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チョコレートコスモス



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チョコレートコスモス

チョコレートコスモスの評価: 4.21/5点 レビュー 100件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.21pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全100件 41~60 3/5ページ
No.60:
(4pt)

壮大な序章にして

なにもかもがこれから始まるのだ、という期待感を持たせて終わります。
でも、ここに至るまでの過程だけでも十分に読ませます。
ガラスの仮面ファンなら更に楽しめるかと。
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No.59:
(4pt)

ガラスの仮面のオマージュだけではない魅力

作者本人があとがきで言っているように、本作は「ガラスの仮面」へのオマージュである。全く対照的な背景を持つ2人の女性が、演劇の世界で火花を散らすところなど、そのままだと言ってよい。また、作者自身が指摘するように、「ガラスの仮面」の面白さの大半は芝居、あるいはオーディション場面にあるが、この作品の面白さもまさにそこにある。

とはいえ、違いも決して少なくない。まず、大きな違いはこの作品には悪人が1人も登場しないことである。本作はあと2作続編があるそうなので、いずれ出てくるかもしれないが、主人公を虐める人間には事欠かない「ガラスの仮面」とはずいぶんテイストが異なる。努力と根性で主人公が数々の障害を乗り越えるスポ根的な「ガラスの仮面」に対して、主人公の人間性は本作では大きなウェイトを占めない。もっとも、その主人公の個性の弱さもまた、本作のキーになのではあるが…。

さらに、この作品は「演じるということは如何なることか」という、内面的・哲学的な要素を「ガラスの仮面」に比べると、より深く追求している。だから、それぞれのオーディションの場面でも、読者はこのテーゼを常に念頭に置いて読むので、各人が演じる場面がより興味深いのである。特に、クライマックスの「欲望という名の電車」では、読んでいてぞくぞくするぐらい興奮し、一度読み始めたらなかなか本から離れられない。

これだけ魅力にあふれた続編が楽しみな作品だが、☆を5つにしなかった理由は、主人公・佐々木飛鳥の人間的背景を説明する一章が、明らかに話の流れを壊しているからである。話を進めながら、徐々に彼女の人間性やその背景を描き出すことは、恩田陸ほどの手練れであれば容易になしえたはずなのに、この点が残念でならない。特に、オーディションの場面で、芝居の流れを壊すということに対して極めて敏感だった著者が、自分自身の小説でその流れを壊してしまったのでなおさらである。とはいえ、非常に魅力のある作品なので、演劇好きにはぜひぜひおすすめの作品である。もちろん、続編が出れば、即買いすることは言うまでもない。
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No.58:
(5pt)

夢中で一気読みしました

「ガラスの仮面」の最新刊を待ちくたびれている時にこの本と出会いました。
とにかく初期のガラスの仮面を思い出すドキドキワクワクのオーディションです。
ガラスの仮面に傾倒しているから面白いのか、誰が読んでも面白いのか、そこは私には判断出来ません。
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No.57:
(5pt)

才能ってすごい

才能豊かな女優さんたちのお話。

その「才能がどんな風に豊かか」を書ききるのにお芝居を何本も見せてもらった。そんな本。
この1冊の本の中には魅力的な舞台がたくさん出てきます。
とても贅沢で面白かったです。
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No.56:
(3pt)

「ガラスの仮面」好きなら読むべし、そうでなければ止めましょう。

読み手を選ぶ作品だと思いますが、私にとって面白かった。
表題通りです。
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No.55:
(3pt)

そこまで高評価ではない

ヒリヒリするような緊張感を期待していたが、それほどでも無かったです。
特に前半は少し間延びしていたような気がします。
結末に関しては半分ぐらいで全部予想できますので、
この本の楽しみはその結末に向かっていく過程をどう描いてくれるか
というところにあると思うのですが、今ひとつ緊張感には欠けました。
最終オーディションのシーンではそれなりに盛り上がりますが、
それなり、というのが感想です。
素材としては良いと思うんですが、妙に落ち着いてしまっていて
もっと先の見えない感じが無いと、オーディションのハラハラ感は
感じられないように思います。
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No.54:
(4pt)

外れが無い安心感

Kindleを購入して、使い勝手を確かめるために何かを購入しようと思って見つけた一冊。さすが恩田陸の作品、外れはない。
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No.53:
(5pt)

3作目にしてビンゴー!

恩田 陸を読むのは3作目だが、今回は大当たりだった。この作者のストーリーテリングにいたく脱帽した。
題材は演劇の世界。ダブル・ヒロインの構成を取っており、一人は俳優一家に生まれ、幼い頃から恵まれた演劇環境で順調に成長してきた新進舞台女優、もう一人は演劇にはずぶの素人ながら、ときに天才的な閃きを見せる、大学一年生の少女である。
この二人が伝説的プロデューサーが企画する、女二人劇のオーディションで運命的な出会いをするまでを活写する。
話の進め方と語り口が絶妙で、読んでいて思わずぐっと心をつかまれ、2、3頁前に戻って読み直し、もう一度余韻に浸った場面が数か所あった。こんな風に読む者の心の琴線に触れるエピソードとつぼを心得た描写は、小説巧者と言われる東野圭吾や宮部みゆきの作品でときたま出くわすのとまったく同種のものである。
少女の先輩たちやオーディションに関わる脚本家、演出家、ライヴァル女優など脇役陣のキャラクター造形もそつがない。ただ、現実に演劇という狭い世界でこれほど多くのタレントが集中しているとは到底思えないが、話が面白いので、なんとなく許容してしまう。最近読んだなかでは、エンタメとして出色の一冊だ。
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No.52:
(5pt)

読後感が良く、爽やかな気分になりました。

舞台とか、ほとんど観たことなくて…恩田陸さんの作品でなければ出会えていない作品ですが。 一流の俳優さんを相手に、素人だけど天才的な佐々木飛鳥が控えめにみせて実は相当大胆に挑んでゆく…異世界? なのか、普通のフィクションの範疇なのか? オーディションの内容も恩田さんらしいサプライズ満載で引き込まれました。 何より読後感が良く、爽やかな気分になりました。 佐々木飛鳥には私は共感できました。続編があるらしいですね。楽しみに待っています。
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No.51:
(5pt)

次回作へのハードルを上げすぎちゃった良作

恩田さんの作品は当たり外れがあるけど、これは本当に大当たりでした。レビュー見ても評価高いからそうなんだろうと思ってはいたけど、三部作と書かれていたのが気になって。だって絶対に続きを読みたくなるだろうことは想像に難くなかったから(笑)だから全部出揃うまでは読まないでおこうと思ったけど、結局誘惑に負けちゃいました。
でも後書きで恩田さん自身が週刊誌のような続きをよみたくなるようなドキドキ感を表現したかったと書かれてたけど、まさにそんな感じで500ページを超えるのに一気に読んじゃいました。そして続きがあるなら読みたいと案の定思わされたけど、物語としても一応完結はしてるから読んでよかったなあと充足感で満たされました。というより読み終わった今でも作品の場面思い浮かべちゃいます。
前置きは長くなりましたが内容は伝説のプロデューサー・芹澤泰次郎が芝居を手がける事をきっかけに行われる演劇のオーディション模様を描いた作品。両親ともに俳優である東響子とまだ演劇を始めて数ヶ月ながら天才的な直感で演じてしまえる佐々木飛鳥を中心に物語は進んでいきます。
ただオーディション模様と書きましたが本当にそこまでで終わりなのがこの作品の凄いところだと思う。私たちは作品の出来上がりをみることしか出来ないけど、そこに至るまでの経緯をドラマティックに描いています。
恩田さんの作品は解釈は読者にお任せ的なとこがあるけど、この作品はその一挙手一投足が細かく描かれていて感情移入しやすかったし、だからこそこれだけ満足出来たのではないかなと。
でも続きが気になるのはもちろんですが、あまりに良作過ぎて次回作のハードルが高くなっちゃってることが一番の問題かも(笑)これを超える作品にならないとしらけちゃいそうですしね。次回作のダンデライオンもそうですが、三作目のチェリーブロッサムまで書き切ってくれることを期待します!
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No.50:
(5pt)

読み返したくなる作品

主役二人だけに止まらず演劇に関わる登場人物達と、
特別な空間である演劇そのものに対するリスペクトに満ちた作品。
何より作者自身のテンションが凄い。
舞台の上ではあらゆるものを再現できるという事を、
小説から実感させられました。
話の展開といい、魅力的な登場人物たちといい、
一つの戯曲を通してみてるような、
全く飽きさせない長編作品でした。
こういう意欲的な作品をもっと世に出して欲しいと思います。
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No.49:
(5pt)

きっと劇を観たくなる

すごくおもしろい作品読んでると
終わらせちゃうのがもったいないと思うことが
ちょこちょこありますが
この作品がまさにそうでした。

残り数十ページになってきた時の
さみしさと言ったらなかったです。

と思ったら
あとがきで続編云々ていうことが書いてあるのを見て
ものすごくテンション上がりました。

しかも3部作構成だそうで
完結までしばらくかかりそうですが
まぁのんびり待ちたいと思います。

。。。

単純に小説作品としても
それだけおもしろかったんですが

この作品は、読んだ人が
演劇に少なからずの興味を持てる内容になってると思います。

自分自身、劇といえば
劇団四季のミュージカルをよく観に行ってるんですが

この作品を読んだことで
これからはちょっと観方が変わるかなっていうのと
ストリートプレイのほうも観に行ってみようと思いました。

こうやって新しい世界を開いてくれる作品は
ただ面白いていうこと以上の価値があると思います。

作者様に感謝したくなる
すばらしい作品です。
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No.48:
(4pt)

続きが読みたい

恩田作品の好きな私には面白かったです。

相変わらずラストはどうなるんだろうというところで終わっています。

が今回は、最後に作者が続編のようなものを書いているとありましたので楽しみにしています。


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No.47:
(4pt)

☆演劇が好きな人におすすめ

作者の方が今迄どういう作品を書いているのかということを知らずに手に取りました。
ストーリーが私の好きな演劇を題材にしていたこともありますがとても面白くて一気に引き込まれて読んだ作品です。
登場人物はたくさんいるけれど
二人の女優が中心で
一人は若くして演劇一家に育ちサラブレット女優で将来を嘱望されているけれど本気になりきれていない
もう一人は演劇ははじめての素人のはずなのに天才的なものを秘めているけれどどこか人として欠落している部分がある少女
二人の共演ではその劇場の、共演している舞台が思い浮かんだぐらいです。
もう少しこの二人の人物像が描かれているともっと面白いのではと思うけれど
この二人のその後がどうなったのかとても興味を覚えているので続編を読んでみたいと思っています。
映画化かドラマ化、もしくは舞台化してもらいたい作品です。
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No.46:
(4pt)

こうしか表現できないのだろうか

面白くないわけではありませんが。

作者自身も「ガラスの仮面」へのオマージュと書いてますし、悪いとは思わないんですが、
ガラスの仮面の読者でもある身からすれば、
「演劇の天才少女はこういう風にしか描写できないのかなあ」とは思います。
特に主人公の初めての見せ場「物売り」のシーン。
まさにガラスの仮面でお馴染みの「見える…あの子の後ろに背景が見えるわ」状態。吹いた。

あと演劇の天才イコール演出の天才、アドリブの天才って事なんだろうか、とは前からの疑問。あのオーディション意味あるの?
「脚本を読み込み役に入り込む」だけじゃ駄目なのか役者は。
なんか違う才能ばかり求められているような…。

その辺がちょっと謎でした。 まあ続編が文庫で出たら買おうとは思いますが。
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No.45:
(4pt)

オススメできます☆

個性的な役者同士の心理描写に留まらず、演出家や脚本家の視点からも舞台で繰り広げられているコトの凄さが描かれているのが個人的には大変わかりやすくて◎でした。読み進めるウチに、大物女優や実力俳優の創り上げた役柄や演出の数段上を行く演技を「主人公に期待してしまう自分がいる」のが可笑しかったですね。ディープな作品名が色々出てきますが、話は難しくないですので(私でも楽しめたし^^;)オススメできます♪
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No.44:
(5pt)

三部作!?

続編を読みたいという理由で★を減らしてる方がいるようですが、どうやら三部作らしいです^^
ダンデライオン、チェリーブロッサムと花の名前で続編がきますよ!!
乞うご期待ってとこですか
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No.43:
(4pt)

小説が演劇を体現する

演劇を巡る物語であるのと同時に、
小説を巡る物語なのかもしれないと思った。

「迫真の演技」という表現がある。
「真に迫る」、つまり何もないところに何かあるように見せかけることは、
演劇だけでなく、小説にも言えることだろう。
リアリティとは、「現実である」ことではなく「現実であると思い込ませる」ことだ。

昔、小説はたまねぎの皮だという人がいた。
皮をむききると何も残らない。だが、たまねぎはあった。
フィクションのフィクションたる所以がここにある。
この作品を読んで、小説と演劇の親和性を非常に強く感じた。

飛鳥の才能も頷ける話だ。
模倣の限界や天才の脆さ・危うさを良く表している。
演技は、人間が演じるからこそ演技となる。
小説もまた同じ。
模倣は演技=小説の完成度を上げはするだろう。ただ、そこに人間はいない。
完成度が高いことは必ずしも演技=小説の豊穣さを語りはしない。
悩み、壊れ、逡巡し、苦しみながら演技=小説は構築される。
完全なる模倣は、その一連の営みが欠落しているのだ。
「あんたは分析するけど、見ていない。分析するんだけど、客観視はできない、
だけど、あんたは本当は客観的な人なんだって。」
飛鳥だけに向けられた台詞だろうか。
創作物に対する考え方を端的に現した痛烈な一文。

演劇シーンはまさに緊迫感あふれる筆致で、
私たち読者はオーディションでのクライマックスの瞬間、
登場人物が感じた「ヒナギク」を目の当たりにするだろう。
無から有へ、まさにそこにあるがごとく、小説が演劇を体現する。
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No.42:
(5pt)

演劇経験者必読!

天才演劇少女・佐々木飛鳥の物語。物語は、若手実力派女優・響子と、神谷と巽の二人の脚本家の視点で進んでいきます。この二人の脚本家の視点が、作者の視点と最も近いのでしょう。神谷は、芝居の世界の「先輩」として、巽は同じ演劇を創っていく「仲間」として、響子は同じ地平に立ち、お互いを高め合える「ライバル」として、それぞれに飛鳥を体験していきます。読者は少しずつ明らかになる飛鳥の天才性に引き込まれていき、また才能にあふれながらも人間味溢れる響子の役者としての苦悩をかいま見ていきます。二つの意図が交わり、飛鳥と響子・二人の天才が舞台上で邂逅することで、本作はクライマックスを迎えます。実はこの小説は、「二人のライバルストーリーの序章」ではなく、まだ「完成されていない恐ろしい才能」を、徐々に目の当たりにし、同じ時間を過ごせることへの高揚感こそが肝なのではないかと思います。私は学生時代、学生演劇で音響をやっていました。役者・スタッフの中に溢れんばかりの才能を輝かせていた人がいて、そんな人と同じ舞台を創れることが大きな喜びであったことを、この小説を読んで思い出しました。
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No.41:
(4pt)

ノーストレスで読み進む

面白かった。小さな謎がすぐとけていくので、ストレス感じずに楽しんで読める。基本的に特異な才能をもった人が成長していって活躍していく類いのストーリーは好み。ゆえに本作もワクワクして読み進めることができた。オーディションの台詞部分は、やや冗長な感があり、かなり流し読み。今、テレビ、映画、舞台に出ている役者さんで、ここで描かれている天才的な人はいるのだろうか?と思いつつ、読んでいた。
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