■スポンサードリンク
ルームメイト
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ルームメイトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.34pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 1~20 1/4ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1997年8月初版の本なので、レビューにはネタバレが大量に含まれます。 ミステリー本としてミステリアスな雰囲気満載で物語が進んでいく。その意味では力量を持った作家だと思う。 地方から大学進学の為に東京に出てきた二人の女性が、不動産屋での出会いから部屋をシェアする事になる。 ところがある日突然、相方が部屋に帰ってこなくなってしまう。困った主人公、萩尾春海は失踪したルームメイト西村麗子の連絡先などに当たるが、そこで西村麗子のある事実に気付く。 結果、西村麗子とは大学進学の為に上京した萩尾春海と同世代の人物では無く、42歳の青柳麻美であり、その実の娘が西村麗子だった。 42歳の青柳麻美はそれ以外にも平田由紀、マリ、サミー、カオリと、複数の人格を持つ多重人格障害を持った人物だった。 これが発覚した時点で、この物語への興味は急降下していった。個人的には小説、特にミステリーでの多重人格はタブーだと思っている。「実は犯人はAと言う人格の時のBでした」、「俺がと言っていたのは多重人格の一人である男性人格の時で、実在の人物は女性だった」と、幾らでも後設定が可能だからだ。 本書は三部構成で、各部の最初にモノローグがある。だから多重人格だとわかった以降は、当然「俺、僕と言う言い方しても実は・・・」と勘ぐりながら読んでしまう。 しかし多重人格である青柳麻美が犯人と対峙しているシーンがあり、後には殺されているので、当然「俺、僕と言う言い方している人物は男性」となるはず。 ところが結末は、主人公である萩尾春海もまた多重人格者だったというオチ。 自分は騙されながら読みたいタイプなのだが、伏線回収やトリックを暴きながら読みたいタイプの人は、非常にネタバレし易い内容だと思う。自分でさえ「何故執拗に死んだ兄貴の話しが出てくるのだろう」と感じたくらいだから。 また、自分は読ませる力量のある作家だと感じたが、余計な事を盛る作家だとも感じた。主人公である萩尾春海が調査に乗り出す相棒として、密かに好意を抱いていた大学の先輩を選ぶが、その人物が神社好き、石好きとして神社や石に関する蘊蓄が結構出てくる。 それが全く生きていない。小説に出てくる蘊蓄は自分の好物で楽しみでもある。だからストーリーに関係の無い蘊蓄でも楽しめるのだが、この著者の蘊蓄には熱量が感じられない。取ってつけたかの様な蘊蓄で、著者自身は神社にも石にもさほど興味は無いのだろう事が丸わかり。 最後にモノローグ4。 これは蛇足と言うより順番がおかしい。小説は小説として完結した後に「あとがき」として著者の意見を述べるべき。 著者として自信が有るのなら、著者自身の見解としてモノローグ4まで読み進めさせるか、文庫化に当たってモノローグ4を削除するべきかを決定すべきだろう。 結果、多重人格者が多重人格者と偶然同居し、20歳以上の年の差を見抜けず、お互い都合の良い人格同士で付き合い、読者に多少の疑問を残させつつハッピーエンドで終えるか、あとがきで著者自身が後味悪いと公言した後にバッドエンドのモノローグ4を読む選択肢を与えると言う、ごちゃごちゃ感だけが残る内容だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今邑彩さんの作品では初めて読んだ作品でした。感想から言うと、まんまと騙されました。後半には鳥肌が思わず立ってしまいました。しかし、ほかの作品を読んでいる方には、またか。みたいに感じる人がいる気がする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多重人格者を犯人にするなら、または男女の性別を問わないなら、この小説のように誰でも最後に犯人に仕立て上げられる。退屈はしなかったが、多重人格者がルームメイトであったり、かなり無理があるストーリー展開だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
会社の本棚にあったので読んでみました。 24人のビリーミリガンがあっての着想だったのだとは 思いますが、設定に色々無理がありすぎます。 物語と関係ない部分のストーリも大して面白くないし 展開も衝撃を受けるどころか、途中で全て予測でき 全く思った通りの流れでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は彼女の事を何も知らなかったのか? 大学へ通うために上京してきた春海は、京都からきた麗子と出逢う。 お互いを干渉しない約束で始めた共同生活は快適だったが、麗子はやがて失踪。 跡を追ううち、彼女の二重、三重生活を知る。 彼女は名前、化粧、嗜好までも替えていた。茫然とする春海の前に、やがて死体となったルームメイトが……。 以上、そんな内容の素晴らしいサスペンスミステリーでした(^-^*)/ 多重人格がキーワードとなっていますが、良い意味で多重人格を使いこなし、何度も驚かされてゾッとした怖さも楽しめました! ただ、文庫本後書きの『この先の、本当の真相エピソードは後味悪いので、読みたくない人は読むのやめて下さい。一旦封印します』みたいな注意は蛇足だったなと思います。 個人的には、それほど後味悪くないし、怖さを伴うサスペンスミステリーとしては秀逸な真相でしたけどね。 ただまぁ出版当時は物凄くショッキングな真相だったと思うので叩かれた可能性はありますが、今となっては良いスパイスとなっていました。 怖さを伴うサスペンスミステリーとしてオススメです(^-^*)/ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーは読ませます、 多重人格者を出したら、話は無限大に広がるのを 見せた内容。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーテリングの上手さ、プロットの巧みさ、登場人物たちへの暖かいまなざし、女流作家には珍しい切れ味鋭い本格スピリット・・・・。 まさに隅から隅まで今邑さんらしい、愛すべき本格ミステリ。 初期作品はや貴島シリーズなどはよく読んでいたのですが、ホラー方面に活躍の場が移ってからは疎遠になっていました。 近年惜しくも亡くなってしまったことを知り、どんでん返しの名高い本作を手にとってみましたが、大正解でした。 オチが見破りやすいとのレビューが多いですが、最近の若手のミステリはこの手のオチが多いのですかね? ミステリはそこそこ読み続けていますが、新本格世代ぐらいの作家までしか読んでいないせいか、こういうオチに出会うことは少なく(井上夢人の某作ぐらいかな)、ミスリードが上手くて完全に騙されました。 どんでん返し物では、星降り山荘とか仮面山荘とかはすぐに真相を見抜けたのですが、これは全然わからんかった・・・。 この手の作品は相性もありますし、気持ちよく騙される悦びを味わえるかもしれないので、試しにでも手にとって欲しい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて読みました。映画のルームメイトは、まだ観てません。レビューを読むと、あんまり良い評価は見受けられませんね。 本題に入りますが、読んでて面白かったです。 読み進めていくうちに「次はどんな展開!?」終盤に差し掛かる前の(ネタバレになるかな?)テープの中身を聴いてしまった時の心情。犯人は、まさかの!? って、なりました。ミステリーは、初心者ですが面白く読ませて頂きました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる多重人格がテーマのミステリー的小説。深田恭子の映画を先に見たけど内容的にはかなり違っていた。 あまりにひどい経験をすると本当の自分をプロテクトするために別の人格が発動するというのは心理的にうなずけるところ。 フラッシュバックによって思い出すなんてのも、よくある設定だけど、本当にそんなものを抱えてしまうととても深刻だろう。 よくある多重人格ミステリーだが、展開に結構ひねりが効いていてた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近しっかりした作品にはまっています。私はあんまり厳しい現実を直視するような作品は日々の現実を思い出すからという理由で、いわゆる新本格推理的な奇抜な名前の登場しまくる現実離れしたお気軽な謎解きものを読んでばかりいたのですが、最近それにも飽きてきてこういうしっかりした推理物をあらためて読むようになったのですが推理物の醍醐味を味わえるいい小説でした。映画の後に読んだのですがこちらの方がより緻密で複雑でしたね。おととしお亡くなりになられてて残念です。ネタバレになるので内容のことは触れませんが面白いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本格派の今邑さんのルームメイト。 以前、他の作品を読ませて頂いて、しっかりした構想で、 しっかりした文章で組み立てる方だなあと感心しておりました。 この作品。 とある疾患を抱える女性を巡り、たまたま出会った、たまたま 同じ時間と場所を抱えることになった女性と、その先輩の物語。 とある女性の失踪に、探していたら、同じ女性を探す人。探す 人。その求めるところの正体は。そして、その絡まる糸の結び目 に、辿り着いた二人は? 昔だったら、記憶喪失がよく使われた、恋愛ものなら、山口 百恵の赤い疑惑。 これをサスペンス、少し目新しいものとを絡めて、プロローグが 徐々に生きてくる。 そんなところだったんだと思いますが。 今邑さんにしては、ちょっと杜撰?きっと書いている途中で、 路線変更?というのが見えてしまって、面白かったのですが、 ちょっと興ざめ。 マリさんが一緒に歩いていたのは長身の男性だった。 武村からの連絡は、いつも工藤さんからの言づてだった。 こんな記述が、165cm位と設定された女の子には、そして、 いくらその疾患であれ、殺害方法が無理。 100万分の一と100万分の一が出会う設定がそもそも無理。 かな? 小説なので、ありえないところにありえないものを重ねるのは ありなのですが....... 70点。 この間某作家の〇リズムを読んだ後だったので、まだ許せます。 基本的に今邑さんの作品、良好です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帯の「まんまとだまされた!」的なあおりで 相当ハードルを上げてしまっている。 この作者の本は初めて読んだのですが まあサラッと読めるなと思いつつ 期待して読みすすめたのですが あら?思った通りの結末で終わった。という印象。 真犯人が判明した後、当然もうひとひねりあるものだと 期待しすぎたのかも。 書かれた時代を考えると、まあ仕方ない部分もあるのかな。 当時としては新しかったのでしょうか。 大学の先輩による 長ったらしい「石」の講釈、 こんだけダラダラ書くのなら当然なにかしらの伏線かと思ったのですが、一切関係なくてビックリ。あの部分、いります? この小説は半分の長さにまとめられるんじゃないかと思う位 無駄な描写が多く感じました。 桃缶が妙にキーワード的に出てくるから ネタバラシで絶対そこ絡んでくるのかと思いきや なにもなかった…。 まあ、でもそれなりに楽しく読めました。 ミステリーに慣れている人には、微妙だと思います。 ミステリーを知らない小学生には、 とても面白く読めると思います。入門編にいいかも。 それから、バッドエンド編も収録されてますが 作者による「この先はチョー後味悪いんで、読まない方がいいかもね」とかいうコメントが いかにもバカっぽくて 最後の最後に更にしらけました。。 ああいうコメントは作者の質を落とすだけなので止めた方がいいのでは。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
幼稚な文章には辟易されてしまう そもそも、犯人を追っている主人公が犯人だったなんて 読者を馬鹿にしている こんなのがミステリーだなんて言って星五つあげてるのが ミステリーだ・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリファンには物足りない、との評価が多い本作。 ここではネタバレに関するレビューはしない。 筆者自身、折原一に誘われ、クリスティー、クイーン、等々様々な作品を読みあさってきた。 エンディングのどんでん返しはミステリーの魅力の一つだが、それに囚われると作品としての魅力が星一つ下がってしまう。 読者もそれを期待してページをめくる。 どんでん返し、どんでん返し。さあ、自分を騙してくれ、と叫びながら。 ミステリーやホラーも、小説、ひいては読み物の一ジャンルである。 最初の一行目から最後のエンドマークまで、「読む」為にある。 クライマックスやエンディングも重要だが、そこに至るまでの課程も楽しめなければならない。 閑話休題。 本作はある事件の真相を追って、女主人公が行動していく。その間のドライブ感、そしてさりげなく挿入される新たなる「謎」が物語を盛り上げる。 主人公と探偵役の先輩も魅力的だ。若々しくてちょっと焦れったいラブロマンスも緊張を和らげるクッションとして用いられている。 だが驚くべきはその伏線の張り方だ。 読者から読む楽しみを奪うのはあまりに罪であるから、ここで作品に関する筆を置くとしよう。 ラストが、ラストが、との声はもっともかもしれない。だがその間にある読む楽しみまで否定しては世に溢れる小説は真の価値を発揮出来ないのではないか。 本作を手にとって、著者の職人技とも言うべき素晴らしいリーダービリティーを目にしてほしい。そしてその世界に浸ってほしい。ラスト一行だけの一発屋には出来ない、素晴らしい世界がそこにある。 「読み」ましょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今邑氏はコンスタントに標準以上の作品をリリースしたきたプロットと文章力に定評のあるミステリー作家であったが、優等生的なきっちりした作風のため、あまり注目されることはなかった不遇の作家だと思うが、その今邑氏の再評価のきっかけとなったのが本作である。もともとはC-ノベルズというマイナーな新書レーベルから地味に出ていた。 面白いが地味な氏の作品群の中では突出してトリッキーなプロットが特徴的な作品で、サイコミステリーのツボを抑えた作品。 真犯人がすぐ分るという欠点であるが、こういうネタでどんでん返しとなると大方予想の付くものであるのは否めないが、もともと今邑氏の作品は他の「少女Aの殺人」や「七人の中にいる」等でも限られた登場人物と破綻のないきっちりしたプロットのため真犯人はミステリーを読みなれていれば大方予想できてしまうのだが、それでも直抜群に面白く読ませるというのがこの著者の真骨頂である。 本作くらいで日本推理作家協会賞くらいは受賞してもおかしくなかったはず。 あまり、どんでん返し系だとか真犯人は誰とか奇抜さだけを期待して読むのではなく、純粋に物語として堪能して頂きたい作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あまり好きではないかも。そうだよねえ、という感じの話だったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大学に通うため東京に出てきた春海は、やはり大学に通うために京都から東京に出てきた 麗子から、ルームメイトにならないかと声をかけられる。共同生活はとても快適だった。 だが、ある日突然麗子が失踪する。麗子には、驚くべき秘密が隠されていた・・・。 麗子の二重三重の生活。そして驚くべき隠された秘密。殺人事件の真相は何となく読んで いて見えてきたが、麗子の本当の姿には驚かされた。それと同時に、この設定は少々無理が あるのではないかとも思った。いくらなんでも、そこまで人はだまされるものなのか?それと、 春海の人物設定も読んでいて不自然さを感じる。ストーリー展開もどこかぎこちない。 モノローグ4に関しては、多くの人が述べているように蛇足だと思う。いったい作者は何を 読者に訴えたいのか?ミステリーとして純粋に楽しむこともできず、読後感も全然よくなかった。 中途半端な印象の作品だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリとしては現代ではどうにも手垢のついたネタを扱っているので 楽しめるレベルではないが、まあ終盤はストーリーがどう終わるかという点もあり読めないこともない ただ意外性を狙ったのかもしれないが、20近くもサバを読ませるというのはさすがにどうかと・・・ 作者の本をコンプしようという人以外にはあまりお勧めできない作品かもしれない | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
後味の悪さが逆にくせになります。 一見平凡な女子大生・春海の抱えた問題は根が深い…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今までに今邑彩さんの作品は7冊読みましたが、「ルームメイト」はお薦め出来ません。他の方もおっしゃている通り、注意して読むと簡単に犯人が分かってしまうんです。ですから、読むなら短編の「よもつひらさか」や「鬼」にするべきです。 とは言っても、213頁から数頁にかけて、ミステリー特有の「事件の真相に近づくドキドキ感」や「後味の悪い読後感」が味わえるので、読むべきではない、という程つまらなくはないです。ただ、お薦めするに足る程の面白さではないです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!