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エンドゲーム 常野物語
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エンドゲーム 常野物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 41~60 3/4ページ
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「光の帝国」をわくわくと読み、特に「オセロゲーム」の続きを心待ちにしていた私にとって、これは手ひどい裏切りのように感じられた。「蒲公英草子」もそうだったが、「光の帝国」の続編はなぜこうなのだろう。期待が大き過ぎた方が悪いのだろうか。こういう落とし方をするのなら、永遠に続編を待っていた方が幸せだった気がする。 高い評価を入れている方もおられるので、人それぞれなのだろうが、あまり期待しないで読んだ方がいいかも。 | ||||
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結局、最後がどうなったのか理解できなかった。正体不明の力を持つ一族の中でも父の力を受け継いだ最強のはずの娘も、その力を全然発揮することなく、結局最後は家族そろってちゃんちゃんという感じでよく分からなかった。ただ、展開にはスピード感があって、最後まであっという間に読まされてしまった。このシリーズは他にもあるらしいが、正直もう読む気はしないな。 | ||||
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常野一族の掟を破り結婚してしまったが故に、娘を置いて失踪せざるをえなかった父。 この父と母と娘が再び再会するとき、謎の男火浦も加わり、敵と味方が二転三転。 不可解なまま物語は読み手を離さない。 が、途中から空回りしてゆき、常野一族の忌みが上滑りで終る。 | ||||
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光の帝国を先に読みました。 物語のあらすじは他レビュアー様によってなされているので、 純粋に感じたことを。 後半から、あまりにだれすぎている。 辛辣になってしまいますが、これが一番感じた点です。 そして、ネクロポリスでも感じたことなのですが、 謎の壮大さに、謎解きが「おいついていってない」、といったもどかしい感覚。 残念でなりません。 名探偵が不在のミステリーを書かせた場合、 恩田陸に双肩しうる作家はそうはいません。 謎は壮大、煽って煽って、それこそ名探偵にでも 華麗に解かせれば良いような舞台設定の中、 謎解きはあくまで読者と、登場人物の目線を通して行われ、 それが臨場感や共感、納得を生んでいる、と今までの著作を読んで感じてきました。 謎解きに「しょぼさ」を感じたことなどなかったのですが…。 中盤までの…拝島一家の娘、時子と火浦が共に「寺院」(に似ているらしいのでそう記述します)に入るまでは、 それこそ手に汗握る感覚で楽しめたのですが。。。 それから先が、どうもわかりにくいのです…。 主人公一家の過去にふれ、それぞれの根に関わる部分のパートが、 どうも薄っぺらく感じてしまいました。 光の帝国がそれこそ光輝いていたのに比べて、 蒲公英草紙は「ほっこり」とさせるような暖かい光を。 そしてこのエンドゲームが、「影」の部分を表している、のでしょうが…。 好き嫌いは分かれると思いますが、「常野の影を書きった」、とは私には思えません。 続編が出たら納得するのかもしれません。 ですが、絶対に出して欲しくありません。 そんな「後付設定」は悲しすぎるので……。 | ||||
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私はこの常野物語はエンドゲームしか読んでないんですが、かなり静かに進んでいきますね。 でも、いろんな展開にいっちゃうし、いろいろと分からなかったりするので、、、★3つです。ハッピーエンドなんだか良く分からない感じで、まだまだ続きそうでした。 個人的には火浦が謎でいいです。ミステリアスで非現実が好きな人にはいいと思います。 | ||||
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「光の帝国」を読んだときには拝島親子の戦いがこんなかたちで終焉を迎えるとは思いもよりませんでした。 春田一族と遠目の「蒲公英草紙」を常野の表舞台だとすれば今回は影。 暗躍する「常野」光と影、いつかどんな形であれあいまみえるときが来るのでしょう。 常野シリーズ第3弾。 | ||||
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火浦という登場人物がすごく魅力的。 ネクロポリスのラインマンに少し似ているかな、と思う。 動の魅力じゃなくて静の魅力かな。 世界を諦観している感じがいい。 | ||||
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読み終わるまでそんなに時間はかかりませんでしたが。 少し微妙です。 理解が少しできません オセロゲームみたいな感じというのは分かりますが 『あれ』とはなんだろう。など。 ちょっと理解困難でした。 けど。 面白いです。 | ||||
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光の帝国の中の短編の続き的な作品で、短編の中で謎だったことが 分かるのでは無いかと言う期待を持って読み始めました。 序盤のほうは謎や、期待感で読み進みましたが、 中程あたりから、幻想的な世界になってきて、現実から浮き始めて、 分かりにくくなってきたように思いました。 個人的には、短編のほうが、まとまっていてよく出来ているように思います。 | ||||
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常野物語の完結編です。 今回もまた良い意味で期待を裏切られましたね(≧∀≦) 読むにあたって注意しなければならない事は、 1.先入観を捨てる。 2.柔軟に読む。 の2点です。 | ||||
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煙に巻くのがうまいと昔は感じたものだが、今は改行してページ数を稼ぎ、ストーリー展開を遅々と匍匐前進させ、あげくの果てに登場人物たちが疲労困憊しているので妥協策として、一件落着風に片を付けるという趣きが強くなってきた恩田陸の作風。多作は散漫なストーリー展開を余儀なくし、スープの素を薄めるがごとき才能の浪費、無駄遣い、徒労を感じさせ、哀しくなる。 「夜のピクニック」以降、納得できる作品に出会わない。ライトノベル風の「常野物語」「光の帝国」は子供用TVのSF作品の原作みたいで最初から好みではなかったが、今回もその延長に過ぎなかったような気がする。強いて言えば、昔の「七瀬」シリーズが支離滅裂に神様レベルに話を持っていったような感がある。(圧倒的な力を持つ老婆の存在等) こういう持って行き方はエンドゲームにして、「新しいハイブリッドな展開」を切に望む。 | ||||
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常野シリーズの最新刊です。光の帝国の中の拝島親子の続編(過去・未来)です。 不思議な能力を持つ常野一族の中で拝島家は、普通の人には見えない敵、『あれ』との戦い、裏返すことを続けなくてはいけないことを宿命としている。そのため、いつどこでその敵と会うかも分からないことを恐れ人ごみを避け、群衆の中に埋没するように生きなくてはならない。 この話の中で、拝島一家の秘密、過去が語られていく。そして、あれを返し続け、戦い続けなくてはならない彼女たちの未来は。。。 拝島家の過去を辿る辺りは、現実味というか、物語の展開(洗い屋の存在等)として面白いが、父親が拝島母娘から去った理由は、母娘の生きてきた厳しさと比べると弱くつかみ所のなさを感じさせられました。 また、使われる言葉が、『返す』『洗う』『包む』など抽象的、物語の最後の部分の異空間の辺りも言葉から想像しなくてはならないことも抽象的、読みながら場面をイメージするのに苦労しました。確かに、抽象的な部分が物語の最終部のぼんやり感(読んだ方には分かるとおもいます)につながるのかしら?とも思います。 | ||||
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「光の帝国」に収録されていた「オセロ・ゲーム」の続編です。 “裏がえ”さなければ“裏返される” 正体不明の“あれ”と戦って生きなければならない拝島親子の宿命を描きます。 「オセロ・ゲーム」を読んだ頃から感じていたのですが、 “裏返す”だの“あれ”だの、 今度は“包む”“洗う”なんて言葉まで発生してきて、 正直、イメージのしにくい作品です。 後半の複雑さも、まるで読者が信じて読んできたものが 裏返されるかんじで次々と覆されました。 好き嫌いは個人であると思います。 私の場合は、どちらかというと同じ常野を描いた作品でも、 常野の能力が安らぎを与えてくれるような(たとえば「蒲公英草紙」のような) ふわっとしたお話のほうが好きです。 けど、癒しを与えるようなもの、サスペンス調のもの、 いろんな面があるからこその人気シリーズなのでしょうね。 | ||||
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ストーリーに一応のまとまりと整合性をつけた分、平凡な作品になってしまった。「光の帝国」中での異色作「オセロ・ゲーム」の続編である。前半は「オセロ・ゲーム」の謎をひきずったまま、尋常でない緊迫感をみせる。 後半、ひねりの連続で、もうどうでもよくなってしまった。やたら複雑すぎるトリックの謎解きは、かえってスッキリしない。大きなトリックを精緻なリアリティーで支えてほしかった。「オセロ・ゲーム」の世界観が壊れてしまったようで、とても寂しい。 「光の帝国」は大好きな作品だし、中でも「オセロ・ゲーム」は特に好きだ。読者のわがままに過ぎないが、むしろ、あの短編一編のまま放って置いてほしかった。 | ||||
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『蒲公英草紙』よりはサスペンス風味があって、だいぶ面白かった。常野の人々が混乱した状況がよくあらわされているし、結末もよかった。 しかし、やはりこのシリーズは最初の『光の帝国』が一番面白いと思う。続編はどれも薄味で、期待以上の面白さはなかった。第一作が最高というのは、シリーズ物の宿命か。 | ||||
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父の失踪後、母暎子と二人で生きてきた時子。ある日母が旅行先で 倒れ、意識不明になる。「体に異常がないのに母は目覚めない。」 時子はその謎を解こうとするが・・・。常野物語シリーズ。 「あれ」の存在。「裏返す」か「裏返されるか」そのどちらかしか 選択肢がない!そのことに怯えて暮らしてきた暎子と時子。真実と 虚偽のはざまにつくられた迷宮の中には、果たして何が存在するの だろうか?読んでいる側も、何が真実なのかよく分からなくなる ような世界だった。だが、ぞくぞくするほどの面白さを感じた。 人の心の中にはどんなものが潜んでいるのか?そのことを考えると 恐怖を感じる。彼らはゲームを楽しんだだけなのか?その結末から、 今度はいったい何が生まれるのだろう? | ||||
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ドンドン書ければドンドン出版される。 それはいいんだけど、なぜかドンドンとテンションが下がるというか、作家が「お仕事」をするので熱が低下するような気がしてならない。 本書もそうだ。 続編だし、そこもさらに輪をかけて低下気味。 常野の初編を読んだらそう思うかも知れない。 恩田さんの次回作に期待したい。 | ||||
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娘・時子と母・暎子の視点で交互に話が進みます。 あっと言う間に読み進めます。 最後らへんで、予想を裏切る展開もあります。 そして、ラストは、またもや月の裏側のような展開。 ワクワクハラハラしてたのに、またがっかりさせられました。 でも、これが恩田さん流なんでしょうけど。 装丁はある意味ネタバレですね。 | ||||
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読み始めて、QUEENの曲が頭の中に響き始めました。めくるめく時間の中で、時子の冒険が進んでいく感じです。短編が織りなす連作が、時を紡いでいきます。これで終わるのか?ここから始まるのか?どちらにしても読み始めると止まらない作品です。 | ||||
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「常野物語」の「オセロ・ゲーム」でサスペンスたっぷりに描かれた拝島家の物語。拝島家の人々は、伝統的な超能力者(テレパスとか予知とか)とも異なり、自らのアイデンティティを維持するために常に孤独な戦いを強いられる悲劇の異能者である。その「裏返す」能力とは、他の人格に潜む異物感を察知し、異物感を排除する能力であるが、その能力それ自体が他から見れば異物であり、「裏返される」リスクを引き寄せているという設定だ。巨大な異能を持っていても、幸せを求めるのに全くの手探りなのだ。なにしろ、新たに登場する「洗濯屋」とも違って、何のためにその能力を有するのか本人たちにも分からない。このために拝島家の一人一人が苦しむ。自分たちの生きる意義を考え込まなくてもよいような新しい物語を作り出し、その苦痛に満ちた新しい物語に捕らわれるほかない。しかし、異能者ならずとも、自らの生まれた意味を見出せずに、また、そのことに向き合うことも避けて大きな物語に取り込まれることを急ぐ現代人に共通する姿なのだ。しかし、暎子自身が気付くように恐怖に彩られた日々もまた、彼女が生きてきた真実の日々なのだ。今回も、萩尾望都さんの作品に似たシーン(柱に吸い込まれるところとか)があったり、「三月は深き紅の淵を」にも社会をオセロ・ゲームにたとえたくだりがあったなと思いながら、作者の創造の源泉を探しながら読み進むのも楽しい。今回、常野の一族ではない異能者の存在が肯定されていることに作者の前進を感じた。 | ||||
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