■スポンサードリンク
ブラザー・サン シスター・ムーン
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ブラザー・サン シスター・ムーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
楡崎彩音、戸崎衛、箱崎一・・・。ザキザキトリオと呼ばれた高校時代の同級生3人が過ごした大学時代を、鮮やかに描いた作品。 とりわけ大きな事件が起こるわけでもなく、時がゆるやかに流れていく。三人三様の大学生活。その中で彼らの接点はほんのわずかでしかない。抱えている思い出も違う。けれど、3人は確実に同じ時を過ごした。同じ空間にいて同じ物を見たこともある。進む道はそれぞれ違っても、彼らは時々人生のどこかで学生生活を懐かしむに違いない。時にはほほえましく、そして時にはほろ苦く。 この作品を読みながら、自分の学生時代と重ね合わせてみた。楽しいことばかりではなかったけれど、とても自分が輝いていたように思う。未来への希望もあった。どんなことにでも挑戦しようという意気込みもあった。この作品は、学生時代の自分自身にたまらなくいとおしさを感じさせる。 淡々とした話ではあるが、どこか人を惹きつけて離さない不思議な魅力を持った作品だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
恩田さんらしく、細かな描写はうまい。 リアルな青春のようなものをきれいに切り取っていると思う。 バンド関係の描写に関してはかなり資料にあたられたんじゃないだろうか。 でも、正直退屈でした。 延々と3人それぞれの心理描写が続いて行き、ストーリーラインらしいものは特になし。 ひとり分ならまだいいんですが、これを3人分やられると、3人目には少々食傷気味。 1人目の女の子は明らかにかなり恩田さん自身を投影していると思われるのですが、 その女の子をちょっとアイドル的に描いているのが… 恩田さんの心理描写がかなり好きで、それだけで1冊読んだって構わないという方にはおすすめ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公3人の視点でそれぞれに大学時代を回想する。そして今いる居場所を確かめる。今はもう思い出すこともないが、実はあいつとの出会いって分岐点だったよな、なんてことありますよね。「あの頃って青春だったんだな」と気がつくことが... | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「夜のピクニック」のような感動は起こらなかった。 あっという間におわってしまった。 登場人物が苦労していないからだろうか? 人生はもっと感動しなければいけないのではないだろうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
男2人と女1人の物語。主人公3人は、地方の高校から同じ大学に進んだ同級生。 大人になった現在、3人それぞれの目から高校時代より大学時代にかけての思い 出を語る、連作短編小説です。 『夜のピクニック』でも感心しましたが、恩田陸の青春小説は、当時の生々し い気持ちが的確に表現されていると感じます。 「狭かった。学生時代は狭かった。」 「ようやく自分でおカネを稼げて、いちいち誰かにお伺いを立てずに済むよう になったのに、なんでってまた、あのクソつまんない学生時だしに戻らなきゃ なんないわけ?」 なんて感情は、歳を取れば忘れてしまいそうなものなんですが。。。 物語は淡々と進みます。学生時代のじゅくじゅくになった傷がちょっと痛くな るような、ちょっとせつない話です。 「私たちは、別れるためにであったのね」 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでから二週間くらいになるが、もうどんな話だったかあまり覚えていない。それなりに読ませるが、読後感といえるほどのものもない。そんな話。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高校時代、たまたま課外授業のグループで一緒になった3人。 それが縁でなんとなく親しくなり、偶然にも一緒の大学に進んだものの、 大学時代は特に親しく付き合うことはなかった。 そんな3人が大学の4年間に自分にとっての生きる術ともなるようなかけがえのないものに気づく様子を描いた物語です。 さらさらと淡々と流れるように展開していきます。 特に印象深いエピソードがあるわけでもなく、どこにでもいるような学生たちの物語。 どんな本だったのかすぐに忘れちゃうように印象が薄いので、ちょっと軽く読む分にはいいんじゃないでしょうか? 三人の人生は時につながりつつも、あの日の三叉路のようにきれいに3つに分かれてしまった。 ここは彼らのスタート地点であり、いつの日かこの道がまたつながることを祈ってやまない。 さわやかな余韻が残りました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
出だしはいい。 登場人物も、語ることも悪くない。 3人の男女がそれぞれに 学生時代を振り返る。 合間合間に時代背景や当時の学生のことを書いているので 懐かしい世代の方もたくさんいると思う。 そして、世代でない私でも 学生時代の自意識と気恥ずかしさととりとめのなさを よく書いていると思う。 それなのに・・・ 相変わらず物語をきちんと書ききる意志に乏しい。 「ユージニア」のような、 はっきり書かないからこその美しさや恐ろしさも、これにはない。 だから、ただ思いつくまま、意味深に書いただけの印象がぬぐえない。 書ける人なのだからそろそろ集中して、 黒と茶の幻想のような 六番目の小夜子のような 「書ききった」作品が読みたい。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!