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(短編集)
図書室の海
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図書室の海の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 21~40 2/3ページ
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作家の力量は短編に表れると思う。 限られた枚数の中でいかに心理を表現し読者を惹きつけるか。 この本は、独立した話・長編の予告・長編のサイドストーリーからなる10編が収められている。 “他の作品を読みたい!”と思わせる魔力がある。 私は、読み終えない内に「夜のピクニック」と「六番目の小夜子」を買いに走ってしまった…… | ||||
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表題作「図書館の海」を含む全10編の短編集。 1999年に「象と耳鳴り」にて短編の経験はあるが、あちらは同一主人公による推理小説なので連作短編になるのかな。完全な短編というのは初めての作品集。 他の恩田陸作品とリンクしている作品があるが、それはそれで、ファンでも未読者でも楽しめる仕様になっている。 表題作は名作「六番目の小夜子」の後日談であり、それを含め、SF、学園、ミステリ、ホラーと色とりどりのジャンルを網羅しているが、後味の残る、恩田陸独特の読後は健在。全作通して、らしいなあと思わされる。 そして「図書館の海」と言うタイトルは作品群全てを現した秀逸なものと思える。読後、何となく、中学校や高校の図書館のようなちょっと暗い、濁ったような雰囲気を味わえます。スッキリはしないけど、別世界な感じ。…でもなあ、やっぱり恩田陸は短編より長編に向いていると思う。彼女の書く主人公各の人物の吸引力は、長編でこそ活きてくると思って仕方がない。 明らかな予告作品が2つ、後の大作となる「夜のピクニック」の前夜、今後発表されるであろう「グリーン・スリーブス」の後日談(?)が収められている。 この2作以外でも、ここで発表された作品を長編で書いてくれたらなあ… 「春よ、こい」「国境の南」はゼヒ読んでください!! 「ここは海に似ている。ナツはいつもそういう錯覚を感じる。なぜか、この部屋に入ると、海原に出た船に乗っているような気分になるのだ」 本文173ページより | ||||
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恩田先生の作品は、これが始めてですが、はまりそうです。予告編ということで、続編も読むつもりです。一番好きなのは、”ある映画の記憶”。なんとなく、池澤夏樹先生の作品のように、カラーがビビッドです。筆者による、あとがきも楽しめます。 | ||||
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「ピクニックの準備」から数年後、待ってました本編「ピクニック」が上梓されました。高校三部作棹尾を飾る作品となったいます。「イサオオサリバンを探して」はいまだ本編「グリーンスリーブス」の執筆の待機状態。表題作は「六番目の小夜子」関根秋の姉、夏が主役。その他短編も所収。それぞれに作者のコメント付き。 | ||||
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長編の予告編、番外編と短編競作アンソロジーのために書かれた短編を中心とした短編集。 タイトルに書いたように、印象としてはCDに例えればデモ&アウトテイク集のようなもので、寸足らずであったり、あらすじ書きのようであったりするものが混ざっている。 関連する長編を1つも読まないでこの短編集だけを独立して楽しめ、と言われたらかなり厳しいでしょうね。 裏表紙に「夜のピクニック」の前日譚として「ピクニックの準備」、「六番目の小夜子」の番外編として「図書室の海」収録、との宣伝文句が書かれているが、両方とも期待はずれだった。特に「ピクニックの準備」はまさにデモのレベルでしかなく収録しない方がよかったのでは。 | ||||
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デジャヴやホラータッチで読ませる作品を中心とした短編集。ある作品は別の長編の予告編や外伝であったりするし,巻末の本人による解説を読む限りでは,今後書かれるだろう長編のネタ帳的位置づけの作品も見られます。 正直言って,話に入れないままページが尽きてしまう作品と,作品の情景がスーッと浮かんでくる作品に分かれました。 個人的には「オデュッセイア」がお気に入り。“ココロコ”という,山のような巨大な生命体(?)と,移動するココロコの上で暮らす人々を淡々と綴るお話。ジブリのアニメに出てきそうなシチュエーションで,味付け次第で面白く展開できそう。 “高校時代を彷彿させるノスタルジックな文体”に引かれて読み始めただけに,表題作「図書室の海」も楽しく読めます。恋愛とか絡めずに,カラッと割り切って何でも話せる間柄の夏と克哉の関係が楽しそうだなぁ。 | ||||
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10編の短編で構成されていますが、いつもながらどれも「予告編」のような小説になっていて、 それが許せるファンには「余韻がとてもいい」となり それ以外には「何だか消化不良」となるのではないでしょうか。 ファンとしては、早く本編が読みたいなぁという気持ちになります。 私が一番いいなぁと思ったのは「オデュッセイア」。 気の遠くなるような時間を生きる、動く建物つき土地区画(?)「ココロコ」! 世界が破滅の中に飲み込まれたとしても、すべての過ぎ去る出来事をじーっと見つめるココロコが、何だか切なく思えてきました。 ほんの14,5ページの物語でしたが、この予告編の本編を読みたい! という気にさせますね。 | ||||
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恩田陸さんの小説は長編よりも短編が気に入っています。この本も技の冴えが各篇に見え、恩田氏のエンターティナーとしての実力がを改めて感じました。しかし、『ピクニックの準備』は反則だと思えて仕方がありません。書き下ろしでわざわざ帰結されない一篇を混入されたら、読者としては納得できないのが普通ではないでしょうか。村上春樹さんなども、大長編の前に予告短編を書かれることが以前は多かったですが、必ず予告短編でも一つの小説として完結されていたと記憶しています。 この『ピクニックの準備』はまったくもって中途半端で、『夜のピクニック』を読まなければ何も分かりません。これはやって欲しくない手法です。 | ||||
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以前から時々登場してきて楽しかったのは【関根家の人々】 【六番目のサヨコ】に関根秋が登場して以来【象と耳鳴り】では秋のパパ(サヨコにも少し出ていたけど)【Puzzle】には関根春が。そして【図書室の海】では「夏」の出現。3人兄弟だったのね。 サヨコの続編ともあってかなり期待はしていたのですが、まあまあといったところでしょうか。続編が出ない方がいっそ、キリが良かったのかもしれません。または、津村沙世子の続編であって欲しかった願望もありました。 しかし、最初に書かれていた【春よ、来い】は切ない友情が描かれていて凄く好きでした。入学式に詠まれた句(紀貫之)もいいチョイスだったと思います。また、彼女が好きなデジャヴも盛り込まれており、面白かったです。 | ||||
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2つほど予告編が入っているが、短編に予告編は入れないで欲しかった。 予告編なのでもどかしい思いが残る。予告編としてはいい出来。 特に「イサオ・オサリヴァンを探して」は良かった。この本で一番のお気に入り。 「グリーンスリーブス」が楽しみだ。 「オデュッセイア」はキノの旅の動く城の話と類似。 | ||||
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この短編集は、恩田陸の他の作品にリンクしています。 リンクしていないような作品でも、「もしかしたら・・・」と思うように出来ているんですね! 恩田さんの作品を読み始めたら、是非ご一読していただきたい作品です。自分のなかに、幻想的な世界がどんどん膨らんでいきますよ。 | ||||
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短編が長編の一部になる手法は、村上春樹さんが得意としているところ。 この作品で恩田さんは過去にさかのぼったり、後日談を描いていたりしています。ぞくっとする切れ味の作品と、ほわっとする作品が同居しています。自分にとって恩田さんの長編は苦手です。短編の切れ味に偏愛しています。 | ||||
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もうホンット最高です☆★☆今年読んだ中で1番好きな本になりそうです♪ っていっても全て理解できたわけではありませんが・・・・『春よ、こい』なんかは3回くらい読んでやっと理解できたり・・・・そういう作品が多かったです。でもだからこそ、魅力を感じます。深く深く読んで、簡単には理解してはいけないような・・恩田陸さんらしいですよね!! | ||||
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この本事態の短編小説の是非を問うのはナンセンスだと思う。これはむしろ他に存在する「本編」を紹介又は補完するもの。恩田陸の本で次ぎ何を読むか迷っている人におすすめします。 | ||||
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1995年から2001年までに発表された短編を集めたもの。他作品の予告編や、エピソードや、外伝風のものが多い。したがって、恩田の代表作をいくつか読んでからの方が、落ち着いて楽しめる。 もう一つの読み方としては、恩田作品のガイドブックとしてである。作品の完成度というか雰囲気に少々バラツキのある作家だけに、本短編集を読んで、気に入ったものの本編を読むのもいいだろう。 巻末の作品自己解説と、山形氏の解説とを合わせて読めば、恩田文学のガイドとして結構いい線いっちゃうと思う。 | ||||
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10編からなる短編集。『夜のピクニック』の予告編や『六番目の小夜子』の番外編が書かれていて、他のものもいつか長編ができるのではないかと予感させるような話。ホラーっぽいものが多いかも。あとがきで全作品について作者がコメントをつけているが、それを読むとつくづく小説家というのは話づくりの職人なんだなと感じた。 | ||||
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ホラー系でミステリアスな余韻を残す作品が多く収録されている。プロット重視傾向にあり、文章自体にそれほど味わい深いものを感じなかったので、読後感の印象が希薄で少々残念。恩田ファンにとっては、「六番目の小夜子」(新潮文庫)の番外編、「麦の海に沈む果実」(講談社文庫)のヒロインの幼少時代を描いた作品、「夜のピクニック」(新潮社)の前日譚などが読めるので、とってもお得感があるだろう。逆にこれらの短篇をきっかけに恩田陸の長篇小説を読んでみるのも良いかもしれない。短篇集のレベルで言えば、「光の帝国 常野物語」(集英社文庫)に軍配があがるのではないかと思う。2005年「新潮文庫の100冊」の一冊に選ばれている。 | ||||
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恩田陸さんには珍しい(?)短編集。これがうまいことに長編の予告編だったり、番外編だったりしている。あの夜のピクニックの予告編「ピクニックの準備」も収録されています。こんなのあり?予告編と長編、どちらを先に読んでも両方が楽しめます。そうでなくても、ちょっと敷居の高い長編を読まずとも手軽に恩田陸ワールドを感じることができる一冊といえるのではないでしょうか。どの作品もなぞを含んだまま終わります。私が特に気に入ったのは『オデュッセイア』(これは長編とはつながっていません)。意思を持って動ける島ココロコの歴史。 | ||||
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幅広いジャンルから珠玉の短編を10編も集めてくれちゃったよ! というのが読み終わった時の感想。盛りだくさんという言葉がふさわしい1冊。 | ||||
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ノスタルジーの魔術師と言われる恩田陸ならではの、作品ですね。中身は短編集なのですが、どのお話も短編にするのがもったいない。宝箱を、あけるような楽しみがつまった本だと思います。予告編のような話が多いので、この本を気に入っていただけたら、他の作品へも広がっていくでしょう! | ||||
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