場人物は個性的で、会話もおもしろい。 でもテーマは軽くない、と言ったらもう月並みな感想 そのものですが、一回読んだくらいだとちょっと 分からないのかなって思わせられた結論でした。 1年くらいほかの本をたくさん読んだら、また読もうと思って (そして奥さんにも読んでもらって一緒に話をしようと思って) よく見えるところにおいています。 | ||||
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