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インシテミル
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インシテミルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全205件 41~60 3/11ページ
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難しいところを排除してサクサク読めます。 前半はまぁまぁですが、後半は何とも こういうのが面白いと評価する人も一定数いるだろうなぁと思います。 スナッフ・フィルム目当てにしてはなんとも切迫感がないし ラノベと思えばいい出来なのかな | ||||
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結末にいくまでは☆2ぐらいの面白さといったところでしたが、最後まで読んで前言撤回、申し訳ないですがこれは☆1です。 「バトルロワイアル」「クリムゾンの迷宮」「ダークゾーン」「死のロングウォーク」とデスゲーム物に目がなく色々探しているうちに本作に行き当たり手に取りましたが、結論から言うとちょっとこれはないなと。先に挙げた他の作家のデスゲーム作品と比較しての評価ではなく、単体として見た場合でも残念ながら同じ評価です。 まず主人公を始めとした登場人物たちに共感できる者が一人もいないというのが大きい。これがないので、キャラに共感することで得られる恐怖感やハラハラ感というものは始終皆無でした。 特に主人公。ヒロインの須和名さんに夢中でずっと須和名さん須和名さんと崇め奉っていましたが肝心の彼女にそれほどの魅力がある描写をされていなかったので変に浮いてます。 それは他の登場人物たちにも言えることで、全員どこか不自然。人が死んでるのに無反応だったり、かと思えば反応が過剰すぎたり、いくら憔悴していたとしてもその考え方や行動はないだろうということは頻繁にあり、生の人間が動いているという感じがしませんでした。 というか頭を使うミステリーデスゲーム物でみんなバカばかりなのは問題がある気がしますが。終盤で推理対決みたいなことが起こりますが、相手が主人公を追い詰めるために繰り広げた推理のあまりのお粗末さに「あれ?これはバカミスだっけ?」と思ったくらいです。しかもその推理が通るんだから二重に驚きました。ないないこれはない。一応フォローはしてありますがだとしてもこれはない。 とはいえゲームの設定やシステムはなかなか凝っていて面白かったです。それだけに、それ以外の部分が全部足を引っ張っているのが本当に惜しい。 ☆1の決定打になったのは犯人の動機と処遇の薄っぺらさです。殺人に至るまでの動機がまったく説明されていないのに加え、その犯人に対して主人公が助け船を出した時点で「これはひどいな」と思いました。ミステリーにおいて動機が薄かったり人間が書けていないということはよくありますがすでにそういう問題ではないというか。作者が人間の感情を書くのが苦手で手抜きしたんじゃないかと疑うレベルの薄さ。 少しネタバレをすると、犯人には人を殺してまで達成しなくてはならなかった目的があり、同情した主人公がその手助けをするのですが、それをしてしまったらなんの罪もなく殺された人たちはどうなるの?犯人の丸儲けじゃないの?というか肝心の犯人のその目的すら明かされないのは本当になんなのか。手抜きすぎです。 別に勧善懲悪を望んでいるわけではなく、後味を悪くするならするでその結末にするために物語を収束させる手順というものがあると思います。本作はそもそも後味を悪くするという意図は感じられずすっきり完結させたかのような終わり方なのがまた。 デスゲーム物としてもミステリー物としてもホラー物としても人間ドラマ物としてもお勧めはできません。同作者で気になっていた小説もいくつかあったのですが、ちょっと他の作品に手を伸ばすのが躊躇われますね。 | ||||
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はじめはトリッキー過ぎる設定にリアリティを感じられず、入り込めなかったが、後半になって状況が逼迫してきて、思い入れできる人物が登場してきてからは、面白くなってきた。やはり思い入れというのは、強さよりも弱さに対して浮かぶものだ。しかし、筆力の割に多過ぎる登場人物には閉口。映画を見れば整理できるかも、という意味で映画を見たくなる作品。こういう手もあるんだな、という教訓を得た。 | ||||
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途中までは良い。 終盤の盛り下がりがちょっと残念ではあるし、謎も残る。 続編をやるなら謎な点も回収してほしいが、あまり興味を持たない気もする。 | ||||
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初めは内容に期待して、犯人暴いてやろう!とワクワクしながら読み出したのですが、途中から(悪い意味で)ツッコミどころ満載で、イライラしながら読み進めました。 あまりに作者の御都合主義が過ぎる部分では、ウンザリして本を閉じたことも何度か。 「なんで、そうなるの!?」 「なんで、そういう考えになるの!?」 と何回思ったことか…。 いつしか、推理しよう!という気も失せ、話の流れるままに読んでいた、という感じです。 なので、最後に真犯人が明るみになった時も、予想してない人物だったのにもかかわらず(予想する気もないから?)、ふぅ~ん。という程度の感想しか湧かない。 そもそもキャラ設定も甘く、各人物に深みや共感できるエピソードがあまりないので、被害者にも真犯人にも同情できず。しかも皆頭いいんだかバカなんだか、もう笑っちゃいます。 あと所々散りばめられてるユーモラスな場面も、笑いのセンスが私には合わず、もう苦笑いです。 『ボトルネック』が割と良かったので期待して読みましたが、ちょっとガッカリです。 文句ばっかり書いてしまいましたが、大まかな話の流れは好きですし、イラつくポイントを除けばかなりスラスラ楽しく読めたので、☆3で! | ||||
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最高に面白かったです。クローズドサークルものの中でも秀逸な出来です。私はクローズドサークルものが割と好きなのですが、なかなかいい出来のものが少なく残念に思っていたのですが、これは真相も犯人も最後まで見破れず最後までしっかり楽しめました。なかなか丁寧に作られていて、練られているのが読んでいて伝わってきて一気に読了させられました。一読の価値はあると思います。実際こういうクローズドサークルものはこれまで作られつくした感があるので作者の実力が問われる難しい分野だと思うのですが、その中でもかなりレベルが高いと思います。 | ||||
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近頃流行りのデスゲーム+クローズドサークル小説の嚆矢的一作。『バトル・ロワイアル』『クリムゾンの迷宮』等々のデスゲーム小説は以前からあったのですが、館モノの要素を加味して本格ミステリとして描いたところがミソであります。発表順では『極限推理コロシアム』が先行作になるんですが、ブームメイカーとなったのはやはり本作でしょう。 キレ者曲者ぽい登場人物のあっけない退場など、お約束破りな展開やいかにもなシチュエーションに対するメタ的ツッコミを盛り込み、ミステリマニア的な既視感を逆手にとったプロットはお見事。 | ||||
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クローズドサークルもののミステリで、地下施設に収容された12人が殺し合いをはじめて、その犯人は誰か?というのが主題な話。 注意深い人が読めば犯人が誰かわかると思うが、結局私は犯人がわからなかった。推理を聞けば、なるほど、と納得できる。そこまでの筋道はさすがと言うべきで、この作家の腕のよさがうかがえた。 特に三日目の夜は、私も主人公に同調してドキドキしたものだ。 最初は登場人物が、誰が誰やら一致しないが、それも読み進めていけばちゃんと書き分けできてきたように思う。逆に、その書き分けができていない序盤は、結構読むのが大変だった。 私はこの作品が初の米澤作品だったが、次も読んでみようと思えるくらいには楽しませてもらった。 ただ苦言もある。以下、少しネタバレ。 最初の犠牲者が出たとき、凶器が銃だと判明した。ではなぜそのとき、 「犯人を特定するために、全員の持ち道具をチェックしませんか?」 と誰も言わなかったのだろうか。 読書をしている最中の私ですら、そのようなことを考えつくのに、生き死にのかかった登場人物がそれを言い出さなかったところに、物語の破綻を感じる。ミステリにおいてアリバイチェックと持ち物チェックは必須事項だ。これさえやっておけば、新たな犠牲者が防げたかもしれないのに。しかも登場人物は暇なので考える時間が山ほどあった。私のような、読書をしながら片手間で思考するのとは、わけが違う。命をかけて問題に対処するはずなのだ。 結局持ち物チェックはのちのちなされるのだが、そのとき頭のいい設定であるキャラが頭を抱えて、「なんでそのことに気がつかなかったんだ」と頭を抱えるのです。ちょっと笑ってしまった。本当にその世界で命をかけて生きてるのかな、この人物たちは、と思ってしまう。 あの場面で持ち物チェックをしないのは本当に不自然だったが、読み進めていけばなぜあのときチェックしなかったのかがわかる。この段階で誰も銃を持っていないことがわかると、キャラよりもまず作者が困るのだ。書きたいことが書けなくなってしまう。プロット通りに進まない。だから物語の破綻を見逃したのだろう。ここはちょっと雑だったかな。でもまあ許容範囲。おかげで面白くなったから。 空気銃と火薬銃の違いも説得可能。実際、説得できてるし。 次に、三人一組とか、夜回りとかするくらいなら、まず凶器を金庫に入れろと思った。素手だと女が不利だと言っていたが、その言い訳は苦しい。なぜなら明らかに凶器のほうが危険だから。そうすれば新たな犠牲者が出な……くどいか。命がかかっているのだからそのくらいの対策は講じるべきだよね。そうすれば美味しいものを食べるだけで約2000万円。なぜこの案に飛びつかないのか。そして、素手のはずなのにまた人が死んでる!という展開もまた面白そう。 そしたらあのスイッチも生きるのに。 まあこれをしたらまたプロットが進まなくなるから、作者が困るのだろう。読者としては目を瞑るべきかな。面白かったし。 あとは、高時給とは言えども、それが10億稼げるとは、最初に明かされてないよね。なにを根拠に応募したのかな。それに大学生が10億必要で、それがないとみんなが死ぬってどういう状況なのだろう。これはちょっと目を瞑れなかった。面白くないから。これで一気に作品が軽くなったと思う。 総評すると大変面白かった。 これがミステリの賞を取っていたら発狂するけど、ミステリランキングで上位に行ったのは納得できる。特に中盤まではすごく面白かった。後半は失速したが、それでも面白い。 おすすめです。ぜひ読んでみてください。 | ||||
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一番気になったのは、どうして最初の殺人が起こった時点で全員の凶器を回収しなかったのかです。 それをやるだけで銃を持っている人間=犯人だとわかりますよね? そのことを誰も口にしないのはさすがにご都合主義が過ぎる。 自分の身を守るために武器を持っていたかったにしても、相手が銃を持ってるってわかったら普通は「全員の凶器を回収する」という考えになりますよね? せめて最初の殺人は主人公の武器で対処できるような凶器での殺人にすべきだった。 あと、二人目の被害者が出ても、誰も「全員の凶器を回収しよう」とか「全員の部屋を調べてあの凶器を隠し持っていないか調べよう」と言い出さないのも、ご都合主義。本気で殺人に怯えている人間なら、それをまず第一に考えると思うのですか・・・ | ||||
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今まで読んだ事のないタイプのミステリーでした。 予想外の出来事に、この先どうなるんだろうと思いながら読み進めました。 殺人なのに、ちょっと軽い。 | ||||
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米澤さんのファンですが、これは正直なところ楽しめなかったです。何のひねりもウィットもありません。よりにもよって何故これが映画化された? | ||||
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米澤さんの本はほとんど読んでいます。 あの米澤穂信がサバイバルゲームものを書いた、というだけでも読む価値がある作品。 映画化もされたので知名度は高いと思われます。 ただ一点。続刊を意識した投げっぱなしのラストだけが気になりました。 ああいう技法なのだと言われてしまえばそれまでですが、エヴ○ンゲリオン以降、 「読者の想像におまかせ」的なラストが多すぎます。 サバイバルゲームものは、どうして主催者が参加者に殺し合わせるのか、その目的への 謎で引っ張るのが常ですが、他の著者の作品にしても何にしても、最後まで読んでも結局 目的が明かされないというパターンが、常習化しているように思われます。 米澤さんにだけはそれをして欲しくなかった……というのが正直な感想です。 | ||||
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閉鎖空間におけるデスゲームという設定と、暗鬼館というネーミングから、 参加者達が疑心暗鬼に囚われ、最後には主人公も誰も信じなくなり、 背筋が凍り付くような惨劇が繰り広げられる・・・! と、いうようなストーリーを勝手に期待してましたが、そんな事はなかったです・・・(笑) いや、中盤(第二の殺人)までは緊張感があってよかったです。 ゾクゾクワクワクと期待(?)しながら読み進めていました が、段々と殺人が雑になり始め、主人公が、監獄という名の安全圏に入った時には、 完全に緊張感がなくなってました。 おまけに作者がキャラを使って、酒を飲みながら作品の内容である舞台を ダメだしし始めるという始末・・・ あれでは監獄というより、ゲームのスタッフルームの座談会です。。。 なんかラストでもヒロインにもダメ出しをさせてましたが、作者が 自分で自分の作品を駄作だと言ってるようなものじゃないでしょうか。 しかも、それを作品内でやるのはちょっとどうかな・・・と思います。 自分でそうわかってるんなら、キチンと手直ししてから刊行してくれたらいいでしょうに。。 犯人の動機の書き方も不十分だし、誰と誰が関係を持っていたという伏線も未回収のまま なんだか雑に終わらせた感が残り、せっかくの設定がもったいない気がしました。 あと、ヒロインの美しさをやたら褒め称える描写が多かったですけど、 それって、ミステリーに必要な要素なのでしょうか・・・? (主催者があのヒロインを参加させた理由も、辻褄があってない気がしますが。。) 色々書いてますが、犯人やトリックは単純明快で、破綻してなくてよかったです。 (あの時間とあの状況で、犯行が可能なのは、あの人しかいませんしね・・・) | ||||
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私が一番納得できなかった点は、「なぜ全員の凶器をさっさと回収してしまわなかったのか?」という点です。 本編ではその理由を「護身用」「自分の武器を信用できない相手に見せたくない」などとしていますが、 実際はともかく、プレイヤーの視点では、拳銃を持った人間が殺人を犯し、そして次は自分が被害者になってもおかしくない状況でした。 ならば、その拳銃を取り上げることが、プレイヤー達にとって最も優先すべきことだったはずです。 プレイヤー達の武器は拳銃から身を守れるようなものでは到底なかったわけですから。 当然すべき武器の回収をなぜしなかったか? それは、それをやってしまうと、シナリオ上の不都合が生じるから。 | ||||
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ライヤーゲームと汝は人狼なりやの世界観を足した内容。話は求人募集に対する11人の参加者集めから始まるが、現地に集まったのは12人、つまり1人は運営の完全な仕込みとすぐわかる。で、モニターの主旨が告げられても次の日に動きなし、つまり最初に殺人を犯す覚悟のある参加者はいない。で次の日に西野の死、あ、この人が運営の仕込みで起爆剤として死んだんだ、とすぐわかる。娯楽室に紙とタイプライターって凶器のメモ偽造し放題?女性は化粧品の持ち込み許可、凶器のメモ偽造するのは女性?というように、話の序盤でほぼ展開が読めてしまう。なので読者はこの筋書きをいかに裏切る展開があるのかと期待して読むが、実はそのままの展開で終了。此では単純過ぎて楽しめない。結城は途中まで無能なキャラ設定なのに急に探偵になる。序盤で、灰皿が無い=火気厳禁を指摘したくらい誰でも思うことなので、結城の後半の覚醒に繋がらない。そして安東の結城を追放した穴だらけの茶番推理,展開に失笑。結城は、挙手の前に冷静に説得し、そこから渕に凶器を尋ねいっきに解決に持ち込めばいいのに。犯人は殆ど関水だし渕だって凶器を隠す理由がないのに沈黙。その後脱出をはかろうと言い出す渕。何故か必死に拒まない関水。作者が躊躇の間使いたいだけ。最後まで活躍しない須和名。都合よく見つかる抜け道、誰か死ぬまで仕掛けが露出しない??はぁ?此では本格推理には到底及ばない。 | ||||
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途中まで、というよりはラスト近くまでは滅法面白い。人物も生き生きとしていて、閉鎖空間の連続殺人劇に不思議なほど陰惨さがない。 特に「凶器あらため」が二班に分かれるところなどお見事な展開だ。ただ、途中からガタピシと疑問点が目立ちはじめ、うまく着地する かなとハラハラしていたら、ラストは少し残念な感じだ。ここまで楽しませてくれたのだから、前半傑作と呼ぶべきか。 犯人も探偵もそうだが、他にも「こいつ、こういうキャラクターだったっけか?」というぐらい、途中からブレちゃっている人物が多す ぎる。中でも一番謎めいているアノ人についても (1)初登場場面は単なる酔狂芝居だったのか? (2)自分の命を守る担保は何かあったのか、それとも一種のマゾヒストなのか? など疑問山積。 途中の主人公の言葉を借りれば「最も憐れむべき」「狂人」ということになるので、謎めいたまま終わらせるにしてももっと不気味さが 伴うべきだろう。犯人についても説明なさすぎだし、モニターの人選もそう。全体の設計図をしっかり描かないまま書いてしまったよう な印象を受ける。 | ||||
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良い作品でした。 クリスティーの有名作品に精通していたり 過去の作品に触れることも・・・ オススメです、ドキドキが止まりませんでした。 | ||||
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引きこまれます。 序盤に立て続けに起きる事件、少人数ながら自然と決まっていくリーダーと各グループの対立。 登場人物たちの群像劇や緊迫感、そして謎解きとミステリーとしての魅力はバッチリです。 しかし、この作品の評価が下がってしまうのが終盤にここまでせっかく築き上げてきた緊迫感が一気に抜けてしまうシーンがあるからでしょうね。 オチ自体は別にいいと思うのですが、そこだけが急に雰囲気が変わってしまって、ガッカリというかサスペンスを見てたはずなのに急にチャンネルが変わってコメディになって、ついていけなかったというか…。 どう擁護してもそこがイマイチというのは万人の共通理解だと思います。 ガッカリ度が高かった人ほど辛口評価になってる傾向がありますね。 しかし、それでも総合評価としては面白いと思います。 序盤から中盤にかけて、二転三転する終盤手前の展開はハラハラしました。 有名作だし、読んで損はないと思います。 | ||||
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この作家は好きだし、途中までのめり込めたのだが、オチで興ざめしてしまった。毎度海外ミステリーからの影響も色濃くあり、そういった部分での期待もあったのだか、今回は見事に裏切られた形だ。 映画化もされたそうだが、これではアイドルタレントものにでもなってしまいそう。次々にスリリングな場面を挿入していく力量などは、さすがとしか言いようがないだけに、残念だった。出版社に書かされた感じが残るように思う。 | ||||
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なるほど、作者は「淫してみたかった」んですよね。 やりたかったことは、映画「スクリーム」に近いのかもしれません。 推理小説(ホラー)の定番をあえてこれでもかと出すことによって、そういうジャンルをたくさん読んできた人間が、それをななめ上から笑うというか・・・。 う〜ん、でもちょっと中途半端になってしまったように思います。 途中で推理小説サークル所属の岩井が「まさか、ヴァン・ダインです。で、ぽかんとしたくちじゃないだろうな。」と主人公をばかにしたようにいうセリフがあるのですが、私は、綾辻さんの「ヴァン・ダインです。」でまさに、ぽかんとした人です。 クローズドサークルものとして、十角館の殺人は素晴らしいと思いますが、この作品は・・・「インシテミタ」んでしょうが、私はいまいち好きになれません。 自分が頭がいいということを周りに示そうとする人間は滑稽だ。みたいな上から目線もなんだかなあと思ってしまいます。 | ||||
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