ブラザー・サン シスター・ムーン
- 青春小説 (221)
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再掲 恩田陸(1964- )さんの本は「夜のピクニック」以来である。 自分の母校にも伝統としてある夜の長距離歩行という行事を題材にしていて興味を覚えたのである。そして素晴らしい作品だと思った。 その後、恩田作品を読むこともなかったのだが、今回の作品のタイトルにやられてしまった。自分の最も感動を受けた映画3本のうちの1本が、このブラザー・サンシスタームーンであったからである。 まったくの個人的想像であるが、本作品は恩田さんの高校時代から大学時代、そして今につながる個人史なのだと思った。自分を含めた3人の登場人物に青春時代ともいう不思議な時代を語らせていく。よわよわそうでいて筋が通っているような、そして少し感傷的な時代を。やはり恩田さんの心象描写は上手だとおもう。ただ、本題名の映画のことはあまり出てこないのが残念ではある。そんなこともあって廉価盤のDVDがあることを知り、思わず買ってしまった。 ちなみに感動の3作品の残りは黒沢明監督「デルスウザーラ」と「ある愛の詩」である。 | ||||
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楡崎彩音、戸崎衛、箱崎一・・・。ザキザキトリオと呼ばれた高校時代の同級生3人が過ごした大学時代を、鮮やかに描いた作品。 とりわけ大きな事件が起こるわけでもなく、時がゆるやかに流れていく。三人三様の大学生活。その中で彼らの接点はほんのわずかでしかない。抱えている思い出も違う。けれど、3人は確実に同じ時を過ごした。同じ空間にいて同じ物を見たこともある。進む道はそれぞれ違っても、彼らは時々人生のどこかで学生生活を懐かしむに違いない。時にはほほえましく、そして時にはほろ苦く。 この作品を読みながら、自分の学生時代と重ね合わせてみた。楽しいことばかりではなかったけれど、とても自分が輝いていたように思う。未来への希望もあった。どんなことにでも挑戦しようという意気込みもあった。この作品は、学生時代の自分自身にたまらなくいとおしさを感じさせる。 淡々とした話ではあるが、どこか人を惹きつけて離さない不思議な魅力を持った作品だと思う。 | ||||
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テーマはおもしろいと思いますが、第一部と第三部の口語体が冗長に感じました。 また視点は変わるものの三人をつなぐエピソードが繰り返し出てくるため、若干しつこい。 第二部は読みやすく、空気感も味わえました。 きれいなタイトルだなと思って読み始めましたが、映画のタイトルの引用だったらしく、 その映画を見たことのない身としては、余計に十分に味わえていない感はあります。 大学時代を思い出すきっかけにはなりました。 | ||||
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アタラシイ。 こういった感じの作品もこれまでにもありましたが、それらの進化系。時間の流れとかは実は現世の中に幾つかの時間が複合して存在していてそれらが行き交い、それぞれの主人公から見える風景の色合いとかカタチとか、それこそ時間がとても心地好く感じた。 アタラシイ。この一言です。 俺は好きですね。 | ||||
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同じ高校出身で同じ大学に進学した2人の男性と1人と女性の心象風景を綴った良作。 小説、ジャズ、映画と3つの表現方法と、3人がそれに触れたり接する時期が違っていて、もちろん考えていたり感じていることも違っている。それをぼんやりと眺めているだけで、自分自身の心象風景を眺めることになる……そんな作品。 事件が始まるわけでもなく、事件が終わるわけでもない、恩田陸さんらしい作品ですが、それだけに「好きやなぁ」という人が多いかも。 映像には向かないと思います。 | ||||
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